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模試のC判定はやばいのか—真ん中の判定から上がる人と止まる人の差|武蔵野個別指導塾

B判定まであと12点のC判定を例に、答案の失点を「知っていて落とした」「時間切れ」「知らなかった」に分け、次の模試までの6週間を平日3時間の高3の週の表に組んであります。
C判定は、志望校の目安の点のすぐそばにいる、という知らせです。危ないかどうかは、Cという文字だけでは決まりません。決めるのは、上の文字まであと何点か、その点が答案の中の取り返しやすい失点に入っているか、本番まで何週間あるか、の三つです。秋の時点で上の文字まで十数点、しかもその点が時間切れやうっかりの失点の中にあるなら、次の模試までの6週間で詰めにいく値打ちがあります。足りない点の多くがまだ習っていない範囲にあるなら、同じC判定でも6週間の組み方を変えます。C判定がどれくらいの合格の可能性を指すのかは模試ごとに決められていて、受けた模試の成績表の説明欄に書いてあります。
よくあるのは、10月の三者面談で担任の先生に「C判定ならまだいける」と言われ、肩の力が抜けた顔で帰ってきた高3の場面です。成績表は二つ折りのまま鞄の底に入り、その夜は開かれません。先生の言葉はまちがっていません。ただ、どこから何点を取りにいけば「まだいける」が本当になるのかは、成績表と答案を机に並べるまで出てきません。面談で聞いた一言を、次の模試までの予定に置き換えるところから始めます。
Cの文字が知らせているのは、目安の点からの距離
判定の文字は、志望校ごとに置かれた目安の点(模試によっては目安の偏差値)と、自分の成績を比べて付けられます。どの点からどの文字になるか、区切りをどう決めているかは模試ごとに違い、受けた模試の成績表の説明欄に書いてあります。目安の点は、ボーダーと呼ばれることもあります。そのうえで押さえておきたいのは、C判定がこの目安の点のすぐ近くに置かれる文字だということです。目安から大きく離れた上の端や下の端ではなく、線の上下どちらにも少しの点で動く位置にいます。
目安の点の近くは、上にも下にも動きやすい
たとえば、満点300点(英語・国語・日本史が各100点)の模試で、志望校の目安の点が200点、C判定の幅が190点から209点、B判定が210点からだったとします。自分の点は198点でした。図1のように、198点は目安の点の2点下にあり、B判定の下の端までは12点、C判定の下の端の190点までは8点です。

この位置にいると、文字は少しの点で動きます。1回の模試の点は、その日の問題の形や、うっかりの数でも上下します。英語で答えの記号を一つずらして書けば、それだけで数点が消えます。12点という距離は、答案を開けば「この設問とこの設問」と指で数えられる大きさです。反対に、何もしなければ9点ぶんのうっかりでDに下がる距離でもあります。C判定から上がる人と止まる人の差が出やすいのは、この近さのためです。
同じC判定の中にも幅があります。Bの下の端に手が届きそうなCもあれば、Dとの境目に近いCもあります。面談の「まだいける」が当たっているかどうかは、この幅の中で自分がどこにいるかを数字で出してからでないと言えません。
夏のC、秋のC、12月のCの重さ
同じCでも、受けた時期によって重さが違います。高3の春から夏の模試では、学校の授業がまだ終わっていない範囲が出題に入っていることがあります。日本史なら近現代の後半、理科なら教科書の後ろのほうの単元です。この時期のCには、まだ習う機会のなかった問題の失点が混じっています。
秋になると、学校によって差はあるものの、授業で扱う範囲はかなり出そろいます。秋のCは、今の力にかなり近いところを映しています。残りの時間も具体的に数えられます。たとえば2026年10月24日の土曜日に成績表を開いたなら、6週間後は12月5日の土曜日、さらに6週間で共通テストの本試験の初日、2027年1月16日の土曜日です(本試験は16日と17日の2日間)。6週間をちょうど2回並べられる長さが残っています。共通テストを使わない入試を受ける人も、出願までに組み直せる回数を先に数えておくと、焦りではなく予定で動けます。
