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共通テスト国語の時間配分—90分を5つの大問にどう割るか|武蔵野個別指導塾

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漢文13分、古文15分、論理22分、文学20分、実用12分、見直し8分で合計90分に組みます。時計を見る4つの地点と、遅れた分を切る手順まで今日から使えます。

共通テストの国語は、90分を「解く82分」と「見直す8分」に分けます。基本形の順番は、漢文、古文、論理的な文章、文学的な文章、実用的な文章です。試験は2027年1月16日(土)の13:00〜14:30で、配点は近代以降の文章110点、古文45点、漢文45点の合計200点です。

解く順 大問 目安の時間 開始から何分で終えるか
1 第5問 漢文 13分 13分
2 第4問 古文 15分 28分
3 第1問 論理的な文章 22分 50分
4 第2問 文学的な文章 20分 70分
5 第3問 実用的な文章 12分 82分
最後 見直しとマークの確認 8分 90分

この分数は出発点で、正解ではありません。過去問を2回測って自分の分数に直し、遅れたときに何を切るかまで決めて、はじめて配分と呼べます。

よくあるのは、模試の国語の答案が返された昼休みという場面です。弁当のふたを開けたまま、答案の下のほうを見ています。最後に解いた大問のマークが後半だけきれいに空いていて、時間さえあれば取れたのにと思う。前の席の友人は古文から解いたら間に合ったと言い、隣の席は前から順に解くのがいちばんだと言います。スマートフォンで「共通テスト 国語 時間配分」と打ちこんでも、出てくるのは人それぞれの分数です。本当に欲しいのは分数そのものより、分数が狂ったときに手が動く決まりのはずです。

5つの大問は同じ重さではない

現行の形では、第1問が論理的な文章(評論など)、第2問が文学的な文章(小説など)、第3問が実用的な文章(資料や図表と組み合わさった文章)、第4問が古文、第5問が漢文です。配点は、第1問から第3問までの近代以降の文章が合わせて110点、古文が45点、漢文が45点です。3問の内訳は、過去問や模試の問題冊子を開くと各大問の先頭に書いてあります。第3問は他の2問より配点が小さいので、自分の目で確かめて配分表に書き写してください。

配点と時間を同じ長さの帯にして並べたのが図1です。近代以降の文章は配点の帯でも時間の帯でも半分を超えますが、古文と漢文は配点の帯のほうが太く、時間の帯では細くなります。

図1 配点200点と時間90分を同じ長さの帯で比べた図

基本形で割り算をすると、かけた1分あたりの配点は、近代以降の文章が約2.0点、古文が3.0点、漢文が約3.5点です。古典に割く時間が短いのは、軽く見ているからではありません。逆です。古文と漢文は本文が短く、単語と文法と句法がそろっていれば迷う場所が限られるので、短い時間で45点ぶんを最後まで解き切れます。近代以降の文章は本文が長く、資料を行き来する設問もあるので、短くしようとしても読む量が減りません。

時間は点の重さで割るのではなく、読む量と迷いやすさで割ります。そして、短い時間で解き切れるはずの大問が時間切れで丸ごと消えるのが、いちばんもったいない形です。古文か漢文を手つかずで終えれば、45点ぶんが読まれもせずに消えます。配分の出発点は、この損を先に防ぐことです。

解く順番は、時間切れで失うものから逆算する

時間切れで削られるのは、必ず最後に置いた大問です。だから順番を決める問いは「どれが得意か」ではなく「どの大問なら最後に削られても傷が浅いか」になります。基本形で実用的な文章を最後に置くのは、簡単だからではなく配点が小さいからです。古文と漢文を前に置くのは、本文が短く、終わる時刻が読めるからです。

図2は基本形を1本の時間の線にしたものです。赤い4つの地点、開始から28分、50分、70分、82分で時計を見ます。

図2 開始から何分で各大問を終えるかを示した時間の線

国語は13:00ちょうどに始まるので、60分までは時計の分の数字がそのまま経過した分数です。14時台に入ったら60を足して読みます。試験が始まったら、問題冊子の余白に28、50、70、82と書いてください。持ちこむ時計は時計の機能だけのものです。細かい決まりは、受験票と一緒に必ず読む『受験上の注意』が最優先です。

