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【中学受験国語】古文 漢文の入口を図解で総まとめ—歴史的かなづかい 主な古語 有名作品 漢文の返り点|武蔵野個別指導塾

歴史的かなづかいと古語の意味を分け、自作例題で古文の読み方を確かめます。返り点の読む順序を図でたどり、有名作品と作者、書き下し文と現代語訳の違いまで家庭で学べる内容です。
よくあるのは、保健室の前の長椅子で本を開き、「けふ」と書かれた言葉をそのまま声に出して、意味がつながらずに止まるという場面です。隣の説明には「今日」とあります。同じ出来事を表しているのに、どうして書き方が違うのでしょうか。さらに「うつくし」という言葉も出てくると、今の「美しい」と同じ意味でよいのか迷います。
古文の入口には、文字の読み方と、言葉の意味という別々の難しさがあります。両方を一度に当てようとせず、まず声に出す形を確かめ、次に場面に合う意味を考えると、短い文から読み進められます。漢文でも、漢字の意味を想像する前に、どの順序で読むのかを整理することが必要です。
ここで目指すのは、長い古典をすべて訳すことではありません。短い文を手がかりに、昔の言葉を読むための基本の決まりを使えるようになることです。保護者の方も、お子さまが「読めない」のか、「読めるけれど意味を取り違えた」のかを分けて見ると、次の声かけが具体的になります。
この単元で身につけること
- 歴史的かなづかいを、今の読み方につなげます。「けふ」と「きょう」の対応を見て、昔の表記をそのまま発音するわけではないと理解します。
- 古語を前後の内容と合わせて考えます。「うつくし」「をかし」などを、現代語の見た目だけで決めず、何について述べた言葉か確かめます。
- 有名作品と作者を組にして整理します。題名だけを暗記するのではなく、物語・随筆など、作品の性格を添えて覚えます。
- 返り点に従って漢字を読む順序をたどります。レ点と一・二点の役割を分け、縦の並びと日本語の語順の違いを目で確かめます。
- 書き下し文と現代語訳を区別します。漢文を日本語の語順とかなを用いて表したものと、意味を今の言葉で説明したものを混同しないようにします。
これまで学んだ主語・述語のつながりや、前後の文から語句の意味を考える読み方が、この単元の土台になります。新しい決まりが出てきても、最後に「だれが、何を、どうしたか」を確かめる点は同じです。初めから細かな文法用語をそろえるよりも、短い文の中で決まりの働きを説明できることを目標にしてください。
基本の考え方
古文は表記と意味を分けて読む
古文とは、昔の日本語で書かれた文章です。昔の文章に用いられるかなの表記の決まりを、歴史的かなづかいといいます。今の現代仮名遣いとは異なる表記があるため、目に見えるかなと、授業で音読するときの読み方が一致しないことがあります。
代表的な対応を表で確かめましょう。右の欄は、今の読み方を現代仮名遣いで表した形です。当時の発音をそのまま再現する表ではありません。
| 歴史的かなづかい | 今の読み方を表す形 | 意味や確認の手がかり |
|---|---|---|
| けふ | きょう | 今日という日です。 |
| てふ | ちょう | 昆虫の蝶を指す語の場合です。 |
| こゑ | こえ | 声を表します。 |
| ゐる | いる | 文によって、座っている意味にもなります。 |
| かは | かわ | 川を表す語の場合です。 |
| おもふ | おもう | 思うという動作です。 |
| やうす | ようす | 様子を表します。 |
「ゐ」は「い」、「ゑ」は「え」と読みます。また、語の途中や終わりの「は・ひ・ふ・へ・ほ」を「わ・い・う・え・お」と読むのが基本です。「かは」「おもふ」はその例です。ただし、複合語の切れ目などには例外があります。「は」が見えたら位置や語のまとまりを見ずにすべて「わ」にする、という覚え方は避けましょう。語の初めの「花」の「は」は、今も「は」です。
「けふ」「てふ」「やうす」のような語は、1字ずつ機械的に置き換えるだけでは読みが完成しません。初めはよく使う語をまとまりで覚え、問題の注も利用します。助詞の「は・へ・を」は現代仮名遣いでもその形で書きます。したがって、「現代仮名遣いで書く」という設問で、助詞の「を」をすべて「お」にするのは誤りです。
