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高2は共通テストを受けられるか—令和10年度の試験の日付と、いまの点の測り方|武蔵野個別指導塾

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令和10年度の本試験は2028年1月15日・16日で、高2のうちは原則として出願できません。令和7・8年度の過去問を本番の時間で解き、失点を未習・時間切れ・誤りの三つの欄に分けて残す記録表の作り方まで載せています

いまの高2は、2027年1月に行われる令和9年度の共通テストには、原則として出願できません。出願できる人の区分は、2027年3月に高校を卒業する見込みの人と、すでに卒業した人から始まっていて、高2の卒業はそのさらに1年あとだからです。いまの高2が座るのは令和10年度試験の席で、その本試験は2028年1月の15日(土)と16日(日)の2日間です。それまでの1年あまりは、公開されている過去3年分の問題を本番の時間どおりに解き、落とした点の中身を分けて書き残すことで、いまの自分の点を測れます。

知りたいこと 2026年11月の時点で言えること 根拠にした文書
高2のうちに受ける 原則としてできない。出願資格の区分は令和9年3月に卒業見込みの人から始まる 令和9年度 受験案内 22ページ
高2の本番の年度と日付 令和10年度試験。2028年1月15日(土)と16日(日) 大学入試センター 令和10年度試験の頁
追試験の2日間 2028年1月22日(土)と23日(日) 国立大学協会 2028年度入学者選抜の実施要領 附属の日程表
科目・試験時間・配点 令和9年度と同じ中身 令和10年度 出題教科・科目の出題方法等、問題作成方針
出願の期間と検定料 まだ公表されていない 令和10年度の実施要項と受験案内は未公表

よくあるのは、冬休みの午後、居間のテーブルで初めて共通テストの過去問を時間を計って解き、丸付けを終えた答案を前に固まってしまった高2という場面です。タイマーは70分で鳴り、数学②の後半の大問には鉛筆の跡がほとんど残っていません。赤ペンの丸を数えた数字は、思っていたよりずっと小さい。「どうせなら今度の1月に一度受けて、本物の空気を知っておきたい」と口にしたところで、そもそも高2が申し込めるのかどうか、家の誰も答えを持っていませんでした。

高2が出願できない理由と、令和10年度の共通テストの日程

令和9年度の受験案内は、22ページに出願できる人の区分を(1)から(11)まで並べています。最初の区分が、高校か中等教育学校を「令和9年3月に卒業見込みの者」で、二つ目が卒業した者です。いまの高2が卒業見込みになるのは令和10年3月なので、2027年1月に行われる令和9年度の試験には、どちらの区分でも出願できません。区分の一覧の前には、共通テストを利用する大学へ入学を志願する人という前提も置かれていて、試しに受けてみるための区分は一覧の中にありません。高卒認定試験の合格者や合格見込みの人なども区分に並びますが、令和9年3月31日までに18歳になることが条件として付いており、学年どおりに進んでいる高2は18歳の誕生日がその日より後に来るので、この区分にも当たりません。

令和9年度の出願では、卒業見込みを証明する書類を出す手続がありません。そのかわり、当てはまらない区分をわざと選んで登録すれば不正行為になると、同じページに書かれています。出願の画面に入力できることと、受ける資格を持っていることは、別々に確かめる事柄です。

いまの高2の試験は令和10年度試験です。大学入試センターの令和10年度試験の頁が示す本試験の2日間は、2028年の1月15日が土曜、16日が日曜で、曜日は暦で照らしてあります。追試験の日付はセンターの頁にはまだ載っておらず、国立大学協会がまとめた2028年度の入学者選抜の実施要領に付いた日程表に、1月22日(土)・23日(日)として書かれています。2028年の共通テストの日程として、公式の文書でいま言えるのは、この4日間までです。

同じ頁には、令和10年度の出題教科・科目の出題方法等と問題作成方針が、もう置かれています。塾で令和9年度の同じ二つの文書と字を並べて比べたところ、年度の数字のほかに違う所はありませんでした。200点の国語に90分、100点ずつのリーディングとリスニングに80分と60分(リスニングの解答そのものは30分)、数学は①も②も70分で、情報Ⅰが60分。地理歴史・公民と理科は、1科目を選べば60分、2科目なら130分のうち120分が解答の時間です。数学②で数学Bと数学Cの4項目のうち3項目の問題を選んで解く形であることも、英語ではリーディングとリスニングを原則として両方とも受けることも、令和10年度の文書に同じ言葉で残っています。

まだ出ていないのは、令和10年度の実施要項と受験案内です。令和9年度の場合、出願の期間・検定料・1日の時間割は実施要項に、受験票を取れる日は受験案内に書かれていました。そのときの出願の期間は2026年9月15日から10月2日まででしたが、これは一つ上の学年の日付であり、令和10年度の期間を言い当てる材料にはなりません。

