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【中学受験国語】長文の読み方と時間配分を図解で総まとめ—先に見る所 線の引き方 読む速さ|武蔵野個別指導塾

設問の先読み、接続語や心情語への印、段落メモを自作の例題で練習します。読む・解く・見直す流れを3枚の図で確かめ、長文で止まったときの戻り方まで学べます。
よくあるのは、校庭のベンチで国語のプリントを開き、長い文章を読み終えてから設問を見た途端、「何が書いてあったかな」と最初の行に戻ってしまう場面です。途中の出来事は覚えていても、それがどの段落にあったかがわからず、同じ所を何度も探します。横で見ている保護者も、もっと速く読ませた方がよいのか、ゆっくり理解させた方がよいのか迷います。
長文で時間がかかる理由は、読む速さだけでは決まりません。答えの条件を見落とす、必要な場所を探せない、一つの問題で考え続けるといった動きにも時間が使われます。文章の筋をつかみながら、あとで戻れる目印を残すと、読んだ内容を解答に使いやすくなります。
目指すのは、すべての文を同じ速さで通り過ぎる読み方ではありません。関係が変わる所では立ち止まり、根拠が見つかったら設問に戻る。その切り替えを、短い文章から練習していきましょう。
この単元で身につけること
- 設問から答えの条件を拾います。「理由」「気持ち」「抜き出し」などを確かめ、何を答える問題なのかを区別します。
- 必要な言葉にだけ印を付けます。接続語、指示語、心情語を見つけたあと、前後がどうつながるかまで読みます。
- 段落の役割を短く残します。内容を写すのではなく、「疑問」「例」「筆者の考え」など、戻る場所を示すメモを作ります。
- 根拠のある所を読み直します。傍線の直前だけで決めず、指す内容や原因が離れていれば、必要な範囲まで戻ります。
- 読む・解く・見直す時間を分けて考えます。止まった問題には次に確かめることを残し、ほかの問題に進む判断を練習します。
これまで学んだ主語と述語、指示語と接続語、段落の要点の読み取りを、長い文章の中で組み合わせる単元です。短い一文の意味が取れないときには、その一文を読む練習まで戻って構いません。小学4年生では段落の話題を一言で言うところから始め、慣れてきたら段落同士の関係も加えます。小学5・6年生でも、年齢だけで細かなメモを増やす必要はありません。
基本の考え方
先読みでは「答え方の約束」を確かめます
設問の先読みとは、本文を読む前に問いの形や条件を見ることです。たとえば「なぜですか」なら理由、「どのような気持ちですか」なら人物の気持ちを答えます。「本文中から抜き出しなさい」とあれば、意味が合っていても自分の言葉に変えてはいけません。この違いを先に知っておくと、読み終わってから答え方を取り違えにくくなります。
最初に見る順序は、文章がどこまであるか、設問がどこにまとまっているか、問いの種類、答えの条件です。本文と解答欄を行き来できるよう、全体の位置を確かめます。ここでは答えを完成させようとせず、「理由を説明する」「指定された範囲から探す」といった約束を拾います。
選択肢を全部暗記してから本文に入る必要はありません。選択肢には本文と違う内容も含まれるため、先に読んだ言葉を本文にあったことのように扱わない注意が必要です。先読みで内容が混ざりやすいお子さまは、問いと条件だけを見て本文に進みます。先読みそのものに手間がかかる場合も、確認する項目を絞ります。
また、「設問に出た言葉の周りだけ読めばよい」と考えるのは危険です。長文では、前半の出来事を受けて後半の気持ちが変わったり、前の具体例をまとめて筆者の考えが示されたりします。先読みのあとには、本文の流れをつかむ読み方が必要です。
図1のように、条件の確認、本文の流れの把握、根拠との照合を分けると、今している作業がはっきりします。設問を解く段階では、本文の必要な箇所に戻って構いません。最初の一読で細部をすべて覚えることが目標ではありません。

線は言葉を飾るためでなく関係を読むために引きます
