【3分でわかる要約】高校生のみなさんへ
① ICUの総合型選抜〈4月入学専願〉は3つの区分に分かれています。
- 英語外部試験利用……60名(評定4.1以上)
- 理数探究利用……5名(評定4.0以上かつ数学または理科4.2以上)
- IBDP利用……10名(国際バカロレア・ディプロマ取得見込み者)
② 英語のスコアに「最低点」がありません。 IELTS・TOEFL iBT・英検・ケンブリッジ英検・GTECのいずれかの公式スコアを提出する義務はありますが、「何点以上」という基準がない。これは本シリーズで調べた19大学のなかでICUだけです。
③ 評定4.1は高い。 本シリーズで最も高い水準の一つです(学習院の英語英米文化学科 全体4.2+英語4.4に次ぐ)。
④ 完全な専願です。 「本学を第1志望とし、合格した場合は本学へ入学することを確約できる者」。しかも学校推薦型選抜〈4月入学専願〉との併願も不可、3区分のうち複数への出願も不可。
⑤ 一度出願したら、翌年以降は出せません。 出願資格に「これまで本学の総合型選抜〈4月入学専願〉に出願していない者」とあります。浪人しての再挑戦ができない入試です。
⑥ 提出物が重い。 推薦状2通、自己活動歴と自己分析800字、小論文1,500字(英語外部試験利用)または研究成果の要約1,500字(理数探究・IBDP)。
⑦ 二次は面接だけ。 筆記試験はありません。10月17日(土)にICU本館で日本語による個人面接(IBDPは日本語と英語)。理数探究・IBDPは10分のプレゼンテーションつき。
⑧ 日程が早い。 Web出願9月1日〜9月8日、書類提出9月9日、一次発表10月9日、二次10月17日、合格発表11月2日。
⑨ 帰国生には別枠35名があり、こちらは併願可です。 出願は7月1日〜7月7日とさらに早い。
⑩ 英語で受ける入試もあります。 ELBA(English Language Based Admissions)約100名。選考も出願書類もすべて英語。入学後の必修語学は日本語(JLP)になります。
この記事について
本記事は、国際基督教大学が公開している2027年度入学試験要項PDFの原本(総合型選抜〈4月入学専願〉/帰国生/社会人/ELBA Regular/ELBA Transfer)にあたって作成しています。
一次資料で確認できなかった項目には「要確認」と明記し、出典を示します。推測で埋めることはしません。
なお、EJU(日本留学試験)利用の2027年度要項PDFは9月下旬公開予定であり、本記事の該当部分は大学公式Webページの記載に基づいています(要確認)。
1. ICUという大学——1学部1学科という設計
ICU(国際基督教大学、東京都三鷹市)は、教養学部アーツ・サイエンス学科の1学部1学科です。
学部も学科も選びません。入学してから、31のメジャー(専修分野)の中から自分の専門を決めます。2年次の終わりに、メジャー・ダブルメジャー・メジャー&マイナーのいずれかを選択します。
この構造が、総合型選抜の性格を決めています。
他大学の総合型選抜は「なぜこの学科か」を問います。ICUは学科がないので、「なぜリベラルアーツか」を問う。要項の巻頭に、教養学部長の言葉としてこう書かれています。
ICUの教育理念に共感し、リベラルアーツ教育を受けたいと真に願っている方々に受けてほしい<br><br>好奇心が旺盛で、柔軟な思考を持ち、与えられるだけの教育では満足できず、社会的関心を深め、世界的な視野を持ちたいという学生をICUは積極的に受け入れます
「与えられるだけの教育では満足できず」——ここがICUの総合型選抜のキーワードです。志望理由書も面接も、この一文に答える形で設計すべきです。
2. 総合型選抜〈4月入学専願〉——3つの区分
2-1. 区分と募集人員
| 区分 | 募集人員 | 評定の条件 | 英語資格 |
|---|---|---|---|
| 英語外部試験利用 | 60名 | 全体4.1以上 | 提出必須(最低点なし) |
| 理数探究利用 | 5名 | 全体4.0以上かつ数学または理科4.2以上 | 不要 |
| IBDP利用 | 10名 | (IBディプロマ取得見込み) | 提出必須(英語A履修者は任意) |
合計75名。ICUの1学年の定員は約620名なので、総合型選抜〈4月入学専願〉だけで1割強を占めます。
2-2. 評定4.1——本シリーズ最高水準のひとつ
(3)出願時に高等学校成績全体の学習成績の状況が4.1以上である者
本シリーズで調べてきた大学と並べます。
| 大学・学科 | 評定要件 |
|---|---|
| 学習院 英語英米文化学科 | 全体4.2かつ英語4.4 |
| ICU 英語外部試験利用 | 全体4.1 |
| 上智 カトリック高校対象 | 全体4.3(理工は4.0かつ数学・理科4.3) |
| 獨協 法学部 | 全体3.9(または英語資格) |
| ICU 理数探究利用 | 全体4.0かつ数学または理科4.2 |
| 明治学院 消費情報環境法学科 | 全体3.2 |
4.1は、評定平均で上位層に入る水準です。全科目でほぼ4以上、いくつかは5が要ります。
留学経験者への注記も明確です。
高等学校在学中に留学した者で、留学中に修得した単位が卒業に必要な単位として編入されている場合は、留学中の成績を含めても学習成績の状況が4.1を損なわないことを在学する高等学校長が認めていること<br><br>日本の高等学校在学中の学習成績の状況が4.1以上であることが前提です。
留学しても、日本の高校での評定4.1は前提。留学で成績が落ちた場合の救済はありません。
外国の教育制度で12年の課程を修了(見込み)の場合は、出願期間開始前に「成績確認申請」が必要です。詳細はICUのWebサイトで確認してください。