図1のように、学年ごとに受ける年度を時間の線の上に置くと、いまの高2の本番は高3の本番から1年あとの1月にあり、高1の令和11年度試験はまだ日付も公表されていません。

図1 いまの学年ごとに受ける共通テストの年度と本試験の日付

解いた点を読む前に照らしておく、自分の年度と習った範囲

冬休みに出た点数を、高いか低いかで読む前に確かめておくことが四つあります。どれも、自分の手元の書類か、学校の予定表で答えが出ます。

一つ目は、自分の卒業の年です。高校の在籍が学年どおりなら卒業見込みは令和10年3月で、受けるのは令和10年度試験に決まります。留学で学年がずれた、高卒認定試験を受けているなど、学年どおりでない事情があるなら、令和10年度の受験案内が出たときに出願資格の欄を一行ずつ自分に当てはめます。どの区分か迷うときは、受験案内に書かれた問い合わせ先に、自分の在籍や合格の状況を伝えて聞くのがいちばん早い道です。

二つ目は、志望校の募集要項の年度です。いま大学のサイトで開ける要項の表紙に「2027年度入学」とあれば、それはいまの高3の入試の物です。共通テストで課す教科や科目の欄はそこでも読めますが、自分の年の要項が出るまでは、一つ前の年度の例として読みます。科目の指定は大学が決めることで、年度が変われば書き方が変わることもあるからです。国立大学には、国立大学協会が原則として示した6教科8科目の方針がありますが、課し方の細かい所は、大学ごとに要項の欄で読むしかありません。

三つ目は、学校で習い終えている範囲です。高2の冬には、高3で習う単元が残っていることが多いはずです。数学②の選択問題は、数列・統計的な推測(ここまで数学B)とベクトル・平面上の曲線と複素数平面(数学C)の4項目から3つを選ぶ形ですが、このうちいくつを習い終えているかは学校によって違います。理科の『物理』『化学』『生物』『地学』や、地理歴史の探究の科目も、学校によっては高3の授業で仕上がる単元を含みます。学校の年間の予定表か教育課程の表で、高3に残っている単元を書き出しておくと、解いた後に答案のどこがまだ習っていない所なのかを、印で分けられます。

四つ目は、解いた問題の年度です。センターのサイトにある過去3年分の試験問題の頁には、令和6年度から8年度までの3つの年度について、本試験と追・再試験の問題が正解と一緒に並んでいます。このうち令和7年度と8年度は、いまの学習指導要領の科目で出された試験で、令和10年度と同じ出題科目の名前が並びます(令和7年度には、前の課程で学んだ人向けの科目も別にありました)。令和6年度は前の課程の最後の年で、科目の形が違う物があります。

そのうえで、自分の答案そのものを見ます。点数の欄より先に、時間が切れた瞬間に鉛筆がどの設問にあったか、解答用紙に塗ったマークと問題冊子に書いた答えが食い違っていないかを確かめます。点数は、ここまでの四つと答案の様子を横に並べて読む数字で、それだけを取り出して眺めても、次に何をすればよいかは出てきません。

冬休みの1回目から続ける、過去問の測り方と記録の付け方

測るときの決まりは一つだけで、本番と同じ時間で、途中で止めずに解くことです。1回の測りは図2のように五つの手順で回し、四つ目の手順で、落とした点を三つの欄に振り分けます。

図2 過去問1回分の測り方と、失点を三つに分ける流れ
  1. 令和8年度を用意する。最初に使う年度は、令和10年度と同じ科目の形で、いちばん新しい令和8年度の本試験がよいでしょう。センターの頁から問題と正解を取り、問題は紙に印刷しておきます。画面のまま解くと、余白に式や線を書き込めません。リスニングは、同じサイトにある本試験の問題音声を使います。
  2. 本番の時間で解く。時間は令和10年度の出題方法等にある長さそのままで、国語なら90分、英語のリーディングなら80分、数学なら一つ70分です。リスニングは音声を最初から最後まで止めずに流します。本番の IC プレーヤーには一時停止も巻き戻しも無いので、家でも止めません。タイマーが鳴ったらその場で鉛筆を置き、最後に手を付けていた設問の番号に印を付けます。1日に全部の科目を解く必要はなく、初めての冬休みなら、英語・数学・国語を1日1科目ずつでも十分に測れます。
  3. 正解の頁で採点する。正解の表には、設問ごとの配点が並んでいます。マークした番号を一つずつ照らし、点を足します。
  4. 失点を三つに分ける。落とした点を、まだ習っていない所で手が出なかった「未習」、時間が切れて手を付けられなかった「時間切れ」、習っていて時間の中で解いたのに落とした「誤り」に振り分け、欄ごとに点を足します。
  5. 記録表に残す。下のような表に、1回の測りを1行で書きます。

