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【高校現代文】記述問題の答え方を図解で総まとめ—設問の型・本文の言い換え・字数と文末・採点基準|武蔵野個別指導塾

理由・説明・要約・心情の自作例題を使い、本文の根拠を答案に組み直す手順をたどります。3枚の図で要素のつなぎ方を確かめ、指定の長さと文末に合う答案へ直す練習ができます。
よくあるのは、塾の教材棚の脇で返却された答案を開き、「本文の言葉を使ったのに、どうして足りないのだろう」と手が止まる場面です。傍線の近くにある文を選び、解答欄もほぼ埋めたのに、理由が足りないと指摘されています。模範解答を読むと納得できても、自分の答案のどこから直せばよいのかは、まだはっきりしません。
現代文の記述では、本文を読んで理解することに加え、問われた内容だけを取り出し、関係が伝わる文に組み直すことが求められます。本文にある語をたくさん並べても、その語が「何の理由か」「誰の気持ちか」が伝わらなければ、問いへの答えにはなりません。一方、模範解答と表現が違うだけで、すぐに誤りになるわけでもありません。
まず設問を読み、必要な根拠を集め、要素の関係を決めてから文にします。自分の答案をこの順序で確かめられるようになると、「何となく書き直す」状態から抜け出せます。理由・説明・要約・心情という4つの型を通して、その手順を練習しましょう。
この単元で身につけること
- 設問の要求を分けます。「なぜか」と「どういうことか」の違いを押さえ、答える対象と条件を最初に決めます。
- 本文から根拠を選びます。傍線部の前後だけで決めず、指示語の内容や対比の相手までたどって、必要な情報の範囲を確かめます。
- 抜き出しと言い換えを区別します。抜き出しでは指定された箇所をそのまま取り、説明では意味を保ちながら、問いに合う形へ組み直します。
- 答案の要素をつなぎます。主語・対象・原因・結果などの関係をそろえ、単語の列挙で終わらない一文を作ります。
- 長さと文末を調整します。必要な内容を決めた後に重複を削り、最後は設問の聞き方に対応させます。
- 答案を観点別に見直します。根拠の不足、関係の逆転、本文以上の言い過ぎ、条件違反を別々に探して直します。
中学校で学んだ指示語・接続語の読み取りや、段落の要点をまとめる学習が土台になります。高校の記述では、その読み取りを答案のどの部分に反映させたかまで説明できると、復習の焦点が定まります。
基本の考え方
問いの型を見て、答えの役割を決めます
「なぜか」は、ある判断や行動が生じた理由を問います。「どういうことか」は、抽象的な表現や比喩が表す内容を明らかにする問いです。「要約しなさい」は、指定された範囲の中心となる内容を短くまとめる問いです。「どのような心情か」は、人物が何に対してどのように感じているかを問います。同じ傍線部でも、問いが違えば答案に入れる内容が変わります。
たとえば、「道順を覚えるだけでは、町を知ったことにならない」という自作の一文を考えます。「どういうことか」なら、道順を知ることと町を知ることの違いを説明する必要があります。「なぜか」なら、道順の知識だけでは足りないとする根拠が必要です。答えを作る前に「説明する対象」と「求められる関係」を余白に短く書くと、本文の似た表現を写しただけの答案を防げます。
文末にも役割があります。理由の問いには「〜から。」、内容説明には「〜ということ。」、心情の問いには「〜という気持ち。」などが対応します。ただし、これは機械的な決まりではありません。「理由を述べよ」に対して完結した説明文で答えることもできますし、要約には一律の文末がありません。設問の指示を優先し、主語と述語がつながった文になっているかを確かめます。本文や答案例が常体なのは、問題文と答案の形を示すためです。
図1のように、設問から答案までを4段階に分けます。最初から解答欄に書き始めず、根拠を選ぶ段階と一文にする段階を分けることがポイントです。書いた後には、最後の段階から設問へ戻り、聞かれたことに答えているかを確認します。

本文の言葉は、関係を保って使います
抜き出しの設問では、指定された範囲や長さに合う部分を、そのまま写します。勝手に主語を足したり、漢字を別の表記へ変えたりしてはいけません。「初めと終わりの数文字を答える」などの指定があれば、その形式に従います。句読点の扱いも、問題に指示がある場合はそれを優先します。