2-3. 「英語スコアに最低点がない」という設計
これがICU最大の特徴です。
英語外部試験利用の出願には、IELTS(Academic)/TOEFL iBT/英検(4技能・CSEスコアを含む/合格したものに限る)/Cambridge English Qualifications(合格したものに限る)/GTEC(4技能版)のいずれかの公式スコアの提出が必要です。
しかし、要項にもQ&Aにも「何点以上」という基準がありません。
最低点の指定は行っていない(大学公式Q&A)
これは何を意味するか。
第一に、スコアが低くても出願はできる。英検2級でも、準2級でも、出願そのものは受け付けられます。
第二に、しかし選考では評価される。「基準はないが、評価はする」。要項には書類選考の材料として英語資格が挙げられています。低いスコアで出せば、その分だけ他で挽回する必要がある。
第三に、スコアは「ひとつの材料」に過ぎない。ICUは書類全体(成績、自己活動歴、推薦状、小論文、英語スコア)を全人的に見ると明言しています。
書類選考と面接により、受験生の多様な能力を全人的に見て判定したいと考えています
当塾の見解:基準がないからといって低いスコアでいいわけではありません。IELTS 6.0〜6.5、TOEFL iBT 70〜80、英検準1級あたりが実質的な競争ラインと考えるのが安全です(これは当塾の推定であり、大学が示した数字ではありません/要確認)。出せる最高のスコアを出すという判断が正しい。
スコアの有効期間:2024年10月1日以降に受験したもの。約2年半。高2の秋以降のスコアが使えます。
2-4. 専願の徹底ぶり
ICUの専願条件は、本シリーズで最も厳格です。
本学を第1志望とし、合格した場合は本学へ入学することを確約できる者<br><br>学校推薦型選抜〈4月入学専願〉との両方の受験は不可<br><br>複数区分への出願不可(英語外部試験利用・理数探究利用・IBDP利用のうち1つだけ)<br><br>(4)これまで本学の総合型選抜〈4月入学専願〉に出願していない者(2025年度までの総合型選抜を含む)
4段階で閉じています。
- 他大学に行かない(第1志望・入学確約)
- ICUの学校推薦型選抜にも出せない
- 3区分のうち1つしか選べない
- 一度出したら、二度と出せない
(4)が特に重い。現役で総合型に出して落ちたら、浪人しても総合型では再挑戦できません。一般選抜に回るしかない。
ただし救済があります。
不合格の場合、一般選抜は受験可
総合型で落ちても、同じ年度の一般選抜には出せます。だから「総合型で挑戦して、ダメなら一般で」という設計は成立します。ただしその年限りです。
2-5. 出願書類——ICUの本体はここ
| 書類 | 英語外部試験 | 理数探究 | IBDP |
|---|---|---|---|
| 入学願書① ②-1 ②-2 | ○ | ○ | ○ |
| 高等学校調査書 | ○ | ○ | ○ |
| 推薦状2通 | ○ | ○ | ○ |
| 自己活動歴と自己分析(800字以内) | ○ | ○ | ○ |
| 小論文(1,500字以内) | ○ | — | — |
| 研究成果の要約(1,500字以内) | — | ○ | — |
| 課題論文(EE)の内容と成果の要約(1,500字以内) | — | — | ○ |
| 英語の能力を証明する書類 | ○ | 不要 | ○(英語A履修者は任意) |
| IB Diploma Final / Predicted Grades | 該当者 | — | ○ |
推薦状が2通という点に注意してください。担任1通では足りません。部活の顧問、探究の指導教員、外部活動の責任者など、2人に依頼する必要があります。依頼は夏休み前に。
2-6. 小論文(1,500字)——トピックは2択
要項に、トピックが明示されています。
以下からトピックを1つ選び、1,500字以内の小論文を書いてください。小論文の冒頭にはタイトルを付け、自分自身の見解と具体的な事例を含めてください。<br><br>①社会的または国際的に関心が高まっている時事問題、あるいは志願者自身が感銘を受けた芸術作品(絵画、文学、音楽など)、歴史的エピソード、科学的業績<br><br>②古典探究、日本史探究、世界史探究、理数探究基礎、あるいは総合的な探究の時間などの探究型学習で主体的に取り組んだ課題とその成果の要約
①と②はまったく性格が違います。
①を選ぶ場合……時事問題/芸術作品/歴史的エピソード/科学的業績から1つ。「感銘を受けた」という主観から出発してよい。ただし「自分自身の見解と具体的な事例」が必須。
②を選ぶ場合……高校の探究活動の成果をまとめる。探究に本気で取り組んできた生徒には、これが圧倒的に有利。すでに材料があり、指導教員に推薦状も頼める。
当塾の推奨:探究学習で成果を出している生徒は②、それ以外は①。ただし①でも、「なんとなく好き」では通りません。なぜそれに感銘を受けたのか、それが自分の問題意識とどう繋がるのかまで書けるテーマを選んでください。
書き方の骨格(1,500字):
- タイトル(必須。内容を示す具体的なもの)
- 導入(200字)……取り上げる対象と、なぜそれを選んだか
- 記述(500字)……対象の説明。具体的な事例を必ず入れる
- 分析(600字)……自分の見解。なぜそう考えるか。異なる見方への言及
- 結び(200字)……ICUで何を学びたいかに繋げる
「自分自身の見解」が採点の中心です。事実の説明だけで1,500字を埋めると落ちます。
2-7. 自己活動歴と自己分析(800字)