たとえば、令和8年度の数学②を解いたとします。第4問から第7問のうち3問を選ぶ所で、習い終えているのが数列だけだったため、選んだ残りの2問の32点ぶんには手が出ませんでした。これが未習です。必答の第1問から第3問を解いたあと、数列の大問の途中でタイマーが鳴り、手を付けられなかった問いが12点ぶん残りました。これが時間切れです。得点が38点なら、残りの18点が誤りの欄に入ります。100点から38点と32点と12点を引いた数です。

解いた日 年度と試験 科目 時間 得点 未習 時間切れ 誤り 最後に手を付けた所
12月28日 令和8年度 本試験 数学② 70分 38 32 12 18 第4問の途中

この表で見るのは得点の列ではなく、右の三つの列です。同じ38点でも、未習が大きければ高3の授業が進むにつれて減っていく分で、時間切れが大きければ解く順番と速さの話、誤りが大きければ習った所の詰めの話になります。

次の測りは、間をあけて別の年度で行います。冬休みに令和8年度を使ったら、春休みには令和7年度の本試験、というように、一度測りに使った年度は測りに戻しません。答えを覚えた問題を解き直すと、力が伸びていなくても点が上がって見えるからです。解き直しはしてかまいませんが、記録表には復習として別の行に書き、測りの行と混ぜないようにします。本試験の二つの年度を使い終えたら、同じ頁にある追・再試験の問題を次の測りに回せます。

保護者の方がお子さまの点を聞くときは、得点の数字を口にする前に、記録表の三つの欄のどれがいちばん大きいかを一緒に見てください。未習の欄が大きいなら、それは高2の冬なら当然に残っている分で、叱る材料にはなりません。時間切れと誤りの欄の合計が、春休みの測りでどれだけ動いたかのほうが、1回の得点よりずっと多くを語ります。

共通テストの高2の目安を探す前に、ほどいておく思い込み

一つ目は、「出願に書類が要らないのだから、高2でも申し込めば受けられる」という思い込みです。書類が要らないのは、出願の時点で証明の紙を集めないというだけで、出願資格の決まりが消えたわけではありません。受験案内の出願資格の一覧に当てはまらない人のための区分は無く、わざと偽って登録すれば不正行為として扱われます。本番の空気を先に知りたいなら、過去問を本番の時間どおりに家で解くのが、高2に取れるいちばん近い形です。

二つ目は、「高2の冬に◯割取れていれば安心、取れていなければ手遅れ」という線引きです。そうした目安の割合は、センターの文書のどこにも書かれていません。センターが出す平均点は、その年に受けた人の点の平均で、高2の冬の答案と並べるための数字ではありません。しかも平均点は年によって動きます。令和8年度の実施結果の概要に載る本試験の平均点で比べると、数学I,数学Aは令和7年度が53.51点、令和8年度が47.20点で、1年のあいだに6.31点下がっています。令和7年度と令和8年度の問題で自分の点が違っても、それが力の差なのか問題の差なのかは、点数だけでは決められません。比べるなら、同じ自分の記録表の、時間切れと誤りの欄の動きです。

三つ目は、「過去問なら、どの年度でも同じように測りに使える」という思い込みです。図3のように、令和6年度は前の課程の最後の年で、情報Ⅰはまだ出題されておらず、数学②も『数学II・数学B』の形で数学Cを含みません。令和7年度と令和8年度は、令和10年度と同じ出題科目の名前で行われています。令和6年度の問題を解くこと自体は練習になりますが、点を前の回と比べる測りには、令和7年度と8年度を先に使うほうが物差しがそろいます。

図3 過去問の年度ごとに、令和10年度と同じ科目の形かを示す表

四つ目は、「令和10年度は形が変わるかもしれないから、決まるまで本格的に始めない」という待ち方です。出題の方法と問題作成方針は、令和10年度の分がすでに公表され、令和9年度と同じ中身でした。まだ出ていないのは出願の手続と時間割で、勉強の中身を決める文書は、もう手元で読めます。

確かめる先と聞き方

高2のいまは、決まったことと決まっていないことの境目が、文書の年度ごとにはっきり引かれています。令和10年度について次に動きが出る場所と、そこで見る欄を挙げておきます。

個別指導で確かめること

冬休みに解いた過去問の答案と記録表を、そのまま持ってきてもらいます。未習・時間切れ・誤りの三つの欄の点を、答案に付けた印と照らして数え直し、数学②で選んだ大問の番号や、タイマーが鳴ったときの鉛筆の位置も確かめます。誤りの欄に入った問いは一問ずつ開き、計算の途中で崩れたのか、問題文の読み違いなのかを答案の跡で見分けて、春休みの測りまでに減らす欄を一つ決めます。

まとめ

高2は2027年1月の令和9年度の共通テストには座れませんが、自分が受ける令和10年度の科目と時間はもう文書になっていて、令和7・8年度の問題冊子で同じ形を家で再現できます。冬休みに付けた1行の記録のうち、未習・時間切れ・誤りのどの欄が重いかで、令和10年度の本試験の初日、2028年1月15日までの一年の時間の配り方が決まります。

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