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【中学受験国語】記述問題①基本の型を図解で総まとめ—文末の形 字数の調整 本文の言葉の使い方|武蔵野個別指導塾

【中学受験国語】記述問題①基本の型を図解で総まとめ—文末の形 字数の調整 本文の言葉の使い方のアイキャッチ 武蔵野個別指導塾
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理由・内容説明・心情の自作例題と3枚の図で、設問に合う文末や本文の言葉の選び方を学び、長すぎる答案と短すぎる答案を家庭でも直せるようにします。

よくあるのは、修学旅行前の教室で、班の話し合いを題材にした国語のプリントに取り組み、「なぜ、予定を変えたのですか」と問われて、本文の「予定を変えた」という一文だけを写してしまう場面です。どこに書いてあるかは見つけられても、それを答えの形に整えるところで鉛筆が止まります。横にいる大人が「もっと詳しく」と言っても、何を足せばよいのかは伝わりません。

記述問題では、立派な表現を思いつく前に、何を説明するのかを決めます。理由なら理由、気持ちなら気持ちを答え、その説明に必要な材料を本文から選びます。最後に、指定された長さに収めて読み直します。この順番が見えると、答案を直すときも「全部だめ」ではなく、「理由はあるけれど、だれの行動かが抜けている」と確かめられます。短い文から始めて、答えを組み立てる過程を一つずつ追っていきましょう。

この単元で身につけること

これまでに学んだ主語と述語、指示語、接続語の働きが、記述の土台になります。小学4年生では短い一文で関係を表す練習から始め、長い本文を読むときも、まず一文の答えの中心を作ることに戻れます。語彙を増やす学習と並行して、「この言葉を選ぶ理由」を本文に戻って説明する習慣をつけます。

基本の考え方

設問と答えの文末をつなぎます

「なぜ、窓を閉めたのですか」に対して「窓を閉めたこと。」と書くと、聞かれた行動を繰り返しただけになります。「強い風で机の紙が飛びそうだったから。」なら、窓を閉めた理由を説明できます。書き出す前に、設問と答えを続けて声に出してみると、問いへの返事になっているかが確かめやすくなります。

理由を問う設問では「〜から。」、内容を問う「どういうことですか」では「〜ということ。」、気持ちを問う設問では「〜という気持ち。」が使いやすい基本の形です。ただし、すべての設問に同じ形を当てはめるわけではありません。「どのような工夫ですか」なら「〜する工夫。」など、問われているものに対応させます。文末が合っていても、説明の中身が違えば答えにはなりません。

設問に「文中の言葉を使って」「一文で」「『ため』で終わるように」といった指示があるときは、その指示が優先です。また、文の空欄に入れる問題では、空欄の後ろに「からです」と印刷されていることもあります。その場合は、空欄の中にさらに「から」を入れて重ねないようにします。完成した一文を読むことが必要です。

図1のように、設問の聞き方と答えの終わり方を対応させてから、間に入る説明を考えます。右側の形は答えそのものではなく、材料を入れるための枠です。

図1 設問の聞き方と答えの文末を対応させる基本の型

本文が丁寧語でなくても、答案で敬語を増やす必要はありません。本文の内容を説明する解答には「〜から。」などの簡潔な形を使えます。以下でも、解説は丁寧語、問題用の短い本文と解答例は簡潔な常体で示します。指定がなければ、一つの答案の中で文体をそろえ、途中だけ「です」を混ぜないようにします。

本文の言葉を材料にして関係を組み直します

本文の言葉を使うとは、見つけた一文を丸ごと写すことだけではありません。たとえば「亮は箱を押さえた。中の苗が倒れそうだった。」という本文なら、理由を説明するには2文の関係を読み取ります。必要なのは「箱を押さえた」という行動の繰り返しではなく、「中の苗が倒れそうだった」という原因です。答案では「箱の中の苗が倒れそうだったから。」とすれば、何の中かも伝わります。