図1のように、表記から読みへ進む段階と、読みから意味へ進む段階を分けてください。「けふ」が「きょう」と読めても、その文の出来事が昨日のことになるわけではありません。読み替えても、表している内容は保ちます。

図1の真ん中まで進めたら、音読の準備ができた状態です。右端まで進めたら、意味も説明できます。間違えたときにどちらの矢印で止まったかを見れば、読み方の練習が必要なのか、語の意味の確認が必要なのかを区別できます。
読み方が変わることと、意味が変わることは別の問題です。古文で使う言葉を古語と呼びますが、今も見覚えのある語ほど、同じ意味だと思い込みやすくなります。次の表では、入口として覚えたい代表的な意味を示します。これだけが唯一の意味というわけではなく、実際の文では前後の内容を合わせて判断します。
| 古語 | 代表的な意味 | 読むときの注意 |
|---|---|---|
| うつくし | かわいらしい | 小さい子や小さな物をいとおしく思う場面などで使います。 |
| をかし | 趣がある、おもしろい | 必ずしも笑ってしまう意味ではありません。 |
| あはれなり | しみじみと心に感じられる | 悲しみだけに限らず、心を動かされる様子を表します。 |
| いと | とても | 後ろの言葉の程度を強めます。 |
| おどろく | はっと気づく、目を覚ます | 現代語と同じくびっくりする意味になる場合もあります。 |
| あした | 朝 | 現代語の「明日」と取り違えないようにします。 |
例えば、小さな子のしぐさについて「うつくし」とあれば、「かわいらしい」が合うかを考えます。景色を見て「をかし」と感じているなら、滑稽で笑ったと決める必要はありません。古語の知識は、本文の内容を確かめるために使います。場面を無視して、表の最初の意味を何にでも当てはめるものではありません。
作品名には作者と文章の種類を添える
古典には、物語、随筆、和歌など、さまざまな種類があります。現代語訳で読んだことのある話でも、原文には昔の言葉が使われています。作品名を知ることと、原文を読めることは別なので、作者の問題と語句の問題を混ぜずに学びましょう。
| 作品名 | 作者・成立についての基本 | 文章の種類や特色 |
|---|---|---|
| 竹取物語 | 作者不詳 | かぐや姫をめぐる物語です。 |
| 源氏物語 | 紫式部 | 人々の暮らしや心の動きを描く物語です。 |
| 枕草子 | 清少納言 | 身の回りの出来事やものの見方などを記した随筆です。 |
| 徒然草 | 兼好法師 | さまざまな話題から人生や世の中を考える随筆です。 |
| 奥の細道 | 松尾芭蕉 | 旅の文章に俳句を交えた紀行です。 |
「作者不詳」は、作者が特定されていないという意味です。空欄を埋めたいからといって、知っている作家の名前を入れてはいけません。また、ある人の和歌や俳句が集められていることと、その人が本全体を編集したことは同じではありません。作品の説明に「作者」「編者」のどちらが書いてあるかも見ます。
入口では、成立した年を細かく並べるよりも、作品と作者を正確に結びつけることから始めます。「枕草子は清少納言の随筆」のように、ひと続きに説明できる形が便利です。題名が同じでも、子ども向けに書き直された本には現代の書き手の名前が付くことがあるため、原作の作者と訳した人も区別してください。
漢文は日本語で読む順序を確かめる
漢文は、古典中国語で書かれた文章です。それを日本語の語順や言い回しに合わせて読む方法を訓読といいます。漢字がわかるからといって、上から順に音読みすれば意味が取れるわけではありません。漢字の脇に付く返り点は、下に進んでから上へ戻るなど、読む順序を知らせる記号です。
レ点は、その字をいったん待ち、すぐ下の字を先に読んでから、レ点の付いた字に戻ることを示します。一・二点は、一点の付いた字を読んでから、二点の付いた字に返ることを示します。基本の形では、二点の字を待ってその下へ進み、途中の字を読みながら一点まで来て、それから二点へ戻ります。