12月のCは、本番までの週が少ないぶん、新しい範囲を足す余裕があまりありません。取り返しやすい失点を確実に拾うことが中心になります。回によって受ける人の顔ぶれが変わることも文字を動かしますが、そこは自分では動かせない部分なので、ここでは自分の点の側だけを見ます。
成績表から「あと何点」を出し、6週間に並べる手順
ここからは、面談のあった週から次の模試までの6週間を組む手順です。用意するのは、成績表、模試の問題と自分の答案、解答と解説、それに白い紙1枚です。
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成績表から、上と下の文字までの点を書き出します(10分)。成績表に志望校の判定ごとの目安の点が載っていれば、自分の点との差を引き算します。点ではなく偏差値で示されていれば、偏差値の差を出します。どこに載っているか、何を基にした数字かは説明欄で確かめます。見つからないときは、学校の進路の先生か塾の先生と一緒に探します。紙のいちばん上に「Bまで12点、Cの下の端まで8点」のように書きます。
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科目ごとの差を、点ではなく平均点との差で並べます(10分)。たとえば英語62点、国語71点、日本史65点で、各科目の平均点が英語52点、国語70点、日本史58点だったとします。点だけを見ると英語がいちばん弱く見えます。平均点との差で並べると、英語は平均より10点上、国語は1点上、日本史は7点上で、まわりと比べて伸びていないのは国語だとわかります。科目ごとの偏差値が載っていれば、偏差値で並べるほうが確かです。平均点との差は、点の散らばりまでは映さないからです。志望校の入試で科目ごとの配点が違うなら、募集要項で配点を確かめ、重い科目の1点を重く数えます。
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答案を開き、失点を3つに分けます(1科目30分、3科目で90分。2日に分けてかまいません)。分け方は、知っていて落とした点、時間切れで落とした点、知らなかった点の3つです。解説を読んで「これは知っていた」と言い切れるかどうかで分け、迷ったものは知らなかった点に入れます。甘く分けると、取り返せる点を多く見積もってしまうからです。
| 失点の種類 | 答案に残る跡 | 次の模試までの直し方 |
|---|---|---|
| 知っていて落とした | 記号のずれ、漢字で書く語をかなで書いた、計算の符号 | 型ごとに紙1枚にまとめ、解くたびに最後の2分で見直す |
| 時間切れで落とした | 最後の大問が白紙、急いで勘で選んだ印 | 大問ごとの持ち時間を決め、時間を計って同じ形を解く |
| 知らなかった | 解説を読んでも初めて見る語や出来事、解き方 | 教科書と授業のノートに戻り、範囲を区切って覚え直す |
たとえば、先ほどの198点の答案を分けると、図2のようになったとします。英語の失点38点は、知っていて落とした点が4点、時間切れが9点、知らなかった点が25点。国語の29点は4点、5点、20点。日本史の35点は7点、0点、28点で、日本史の28点のうち12点は、学校の授業でまだ扱っていない時代の問題でした。

知っていて落とした点と時間切れの点を合わせると、3科目で29点あります。B判定まで要るのは12点です。取り返しやすい点の半分ほどで届く計算なので、このC判定は、6週間で上の文字を狙える見込みのある位置だと言えます。もし取り返しやすい点の合計が12点に届かなければ、知らなかった点を埋める週を前に寄せます。
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取りにいく点を決めます(10分)。12点ちょうどを狙うと、当日のうっかり一つで届かなくなります。目標は少し上に置き、たとえば16点とします。内訳は、英語の時間切れ9点のうち6点、3科目の知っていて落とした点のうち6点、日本史のまだ習っていない時代のうち4点です。どの科目から何点、と先に決めておくと、毎日の机の前で迷う時間が減ります。