接続語は、前後のつながりを示す言葉です。「しかし」があれば何と何が対立するのか、「だから」があればどの理由からどの結論へ進むのかを確かめます。接続語だけに線を引いても、その両側を読まなければ関係はつかめません。「しかし」を見つけたら、前の考えと後の考えを対にして読みます。
指示語は「これ」「そのようなこと」など、ほかの内容を指す言葉です。丸を付けたら、指す内容を当てはめて意味が通るかを確かめます。すぐ前の名詞とは限らず、複数の文にまたがる行動や説明を指すこともあります。矢印を書くなら、単に近い言葉へ結ぶのではなく、指す範囲がわかるようにします。
心情語は「うれしい」「不安だ」など、気持ちを表す言葉です。物語では、その言葉の前に気持ちが生じる出来事があり、あとに行動が続くことがあります。気持ちの言葉と原因を組にして確かめます。ただし、気持ちが直接書かれない場面もあります。その場合は、会話、行動、表情と、その場面の事情を根拠に考えます。
印の種類を増やしすぎないことも大事です。たとえば、つながりを示す言葉に短い線、指示語に丸、気持ちが変わった箇所の余白に小さな印という程度から始められます。鉛筆で区別できれば十分です。印を付けたあとに「ここは何と何がつながるのか」を言えないなら、印を増やすより読み直す範囲を確かめましょう。
段落メモと時間配分をつなげます
説明文の段落メモでは、「何の話か」と「何のための段落か」を短く残します。「道具」だけでは広すぎますが、「道具を直して使う例」なら、あとで戻る手がかりになります。筆者の考えを述べた段落なら「直して使う価値」といった形にします。すべての段落が一つの役割だけを持つわけではないので、文章に合わない分類を無理に当てはめません。
物語のメモでは、時・場所・人物の目的や気持ちの変化を優先します。「家から公園へ」「断られる→不安」のように、次の場面を読むために必要な変化を残します。登場人物の行動を一つ残らず並べると、本文をもう一度写す作業になってしまいます。
時間配分は、本文を読む時間だけを縮める作業ではありません。設問を確かめる、本文を読む、解く、見直すという全体を考えます。文章の長さや問いの種類によって必要な時間は変わるため、どの文章でも同じ割合に固定するのは避けます。練習では、どこで止まったかを記録し、次に変える動きを一つ選びます。
読む速さも一定でなくてよいのです。たとえば、筆者が二つの考えを比べる部分では、その違いを確かめます。具体例が続く部分では、どの考えを支える例かを意識して進みます。ただし、具体例自体を問う設問もあるので、読み飛ばして内容を失ってよいわけではありません。本文の役割に応じて注意の向け方を変えることが、長文を読む土台になります。
例題で解き方を確かめる
以下の文章と設問は、読み方の手順を練習するために作ったものです。短い文章で手順を確かめ、長い文章では段落や場面が増えても同じ関係を探します。答えを読んで終わらせず、どの言葉に戻ったかも確かめましょう。
例題1 問いの条件から戻る場所を決めます
本文:
花壇の土が乾いていた。健は水を運ぼうとしたが、大きなじょうろを一人では持ち上げられなかった。そこで、小さなじょうろに水を分け、何度か往復することにした。
設問:健が小さなじょうろを使うことにしたのはなぜですか。理由に当たる一文を本文中から抜き出しなさい。
- 「なぜ」と「一文を抜き出し」に注目します。理由を考えるだけでなく、句点まで含む一文をそのまま選ぶ必要があるからです。
- 「そこで」の前後を読みます。前にある困った事情を受けて、後ろで方法を変えているためです。「土が乾いていた」は水を運ぶ目的につながりますが、小さなじょうろに変えた直接の事情とは区別します。
- 持ち上げられなかったことが書かれた一文を選び、本文と照合します。理由の部分だけを切り出すと「一文」という条件に合わないので、文の初めから抜き出します。
答え:健は水を運ぼうとしたが、大きなじょうろを一人では持ち上げられなかった。
この問題では、意味を簡潔にまとめた「大きなじょうろが持てなかったから」も理由としては通じます。しかし、求められた答え方には合いません。時間をかけて書き直す前に、問いの条件を見ておく意味がここにあります。
例題2 段落メモから指示語の内容を探します
本文:
