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聖徳学園中学校—校風と成績の付け方、6年間の進み方|武蔵野個別指導塾

武蔵境駅の南、境南町にある私立の共学校です。定期考査は年5回で、結果しだいで指名制の補習が入ります。iPadの作品づくりと考査の点が成績にどう重なるのか、面談で聞く前に整理しておきましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 武蔵野市境南町2丁目 |
| 最寄り駅 | JR中央線 武蔵境駅(徒歩3分と学校が公表) |
| 設置 | 私立(学校法人聖徳学園)・中高一貫 |
| 共学・別学 | 共学 |
| 学級の編成 | 中1と中2は成績で分けない平準化クラス、中3から選抜クラスを設置 |
| 端末 | 生徒全員が1人1台のiPadとApple Pencilを使う |
| 確かめた年度 | 2026年度(学校の公式サイトを2026年11月に確認) |
よくあるのは、中1の夏休みの課題を机いっぱいに広げた日の夕方という場面です。漢字と計算のプリント、英単語のノート、それにiPadの中には動画づくりの課題が入っている。紙の宿題は終わりが見えるのに、映像の課題だけはどこまでやれば「終わり」なのかがつかめない。お子さまは画面を前に手が止まり、保護者は「これは成績に入るの」と聞きたくなる。聖徳学園の1年目は、この問いとどう付き合うかで、後の5年の歩き方が変わります。
学校が掲げる目標と校風
聖徳学園は1927年に関東中学校として始まり、聖徳太子の教えを建学の精神に据えた学校法人です。創設者は浄土真宗の僧侶でしたが、学校は宗教教育を行っていないと公表しています。残っているのは太子の「和」の考え方で、学校はこれを家庭的な校風の源と説明しています。中学の募集を始めたのは1991年、中高一貫の教育は翌1992年からです。
いまの学校が掲げるビジョンは、この「和」を今の言葉に置き直したものです。知識どうしをつなげる、人とつながる、世界とつながる。この三つを柱に、教科で学んだことを結びつけて課題の答えを自分で探し、学年を越えた仲間や学外の大人と一緒に学び、オンラインも含めて海外の人と交わる。図1のように、三つの輪の真ん中に「和」が座っている形を思い浮かべると、学校の言葉の並びがつかみやすくなります。