指示語は、そのままでは答案の外を指してしまうことがあります。「それが心配だったから。」だけだと、心配の中身を説明していません。「それ」が何を指すかを本文で確かめて、具体的な内容に置き換えます。ただし、「それ」の直前にある名詞が必ず答えになるわけではありません。前の一文全体や、複数の出来事をまとめて指す場合もあります。

言い換えでは、言葉の強さと範囲にも注意します。「少し不安だった」を「絶望していた」にすると気持ちを強くしすぎます。「何人か」を「全員」に変えると人数の範囲が変わります。「まだ終わっていない」を「何もしていない」にすると、途中まで進んでいる可能性まで消してしまいます。短くなっても、本文と違う意味になったら調整にはなりません。

一方、漢字を増やしたり難しい熟語に置き換えたりする必要はありません。「自分だけで決めない」を「友達の考えも聞いて決める」と説明する場合、本文に友達の意見を聞く行動があるかを確かめます。言い換えた言葉を本文に戻しても関係が崩れないことが目安です。「抜き出しなさい」という指定なら、説明のための言い換えを加えず、指示された形で本文から取ります。

長さは内容を決めてから整えます

字数制限は、答案の長さについての条件です。「30字以内」なら30字以下に収めます。「30字以上40字以内」なら、その両端を含む範囲に収めます。「30字程度」は厳密な範囲が設問だけでは定まらない表現なので、まず指定された長さに近づけ、補足の指示があれば従います。「どの問題でも8割埋めればよい」といった決まりを作らないことが大事です。

この記事の例題と練習では、漢字、ひらがな、カタカナ、句読点をそれぞれ1字として数えます。解答を紹介するための外側のかぎ括弧は答案に書かず、数にも含めません。実際の解答欄に独自の指示があればそちらに従います。句点を省けばいつもよい、あるいは句点はいつも数えない、という扱いにはしません。

長すぎる場合は、同じ内容の重複、設問でわかっている行動の繰り返し、説明に不要な細部の順に見ます。短すぎる場合は、原因と結果の片方、気持ちのきっかけ、主語や指示語の中身が抜けていないかを確認します。「とても」「本当に」を足すだけでは、必要な情報は増えません。まず制限を気にせず中心の一文を書き、その意味を守って整えると、途中で何を答えるのかを見失いにくくなります。

例題で解き方を確かめる

ここからの文章と設問は、この単元のために作ったものです。答えは一例なので、同じ内容を条件に合う形で表せれば、言葉が少し違っていてもかまいません。まず設問を読み、本文のどの言葉を使うかに印をつけてから解いてみましょう。

例題1 理由に合う文末にします

本文: > 班の見学予定は、歩く時間を入れずに作られていた。美咲は、これでは集合時刻に間に合わないと気づいた。そこで、見学する場所を一つ減らすことを班に提案した。

設問:美咲が見学する場所を一つ減らすことを提案したのはなぜですか。20字以上35字以内で答えなさい。

  1. 「なぜ」に印をつけて、文末を「〜から。」と決めます。予定の内容ではなく、提案した理由が求められているからです。
  2. 「歩く時間を入れず」と「集合時刻に間に合わない」をつなぎます。予定の何が問題で、どのような困りごとが起こるかがわかるからです。
  3. 「移動時間」とまとめても意味が保たれるかを確かめます。ここでは歩いて場所を移る時間なので、この言い換えが使えます。
  4. 句点を含めて数え、文末を読み直します。内容が合っていても、指定の長さや理由の形が抜けると設問の条件を満たさないからです。

「集合時刻に間に合わないから。」だけでも困りごとは示していますが、どのような予定だったかが抜けています。この問題では十分な長さが使えるので、移動時間を入れていなかったことを補います。「先生にしかられるから。」と足すのは避けます。本文には美咲がしかられることを心配したとは書かれていません。

答え:移動時間を入れた予定ではなく、集合時刻に間に合わないから。

例題2 長い答えから重なりを削ります

本文: > 見学先を決めるとき、班では、まず一人ずつ行きたい場所とその理由を話した。次に、共通する希望を整理した。そのうえで、全員の希望をできるだけ生かせる道順を選んだ。このように、班は互いの考えを尊重して計画を立てた。