①図書室では、新しく届いた本を入口に並べていた。しかし、奥の棚にある本は、表紙を見てもらう機会が少なかった。
②係は、奥の棚から毎週数冊を選び、短い紹介文を添えて入口に置くことにした。紹介文には、どんなことが書かれた本なのかをまとめた。
③この工夫によって、これまで手に取られなかった本にも目を向ける人が増えた。本と出会う機会は、並べ方や伝え方でも変えられるのだ。
設問:③の「この工夫」が指す内容を説明しなさい。また、②の段落メモとして適切なものを、ア「本の値段」、イ「紹介の方法」、ウ「本の感想」から選びなさい。
- ①から③までの役割を読み分けます。①は課題、②はその課題への方法、③は結果と考えなので、指示語が受ける方法は②にあると見当を付けられます。
- 「この工夫」に②の内容を当てはめます。「紹介文を書くこと」だけでは入口に本を置く点が抜けるため、本の選び方と見せ方をまとめます。
- 段落メモを選びます。②は本についての感想を述べる段落ではなく、紹介する手順を述べているので、イが合います。
答え:奥の棚から毎週数冊を選び、短い紹介文を添えて入口に置くこと。段落メモはイです。
図2のように段落の役割を並べると、③の指示語から②へ戻る理由を説明できます。これは、この例題の構成を示した図です。どの説明文も必ず「課題→方法→結果」の順になるという決まりではありません。

段落メモが「本」「本」「本」だけなら、戻る場所を選べません。一方、②の本文を全部写す必要もありません。「紹介の方法」という短い言葉が、本文の場所と役割を結び付けています。
例題3 気持ちが変わった原因を押さえます
本文:
発表の順番を待つ結衣は、失敗したらどうしようと不安だった。手の中の原稿を何度も折り直した。隣の直人が「昨日、一番後ろでも声が聞こえたよ」と小声で言った。結衣は原稿を開き、前を向いた。昨日と同じように話せば、きっと伝わる。そう思うと、少し安心した。
設問:結衣が少し安心したのはなぜですか。直人の言葉と結衣の考えの両方を入れて説明しなさい。
- 「不安だった」と「少し安心した」に注目します。気持ちの変化の始まりと終わりを押さえると、その間の何がきっかけかを調べやすくなります。
- 直人の言葉を確かめます。「一番後ろでも声が聞こえた」という具体的な内容が、結衣の見通しを変えています。単に「友達が話しかけた」とまとめると理由が薄くなります。
- 結衣の考えをつなげます。昨日と同じように話せば伝わると思えたことが、安心につながるからです。原稿を開く行動だけで説明を終えず、言葉を受けて何を考えたかまで書きます。
答え:直人から昨日は一番後ろでも声が聞こえたと言われ、昨日と同じように話せば伝わると思えたからです。
気持ちを表す言葉だけを拾って「不安から安心へ」と書いても、理由の説明にはなりません。また、「絶対に失敗しないとわかった」とすると本文より強い内容になります。「少し」という程度を落とさず読むことも、線を引くときの注意点です。
例題4 止まった問題に次の作業を残します
本文:
①商店街に置かれた長椅子で、人々が買い物の途中に休んでいた。重い袋を足元に置き、顔を上げて話をする人もいた。
②ところが、雨の翌日は座面に水がたまり、誰も座っていなかった。通りかかった店の人が水を拭くと、再び人が腰を下ろした。
③長椅子は、置くだけでいつでも役に立つわけではない。使える状態を保つ手入れがあってこそ、人の休む場所になる。
設問:①本文全体から、筆者が伝えたい考えをまとめなさい。②雨の翌日に誰も座っていなかった理由を答えなさい。①で考えがまとまらず止まった場合の進め方も説明しなさい。
- ①の設問は本文全体、②の設問は雨の翌日の事情を問うと分けます。必要な根拠の範囲が違うので、同じ場所を繰り返すだけでは両方を解けません。
- 全体のまとめで止まったら、作業用メモに「③の考えを①②とつなぐ」と残し、②の設問を解きます。今何を確かめようとしていたかを残せば、戻ったときに考え始める位置がわかります。
- ②の理由を確認したあと、①へ戻ります。長椅子が使えるときと使えないときの違いを比べると、③の「手入れ」が本文全体をまとめる言葉だと確かめられます。