順番は次の手順で決めます。

  1. 過去問か模試で、基本形と前から順の2通りを2回ずつ解く。
  2. 大問ごとの開始と終了の分数を余白に書き、得点と並べる。
  3. 合計点と、最後の大問にかけられた分数を比べる。1回の点差では決めない。
  4. 本番の2週間前に順番を固定し、そこからは変えない。

前から順のほうが合う人もいます。その場合の最後は漢文で、45点ぶんが時間切れで削られる側に回ります。第1問から第4問までを同じ分数で解くなら、漢文に入るのは開始から69分です。ここを超えそうなら、前の大問を切ってでも入ってください。古文に毎回かなり時間がかかる人は、古文を先に置く意味がありません。先に置く条件は古典かどうかではなく、終わる時刻が読めるかどうかです。

順番を変えるときに怖いのはマークのズレです。解答番号は第1問から通しで続くので、漢文から解くと解答用紙の後ろのほうから塗り始めます。1問ごとに解答番号を指で押さえて塗る練習を、過去問の段階で済ませておいてください。

近代以降の文章は、読む時間に終わりを決める

時間が足りない答案を開くと、設問へ入る前に本文を読み返している形がよくあります。直前期に読む速さそのものを上げようとしても間に合いません。変えられるのは読み返す回数で、そのために大問の時間を「読む」と「解く」に分けて、読むほうに終わりを決めます。

大問 読む 解く 合計
論理的な文章 9分 13分 22分
文学的な文章 8分 12分 20分
実用的な文章 3分 9分 12分

論理的な文章は、9分で読み切れなくても設問に入ります。傍線部の設問が本文の該当箇所へ連れ戻してくれるので、読み残しはそこで読めば足ります。読むあいだは段落の横に話題を2〜3語で書き、主張が反転する「しかし」や、まとめに入る「つまり」に印を付けます。傍線部の設問は傍線を含む段落と前後の段落から根拠を探し、本文全体を問う最後の設問は最後に解きます。

文学的な文章は、前書きを飛ばさないでください。人物の関係と、そこまでのいきさつがそこに書かれています。場面が切りかわる時間や場所に線を引き、人物の気持ちは行動と台詞から拾います。選択肢を選ぶときの基準は、自分がどう感じたかではなく、本文のどの行を指さして言えるかです。指させない選択肢で長く迷わないことが、ここでの時間の節約になります。

実用的な文章は、全部を読もうとした瞬間に時間が溶けます。最初の3分で見るのは、文章の題と見出し、表の項目、単位、グラフの軸だけです。そのあと設問を1つ読み、必要な資料だけに当たる。読んでから解くのではなく、設問に案内されて読む順序に変えます。

古文と漢文で時間を稼ぐには、止まる回数を減らす

古文と漢文で時間を稼ぐと聞くと、急いで読むことだと思いがちです。急いで主語を取り違えれば、設問を次々に読み違えて逆に時間を失います。削るのは読む時間ではなく、止まる回数です。

古文は前書きと注を最初に読みます。登場人物の関係と場面はたいていここにあります。語句の意味や文法で決まる設問を先に片づけ、本文に入ったら敬語と接続助詞で主語の切れ目を追います。漢文は返り点と句法で読み方が決まる設問を先に解きます。再読文字、否定、使役、受身、反語、比較、仮定を1枚の紙にまとめ、直前の2週間はその紙を毎日見直してください。

練習は毎日1題で足ります。古文なら15分、漢文なら13分を測り、読み終えた時点の分数を余白に書きます。どの語で止まったかに印を付け、その語だけを翌日の紙に足します。そうして同じ語で止まることが減っていきます。稼ぐとはこの積み重ねのことです。

古典に時間がかかる人と現代文で遅れる人は、基本形を次のように動かします。どの型でも合計は90分です。

型 漢文 古文 論理 文学 実用 見直し
基本形 13分 15分 22分 20分 12分 8分
古典に時間がかかる人 15分 18分 22分 19分 11分 5分
現代文で遅れる人 11分 13分 24分 22分 13分 7分

見直しは5分より削らないでください。マークのズレを見つける最後の時間だからです。古文を短くしたら点が落ちたという場合は削りすぎで、1分ずつ戻します。速さのために点を手放したら、稼いだことにはなりません。漢文が予定より早く終わったら、その分は次の大問に足さず、地点の余裕として持って進みます。