高等学校在学中に、学校の内外で比較的長期(少なくとも2、3週間以上)にわたり参加した教科外の諸活動を通して、自主性、リーダーシップ、または創造性をどのように発揮したかを、的確に分析し800字以内で述べてください。<br><br>「教科外の諸活動」は、クラブ活動、生徒会、ボランティア活動、自主研究、学外団体や各種コンテストへの参加など、広く捉えて構いません。
3つの条件を読み取ってください。
第一に、「2、3週間以上」。一日だけのボランティアは対象外です。継続した活動が要る。
第二に、「自主性、リーダーシップ、または創造性」のいずれか。部長でなくてもいい。「創造性」でもいい。自分が何を発揮したかを1つに絞って書く。
第三に、「的確に分析し」。活動の記録ではなく、分析を求めています。「何をしたか」ではなく「そこで自分の何が発揮されたか、なぜそう言えるか」。
書き方(800字):
- 活動の概要(150字)……いつ、どこで、何を、どのくらいの期間
- 具体的な場面(300字)……1つの場面を詳しく。困難があり、それにどう対処したか
- 分析(300字)……その場面で発揮されたのは自主性か、リーダーシップか、創造性か。なぜそう言えるか
- 接続(50字)……ICUでどう活かすか
複数の活動を並べないこと。800字で3つ書くと、どれも薄くなります。1つに絞って深く。
2-8. 二次選考——面接だけ、筆記なし
2026年10月17日(土)、ICU本館。
| 区分 | 面接の内容 |
|---|---|
| 英語外部試験利用 | 日本語による個人面接(対面) |
| 理数探究利用 | 日本語による個人面接+研究成果のプレゼンテーション10分+質疑応答+振り返りコメントの記入(日本語) |
| IBDP利用 | 日本語および英語による個人面接+課題論文(EE)のプレゼンテーション(日本語、10分)+質疑応答+振り返りコメントの記入(日本語) |
筆記試験はありません。小論文は出願時に提出済みなので、当日は面接のみ。
理数探究・IBDPは発表資料の事前提出が必要です。
発表資料(スライド3枚以内・PDF)を10月12日(月)23:59までに提出
スライド3枚以内という制約が厳しい。10分を3枚で話す。1枚あたり3分以上話すことになります。文字を詰め込まず、図・グラフ・写真を中心に構成し、口頭で説明する設計にしてください。
「面接に関する振り返りコメントの記入」という項目があるのも特徴です。面接のあとに、自分の面接を振り返って書く。これも評価対象と考えられます(配点は要項に記載がなく要確認)。
2-9. 日程
| 段階 | 日程 |
|---|---|
| Web出願 | 2026年9月1日(火)10:00〜9月8日(火)23:59(JST) |
| 出願書類提出期限 | 2026年9月9日(水)23:59(国内消印有効/海外必着) |
| 第一次選考結果通知 | 2026年10月9日(金)11:00 |
| 発表資料提出(理数探究・IBDP) | 2026年10月12日(月)23:59 |
| 第二次選考 | 2026年10月17日(土)(ICU本館) |
| 合格発表 | 2026年11月2日(月)11:00 |
| 入学手続締切 | 2026年11月11日(水) |
入学検定料35,000円(別途Web出願システム手数料1,100円)。
出願期間が8日間しかありません。9月1日10時から9月8日23時59分まで。8月中に書類を完成させておく必要があります。
3. 帰国生向け——外国教育制度利用(35名)
3-1. 併願できる
総合型選抜〈4月入学専願〉が完全専願なのに対し、帰国生向けの「外国教育制度利用」は併願可能です。
それぞれの選抜の出願資格を満たせば併願できる(大学公式Q&A)<br><br>総合型選抜〈4月/9月入学〉English Language Based Admissionsとの併願が可能(要項本文)
ただし注意があります。
本選抜で合格し入学手続を済ませた場合は、学校推薦型選抜〈4月入学専願〉への出願は原則としてできない
3-2. 出願資格
外国の教育制度で中・高等学校を通じ2年以上継続して教育を受けた者<br><br>国内外を問わず当該国の学校教育における通常の12年以上の課程を2025年4月1日から2027年3月31日までに修了(見込み)の者
「2年以上継続」が条件です。
3-3. 日程が早い——7月出願
| 段階 | 日程 |
|---|---|
| Web出願 | 2026年7月1日(水)10:00〜7月7日(火)23:59(JST) |
| 出願書類提出期限 | 2026年8月6日(木)23:59 |
| 受験票印刷 | 2026年8月27日(木) |
| 第一次選考結果通知 | 2026年9月4日(金)11:00 |
| 第二次選考 | 2026年9月12日(土)(日本語によるオンライン個人面接) |
| 事前接続テスト | 2026年9月8日(火)または9日(水) |
| 合格発表 | 2026年9月18日(金)11:00 |
| 入学手続締切 | 2026年10月7日(水) |
7月1日出願、9月18日合格発表。一般選抜より半年早く進路が決まります。
面接はオンライン(日本語)。事前接続テストが必須なので、海外在住でも受験できます。
3-4. 英語スコアで「日本語プログラム」を選べる
ICUの必修語学科目は、原則としてELA(リベラルアーツ英語プログラム)です。しかし帰国生には例外があります。
出願時にIELTS 6.5/TOEFL iBT 79(2026年1月20日以前受験)/4.5(2026年1月21日以降受験)/Cambridge English Qualifications 175以上を提出した場合、必修語学科目としてJLP(日本語教育プログラム)の選択が可能
英語力が十分だと認められれば、入学後は日本語を学ぶ側に回れる。海外生活が長く、日本語に不安がある帰国生にとって重要な選択肢です。