答え:①長椅子を人の休む場所として役立てるには、置くだけでなく使える状態を保つ手入れが必要だということ。②座面に水がたまっていたからです。①には確認する内容をメモして②へ進み、その後③を①②と照らして①をまとめます。
途中で先に進むことは、考えることをやめるのとは違います。戻る予定と次の作業を残しておくことが条件です。例題の順序は一つの練習方法であり、全体を問う問題をいつも最後に回すという決まりではありません。
つまずきやすいところと直し方
誤り1 目立つ言葉に全部線を引きます
誤った書き方は、「しかし」「これ」「安心」といった言葉を見つけるたびに線を引き、さらにその前後の文もほぼ全部なぞる形です。図書室の例なら、①から③まで線が続き、戻る場所を選ぶ目印になりません。線を引いた量と、内容を理解した量は同じではありません。
どこが違うかというと、言葉の発見だけで作業が終わり、前後の関係を確かめていない点です。「しかし」があっても、入口の新しい本と奥の本の違いを言えなければ、課題を読み取ったことにはなりません。
正しい書き方の一例は、①の「しかし」に短い線を引き、余白に「奥の本が目立たない」と残す形です。③の「この工夫」には丸を付けて②と結びます。何も印を付けない段落があっても構いません。見直したときに根拠へ戻れるかで、印の役立ち方を判断します。
誤り2 段落の一部をそのままメモにします
誤った書き方は、図書室の②に「短い紹介文には」とだけ残す形です。本文の言葉を使っていても、何をした段落なのかが途中で切れてしまっています。もう一度読まなければ役割がつかめず、メモが案内になりません。
どこが違うかは、「何について何を述べたか」が残っていないことです。本文の最初の言葉を取るだけで要点になるとは限りません。段落の最後まで読んでから、中心となる動きや考えを選びます。
正しい書き方は、「奥の本を入口で紹介」や「紹介の方法」です。前者は内容、後者は役割を示しており、どちらも戻る手がかりになります。最初から一つの正解のメモにそろえず、そのメモを見て本文の場所を選べるか確かめましょう。
誤り3 迷ったら最初から全部読み直します
誤った書き方は、作業用メモに「わからない」とだけ書き、同じ設問のたびに本文の冒頭へ戻る形です。全体の筋を失った場合には読み直しが必要ですが、指示語の指す範囲が決まらないだけなら、その前後から調べた方が原因を絞れます。
どこが違うかは、何で止まったかを区別していないことです。語句の意味が不明なのか、二つの選択肢の違いなのか、答えの条件なのかで、次の作業は変わります。「わからない」をそのままにして読む量だけを増やすと、同じ迷いに戻りやすくなります。
正しい書き方は、「②の指す内容を確認」「選択肢の『必ず』を照合」のように、次に確かめる対象を残す形です。本文中に根拠が見つからない主張を、自分の経験で補わないことも大事です。図3のように、止まった所から次の作業を残して先へ進み、後で確認して答えに戻ります。

見直しの段階では、空欄、抜き出しの写し間違い、問いに合う文末など、具体的な点を確かめます。全文をもう一度読むことだけが見直しではありません。印を付けた問題に戻る時間を残すためにも、練習の終了後には、どの作業に時間を使ったかを振り返ります。
ここで手が止まるなら、止まった単元まで一緒に戻ります。学年別個別指導コース/お問い合わせ
練習問題
練習では、答えとともに「先に確かめた条件」「根拠のある文」を口頭で説明してみましょう。メモは解答ではないので短くて構いませんが、提出する答えは設問の条件に合わせます。
練習1
雨が上がり、空は明るくなった。しかし、運動場の端にはまだ水が残っていた。係は、水のない場所を選んで道具を運んだ。
設問:運動場の端に水が残っていたことを、前の文と対比させる接続語を本文から抜き出しなさい。また、係が場所を選んだ理由を説明しなさい。
練習2
①町の案内板には、細かな地名がたくさん書かれていた。初めて来た人は、自分が今どこにいるのかを探すのに困っていた。
②そこで、案内板の現在地を赤い丸で示し、近くの建物の絵を添えた。この変更のあと、現在地をすぐに見つけられる人が増えた。
設問:「この変更」の内容を説明しなさい。また、①に「困りごと」、②に「変更と結果」とメモしたとき、指示語の内容を確かめるためにまず戻る段落の番号を答えなさい。