設問:「互いの考えを尊重して計画を立てた」とは、ここではどういうことですか。35字以上50字以内で答えなさい。

  1. 内容を説明する問いなので、「〜ということ。」で終える形を考えます。「尊重したから。」では理由の説明になってしまうからです。
  2. 「一人ずつ希望と理由を話す」と「全員の希望をできるだけ生かす」を材料にします。互いの考えをどのように扱ったかが、この2か所に具体的に表れているからです。
  3. 下書きを作って、重複する言葉や途中の整理を短くします。中心の行動を残せば、すべての手順を同じ詳しさで並べる必要はないからです。
  4. 「できるだけ」を残して指定の長さに収めます。これを取って「全員の希望を生かした」と断定すると、本文より強い意味になるからです。

下書きは「一人ずつ行きたい場所とその理由を話して、共通する希望を整理したうえで、全員の希望をできるだけ生かせる道順を選んだということ。」です。意味は本文に沿っていますが、そのままでは長すぎます。「行きたい場所」は「希望」にまとめ、「共通する希望を整理したうえで」は、今回の説明の中心を保ちながら省きます。

図2のように、「希望と理由」「できるだけ生かす」を残す側に置き、詳しすぎる途中の手順を削る側に分けます。短くする作業は、先頭から順に文字を消す作業ではありません。

図2 長い答案から説明の中心を残して重なりを削る手順

調整後の文を本文に戻して確かめると、全員が希望を述べ、それを道順に反映させようとした関係が残っています。「みんなで仲よく決めたこと。」では、本文に書かれた具体的な決め方を十分に説明できません。また、「尊重」を「尊重」に置き換えるだけでも中身は明らかになりません。

答え:一人ずつ希望と理由を話し、全員の希望をできるだけ生かせる道順を選んだということ。

例題3 短い答えに根拠のある材料を足します

本文: > 航は、班の前で道順を説明する役になったが、うまく話せるか不安だった。休み時間に説明の練習をすると、友達が最後まで聞いて「順番がよくわかったよ」と言ってくれた。航は、握りしめていた地図をゆっくり開き、次は本番だとうなずいた。

設問:最後の航はどのような気持ちですか。きっかけとなった出来事を含め、30字以上45字以内で答えなさい。

  1. 問われている場面を最後の航に絞ります。初めの「不安だった」をそのまま答えると、友達の言葉の後の変化を説明できないからです。
  2. 「順番がよくわかったよ」と言われたことをきっかけとして選びます。説明が伝わったと航が受け止められる出来事だからです。
  3. 地図を開き、本番に向けてうなずく様子から、安心して本番に臨もうとする気持ちをまとめます。気持ちの言葉だけでなく、その後の行動とのつながりも読めるからです。
  4. 「安心した気持ち。」という短い下書きに、説明が伝わったことと本番への向きを足します。気持ちを大げさにせず、設問の条件に必要な内容を補えるからです。

「うれしくてたまらず、絶対に成功すると思う気持ち。」とすると、本文にない強さや確信を加えてしまいます。航は不安を抱えていましたが、説明が伝わったという手応えを得ました。「不安が完全になくなった」とまで決めつけず、出来事と結末の動作に合う言葉を選びます。

答え:友達に説明が伝わって安心し、本番も落ち着いて説明しようという気持ち。

例題4 指示語を直し、必要な条件を残します

本文: > 見学先の展示室では、説明の声を静かに聞く必要がある。班の係は、質問を思いついても説明の途中では声を出さず、手帳に書いておくように伝えた。質問は説明が終わってからまとめてすることにした。こうすれば、ほかの人が説明を聞くのを妨げずにすむ。

設問:「こうすれば」の「こう」が指す内容を、「質問」という言葉を使い、40字以上55字以内で説明しなさい。

  1. 指示語の内容を聞いていると確かめます。「妨げずにすむから。」と理由を答える問題ではないからです。
  2. 「こう」の前から、質問を扱う一連の方法を探します。直前の「まとめてする」だけでなく、途中でどうするかも関係しているからです。
  3. 「説明の途中では手帳に書く」と「終わってからまとめてする」を、順番がわかる一文にします。質問する時点を取り違えないためです。
  4. 指定語句の「質問」と、内容説明の文末を確認します。具体的に説明できていても、指定された言葉を落とすと条件から外れるからです。