なお出願そのものには基準点がありません(Q&A)。IELTS 6.5等はJLPを選ぶための基準です。
4. ELBA(英語で受ける入試)——約100名
4-1. どういう入試か
English Language Based Admissions(ELBA)は、出願書類も選考もすべて英語で行われる入試です。
- Regular(First-Year)……1年次入学
- Transfer(Second-Year)……2年次相当で転編入学
募集は両方あわせて約100名(4月入学・9月入学を含む)。
入学後の必修語学科目はJLP(日本語教育プログラム)です。つまり英語で学び、日本語を身につけるというルート。
4-2. Type AとType B
| Type A | Type B | |
|---|---|---|
| 選考 | 書類選考のみ | 書類選考+オンライン個人面接 |
| 追加要件 | SAT/ACT Plus Science and Writing/IB Full Diploma/UK GCE A Levelsのいずれかの提出 | — |
教育背景によって、AかBのどちらか一方に決まります。自分で選ぶのではありません。
SATやA-Levelsを持っているなら Type A で、面接なしの書類選考だけ。持っていないなら Type B で面接あり。
4-3. 英語要件(こちらには基準がある)
IELTS 6.5 または TOEFL iBT 79(2026年1月20日以前に受験)/4.5(2026年1月21日以降に受験)
免除条件:中高相当の連続6年間英語で教育を受けた者、またはIB English A履修者等。
4月入学専願と違い、ELBAには明確な基準点があります。英語で学ぶプログラムなので当然です。
4-4. 日程
April 2027 Entry:出願 2026年10月1日10:00〜10月8日23:59(JST)/Type B接続テスト 11月16日/オンライン面接 11月21日/結果通知 12月1日11:00/入学金納入期限 2027年2月1日
September 2027 第1期(Type Aのみ):出願 2027年1月6日10:00〜1月14日23:59/結果通知 2027年2月26日11:00/入学金納入期限 2027年6月1日
September 2027 第2期(Type A/B):出願 2027年2月15日10:00〜2月25日23:59
検定料は30,000円(Regular)、Transferも30,000円(別途 system operation fee 880円)。4月入学専願の35,000円より安い。
4-5. 制約
1年に1回のみ出願可(再出願には1年間のインターバルが必要)<br><br>4月入学または9月入学のいずれか一方のみ<br><br>9月入学の第1期はType Aのみ(Type Bは第1期出願不可)<br><br>入学延期(deferral)不可
Transferで入学した場合、ICUで最低3年在学が必要です。単位認定は入学後の手続きになります。
5. その他の方式
5-1. 社会人(5名)
高等学校等を2022年3月31日以前に卒業/修了した者で、かつ社会経験のある者(高認合格者は2027年3月31日までに23歳に達する者)。
英語スコアの提出が必要(IELTS Academic/TOEFL iBT/TOEIC L&R。TOEIC S&WおよびTOEIC IPは対象外、2024年11月1日以降受験)。最低点はなし(Q&A)。
選考は小論文(70分)+面接。11月21日(土)、ICU本館。面接は11:40〜。
出願は10月13日〜10月20日、合格発表12月1日。
5-2. EJU(日本留学試験)利用(15名)
外国籍の留学生向け。4月入学か9月入学を出願時に選択(両方への出願は不可)。
指定科目:「日本語・総合科目・数学(コース1またはコース2)」もしくは「日本語・数学(コース2)・理科(物理・化学・生物から2科目)」、出題言語は日本語。利用可能な成績は2025年6月/11月および2026年6月/11月のいずれか1回。
IELTSまたはTOEFLのスコア提出も必要(2025年1月1日以降)。
出願 2026年12月1日〜12月8日、二次選考 2027年2月20日(オンライン・日英両語)、合格発表 2027年2月26日。
日本国籍を有しない者で入学時までに有効な中長期の在留資格を保持しない場合は4月入学不可(9月入学を選択)。
※2027年度入学試験要項PDFは9月下旬公開予定のため、上記は大学公式Webページに基づきます(要確認)。
6. 確認できなかった項目——要確認リスト
| 項目 | 状況 | 出典・備考 |
|---|---|---|
| 英語スコアの実質的な競争ライン | 大学は基準を示していない | 「最低点の指定は行っていない」(大学公式Q&A)。本記事のIELTS 6.0〜6.5等は当塾の推定であり、大学の見解ではない |
| EJU利用の2027年度要項 | PDF未公開 | 9月下旬公開予定。本記事は公式Webページの記載に基づく |
| 学校推薦型選抜の詳細 | 指定校のみ・公開PDFなし | 本シリーズの対象外(指定校推薦) |
| 共通テストの要否 | 要項に明示なし | 総合型選抜の各方式について、共通テストを課す旨の記載は確認できなかった |
| 「振り返りコメント」の配点 | 記載なし | 二次選考で記入するが、配点・評価方法の記載は確認できず |
| 書類選考の配点比重 | 記載なし | 「多様な能力を全人的に見て判定」とのみ記載 |
| 社会人選抜の専願/併願 | 記載を確認できず | 要項本文に明示なし |