練習3
航は、自分の描いた地図を見せるのが恥ずかしくて、紙を机の端へ寄せた。友達が「曲がり角の絵があるから、迷わず行けそうだね」と言った。航はうれしくなり、紙を机の真ん中へ戻した。
設問:航がうれしくなった理由を説明しなさい。「ほめられたから」だけで終えず、地図のどの点が役立つと伝えられたかを入れなさい。
練習4
①公園の落ち葉は、袋に集めて運び出されていた。
②ある区画では、集めた落ち葉を土の上に重ねておいた。しばらくすると、葉の下の土は、何も置いていない所より湿っていた。
③落ち葉には、地面の乾燥をやわらげる働きもある。片付ける対象としてだけでなく、その働きにも目を向けたい。
設問:筆者の考えをまとめなさい。また、選択肢「落ち葉はすべて運び出すべきだ」が正しいかどうかを判断し、根拠となる段落の番号を答えなさい。全体をまとめる前に迷った場合、作業用メモに何を残すとよいかも考えなさい。
答えと解説
練習1の答え:接続語は「しかし」。理由は、運動場の端にはまだ水が残っていたからです。空が明るくなったことと地面の状態は区別して読みます。天気が回復したから運動場全体も乾いた、と本文にない内容を補わないようにします。
練習2の答え:案内板の現在地を赤い丸で示し、近くの建物の絵を添えたこと。戻る段落は②です。「赤い丸」だけでは、絵を添えたことが抜けます。①の困りごとを知っていると変更の目的もつかめますが、指示語の内容は②に具体的に書かれています。
練習3の答え:曲がり角の絵があるので迷わず行けそうだと友達に言われ、自分の地図が役立つと感じたからです。紙を真ん中へ戻した行動は、気持ちが変わったあとの動きです。原因を問われたら、その前にある友達の言葉と、航にとっての意味をつなぎます。
練習4の答え:落ち葉を片付ける対象としてだけでなく、地面の乾燥をやわらげる働きにも目を向けたいということ。選択肢は誤りで、根拠は③です。作業用メモの例は「③の考えを②の結果で確かめる」です。本文は落ち葉をすべて残すとも述べていません。「すべて」という強い言葉を逆向きに付け足さず、本文の範囲でまとめます。
次の単元へのつながりと家庭での確かめ方
段落ごとの役割をつかむ力は、要約や意見文を書くときにも使えます。読み手として「具体例がこの考えを支える」と見抜けると、書き手になったときも、伝えたい考えに合う例を選びやすくなります。長文で身につけるのは、速く目を動かすことだけでなく、内容のつながりを整理する力です。
家庭では、次の二つをそれぞれ5分程度で試せます。一つ目は、短い文章と設問を使い、お子さまが本文を読む前に「何を、どう答えるか」を説明する練習です。保護者は答えを先に教えず、「抜き出すのか、自分の言葉で説明するのか」を聞きます。読み終わったら、条件どおりの答えになっているかだけを一緒に確かめます。
二つ目は、数段落の文章を読み、余白に一言ずつメモしてから、保護者が「理由が書かれた場所はどこですか」と聞く練習です。最初は速さを競わず、メモから段落を選び、根拠を示せるかを見ます。戻る場所が違ったら、メモに何を足すと見つけやすいかを考えます。
個別指導では、時間が足りなかった結果だけでなく、条件の読み落とし、一文の意味、段落の関係のどこで止まったかまで戻って確かめます。一文が読めるなら段落の整理へ、整理できるなら問題間の切り替えへと、練習する範囲を絞ります。
まとめ
読み終わったのに答えられないときは、すぐに読む速さの不足と決めつけないでください。問いの条件を押さえていたか、気持ちの変化に原因を結び付けたか、段落の役割から戻る場所を選べたかによって、次の練習は変わります。今日のプリントに残す一言も、「もっと速く」ではなく「指示語の内容を②で確かめる」なら、次にすることが見えます。
長文を読み解く確かさは、読み終える速さだけでなく、答えの根拠へ戻れる道筋に表れます。
本気になった日が、入塾の日。
お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。
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