ここでは「途中では声を出さず」を残すと、後の「ほかの人が説明を聞くのを妨げず」にもつながります。「質問をしないこと。」と短くしすぎると、説明後には質問するという本文の内容を消してしまいます。否定の及ぶ範囲を、「途中では」という言葉と一緒に読むことがポイントです。

答え:質問は説明の途中では声に出さず手帳に書き、説明が終わってからまとめてするということ。

つまずきやすいところと直し方

誤り1 問われた行動を文末だけ変えて繰り返します

誤った書き方:「美咲が見学する場所を減らす提案をしたから。」

どこが違うか:例題1は、その提案をした理由を尋ねています。答えは提案した事実を言い直しただけです。「から」で終わっていても、なぜその行動になったのかが説明されていません。設問の行動と、その前にある原因を別々に押さえる必要があります。

正しい書き方:「移動時間を入れた予定ではなく、集合時刻に間に合わないから。」

家庭で確かめるときは、「その答えの後ろに『だから場所を減らす提案をした』をつけると、つながりますか」と声をかけます。提案したから提案した、という文になるなら、原因を探し直す合図です。文末を直すことと、内容を直すことを分けて考えられます。

誤り2 答えを短くするために大事な限定を消します

誤った書き方:「全員の希望を生かす道順を選んだということ。」

どこが違うか:例題2の本文は「できるだけ生かせる」としています。すべての希望を実現できたとは書いていません。また、希望と理由を一人ずつ話す過程がなくなり、互いの考えを扱った方法も見えにくくなっています。「できるだけ」のような言葉は、短くても意味の範囲を支えています。

正しい書き方:「一人ずつ希望と理由を話し、全員の希望をできるだけ生かせる道順を選んだということ。」

削る前に、残す言葉を決めましょう。図3のように、答案を「問いとの対応」「本文の根拠」「指定の条件」の3か所から確かめると、長さだけを合わせたために生じる誤りを見つけやすくなります。3つのうち1つだけ満たしても十分ではありません。

図3 答案を問いと根拠と条件の三つから見直す観点

誤り3 指示語や省略をそのまま残してしまいます

誤った書き方:「それをしてからまとめるということ。」

どこが違うか:例題4の説明としては、「それ」の中身も、何をまとめるかもわかりません。本文を写したつもりでも、答案を単独で読むと説明が切れています。「説明が終わる」のか「質問が終わる」のかも区別できない形です。

正しい書き方:「質問は説明の途中では声に出さず手帳に書き、説明が終わってからまとめてするということ。」

ただし、すべての名詞を毎回繰り返せばよいわけでもありません。「質問」を一度示した後、同じものを指すことが明らかなら省略できます。省略後もだれが何をするかを追えるかが判断の基準です。見直しでは主語と述語を拾い、「航の気持ちは、友達が説明したから。」のように、気持ちを述べ始めたのに原因だけで終わるねじれも直します。

ここで手が止まるなら、止まった単元まで一緒に戻ります。学年別個別指導コース/お問い合わせ

練習問題

解答はすべて一文で書き、句点を含めて数えます。内容を決めてから長さを確かめ、余ったところを気持ちの強調語だけで埋めないようにしてください。迷ったら、必要だと思う本文の言葉を先に2か所までメモしてみましょう。

練習1

本文: > 出発前日、班の机には同じ色の水筒がいくつも並んでいた。直人は自分の水筒に大きな名札をつけた。見た目が似ているので、だれかがまちがえて持っていくかもしれないと思ったのだ。

