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単元を混ぜた演習で「どの解き方か」を見抜く|武蔵野個別指導塾

方程式なら解けるのに、単元名が消えると手が止まる。既習問題の並べ替えと解く前の一言を組み合わせ、方法を選ぶ力と計算する力を分けて記録する復習を提案します。

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単元を混ぜた演習で「どの解き方か」を見抜く

単元名が消えた途端に、鉛筆が止まる

よくあるのは、図書館の閲覧席で読み終えた本を閉じ、間に挟んだ数学のプリントを取り出し、「昨日はできたのに」と首をかしげる場面です。方程式のページは丸が並んでいます。ところが、計算、文章題、グラフが一緒に出るプリントでは、最初の式を書けません。家では解けていたため、保護者も何を復習すればよいのか迷います。

このとき、計算の練習量だけを増やしても、困っている場所と支援がかみ合わないことがあります。「方程式を解きなさい」と言われれば動けることと、問題を読んで「ここでは方程式を使おう」と決められることは、別々に見ておきたい力だからです。単元名や直前の問題が、気づかないうちに解き方の手がかりになっている場合もあります。

単元を混ぜた演習では、身につけた解き方を、どの問題で使うのか選び直します。難問を次々に出す必要はありません。解ける問題を少しずつ並べ替え、選んだ理由を短く残すところから始められます。お子さまがどこで迷ったかを見える形にすると、戻る練習も選びやすくなります。

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解く力の手前に、解き方を選ぶ力がある

同じ種類の問題を続けて解くと、毎回、方法を探し直す必要が少なくなります。たとえば、2x + 3 = 11を解いた後に3x + 2 = 14が続けば、両辺から数を引き、最後にxの係数で割るという流れを保てます。こうした練習は、初めての手順を確かめたり、途中式を安定させたりする場面で役立ちます。

一方、問題が切り替わる場面では、直前の手順をそのまま使えるとは限りません。方程式の次が「y = 3xで、x = 4のときのyを求める」なら、与えられた値を代入します。どちらにも文字と等号がありますが、今わかっているもの、求めるもの、必要な操作は違います。見た目が似ている問題ほど、その違いを読む必要があります。

同じ種類をまとめた練習に対し、種類の異なる問題を織り交ぜる方法を、学習研究ではインターリービングと呼びます。混ぜる対象は、大きな単元だけではありません。同じ図形の範囲で面積と周の長さを混ぜるなど、選び分けてほしい解き方に合わせて組むこともできます。何でも無作為に並べるより、何を見分ける時間なのかをはっきりさせることが、家庭で扱うときの出発点です。

米国の7年生54学級を対象とする事前登録された無作為化比較試験では、単元を混ぜた宿題に取り組んだ条件は、まとめた条件に比べ、1か月後の抜き打ち試験の成績が61%対38%と高くなりました(Rohrerら・2019)。ここで扱う学習研究の多くは海外の小中学生を対象としており、この学級単位の結果を、日本の一人ひとりのお子さまにそのまま当てはめることはできません。家庭では、同じ割合の向上を期待するより、時間を置いても解き方を選べるかを見るための根拠として受け止めたいところです。

大学生を対象にした研究でも、問題の型を自分で見抜く必要がある複雑な文章題で、混ぜた練習を含む条件が、時間を置いたテストで上回りました(Mielickiら・2022)。この結果も踏まえると、復習を考える際には、計算が合ったかに加えて「どの方法を使う問題だと判断したか」を観察する意味があります。中学生の家庭学習では、その判断を長い説明文にせず、一言で残す形から試せます。

混ぜ始めると、それまでより手が止まることがあります。前の問題に続けて同じ操作をするだけでは進めなくなるためです。ただし、止まること自体を成果と考える必要はありません。問題の違いを考えているのか、そもそも解法を知らないのかで、必要な支援は変わります。迷いの中身を見ずに、難しい練習ほどよいと決めないようにします。

単元名を伝えるだけで自力で最後まで解けるなら、選ぶ段階を練習する余地があります。単元名を伝えても途中式が出てこないなら、その解き方を確かめる時間を先に置きます。混ぜる練習と、同じ種類をまとめる練習は、どちらか一方に決めるものではありません。お子さまが止まった位置に応じて行き来させます。

手元の問題を使って、選ぶ練習を始める

最初に、今日の目的を「全部正解する」から「解き方を選んだ理由を残す」に絞ります。以下は、家庭で試すための組み方です。時間や問題数は予定として使い、書く速さや疲れ具合に合わせて減らせます。決めた時間を超えても終わらないときは、残りを追いかけるより、迷った問題を残して区切ります。