返り点の「一」「二」は、本文の漢字ではありません。また、文章全体の1番目と2番目を表す数字でもありません。ほかの字や別の組の返り点があれば、その部分との関係も見ます。ここでは、レ点だけの形と、一・二点だけの形に絞ります。
書き下し文は、漢文を日本語の語順に直し、必要な助詞や送りがななどをかなで補って書いたものです。古い言い方が残るので、今の言葉で意味を説明する現代語訳とは違います。返り点は順序を示しますが、それだけで助詞や語尾のすべてが決まるわけではありません。入門の問題では、付いている送りがなや注、指定された読み方も使って答えます。
例題で解き方を確かめる
例題1 かなを読み替える箇所を見つける
次は練習のために作った短い文です。「けふ、かはのほとりに立つ。」この文の「けふ」「かは」を、それぞれ現代仮名遣いで書きましょう。「ほとり」は、川や池などのそばという意味です。
- 設問の対象を確かめます。問われているのは2つの語の表記なので、文全体の現代語訳を書く必要はありません。
- 「けふ」は語全体を見て「きょう」にします。「ふ」を単独で置き換えて「けう」で止めると、指定された今の表記にならないからです。
- 「かは」は語の途中の「は」に注目し、「かわ」にします。川を表す語だという文の内容も、読みを確かめる手がかりになります。
- 書いた答えを文に入れて読みます。「きょう、かわのほとりに立つ」とすれば、時間と場所がつながります。
この問題で「今日」「川」とだけ書くと、意味は合っていても「現代仮名遣いで」という条件に答えたことが伝わりにくくなります。かなで問われたらかなで答える、という設問への合わせ方も一緒に確かめましょう。
答え:けふ=きょう、かは=かわ。
例題2 古語を場面に合わせて選ぶ
次の自作文を読みます。「小さき子、花を持ちて笑ふ。そのさま、いとうつくし。」注として、「小さき子」は小さい子、「持ちて」は持って、「笑ふ」は笑う、「さま」は様子とします。「いとうつくし」の意味として合うものを選び、その理由を説明しましょう。
ア とてもかわいらしい。 イ 少し恐ろしい。 ウ とても腹立たしい。
- 何について述べているかを押さえます。「そのさま」は、小さい子が花を持って笑う様子を指すので、子どもの姿に向けた言葉だとわかります。
- 言葉を分けます。「いと」は「とても」、「うつくし」はここでは「かわいらしい」なので、程度を表す部分と気持ちを表す部分を対応させます。
- 選択肢を場面と照合します。恐れや怒りを示す出来事は書かれていないため、イとウを選ぶ根拠はありません。
- 理由には本文の具体的な内容を入れます。「古語の意味がそうだから」だけで終えず、小さい子の笑う様子に対する言葉であることを示します。
「うつくし」を現代語の「美しい」に近い感じで受け取っても、まったく場違いに聞こえないことがあります。それでも設問が古語の意味を問うなら、ここでは「かわいらしい」という対応をはっきり答えます。自然に読めた気がすることと、言葉の意味を説明できることは分けてください。
答え:ア。小さい子が花を持って笑う様子を、かわいらしいと感じているからです。
例題3 レ点で読む順序を変える
漢文の語順を確かめるための自作の短句「読書」を、熟語としてではなく、「読」「書」の2字を縦に並べたものとして扱います。「読」の左下にレ点があります。「書」は「書物」、「読」は「読む」の意味です。「書」の後に「を」を補い、語尾を「読む」とする指定で、読む順序と書き下し文を答えましょう。
- 上の「読」にレ点が付いていることを確かめます。ここで「読」を先に読まないのは、すぐ下の字を先に読む指示があるからです。
- 下の「書」を先に読みます。その後に上の「読」へ返るので、順序は「書→読」になります。
- 問題の指定に従って、助詞と送りがなを補います。「書を読む」とすれば、何をどうするのかが日本語の順序で表せます。
- 現代語で内容も確かめます。「書物を読む」という意味につながるので、上下を逆に読んだ理由を語順から説明できます。
図2のように、左には本文の縦の並び、右には実際に読む順序を置くと、返り点の働きが見えます。レ点を本文の一部として「れ」と読むのではありません。