一方、「説明しなさい」とある場合は、本文の語を使ってもかまいませんが、抜き出した文がそのまま答えになるとは限りません。「それ」「この違い」などの指示語が残れば、解答だけでは対象がわからないことがあります。比喩を説明する問いで同じ比喩を残すと、説明すべき内容が明らかになりません。指示語を具体化し、比喩をその場面の意味に置き換える必要があります。
言い換えは、難しい言葉を何でも日常語にする作業でもありません。本文で意味が定められた重要語を、似ているだけの別の語へ変えると、論点がずれることがあります。「他者の視点を取り入れる」を「他者に従う」とすれば、自分の判断を広げることが、相手の判断を受け入れることに変わってしまいます。語を変えるときは、主体・対象・程度・否定の有無が変化していないかを比べます。
根拠を探す範囲も大切です。まず傍線部を含む一文を読み、主語や指示語を確かめます。次に前後の文を見て、理由や対比がどこにあるかを探します。それでも足りなければ段落全体や関連する段落へ広げます。傍線部のすぐ後ろに必ず答えがある、という決め方はできません。反対に、文章全体を無差別に材料にすると、問われていない内容まで入り込みます。
長さの調整と採点の観点を分けます
指定された長さは、内容を選ぶための条件です。「以内」は上限を超えないこと、「以上」は下限を満たすことを表します。「程度」は近い長さが求められますが、どこまで許容されるかを一律の割合で決めることはできません。設問に示された条件や、授業で与えられた扱いを確認します。「以内」なら上限まで埋めること自体が目的ではなく、必要な内容が過不足なく入っていることが先です。
文を作る前に、解答欄を意味のまとまりに分けて考えます。理由なら「何ができず、どんな不都合があるか」、対比の説明なら「一方の状態と、もう一方の状態」、心情なら「きっかけと、気持ちの中身」です。各要素に同じ文字数を割り当てる必要はありません。問いの中心に多くの長さを使い、状況説明は必要な範囲に抑えます。
答案を見る際は、問いとの対応、必要な内容、内容どうしの関係、表現と条件という観点を分けます。実際の採点基準や、どの誤りがどれだけ減点されるかは問題によって異なります。ここで扱うのは、自分の答案を点検するための観点です。重要語が入っているだけで十分とはいえず、逆に模範解答と一語一句同じである必要もありません。たとえば「異なる見方を知る」と「自分と違う視点に触れる」は、文脈によって同じ内容を表せますが、「すべての見方を理解する」まで広げれば本文以上の断定になります。
例題で解き方を確かめる
ここからの文章と問題はすべて自作です。答案の長さを数える際は、この練習では句読点も1字として数え、答案を囲むかぎ括弧や「答え:」の表示は含めません。実際の問題では、解答欄や設問の指示に従ってください。
例題1 理由を原因と不都合に分けます
本文:案内図には、建物と道の位置が正しく示されている。しかし、道を歩くのにかかる時間は、坂の急さによって変わる。初めてこの町を訪れた人は、案内図だけでは到着時刻の見通しを立てにくい。
設問:「案内図だけでは到着時刻の見通しを立てにくい」のはなぜですか。35字以内で説明しなさい。
- 問われた結果を確かめます。今回は「到着時刻の見通しを立てにくい」ことの理由なので、案内図が正確だという説明だけでは答えになりません。
- 原因となる情報を選びます。「坂の急さ」と「歩くのにかかる時間」の関係が必要です。本文には道の位置が誤っているとは書かれていないため、「案内図が不正確だから」とは書けません。
- 原因から不都合へつなぎます。案内図では坂による所要時間の違いがわからず、到着時刻を予測しにくい、という関係にします。問いで示された結果を長く繰り返すより、結果が生じる理由を具体化します。
- 文末と長さを確かめます。「〜から。」で理由として閉じ、主語がなくても何について述べているかが明確かを確認します。
「坂が急だから。」だけでは、どの道が急なのかを本文が示していないうえ、案内図だけではわかりにくいこととの関係も不足します。「案内図には道の位置があるから。」は本文にある事実ですが、到着時刻を見通しにくい理由にはなっていません。事実を選ぶだけでなく、問われた結果を説明できる事実を選ぶ必要があります。