| 小論文・面接の過去問 | 非公開 | 大学へ要問い合わせ |
編集方針について。当塾の入試データベースは「推測や二次情報で埋めた項目は載せない」を原則としています。本記事では、確証が取れない項目は出典を示したうえで「要確認」と明記しました。特に英語スコアの「実質ライン」は当塾の推定であり、大学が示した基準ではないことを明記します。
6-5. 面接対策——「なぜリベラルアーツか」に答える
ICUの二次選考は面接だけです。筆記がない以上、ここが勝負になります。
何を見られているか
要項の記述から逆算します。
教員が面接を行い、ICUに受け入れることがふさわしいかどうかを確かめます<br><br>好奇心が旺盛で、柔軟な思考を持ち、与えられるだけの教育では満足できず、社会的関心を深め、世界的な視野を持ちたいという学生
「ふさわしいかどうか」——これは学力の確認ではありません。ICUという場に合う人間かどうかを見ています。
必ず来る質問と、答えの設計
① なぜICUか
最悪の答え:「国際的な環境で学びたいから」「英語力を伸ばしたいから」
これはICUでなくても成り立つ答えです。上智でも早稲田国際教養でもAPUでも同じことが言えます。
設計すべき答え:ICUの構造に触れる。
- 1学部1学科で、2年次終わりまでメジャーを決めない——「入学時に専門を決めなくていい」ことが自分にとってなぜ重要か
- 31のメジャーから選ぶ/ダブルメジャー/メジャー&マイナー——組み合わせたい分野が具体的にあるか
- 少人数の対話型授業——なぜ講義型ではなく対話型なのか
- ELA(リベラルアーツ英語プログラム)——英語を「読む」のではなく英語で「考える」訓練
「入学時に専門を決めなくていい」というのは、迷っているという意味ではありません。むしろ逆で、複数の分野を横断しないと答えられない問いを持っているという意味に組み立てるのが正解です。
答えの型: 「私は〇〇という問いを持っています。この問いは△△(例:経済学)だけでは答えられず、□□(例:人類学)の視点が必要です。ICUなら2年間かけて両方に触れてから専攻を決められる。だからICUです。」
② 高校で何をしてきたか
出願書類(自己活動歴と自己分析)で書いたことを、もう一度口で語ります。
書類と矛盾させないこと。そして書類に書かなかった具体的な場面を1つ用意しておくと、深みが出ます。
③ 小論文について
1,500字の小論文は、面接の材料です。必ず突っ込まれます。
想定質問:
- なぜこのトピックを選んだのか
- この主張の根拠は何か
- 反対の立場からはどう言えるか
- この問題について、ほかにどんな資料を読んだか
- ICUで、これをどう深めたいか
「反対の立場からはどう言えるか」は必ず準備してください。ICUが求める「柔軟な思考」の試金石です。自分の主張を守り切るのではなく、反対意見の妥当性を認めたうえで、なお自分の立場を説明できるのが望ましい。
④ 入学後に何を学びたいか
メジャー名を挙げられるように。ICUのWebサイトでメジャー一覧を見て、2つか3つに絞り、それを組み合わせたい理由を言えるようにしておいてください。
⑤ 卒業後は
具体的でなくて構いません。ただし方向は示す。「まだ決めていません」だけで終わらせないこと。
面接の練習方法
- 書類を音読する。自分が書いたことを、自分の口で言えるようにする
- 想定質問30問に、1問30秒で答える練習
- 「なぜ」を3回重ねる練習。「なぜICUか」→「なぜそう思うのか」→「なぜそれが重要なのか」
- 模擬面接を3回以上。うち1回は初対面の大人に
IBDP利用の受験生は、英語でも同じ準備をしてください。面接は日本語と英語の両方で行われます。
6-6. ICUで学ぶということ——志望理由書を書く前に知っておくこと
メジャー制度
ICUには31のメジャー(専修分野)があります。人文科学(哲学・宗教学、美術・文化財研究、文学、言語教育、言語学)、社会科学(経済学、経営学、法学、政治学、国際関係学、社会学、人類学、公共政策、メディア・コミュニケーション・文化)、自然科学(物理学、化学、生物学、数学、情報科学)、学際領域(環境研究、ジェンダー・セクシュアリティ研究、平和研究、アメリカ研究、アジア研究、日本研究、開発研究、教育学、心理学)など。
学生は2年次の終わりに選択します。しかも、
- メジャー(1つ)
- ダブルメジャー(2つ)
- メジャー&マイナー(主+副)
の3つから選べます。
この制度が意味すること:入学の時点で「何を学ぶか」を決めなくていい。1・2年で幅広く履修し、自分の関心の在り処を確かめてから決める。
志望理由書・面接では、この点に触れてください。ただし「まだ決めていないから」ではなく、「決めるために2年間が必要だから」という向きで書く。
ELA(リベラルアーツ英語プログラム)
日本語を母語とする学生の必修語学科目です。総合型選抜〈4月入学専願〉で入学した学生は、原則としてELAになります。
ELAは「英会話」ではありません。英語で学術的に読み、書き、議論する訓練です。1年次は週に相当のコマ数が割かれます。
英語外部試験利用で出願する受験生は、ここを理解しておくべきです。ICUが英語スコアの提出を求めるのは、入学後にELAで学べるかどうかを見ているからです。「最低点はない」けれども「評価はする」というのは、そういう意味だと読めます。
帰国生・ELBA入学者は、条件を満たせばJLP(日本語教育プログラム)を選択できます。
キャンパス
東京都三鷹市。中央線・武蔵境駅からバス。当塾(武蔵境)からは目と鼻の先です。
広大なキャンパス(約62万平方メートル)に、学生数は約2,900名。学生1人あたりの面積が日本有数という環境です。