設問:直人が大きな名札をつけたのはなぜですか。20字以上35字以内で答えなさい。

練習2

本文: > 班の約束には「みんなが使いやすい地図にする」とあった。係は小さな文字を書き直し、曲がる場所に目印を加えた。色の違いだけに頼らず、道順に番号もつけた。

設問:「みんなが使いやすい地図にする」とは、ここでは地図をどうすることですか。3つの工夫を入れ、35字以上50字以内で答えなさい。

練習3

本文: > 莉子は班の係を一人で引き受け、準備が間に合うか心配していた。すると、班の友達が「地図は私が用意するよ」「連絡は僕がするよ」と声をかけた。莉子は肩の力を抜き、「では、私は持ち物を確かめるね」と笑った。

設問:最後の莉子はどのような気持ちですか。気持ちが変わったきっかけを含め、30字以上45字以内で答えなさい。

答えと解説

練習1の答え:見た目が似た水筒を、ほかの人がまちがえて持っていくのを防ぐため。

似た水筒があることと、取り違えを防ぐことが理由の中心です。理由は「〜ため。」でも表せます。問題には「から」で終える指定がないので、この形も使えます。「自分の水筒がわかるから。」だけでは、ほかの人が持っていく心配をしたという本文の内容が弱くなります。

練習2の答え:文字を大きく書き直し、曲がる場所に目印を加え、道順に番号をつけるということ。

文字、目印、番号の3つを残します。「小さな文字を書き直し」は、使いやすい地図にするという文脈に合わせて「文字を大きく書き直し」と説明しています。「地図をていねいに書くこと。」では、設問で求められた3つの工夫が具体的に示されません。番号は色を使わないという意味ではなく、色の違いだけに頼らないために加えています。

練習3の答え:友達が準備を分担してくれるとわかって安心し、自分の役割に取り組もうという気持ち。

友達が役割を分けて引き受けるという出来事が、不安から安心へのきっかけです。「笑ったからうれしい」とだけまとめるのではなく、その前に何があったかを入れます。また、莉子も持ち物を確かめる役を続けるので、「何もしなくてよくなって喜ぶ気持ち。」では本文と食い違います。

答え合わせでは、解答例と同じ単語がいくつあるかだけを数えないでください。理由の問題なら、何を避けたいのか、何を実現したいのかが対応しているかを見ます。気持ちの問題なら、きっかけと気持ちの両方があるかを見ます。異なる表現の答案も、本文の同じ箇所を根拠にできるかを確かめると、直すべき違いと直さなくてよい違いを区別できます。

次の単元へのつながりと家庭での確かめ方

この基本が使えるようになると、理由を複数の段落から集める問題や、心情の変化を前後の場面からまとめる問題に進めます。要約でも、必要な内容を残し、重なりを削る考え方を使います。ただし、短くした文が必ず要約になるわけではありません。要約では、文章全体の中心が残っているかを改めて確かめます。

家で5分ほど使うなら、1つ目は「設問と文末の組み合わせ」です。上の練習から1問選び、お子さまに答えの最後だけ言ってもらいます。次に、その形に入る本文の材料を指してもらいます。文章全体を書かなくても、問いの種類を見分けたうえで本文に戻れているかが見えます。

2つ目は「一か所だけ直す練習」です。前に書いた答案を1つ選び、余分な言葉を消すか、足りない内容を1つ足します。直す前と後で何が伝わるようになったかを、お子さま自身の言葉で説明してもらいます。一度に文末、漢字、内容のすべてを直そうとせず、その日は原因の説明だけ、と焦点を決めます。

個別指導で答えの形が定まらないときは、本文の読解まで戻る必要があるのか、主語と述語の結び方で止まっているのかを分けて確かめます。口頭では答えられるなら短い一文にする段階へ、口頭でも根拠が選べないなら設問と本文を照らす段階へ戻ります。

まとめ

答案を直した跡は、ただの書き損じではありません。「それ」を具体的な内容に変えた跡には、本文のどこを読んだかが表れます。「できるだけ」を残した跡には、筆者の表現の範囲を守ったことが表れます。家庭で見返すときは、完成した答えだけでなく、その一か所を選んだ理由にも目を向けてください。短い説明ができれば、次の記述でも同じ確かめ方を使えます。

記述の一文は、選んだ言葉の一つひとつについて、本文の根拠へ戻れるときに完成します。

本気になった日が、入塾の日。

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