答え:案内図では、坂の急さによって歩く時間が変わることがわからないから。
例題2 比喩の説明を具体化します
本文:対話は、相手を自分と同じ意見に変えるためだけのものではない。異なる見方に触れると、自分が当然だと思っていた前提に気づくことがある。その意味で、対話は自分の考えを映す鏡となる。
設問:「対話は自分の考えを映す鏡となる」とはどういうことですか。45字以内で説明しなさい。
- 説明すべき比喩を特定します。「鏡」が何を表すかを問われているため、鏡という語の辞書的な説明は不要です。
- 比喩の前にある言い換えの材料を拾います。「異なる見方に触れる」と「当然だと思っていた前提に気づく」の2つを押さえると、何がきっかけで何が見えるかが明らかになります。
- 「対話」の中身を答案に置きます。単に「自分の考えがわかること」と書くと、相手とのやり取りの意味が落ちるため、「異なる見方」を残します。
- 一文にまとめて、説明の文末にします。「鏡」をもう一度使って結ぶのではなく、比喩が表す内容で終えます。
図2のように、材料を左右に分けてから中央の関係を確かめます。左側だけなら対話のきっかけ、右側だけなら生じる変化です。両方がつながって初めて、対話がなぜ自分の考えを映す働きをするのかが説明できます。この図の矢印は、この本文に書かれたきっかけと変化の向きを表しています。

「自分の意見の誤りを認めること」とすると、本文の「前提に気づく」が「誤りを認める」に変わります。前提に気づいた後で、それを維持する場合もあり得るため、本文から言える範囲を超えています。また、「必ず気づく」と断定せず、「気づくことがある」という可能性を保つため、答案では「気づける」と表現します。
答え:異なる見方に触れることで、自分が当然だと思っていた前提に気づけるということ。
例題3 要約では中心の主張と留保を残します
本文:記録を残せば、後から出来事を確かめられる。けれども、記録には、書き手が選んだ事柄しか残らない。残された言葉を事実のすべてだと考えると、書かれなかった人々の経験を見落としてしまう。記録を役立てるには、その内容を確かめるとともに、何が記されていないかにも目を向ける必要がある。
設問:本文全体を60字以内で要約しなさい。
- 話題を定めます。本文全体が扱うのは「記録をどう役立てるか」なので、書かれなかった人々の経験だけを主題にしません。
- 利点と限界を分けます。出来事を確かめられる利点と、選ばれた内容しか残らない限界が、最後の主張を支えています。
- 最終文の主張に接続します。「書かれていないことにも目を向ける」という扱い方まで入れないと、記録の欠点を述べるだけの要約になります。
- 重複する説明を圧縮します。「残された言葉」と「書かれなかった経験」の詳しい説明を、記録の限界という意味のまとまりへ整理します。
要約は、最後の文を必ず写せばよいという問題ではありません。この本文では最後の文が主張を示していますが、本文全体の要約である以上、その主張が必要になる事情も短く残します。一方、本文にない「記録を信用してはいけない」という結論を加えることはできません。記録を役立てること自体は肯定されているからです。
答え:記録は出来事の確認に役立つが、選ばれた内容しか残らないため、内容とともに記されなかったことにも目を向ける必要がある。
例題4 心情を行動の理由から読み取ります
本文:発表を終えた玲は、机の端を見つめていた。自分では説明を省きすぎたと思っていたからだ。隣の生徒が「例があったから、よく伝わった」と言うと、玲は顔を上げた。胸のつかえが少し軽くなったが、次は説明の順番も工夫しようと、原稿に小さく書き加えた。
設問:最後の一文に表れている玲の心情を50字以内で説明しなさい。
- 問われた時点を確認します。発表直後の不安だけではなく、隣の生徒の言葉を受けた後の気持ちが対象です。
- 気持ちのきっかけを押さえます。「よく伝わった」と聞いたことが、胸のつかえが軽くなった理由です。単に「褒められた」とすると、何がうれしかったのかがぼやけます。
- 残っている別の気持ちを拾います。原稿への書き加えは、安心するだけで終わらず、次の説明を改善しようとする姿勢を示しています。