オープンキャンパスには必ず行ってください。リベラルアーツという言葉は、実際に授業を見ないと実感が湧きません。面接で「オープンキャンパスで〇〇の授業を見て」と言えるかどうかは、志望の本気度の証拠になります。
6-7. 本シリーズ他大学との比較
評定要件
| 大学・区分 | 評定 |
|---|---|
| 学習院 英語英米文化 | 全体4.2+英語4.4 |
| 上智 カトリック高校対象 | 全体4.3 |
| ICU 英語外部試験利用 | 全体4.1 |
| ICU 理数探究利用 | 全体4.0+数学または理科4.2 |
| 立教・中央・明治 | 学部により3.5〜4.0 |
| 獨協 法学部 | 全体3.9(または英語資格) |
| 明治学院 消費情報環境法 | 全体3.2 |
ICUは上位グループ。評定4.1は、学校の成績で安定して上位にいる生徒の水準です。
英語資格の扱い
| 大学 | 扱い |
|---|---|
| ICU | 提出必須・最低点なし(評価はされる) |
| 獨協 法学部 | CSE1728(本シリーズ最低) |
| 明治学院 | CSE1980・合否不問(2級以上の試験に限る) |
| 立教 | 合否不問だが英検二次の受験が必須 |
| 上智 | 2級A以上の合格が必要 |
| 学習院 | 級の合格が必要(準1級かつCSE2304/2級かつCSE1980) |
| ICU ELBA | IELTS 6.5/TOEFL iBT 79(明確な基準あり) |
「提出は必須だが基準はない」はICUだけです。他大学はすべて数値基準を置いています。
この違いは、ICUの選考思想を表しています。数値で足切りするのではなく、書類全体を読んで判断する。その代わり、書類を書く負担は最も重い(推薦状2通、800字、1,500字)。
専願/併願
| 大学 | 併願 |
|---|---|
| ICU〈4月入学専願〉 | 完全専願+学内併願不可+再出願不可 |
| 法政・成蹊・上智 | 専願 |
| 明治学院・明治(一部) | 条件つき併願可(合格したら入学) |
| 獨協 | グループによる(A=専願/B=併願可) |
| 立教・中央・成城・國學院・早稲田 | 併願可 |
| ICU 帰国生 | 併願可 |
ICUの4月入学専願が最も厳格です。「一度出願したら翌年以降は出せない」という条項を持つ大学は、本シリーズでICUだけでした。
試験科目
| 大学 | 二次の中身 |
|---|---|
| ICU | 面接のみ(理数探究・IBDPはプレゼン10分つき) |
| 明治学院 政治学科 | 面接のみ |
| 獨協 法学部 | 英語60分+小論文60分+面接 |
| 学習院 史学科 | 小論文2本(休憩なし) |
| 明治学院 英文学科 | 英語エッセイ300〜500語+面接 |
| 明治学院 情報数理 | 数学文章問題+面接 |
ICUは筆記なし。だからこそ出願書類の完成度がそのまま合否になります。9月9日の書類提出期限までに、どれだけ作り込めるか。
7. 戦略——ICUをどう狙うか
7-1. 出せるかどうかの判定
次の3つを、高2のうちに確認してください。
- 評定は4.1以上あるか(理数探究なら4.0かつ数学または理科4.2)
- 英語のスコアを持っているか(2024年10月1日以降のもの)
- 2、3週間以上継続した教科外活動があるか
3つ揃わないと、書類が書けません。特に3つ目は、いまから作れるものではありません。高2の段階で活動がなければ、高3の春から始めても「2、3週間以上」の条件は満たせますが、深さが足りなくなります。
7-2. 3区分のどれを選ぶか
理数探究利用は、募集5名と少ないが、英語資格が不要です。
英語の能力を証明する書類は不要
これは大きい。理系で、探究活動に本気で取り組んできて、英語資格を持っていない生徒には、この5名の枠が最適解です。評定は全体4.0かつ数学または理科4.2。英語外部試験利用(全体4.1)より全体の基準は低い。
ただしプレゼン10分+スライド3枚以内という負担があります。
IBDP利用は、IBディプロマ取得見込みが前提。日本語A(HLまたはSL)の履修も必要です。IB校在籍者以外は対象外。
それ以外は英語外部試験利用(60名)。
7-3. 「一度きり」をどう考えるか
(4)これまで本学の総合型選抜〈4月入学専願〉に出願していない者
このルールが意味するのは、「本気の年に出せ」ということです。
当塾の判断基準:
- 評定4.1に届いている(ギリギリではなく余裕がある)
- 英語スコアが出せる最高水準にある
- 自己活動歴に書ける活動がある
- 推薦状を2人に頼める関係がある
- そしてICUが本当に第1志望である
5つ揃わないなら、一般選抜に回すことも合理的な判断です。総合型で1回使ってしまうと、翌年は使えません。
ただし同じ年度の一般選抜は受験できるので、現役で総合型に挑戦し、落ちたら一般選抜という設計は成立します。総合型の結果発表は11月2日なので、一般選抜(2月)の準備には十分間に合います。
7-4. 併願の設計
ICUの4月入学専願は完全専願なので、他大学との併願はできません。
したがって、こういう順序になります。
パターンA:ICUが第1志望
- 9月1日〜8日 ICU総合型に出願(他大学の総合型には出さない)
- 11月2日 合格発表
- 合格 → 入学確定
- 不合格 → 一般選抜へ(ICUの一般選抜も受けられる)
パターンB:ICUは一般選抜で狙う
- 総合型は他大学(明治学院9月、獨協10月、成城・國學院など)に出す
- ICUは一般選抜(2月)で挑戦
- 総合型の「1回きり」を温存する意味はありません(翌年の話なので)
パターンC:帰国生
- 7月1日〜7日 外国教育制度利用に出願(併願可)