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6週間に並べます。たとえば、平日に家で3時間、土日に6時間取れる高3なら、模試の直しにあてるのは平日45分、土日90分にし、残りは学校の課題、志望校の過去問、共通テストの対策に回します。
| 週 | 主にやること | 直しの時間の使い方(平日45分・土日90分の例) |
|---|---|---|
| 1週目 | 失点を3つに分けた表を作り、知っていて落とした問題を解き直す | 平日は1日1科目、土日に3科目ぶんの型の紙を作る |
| 2週目 | 英語の時間切れ9点を詰める。大問ごとの持ち時間を決める | 平日は時間を計って大問を1つ、土日に英語を通しで1回 |
| 3週目 | 知っていて落とした型を減らす | 平日は型の紙を読んでから問題を解き、最後の2分を見直しにあてる |
| 4週目 | 日本史のまだ習っていない時代を教科書で先に読む | 平日は教科書を4〜5頁、土日にその時代の問題を解く |
| 5週目 | 受けた模試を3科目とも時間を計って解き直す | 土日に本番と同じ時間で通し、初回との点の差を出す |
| 6週目 | 新しいことを足さず、1〜5週目の紙を見直す | 平日は紙を読み返し、模試の前の晩は早く寝る |
2週目から、大問に入るたびに答案の余白へ時刻を書く癖をつけます。どの大問で時間を使いすぎたかが、あとから目で見てわかるからです。学校の課題が重い週は、直しの時間を平日30分に減らし、週の順番は崩さずに次の週へずらします。2週目の持ち時間で最後の大問まで届かなければ、持ち時間を変える前に、余白の時刻でどこが延びたかを確かめます。日本史の先取りは、授業でその時代を扱う時期を先生に聞き、授業より先に1回読むところまでで止めます。
- 次の模試の結果が出たら、文字より先に点の差を見ます(10分)。B判定まで12点だった差が何点に縮んだか、失点の3つの種類のどれが減ったかを、最初の紙の下に書き足します。差が縮んでいれば、文字が同じCでも組み方は合っています。縮んでいなければ、どの種類の失点が減らなかったかで、次の6週間を組み直します。
C判定のまま止まる人がしてしまう4つのこと
教室で成績表を一緒に見ていると、C判定から動く人と、何回受けてもCのままの人とでは、模試の翌週の過ごし方が違います。図3のように、止まる人は文字だけを見て、点のいちばん低い科目に時間を寄せ、差が縮まないまま次の模試を迎えます。上がる人は、点の差を出し、失点を3つに分け、取り返せる所から手を付けます。

「まだいける」で成績表を閉じてしまう
面談で安心した日にそのまま成績表をしまうと、翌日には何点足りなかったかを覚えていません。その日のうちに10分だけ取り、「Bまで何点、下の端まで何点」を紙に書いてから閉じます。数字が一つ書いてあるだけで、次の日の机で何から始めるかが決まります。
いちばん点の低い科目に時間を全部注いでしまう
198点の例では、点がいちばん低いのは英語の62点です。ところが英語の失点38点のうち25点は知らなかった点で、6週間で全部を埋めるには重すぎます。英語は時間切れの9点に絞り、知っていて落とした点は3科目まとめて減らす、と分けたほうが、12点に近づく道筋がはっきりします。時間の配り方は、点の低さではなく、失点の種類と配点の重さで決めます。
新しい問題集を始めてしまう
C判定を見て焦ると、新しい問題集を買って1頁目から始めたくなります。けれども、自分の弱いところがいちばん詳しく残っているのは、受けたばかりの模試の答案です。先に受けた模試を解き直し、解説を閉じて、時間を計って解けるところまで戻します。解き直しで解説の答えを写すだけだと、同じ形の設問を次に見たとき、また手が止まります。
次も文字が変わらないと、6週間がむだだったと思ってしまう
次の模試でまたCだと、やったことが全部外れたように感じます。見るのは文字ではなく、B判定までの点の差です。差が縮んでいれば組み方は合っていて、あとは続ける量の問題です。差が縮まず、時間切れの点がそのまま残っているなら、持ち時間の決め方を直します。文字は区切りを越えたときにしか変わらないので、点の差のほうが先に動きます。