遅れに気づいたら、速く読むのをやめて設問を切る

遅れたときにいちばんやってはいけないのは、次の大問を速読で取り返そうとすることです。読みが崩れて、次の地点ではもっと遅れています。遅れは読む速さで返さず、切った設問で返します。図3がその切り替えです。

図3 遅れの分数ごとに次の動きを決める切り替えの図

図3の上の段は、地点で時計を見て遅れが3分以内のときです。そのまま進みます。遅れは見直しの8分から引かれるだけなので、焦る理由がありません。中の段は遅れが4分以上のときです。たとえば50分の地点を過ぎ、論理的な文章が終わらないまま開始から56分になっていたら、残りの設問は1問30秒で決めて印を付け、文学的な文章へ移ります。下の段は時刻で動く決まりです。残り3分になったら、解いていない設問も含めて全部のマークを埋めます。空欄のままなら0点で確定するだけです。

地点を待たず、1つの設問に3分かかったら印を付けて次に進みます。印を付けた設問に戻るのは、見直しの時間が残っているときだけです。最後の大問に入った時点で残りが5分しかないときは、読むのをやめて拾いにいきます。実用的な文章なら設問と資料の見出しで答えられるものを、文学的な文章なら傍線部の前後だけで答えられるものを、漢文なら語句と句法の設問を先に解きます。

この切り替えは本番でいきなりはできません。過去問で1回、90分のところを85分で解く日を作ってください。わざと足りない時間で解くと、切る判断が手になじみます。13:00に始めて14:30に終える日も作っておくと、昼食のあとの90分という本番の時間帯にも慣れます。

よくある質問

共通テストの国語は90分で足りますか

本文を丁寧に読み返すつもりなら足りません。読む時間に終わりを決めて、切る設問を決めた形なら、5つの大問すべてに手を付けられる時間です。足りないと感じるときは、まず大問ごとの実際の分数を測ってください。どこで何分はみ出しているかがわかれば、直す場所は1か所か2か所に絞れます。

古文と漢文はどちらを先に解くべきですか

短い時間で終わるほうからです。基本形は漢文からですが、古文のほうが速く解ける人は古文からでかまいません。決めておくのは順番よりも、2つ合わせて開始から28分で近代以降の文章へ移ることです。

現代文には何分かければいいですか

基本形では論理的な文章に22分、文学的な文章に20分、実用的な文章に12分で、合わせて54分です。90分の半分を超えるのは、配点110点と本文の長さに見合う分です。54分より増やしたいときは、漢文と古文の練習で縮まった分だけ足してください。縮まっていないのに足すと、最後の大問にしわ寄せがいきます。

古い年度の過去問で練習してもいいですか

使えますが、古い年度は大問の数も試験時間も今と違います。90分を通す練習には今の形の過去問か模試を使い、古い年度のものは大問ごとに切り分けて、上の分数で1題ずつ測ってください。論理的な文章や古文、漢文の読み方の練習としては十分に役に立ちます。

チェック表

印刷して、過去問を解く前と本番の前に1回ずつ使ってください。

本番の前まで

試験が始まってから

今夜できることと個別指導で確かめること

今夜できることは2つです。1つ目は、返ってきた模試の問題冊子を開き、大問ごとの配点を書き写して、その横に失った点を並べることです。最後に解いた大問の失点が目立つなら、読む力より先に時間の切り方を疑ってください。2つ目は、漢文を1題、13分を測って解き、読み終えた時点の分数を余白に書くことです。お子さまの答案を見る保護者の方は、合計点の前に、どの大問の後半が空いているかを見てください。個別指導では、時間切れの答案で止まった設問を1つずつ開きます。漢文の句法か古文の助動詞か評論の指示語の追い方か、止まった原因の単元まで戻って確かめます。

まとめ

模試の答案の空欄は、読むのが遅いという判定ではありません。時間の切り方を決めていなかったという記録です。次に解く過去問の余白に、4つの地点と自分の分数を書いてから始めてください。そこまで書いておけば、残り時間を見て慌てるだけの場面が、次の一手を選ぶ場面になります。切る設問を先に決めた人にだけ、90分は足りる時間に変わります。

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