- 9月18日 合格発表
- ELBAとの併願も可能
8. 準備スケジュール
高1〜高2前半
- 評定を4.1以上に保つ。これが最大の制約です。1年生の成績から算入されます
- 教科外活動を始める。2、3週間以上継続するもの。部活、生徒会、ボランティア、自主研究、コンテスト
- 英語検定の受験を開始(2024年10月1日以降のスコアが有効)
高2の後半(1〜3月)
- 評定を担任に確認。4.1に届いているか
- 探究学習のテーマを決める(小論文トピック②、理数探究利用の両方に効く)
- 英語スコアの目標を決めて受験
高3の4〜6月
- 英語スコアの最終挑戦(IELTS、TOEFL、英検第1回)
- 推薦状を依頼する2人を決めて、早めに打診する
- オープンキャンパス(三鷹キャンパス)
- 小論文のトピック①か②かを決める
高3の7〜8月
- 小論文(1,500字)を書く。3回以上書き直す
- 自己活動歴と自己分析(800字)を書く。1つの活動に絞る
- 推薦状を正式に依頼(8月中旬までに)
- 調査書を高校に依頼
- 理数探究・IBDPなら、研究成果の要約(1,500字)とプレゼン構成を作る
高3の9月
- 9月1日10:00 Web出願開始
- 9月8日23:59 Web出願締切
- 9月9日23:59 書類提出期限
高3の10月
- 10月9日11:00 一次選考結果
- 通過したら面接練習を本格化(日本語/IBDPは英語も)
- 理数探究・IBDPは10月12日23:59 発表資料提出(スライド3枚以内PDF)
- 10月17日(土)二次選考(ICU本館)
高3の11月
- 11月2日11:00 合格発表
- 手続は11月11日まで
- 不合格なら一般選抜へ切り替え
8-5. 推薦状2通——依頼の実務
ICUの出願書類で、受験生が自分でコントロールできない唯一のものが推薦状です。しかも2通必要。ここで出遅れる受験生が毎年います。
誰に頼むか
1通目……担任または学年主任。学業面と人物面を書ける人。
2通目……あなたの活動を実際に見ていた人。部活の顧問、探究学習の指導教員、生徒会の担当教員、外部活動の責任者、ボランティア先の担当者。
「偉い人に頼めばいい」というものではありません。校長先生に頼んでも、あなたを知らなければ中身のない推薦状になります。具体的な場面を書ける人が最良です。
いつ頼むか
6月に打診、8月中旬までに正式依頼。
出願は9月1日〜8日、書類提出期限は9月9日。教員は夏休み中に書くことになります。8月末に頼むのは失礼であり、実務的にも危険です。
推薦状は自分では中身を見られません(大学へ直接提出される形式の場合)。だからこそ、依頼のときに材料を渡すことが決定的に重要です。
依頼時に渡すもの
- ICUの総合型選抜がどういう入試かを1枚にまとめたもの(募集人員、評定要件、選考方法、日程)
- 自分が提出する書類のコピー(自己活動歴と自己分析800字、小論文1,500字)
- その先生に見てもらっていた活動の記録(いつ、何を、どうしたか。写真や記録があれば)
- 締切日(余裕を持って伝える。実際の締切より1週間早く伝えるのが安全)
「自由に書いてください」は最悪の依頼です。先生は忙しく、あなたの3年間を全部覚えているわけではありません。思い出す材料を渡すのが受験生の仕事です。
8-6. よくある質問
Q. 評定が4.0しかありません。出せますか。
英語外部試験利用は4.1以上なので出せません。理数探究利用なら全体4.0以上かつ数学または理科4.2以上なので、理系科目が強ければ可能性があります。ただし募集5名です。
Q. 英検2級しか持っていません。
出願はできます(最低点の指定がないため)。ただし60名の枠を争う以上、スコアは評価材料になります。出願まで(2026年9月8日)に、可能な限り上げてください。2024年10月1日以降のスコアが有効なので、高2秋以降に受けたものが使えます。
Q. 部活を途中でやめました。
「2、3週間以上」が条件なので、途中でやめた活動でも書けます。ただしそこで自主性・リーダーシップ・創造性をどう発揮したかを分析できることが必要です。やめた理由を正直に書き、そこから何を学んだかを示す組み立ても成立します。
Q. 総合型で落ちたら、一般選抜は受けられますか。
受けられます。要項に「不合格の場合、一般選抜は受験可」と明記されています。ただし翌年以降の総合型には出せません。
Q. 学校推薦型選抜と両方出せますか。
出せません。「総合型選抜〈4月入学専願〉と学校推薦型選抜〈4月入学専願〉の両方は受験不可」と明記されています。
Q. 3区分のうち2つに出せますか。
出せません。「複数区分への出願不可」。英語外部試験利用・理数探究利用・IBDP利用のうち1つだけです。
Q. 帰国生ですが、総合型選抜〈4月入学専願〉にも出せますか。
出願資格を満たせば制度上は可能ですが、外国教育制度利用(35名・併願可・7月出願)のほうが条件が良い場合が多いはずです。評定4.1の壁もありません。どちらが有利かは個別の状況によるので、大学に直接確認してください(要確認)。
Q. 検定料はいくらですか。
総合型選抜〈4月入学専願〉・帰国生・社会人・EJU利用は35,000円(別途Web出願システム手数料1,100円)。ELBAは30,000円(別途 system operation fee 880円)。
Q. 合格したら、いつまでに手続きが必要ですか。
4月入学専願は11月11日(水)まで。合格発表(11月2日11:00)から9日間です。入学金の準備は事前に。
9. まとめ——ICUの総合型は「準備の総量」で決まる
① 評定4.1が入口。本シリーズで最も高い水準のひとつ。高1の成績から効いてきます。