- 2つの気持ちを同時に表します。「少し」という程度を保ち、完全に自信を得たと大きく言い換えないようにします。
心情問題では、うれしい・悲しいなどの一語を選んで終えると、その人物のその場面の気持ちにならないことがあります。何を受けて、どのように感じ、その後にどうしようとしているかを読むと、根拠のある説明になります。ただし、本文に行動の意図が示されていないときに、将来への決意を勝手に付け足すことは避けます。
答え:内容が伝わったと知って少し安心しつつ、次は説明の順番を工夫しようとする気持ち。
つまずきやすいところと直し方
誤り1 問われた内容を繰り返しています
誤った書き方:「案内図だけでは到着時刻がわからないから。」と、例題1に答えます。理由らしい文末にはなっていますが、設問にある「見通しを立てにくい」を言い換えただけです。
どこが違うか:求められているのは、到着時刻がわからないという事実の再説明ではなく、それを生む事情です。坂の急さと歩く時間の関係が答案から消えています。「なぜ、その状態になるのか」と自分の答案にもう一度問いかけると、不足が見つかります。
正しい書き方:「案内図では、坂の急さによって歩く時間が変わることがわからないから。」とします。結果の繰り返しを削り、その分を原因に使います。長くすることではなく、文の役割を変えることが修正の中心です。
誤り2 重要そうな語だけを並べています
誤った書き方:「異なる見方と、自分の前提ということ。」と、例題2に答えます。本文の重要語は入っていますが、それぞれがどう関係するのかを読み手が補わなければなりません。
どこが違うか:「異なる見方に触れる」ことがきっかけで、「前提に気づく」という変化が生じるという関係が抜けています。「前提に気づいたので異なる見方に触れる」とつなぐのも、この本文では向きが逆です。語の有無だけを数える点検では、この誤りを見落とします。
正しい書き方:「異なる見方に触れることで、自分が当然だと思っていた前提に気づけるということ。」とします。助詞や接続の表現には、材料の関係を示す働きがあります。短くするときも、このつなぎを先に削ってはいけません。
図3のように、答案を「内容」「関係」「条件」の3方向から点検すると、直す場所を絞れます。図の3項目は配点の割合を表すものではありません。内容がそろっていても関係が逆なら読み直しが必要であり、関係が正しくても設問の形式に合わなければ調整が必要です。

誤り3 短くするために核心を削っています
誤った書き方:例題4で「玲は発表の後に隣の生徒から言葉をかけられ、次を考えている気持ち。」と書きます。場面の順序は入っていますが、何に安心したのかが抜け、「次を考える」の中身も曖昧です。
どこが違うか:限られた長さを場面の説明に使いすぎています。問われている人物や時点が明白なら、「玲は発表の後に」といった部分は圧縮できます。反対に「少し安心」と「説明の順番を工夫したい」は心情の核なので、残す必要があります。
正しい書き方:「内容が伝わったと知って少し安心しつつ、次は説明の順番を工夫しようとする気持ち。」とします。まず重複、次に設問から明らかな説明、最後に冗長な言い回しを削ります。「少し」「だけ」「必ずしも」など、程度や範囲を決める語は短くても意味への影響が大きいため、安易に消さないようにします。
なお、指定の長さを超えた場合や、文末が設問と合わない場合の扱いを、「必ず全部誤答」「必ず一定の減点」と一律に決めることはできません。ただ、条件違反や意味の不明確さを残さないことは、自分で管理できます。解答の内容を固めた後に、句読点まで含めて数え直し、途中で語を足した場合も再確認します。
練習問題
各問は独立した自作の文章です。解答を書く前に、必要な要素を短い言葉でメモしてください。解いた後は、模範解答の表現を覚えるだけで終わらず、自分が選んだ根拠と照らし合わせます。
練習1
本文:展示の解説を先に読むと、見どころをすぐに見つけられる。一方、自分で何に目を留めたかがわかりにくくなることもある。だから私は、まず作品を眺め、その後で解説を読む。
設問:筆者が先に作品を眺めるのはなぜですか。30字以内で説明しなさい。
練習2
本文:この集まりでは、結論を急がず、少数の意見も聞く。発言の多さだけで決めると、まだ言葉になっていない疑問を置き去りにするからだ。立ち止まる時間も、話し合いを前に進めている。