確かめの問題
問1 たとえば、ある模試で志望校のC判定の幅が433点から461点、B判定が462点からと読み取れたとします。自分の点は447点でした。B判定まではあと何点ですか。また、C判定の下の端まで何点の余裕がありますか。
問2 化学の答案に、次の3つの失点がありました。ア 「誤っているものを選べ」を「正しいものを選べ」と読んで落とした2つの設問、合わせて11点。イ 最後の大問に入ったところで終わりの合図が鳴り、手が付かなかった21点。ウ 教科書で扱った反応の式を思い出せず、空欄にした19点。それぞれを失点の3つの種類に分け、次の模試までに最初に手を付けるものを選んでください。
問3 AさんとBさんは、次の模試までの日数が同じで、どちらもB判定まであと22点です。Aさんは、知っていて落とした点と時間切れの点が合わせて31点あります。Bさんは合わせて18点で、知らなかった点のうち27点は、学校でまだ習っていない範囲の問題でした。組み方を変えたほうがよいのはどちらで、どう変えるとよいですか。
答えと考え方
問1 B判定までは、462から447を引いて15点です。C判定の下の端の433点までは、447から433を引いて14点の余裕があります。14点下がるとちょうど433点でまだCですが、15点下がると432点でDになります。
問2 アは知っていて落とした点、イは時間切れの点、ウは知らなかった点です。最初に手を付けるのはアです。直すのにかかる時間が短く、問いの言葉を読み落とす型は、ほかの科目の設問でも起きるからです。次にイのために大問ごとの持ち時間を決め、ウは教科書に戻る週を別に取ります。
問3 組み方を変えたほうがよいのはBさんです。取り返しやすい点を全部取り返しても18点で、22点に届きません。まだ習っていない範囲の27点の一部を先に埋める週を、早い時期に入れます。授業でその範囲を扱う時期を先生に確かめ、授業より先に教科書を1回読むところから始めます。Aさんは、取り返しやすい点だけで31点あり22点を上回るので、まずはその中から取りにいく組み方で始められます。
保護者が家でできること
面談から帰ってきたお子さまに、最初に判定の文字の感想を言わないでください。「Cなら大丈夫でしょう」も「まだCなの」も、文字だけで話を終わらせてしまいます。聞くのは一つで足ります。「上の文字まで、あと何点って書いてあった?」。答えが数字で返ってくれば、お子さまはもう成績表を開いています。返ってこなければ、その晩に一緒に開くきっかけにできます。
確かめるのは週に1回、6週間の表の行に終わった印が付いているかどうかだけです。中身を細かく問いただすより、印が付かなかった週に「どこでつかえた?」と聞くほうが、次の週の組み直しにつながります。
面談から帰った夜に口にしがちな言葉と、代わりに使える言い方です。
- 「C判定ならたぶん大丈夫」→「あと何点で上の文字になるの」
- 「志望校を下げたほうがいいんじゃない」→「次の模試の答案も、一緒に見せてくれる?」
- 「新しい問題集を買ってこようか」→「この模試の解き直しは、どこまで進んだ?」
志望校を変えるかどうかは、お子さまとご家族で決めることです。判定の文字一つで決めず、点の差と、6週間でどの種類の失点が減ったかを並べてから話し合うと、決めたあとに迷いが残りにくくなります。
個別指導で確かめること
個別指導では、受けた模試の答案を生徒と一緒に開き、失点を3つに分けるところから確かめます。時間切れの点なら大問ごとの持ち時間と解く順まで、知らなかった点なら教科書のどの単元まで戻るかまで決め、6週間の表の1週目をその場で埋めて帰れるようにします。
まとめ
C判定は、目安の点のすぐ近くにいるという位置の知らせです。そこから上がるかどうかは、文字ではなく、あと何点か、その点がどの種類の失点に入っているか、何週間残っているかで決まります。面談で聞いた「まだいける」は、引き算した数字と6週間の表が机に並んだ夜に、ようやく自分の予定の言葉に変わります。
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