まずは混ぜる前の足場を確かめる

手順の1つ目は、学校で使っている問題集や返却済みのプリントから、解き方を一度学んだ問題を選ぶことです。初めは、方程式、比例の式への代入、長方形の面積など、本人が違いを説明しやすい種類を候補にします。まだ習っていない問題や、解答を見ても意味が追えない問題は、今回の組には入れません。

準備の3分では、候補から各種類を1問ずつ眺め、「最初にすること」を言ってみます。方程式なら「両辺から3を引く」、比例なら「xに4を入れる」という程度で十分です。言えない種類があれば、その問題だけ解答例で手順を確かめます。全部を混ぜることを優先せず、今使える解き方がある状態をつくります。

教材の使い方も工夫できます。新しい問題集を用意する代わりに、手元の教材の問題番号を小さな紙に書き、解く順番だけ変えます。単元別の目次を見ながら次を選ぶと解き方が先にわかるので、演習中に見るのは問題番号の紙にします。問題文に必要な図や条件は隠さず、見出しの単元名だけを紙で覆う方法も使えます。

解く前に、求めるものと手がかりを一言ずつ書く

手順の2つ目は、短い演習の組をつくることです。各種類から2問ずつ選び、同じ種類が必ず隣り合う並びを避けます。ただし「方程式、比例、面積」の順を毎回繰り返すと、順番から方法を予想できてしまいます。問題番号の紙を並べ替え、その日の並びを決めてから始めます。

演習の8分では、各問を解く前に、余白へ「何を求める」「何が手がかり」の2つを書きます。2x + 3 = 11なら「xの値」「等しい両辺」、y = 3xでx = 4なら「yの値」「xが与えられている」と書けます。正しい単元名を言うことだけに集中せず、問題に書かれた条件と操作を結びつけます。

長方形の縦が3cm、横が5cmで、面積を求めるなら「面積」「縦と横を掛ける」と残します。同じ図で周の長さを問われたときは、「周の長さ」「辺を一周分足す」です。数字が同じでも、求めるものが変われば式が変わります。図を見ただけで3 × 5と書く癖に気づくためには、問いの最後まで読むことが助けになります。

書く負担が大きければ、「求めるもの」に下線を引き、手がかりを丸で囲んでから短く口に出してもかまいません。説明をきれいに整えるために演習が止まるなら、「代入」「両辺」「面積」のような語から始めます。その語を選んだ箇所が問題文のどこにあるか、指で示せれば、次の確認につなげられます。

もう少し近い問題を選び分けるなら、「y = 3xで、y = 12のときのx」を加えます。先ほどの問題と同じ式でも、今度は12 = 3xとしてxを求めます。「比例だからいつもxに数字を入れる」という覚え方では進めません。単元名が同じでも操作が変わる例を通して、与えられた条件を読む練習へ進みます。

この組で、yの値を入れることはわかったのに12 = 3xから先へ進めなければ、選び分けはできています。必要なのは、その後の方程式の操作を確かめることです。逆に、計算は速くてもxへ12を入れたなら、与えられた文字を読む段階へ戻ります。同じ誤答でも、直す場所を変えましょう。

丸つけでは、判断と計算を分けて見る

手順の3つ目は、丸つけを答え合わせだけで終えないことです。確認の4分を取り、解答を見る前に、自分の最初の一言を読み返します。「選んだ方法は合った」「計算の途中で違った」「方法から迷った」のどれに当たるかを書きます。正解でも理由が言えなければ、「選び方はもう一度」と残しておきます。

自分で確かめる方法を、問題に応じて持っておくと便利です。方程式では求めたxを元の式に戻し、左右が等しくなるか調べます。x = 4なら、2 × 4 + 3 = 11になるので、元の条件を満たします。途中の式だけをなぞるのではなく、最初の問題へ戻ることが確認になります。

比例の式では、与えられた値をxとyのどちらに入れるのか、もう一度指で追います。x = 4からy = 12を求めたなら、表にもxの欄へ4、yの欄へ12を書き、対応を確かめます。自分で書いた表を見直すと、与えられた数を違う文字の場所へ入れていないか点検できます。

面積と周の長さでは、図の内部を塗るつもりで見るのか、外側を指で一周するのかを切り替えます。答えの単位も、面積ならcm²、長さならcmです。単位が合うだけで正解とは言えませんが、何を求めたのかを振り返る手がかりになります。式、図、単位を結びつけて確かめましょう。