図2の番号は読む順序を説明するために添えたものです。漢字の左下にあるレ点とは役割が違います。「読書」という現代語の熟語なら「どくしょ」と読みますが、この設問では訓読のための2字として扱っているので、設問の条件に合わせて考えてください。
答え:読む順序は書→読、書き下し文は「書を読む」。
例題4 一・二点を使って途中の字も読む
次も語順を学ぶための自作の短句です。「見」「白」「鳥」が上から順に縦に並び、「見」の左下に二点、「鳥」の左下に一点があります。「白鳥」はこの問題では白い鳥という意味で、読むときは「白き鳥」とします。「鳥」の後に「を」を補い、語尾を「見る」として、読む順序と書き下し文を答えましょう。
- 二点の付いた「見」をいったん待ちます。一点まで下へ進んでから戻る指示なので、初めに「見」を読むと順序が違ってしまいます。
- 途中にある「白」を読み、次に一点の付いた「鳥」を読みます。一点だけを探して「白」を飛ばすと、鳥がどのような鳥なのかが抜けます。
- 一点の「鳥」から二点の「見」へ返ります。これで、使う順序は「白→鳥→見」となり、3字を1回ずつたどれます。
- 指定された読みとかなを補います。「白き鳥を見る」が書き下し文であり、今の言い方に直せば「白い鳥を見る」です。
返り点は、語の意味を自由に変える記号ではありません。「見」を最後に読むからといって、意味を「飛ぶ」にしたり、鳥を動作の主語にしたりすることはできません。「何を見るか」が「白き鳥」に当たると確かめれば、日本語の文のつながりも確認できます。
答え:読む順序は白→鳥→見、書き下し文は「白き鳥を見る」。
つまずきやすいところと直し方
読み方の決まりをすべてのかなに当てはめる
誤った書き方は、「花」を「わな」と読むことです。どこが違うかというと、「は」という文字だけを見て、語の中の位置を確かめていない点です。正しい読み方は「はな」であり、語の初めの「は」を変える必要はありません。
直すときは、間違えたかなだけに丸を付けるのではなく、「はな」と「かは」を並べ、変える「は」が語のどこにあるかを見ます。「かは」の途中の「は」は「わ」にしますが、「はな」の初めの「は」はそのままです。決まりを言えるのに誤るときは、語のまとまりの取り方まで戻ると原因が見えます。
古語を現代語の印象だけで説明する
誤った書き方は、「をかし」を「笑えるほど変だ」といつでも訳すことです。どこが違うかというと、今の「おかしい」という言葉の印象に引かれ、趣や興味を感じる意味を見落としている点です。正しい書き方は、場面に応じて「趣がある」「おもしろい」などとします。
たとえば、月の光や草花の様子を見ている場面なら、何に心をひかれたのかを考えます。一方で、出来事のおもしろさを感じる場面もあります。語の意味を1つ覚えたら終わりにせず、「何を見てそう感じたのか」を本文の中で指せるか確かめてください。「あはれなり」も、いつでも「かわいそうだ」とするのではなく、どのように心が動いたかを見ます。
一点だけを先に読み途中の字を落とす
誤った書き方は、例題4の順序を「鳥→見→白」とすることです。どこが違うかというと、返り点の「一」を文章全体の最初という意味に取り違え、二点から一点へ進む間の「白」を飛ばしている点です。正しい順序は「白→鳥→見」です。
図3のように、二点の字を待った後、途中の字から一点へ進み、それから上へ返ります。「白き鳥」というまとまりを読み終えてから「見る」へつなぐと、日本語としても意味がまとまります。

図3を指でたどるときは、先に「白」、次に「鳥」、最後に「見」と声を出してください。すべての字を1回ずつ読んだかを確かめると、読み落としや二重読みを発見できます。ただし、複雑な漢文には読まない字などの別の決まりもあります。この確認法は、ここで扱う基本の短句に使う方法です。
もう1つ、書き下し文の問題で「白い鳥を見る」と答えた場合は、意味ではなく答えの種類を見直します。例題4では「白き鳥」と読む指定があるので、その形を保ちます。現代語訳を求められたときに「白い鳥を見る」とする、と設問に合わせて使い分けましょう。
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練習問題