② 英語スコアに最低点がない。ただし提出は必須で、選考では評価されます。「基準がない」は「低くていい」ではありません。
③ 完全専願で、一度きり。他大学不可、学校推薦型選抜と併願不可、3区分のうち1つだけ、過去に出願していたら出せない。
④ 筆記試験がない。すべては出願書類と面接で決まります。だから書類の完成度がすべて。
⑤ 提出物が重い。推薦状2通、自己活動歴800字、小論文1,500字。夏休みを丸ごと使う量です。
⑥ 理数探究利用は英語資格が不要。募集5名だが、理系で探究に取り組んできた生徒には有力な選択肢。
⑦ 帰国生は併願可、しかも7月出願・9月発表。ELBAとの併願もできます。
⑧ ICUが問うのは「なぜリベラルアーツか」。学科がないので、「なぜこの学問か」ではなく「なぜ学び方そのものを選ぶのか」を答える必要があります。
⑨ 出願期間は8日間しかありません。9月1日10:00から9月8日23:59まで。8月中に書類を完成させるのが現実的な進め方です。
⑩ 検定料は35,000円。合格したら11月11日までに手続き。発表から9日間です。
最後に。
ICUの総合型選抜を調べて印象に残るのは、数値の基準をできるだけ置かないようにしていることです。英語スコアには最低点がない。書類選考の配点も公表されていない。「多様な能力を全人的に見て判定したい」としか書かれていない。
これは受験生にとって不親切に見えますが、実は逆です。数値で切らないということは、数値では測れないものを見るという宣言でもあります。推薦状2通、800字の自己分析、1,500字の小論文——人の目で読むしかないものばかりを提出させているのは、そのためでしょう。
評定4.1という高い入口を置きながら、その先では数値を捨てている。この設計は、ICUがどういう学生を求めているかを、そのまま表しています。
だから対策も、点数を積む発想ではなく、自分を説明し切る発想で組み立ててください。3年間で何をして、そこで何を考え、なぜリベラルアーツでなければならないのか。それを800字と1,500字と面接20分で説明し切れるか。それがICUの総合型選抜です。
要項の巻頭の言葉を、もう一度引きます。
与えられるだけの教育では満足できず、社会的関心を深め、世界的な視野を持ちたいという学生をICUは積極的に受け入れます
この一文に、自分の高校3年間で答えられるか。それがICUの総合型選抜です。
武蔵野個別指導塾からのご案内
武蔵野個別指導塾(JR中央線 武蔵境駅)では、総合型選抜・学校推薦型選抜の対策を、大学・学部・学科ごとに設計しています。
ICUについては、
- 出願できるかどうかの判定(評定4.1、英語スコア、活動歴の3点確認)
- 3区分のどれで出すかの判断(英語外部試験利用/理数探究利用/IBDP利用)
- 小論文(1,500字)の指導(トピック選択から、タイトル、見解と具体例の組み立てまで)
- 自己活動歴と自己分析(800字)の指導(活動の絞り込みと「分析」の書き方)
- 推薦状の依頼設計(誰に、いつ、何を伝えて依頼するか)
- 面接練習(日本語/IBDPは英語も。「なぜリベラルアーツか」に答える訓練)
- プレゼンテーション指導(理数探究・IBDP/スライド3枚以内で10分話す構成)
を、一人ひとりの状況に合わせて進めます。
ICUの総合型選抜は「一度きり」です。出すと決めた年に、出せる最高の書類を作る必要があります。逆に言えば、準備の総量がそのまま結果に出る入試でもあります。
まずは、いまの評定と英語スコア、これまでの活動をお聞かせください。出願できるか、どの区分で出すべきか、何を今から準備すべきかを一緒に整理します。
【出典】
- 国際基督教大学「2027年度 総合型選抜〈4月入学専願〉入学試験要項」
- 国際基督教大学「2027年度 総合型選抜〈4月入学〉外国教育制度利用(帰国生)入学試験要項」
- 国際基督教大学「2027年度 総合型選抜〈4月入学〉社会人 入学試験要項」
- 国際基督教大学「2027 English Language Based Admissions(Regular / Transfer)Application Guidelines」
- 国際基督教大学 公式Webサイト 入試情報ページ・Q&A
【重要なお断り】 本記事は2026年9月時点で公開されている資料に基づいています。募集人員・出願資格・日程・試験内容は変更される可能性があります。出願にあたっては、必ず大学公式サイトで最新の入学試験要項を確認してください。本記事中の「要確認」と記した事項、特に英語スコアの実質的な競争ラインについては当塾の推定であり大学の見解ではありません。ご不明な点は国際基督教大学 アドミッションズ・センターへ直接お問い合わせください。
「一度きり」の入試を、最高の状態で出す——武蔵野個別指導塾
ICU(国際基督教大学)の総合型選抜〈4月入学専願〉は、評定4.1以上・完全専願・一度出願したら翌年以降は出せないという入試です。筆記試験はなく、推薦状2通・自己活動歴と自己分析800字・小論文1,500字と面接ですべてが決まります。
英語スコアには最低点がありません(提出は必須)。数値で切らない代わりに、人の目で読むしかない書類を大量に提出させる——それがICUの選考思想です。だから対策は、点数を積む発想ではなく、自分を説明し切る発想で組み立てる必要があります。
当塾では、出願できるかどうかの判定(評定・英語スコア・活動歴の3点確認)から、3区分(英語外部試験利用/理数探究利用/IBDP利用)のどれで出すかの判断、小論文1,500字と自己分析800字の指導、推薦状の依頼設計、「なぜリベラルアーツか」に答える面接練習、理数探究・IBDPのスライド3枚で10分話すプレゼン指導まで対応しています。ICUは三鷹、当塾は武蔵境——同じ中央線沿線です。