迷った問題は、助けの量も記録する

手順の4つ目は、わからないときの戻り方を決めておくことです。最初は問いの最後を読み直し、それでも動けなければ、以前の解答例を1つ見ます。見た後は閉じて、今の問題の最初の式を書きます。途中式を全部写して終えるより、「何を見たら動けたか」を記録しておくと、次に減らす手助けが具体的になります。

記録は、「問題番号/選んだ方法/迷った箇所/見た手がかり」の短い形で足ります。たとえば「問4/面積/周との違い/問いを読み直した」と書きます。別の色で正解を書き込むだけでは残らない、判断の変化が見えます。毎回長い感想を書く必要はありません。

時間を置いた確認にも区切りを設けます。翌日の最初の5分に、前日と数字や並びを変えた少数の問題を解き、週末の5分には別の既習問題を交えて選び直します。前日の答えを覚えていたかではなく、条件を見て式を選べたかを確認します。どちらも手元の教材から選び、解き直しの印がついた問題だけに偏らないようにします。

後日の確認では、以前の記録を横に置いたまま解かず、解き終わってから開きます。今回は問いを読んで選べたのか、前に書いた手がかりがあって初めて動けたのかを区別するためです。前回と同じ場所で迷った場合は、記録に印を重ねます。新しい問題を足す前に、その違いを見比べる時間を取りましょう。

また、一度間違えた問題だけを集めると、どれも苦手な問題になり、選ぶ前から身構えることがあります。すでに選べる問題も残し、どこまでは自分で判断できるかを確かめます。得意な問題で迷わなかった理由を、苦手な問題と比べると、「求める文字に印を付けていた」など、自分で使える手がかりが見つかる場合もあります。

教材は、手順を読むページ、混ぜて解く問題、後日確かめる問題という用途で使い分けます。解答例のページには戻りやすい印を付け、演習中は閉じます。後日の問題は先に答えを書き込まずに残します。この準備が負担なら、問題番号の横に「例」「今日」「後日」と記すだけでも運用できます。

混ぜた途端にほとんど着手できない場合は、種類を減らすか、いったん同じ種類を続けます。反対に迷わず選べるなら、面積と周の長さのような近い問題を加えます。量を増やす前に、どの違いを読む練習へ進むかを決めると、毎日の復習の目的がぶれにくくなります。

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個別指導では、混ぜる範囲と戻る場所を決める

個別指導で塾が担うのは、問題を混ぜたプリントを渡すことだけではありません。どの解き方が使える状態にあり、どの問題同士で選び間違えるのかを確かめ、その組み合わせを調整することです。計算が速くても選び方に迷う場合と、選び方は合っていても計算が不安定な場合を分けて、授業の時間を配分します。

最初の確認では、単元名がわかる問題と、単元名を伏せた問題の両方を扱います。見出しを伏せただけで止まるのか、問題文が長くなると条件を取り落とすのか、図が加わると求めるものを読み違えるのか。単に「総合問題が苦手」とまとめず、どの変化で動けなくなるのかを細かく見ます。

たとえば、比例の代入問題でxを求めようとしてしまうなら、計算の反復を増やす前に、「すでに値が決まっている文字」と「これから値を求める文字」を分けます。方程式でも同じ見方を試し、両者の違いを本人の言葉で確認します。似た問題を並べて比べる時間と、その後に混ぜて選ぶ時間を分けて置くと、授業で何を確かめたかが明確になります。

解答例を見れば進める場合は、講師が説明を増やす前に、どこまで一人で戻れるかも見ます。例の最初の式だけで動けるのか、途中の操作まで読む必要があるのかを記録します。次の授業では、同じ助けを先に渡すのではなく、本人の最初の判断を待ちます。手助けを減らせる部分が増えたことも、進み具合の一つです。

問題の管理は塾側が持ちます。学校の課題や既習内容を踏まえ、今日混ぜる種類、戻って練習する種類、後日確かめる問題を選びます。宿題が重なる週には、練習を上乗せし続けず、既存の復習から何を使うか相談します。混ぜた演習を成立させるための準備を、家庭へ丸ごと渡さない設計が必要です。

家庭には、取り組める時間と、実際に止まった様子を伝えていただきます。「8分では半分までだった」「解答を見ずに最初の式を書けた」「単元名を聞かれた」といった事実で十分です。保護者が解き方を説明し直したり、毎回問題の種類を選んだりすることまで引き受ける必要はありません。内容の調整は、その記録を受け取った塾側が行います。

声をかけるなら、「何の問題なの」と単元名を当てさせるより、「何を求めるって書いてある」と問いの場所へ戻します。そこで強く困るなら、その日は印を付けて切り上げ、講師へ渡します。家庭の時間を、答えにたどり着くまで問い詰める時間にしないために、止める目安も宿題と一緒に共有しておきます。