最初は表や図を見ながらで構いません。答えだけを言う前に、どの決まりや注を使ったかを短く説明してください。漢文の問題は、紙に漢字を縦に並べ直すと読む順序を追いやすくなります。
練習1
自作文「庭に立ち、鳥のこゑを聞く。」の「こゑ」を、現代仮名遣いで書きましょう。また、この文の助詞「を」は、現代仮名遣いに直すときに「お」に変えますか。変える・変えないのどちらかで答えましょう。
練習2
自作文「庭の花を見て、いと喜ぶ。」の「いと喜ぶ」を、現代語で短く言い換えましょう。「喜ぶ」は今と同じ意味とします。誰が喜んだかは書かれていないため、答えに人物を付け加える必要はありません。
練習3
ある子が作品カードに「枕草子は紫式部の随筆、源氏物語は清少納言の物語」と書きました。2つの作品の作者をそれぞれ直してください。続いて、竹取物語の作者について、表にある言葉で答えましょう。
練習4
自作の短句として、「読」「古」「書」の3字が上から縦に並び、「読」の左下に二点、「書」の左下に一点が付いています。「古書」は「古き書」と読み、古い書物を表すものとします。「書」の後に「を」を補い、語尾を「読む」として、読む順序と書き下し文を答えましょう。
答えと解説
練習1の答えは「こえ」、助詞は「変えない」です。「ゑ」を「え」にすることと、助詞の表記は別の決まりです。発音だけを頼りに全文のかなを書き換えると、現代仮名遣いでも残る「を」まで変えてしまいます。
練習2の答えは「とても喜ぶ」です。「いと」は後ろの言葉の程度を強めています。「少し喜ぶ」では強さが変わり、「とても悲しむ」では気持ちそのものが変わります。程度と動作の両方が保たれているかを確かめます。
練習3の答えは「枕草子=清少納言、源氏物語=紫式部、竹取物語=作者不詳」です。誤りは作者の組み合わせで、随筆と物語という区別はそのままで構いません。間違っていない情報まで書き換えず、どの対応を直したのかを言葉にしましょう。
練習4の答えは、読む順序が「古→書→読」、書き下し文が「古き書を読む」です。二点の「読」を待ち、「古」「書」を読んでから「読」に戻ります。現代語訳なら「古い書物を読む」となりますが、ここでは指定の読みを使った書き下し文を答えます。
次の単元へのつながりと家庭での確かめ方
古文で言葉の見た目と文中の意味を分ける練習は、現代文の語句問題にもつながります。漢文で「何を、どうする」の順序を確かめる練習は、主語や述語、修飾する言葉の関係を読む力につながります。今後、古典の学習が進んで文法の決まりが増えても、表記・意味・読む順序のどこで止まったかを分ける見方は使えます。
家庭で5分あれば、確かめ方は2つあります。1つ目は、「けふ」「こゑ」「おもふ」を紙に書き、お子さまに今の読み方をかなで書いてもらう方法です。答えは順に「きょう」「こえ」「おもう」です。読みの確認が済んだら、変えた箇所を指して説明してもらいます。
2つ目は、「見」「白」「鳥」を縦に書き、二点と一点を添えて、読む字を指でたどってもらう方法です。順序だけで終えず、「白き鳥を見る」という書き下し文まで声に出します。うまく進まなければ、図3を一緒に見て、待つ字と先に読む字を区別してください。
個別指導で確かめるときも、古語の暗記不足と決める前に、かなが読めるか、設問の条件が取れるかまで戻ります。漢文なら、返り点の前に「鳥を見る」という日本語のつながりが理解できているかを確認すると、必要な練習を選びやすくなります。
まとめ
昔の言葉に出会ったとき、見慣れないかなや漢字の並びだけで読むのを止める必要はありません。「けふ」を「きょう」と読み替えること、「うつくし」を場面に合う意味で捉えること、返り点に従って語順を整えることは、それぞれ別の手がかりです。そのうちどこまで使えたかを確かめれば、読み直す場所を狭くできます。
答えが合った後にも、本文のどの文字や記号を根拠にしたのかを指せるか確かめてください。古典の入口で読む力を支えるのは、昔らしい雰囲気への当て推量ではなく、一つの表記、一つの言葉、一つの返り点への根拠です。
本気になった日が、入塾の日。
お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。
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