設問:「立ち止まる時間も、話し合いを前に進めている」とはどういうことですか。45字以内で説明しなさい。
練習3
本文:悠は、借りた本を返すとき、持ち主が折れた表紙に気づくのを恐れた。思い切って謝ると、相手は「話してくれてよかった」とうなずいた。悠は息をついたが、帰宅すると、次に本を借りるときのために袋を用意した。
設問:最後の一文に表れた悠の心情を45字以内で説明しなさい。
練習4
本文:便利な道具を使えば、作業の手間は減る。しかし、仕組みを知らないままでは、故障したときに原因を探せない。便利さを受け入れつつ、道具がどう働くかを学んでおくことが必要だ。
設問:本文全体を50字以内で要約しなさい。
答えと解説
練習1の答え:解説に導かれる前の、自分の着眼点を確かめたいから。
「解説を読むと見どころがわかるから」では、先に作品を眺める理由になりません。見る順序を決める理由は、自分が何に目を留めたかを確かめることです。「解説を読まないため」とすれば、その後で解説を読む本文と矛盾します。
練習2の答え:結論を急がず少数の意見も聞くことで、言葉になっていない疑問を取り残さずに済むということ。
「立ち止まる」を結論を急がず聞く行為へ、「前に進める」を疑問を取り残さずに済むことへ置き換えています。時間をかければ必ず正解が出る、という主張ではありません。「全員が同じ意見になる」と書き足すことも、本文からは支えられません。
練習3の答え:謝罪を受け止めてもらえて安心し、次は借りた本を傷めないようにしたいという気持ち。
相手の応答と息をつく動作から安心を読み、袋の用意から今後は本を傷めないようにする意識を読み取ります。「もう気にしなくなった」では、帰宅後の行動を説明できません。袋を用意したという事実をそのまま答えるだけでは、心情の説明に届いていないことにも注意します。
練習4の答え:道具は手間を減らすが、故障時に原因を探せるよう、便利さを受け入れつつ仕組みを学ぶ必要がある。
利点・仕組みを知らない場合の不都合・筆者の主張を一文につないでいます。「仕組みを知らなければ道具を使ってはいけない」とすると、本文より強い禁止になります。便利さを認めながら学ぶことを求める、という立場を保つのが要点です。
次の単元へのつながりと家庭での確かめ方
記述答案の要素を分ける力は、選択肢の検討にもつながります。選択肢が長くても、主語・根拠・結論に分ければ、本文にない部分や関係が逆になった部分を探せます。小論文で課題文を要約するときにも、筆者の主張と自分の意見を混ぜず、必要な根拠を残す力が役立ちます。
家庭では、次のどちらかを5分で試せます。1つ目は、解き終えた答案の各部分から、根拠となる本文の箇所へ線を引く方法です。つながる場所がない言葉は、自分が補いすぎていないかを確かめます。必要な本文の言葉に線が引けていない場合は、要素の落ちがないかを見ます。
2つ目は、答案を隠して設問だけを読み、「何を説明するか」「最後をどのように結ぶか」を口頭で答える方法です。その後で答案を開き、問いと文末が対応しているか、途中の内容も問いに合っているかを確かめます。お子さまと取り組む場合も、保護者が模範解答の言葉へ誘導するより、根拠の場所を本人に示してもらうと、読み取りのどこで迷ったかが見えます。
個別指導で答案を見直すときは、足りない語を足す前に、設問の読み取り、主語の特定、指示語の内容まで戻って確かめます。そのうえで、根拠は拾えているが文につながらないのか、根拠そのものを取り違えたのかを区別して、直す作業を決めます。
まとめ
答案の一部を直したら、直す前後で何が変わったかを言葉にしてみてください。「原因が入った」「対比の相手が明らかになった」「本文以上の断定がなくなった」と説明できれば、その修正は次の問題にも使えます。模範解答との差を、単なる言葉の違いとして眺める必要はなくなります。
解答欄が埋まった瞬間ではなく、書いた言葉を本文の根拠に戻して確かめられたときに、見直しの区切りを置きます。記述答案の説得力は、本文のどこから、何を、どんな関係で取り出したかに宿ります。
本気になった日が、入塾の日。
お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。
電話は年中無休。365日、24時間、お電話可能。