進み具合は、正答だけの一覧にせず、「最初の方法」「最後の答え」「手がかりの有無」を同じ行に残します。最初の方法が合うようになったのに計算で間違えるなら、次は計算を支えます。直後はできても後日また方法を迷うなら、時間を置く確認を続けます。どちらも、同じ「不正解」から違う次の手が見えてきます。

保護者への連絡も、今回の選択、残った迷い、次の確認という順でまとめます。たとえば「方程式と代入は問いを読んで選べました。面積と周の長さは図を見た時点で掛け算を始めました。次回は求める部分を指で示してから式を書く様子を確かめます」という型です。教材を何ページ進めたかだけでは伝わらない、指導の目的を共有できます。

講師が交代する場面でも、「混合問題を継続」とだけ残すと、次の問題選びが曖昧になります。「xが与えられる代入は自力、yが与えられると読み違える、文字への印で修正できた」と残せば、次に何を伏せ、何を確かめるかが共有できます。選べなかった事実だけでなく、選び直せた条件まで持ち越すことが、継続した支援につながります。

お子さま本人には、できなかった種類だけを並べて返しません。「単元名がなくても代入を選べた」「問いを読み直して周の長さへ直せた」と、実際の判断を言葉にして返します。偶然合った答えと、自分で選び直せた答えを区別できると、次の演習で何を再現すればよいかが具体的になります。

武蔵野個別指導塾への相談では、単元別では解けたページと、混ざると止まったページがあると、困っている位置を考えやすくなります。きれいに整理し直す必要はありません。消しかけの式や途中の丸囲みも、何を手がかりに選んだかを知る材料になります。学習の履歴を、次に出す問題の判断へつなげます。

混ぜた演習についてのよくある疑問

同じ種類を繰り返す練習は、もう要りませんか

必要な場面があります。初めて学んだ解き方を確かめるときや、途中の計算が崩れるときには、同じ種類を続けて扱う方が取り組みやすいことがあります。たとえば、方程式を選べても両辺を同じ数で割れないなら、その操作へ戻ります。選ぶ練習を続けるだけでは、途中の困りごとは残ります。

同じ種類で手順を確かめた後、別の種類を交えて選び直す、という往復で考えましょう。「まとめて解けばできる」が確かめられたら、見出しを隠した問題を少し入れます。どの練習を何ページ行ったかより、今どの段階なら自力で進めるかを基準にします。

正解が減ると、自信をなくしませんか

正答数だけを成果にすると、取り組みにくくなることがあります。始める前に「今日は方法を選ぶところを見る」と共有し、選び方と計算の結果を別々に見ます。計算を間違えても、問いを読んで適切な式を立てられたなら、その部分は本人に返せます。ただし、間違いが増えるほどよいわけではありません。

理由が全く出てこない状態が続くなら、種類や問題数を減らします。「解けない自分を確かめる時間」になってしまう前に、使える解き方へ戻りましょう。再開するときは、前に解けた種類を含め、今回確かめる違いを一つに絞ると、何に取り組むかが伝わります。

定期テストの直前も、広く混ぜるべきですか

まず、今回扱う範囲と残っている課題を見ます。解き方そのものが曖昧な問題を広く混ぜるより、必要な手順を確かめ、その後で見出しなしでも選べるかを試します。混ぜる演習を追加するために、毎日の課題や休息の時間を圧迫しないようにします。

直前なら、すでに解ける問題を短い組にして、最初の式を選ぶ確認に使う方法もあります。そこで迷った問題は、解答を読んで終えるのではなく、「何を見落としたか」を残します。テスト後には、その記録を次の復習へ回せます。練習の組み方は、日程と今の理解に合わせて変えてかまいません。

次の一問は、選んだ理由から始める

数学の復習では、問題を解いた量と同時に、何を見てその解き方に決めたかを残してみてください。方程式なら解けるお子さまが、見出しのない問題から方程式を選べるようになる。その変化は、途中式が増えることとは違う、学びの進み方です。

今日の教材から、解き方を知っている問題を少し選び、順番を変えてみましょう。迷ったら、求めるものへ戻ります。それでも止まったら、使った手がかりを記録します。単元別の答案と混ぜた答案を武蔵野個別指導塾で比べるときも、最初に選んだ操作が診断の材料です。見出しの助けが外れた一問でこそ、「この方法を使う」と決める力が試されます。

参考文献

本気になった日が、入塾の日。

お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。

電話は年中無休。365日、24時間、お電話可能。

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