校風をいちばん端的に表すのは、学校が「STEAM & GLOBAL」と呼ぶ二本の柱です。STEAMといっても理系に寄せた話ではなく、学校はArts、つまり相手に伝えるための表現に重心を置くと書いています。紙のタワーをどれだけ高く積めるかを競うグループワーク、粘土で作るアニメーション、30秒の解説動画。正解の決まっていない作業に、まず手を動かして取りかかることが日常の授業に組み込まれています。中学では武蔵野市の地域の課題をテーマに、聞き取りや現地での調べ学習をして、最後に解決策を発表します。学校は「正解のない問題」に臆せず挑む力を育てたいと明言しており、iPadの導入から10年余り、その方針は揺れていません。2024年から2027年の期間でApple Distinguished Schoolに認定されているのも、この授業づくりが評価された結果です。
きまりの考え方も公表されています。細かな校則で縛るのではなく、生徒心得として、社会のルールを守って規律ある行動をすること、知的好奇心をもって学習環境を快く保つこと、清潔で端正な身なりを心がけることの三つを掲げています。携帯電話は持ち込みを認め、授業担当が許可した場面では授業で使うこともあります。登下校は制服で、靴は黒か茶の革靴という決まりがあります。自由と規律の両方を指導方針に挙げているのが、この学校の線の引き方です。
行事は勉強の息抜きではなく学びの一部だと、学校ははっきり書いています。中1は5月のスプリングキャンプと1月のウィンターキャンプ、中2は1月の関西研修、中3は夏の研修旅行と、宿泊を伴う行事が学年ごとに置かれています。9月の太子祭(文化祭)、10月の合唱コンクールと仮装DAY、3月のSDGsプロジェクトの成果報告会も年間行事に並びます。部活動は運動部と文化部があり、学校は全員の参加を勧めていますが、入部率は約70%と自ら公表しています。全員参加を掲げながら、実際の割合を伏せずに出す書き方です。
成績の付け方と高校への進み方
まず押さえておきたいのは、聖徳学園の中学生は都立高校を受けるための内申を毎学期稼ぐ立場にはない、ということです。中高一貫の私立なので、中学の成績は校内での学年成績として積み上がり、高校での学級の編成や奨学生の選考、進路の相談の材料になります。外の高校を受ける場合の扱いは後の節で触れます。
学校が公表している成績にかかわる仕組みは、次のとおりです。定期考査は年5回あり、考査の結果を見て理解が足りないと判断された生徒は、指名制で放課後の補習を受けます。夏休みにも夏期補習がまとめて組まれます。朝には学習の時間があり、朝テストや読書、自習に取り組みます。中3の選抜クラスは「成績が良好な生徒」で編成され、学力奨学生は成績と勤怠のよい模範的な生徒を毎年度末に審査して、1学年に1〜2名ほどが選ばれます。入試の特別奨学生も、2年目以降は学年成績と勤怠でもう一度選び直すと書かれています。つまり、成績は一度付いたら終わりではなく、毎年の学級や奨学生の判定に何度も使われる数字です。
一方で、教科ごとに何を何割で見るかという評価の配分は、一般向けの頁には出ていません。学校は在校生と保護者向けの頁に年間指導計画を置いており、閲覧にはIDとパスワードが要ります。入学したら、まずここを開くのが近道です。
一般の仕組みも知っておくと、年間指導計画が読みやすくなります。国は中学校の学習評価を、知識・技能、思考・判断・表現、主体的に学習に取り組む態度の三つの観点で見ることとし、観点ごとのA・B・Cをもとに5段階の評定をまとめる形を示しています。私立の中学校もこの学習指導要領のもとで授業を組むので、評価の考え方の土台は同じです。ただし、定期考査の点と提出物、授業中の様子をどう重ねるか、学期ごとの成績をどう学年の成績にまとめるかは、学校と教科が決めます。
ここで聖徳学園らしい難しさが出てきます。授業でiPadの作品を作る場面が多い学校では、考査の点だけでは見えない部分が大きくなります。たとえば理科で実験の結果を短い動画にまとめる課題が出たとき、動画の出来ばえは思考・判断・表現として見られる可能性があり、締め切りを守ったか、直しを重ねたかは主体的な態度の材料になりえます。学校のSTEAMの頁には、考査の前に授業の内容を30秒の解説動画にまとめ、模擬の考査問題を作って共有する取り組みも載っています。作品づくりと考査の準備が地続きになっているわけです。冒頭の夏休みの映像の課題が「成績に入るのか」という問いには、入る可能性が高いので、何が見られるのかを教科の年間指導計画で確かめておく、というのが正確な答えです。
もう一つ。成績の数字だけを追うと、聖徳学園の学びの半分を取りこぼします。作品の課題を後回しにして考査の暗記に寄せる戦い方は、この学校では長持ちしません。逆に、作品づくりに夢中になって基礎の計算や単語の練習が抜けると、年5回の考査で取りこぼしが積み重なります。両方を同じ週の中に置く段取りが、成績を安定させるいちばんの方法です。
定期テストと1年の流れ
2026年11月に確かめた学校の年間行事の頁では、定期考査は6月の中間考査、7月の期末考査、10月の中間考査、12月の期末考査、3月の期末考査の年5回です。図2のように、考査のあいだに宿泊行事や太子祭が入り込み、行事と考査が交互にやってくる並びになっています。

春は落ち着いて始まるように見えて、実は忙しい季節です。4月の入学式と新入生歓迎会のあと、5月には中1のスプリングキャンプと体育祭が続き、その翌月にはもう最初の中間考査が来ます。6月は公開授業と保護者会もある月です。キャンプから戻って体育祭を終えたころには、考査まで1か月を切っています。最初の考査の範囲は広くないことが多いので、ここで暗記の進め方と、iPadでの提出物の管理の仕方を一度固めておくと、7月の期末考査が楽になります。
7月は期末考査と保護者面談が重なり、夏休みに入ります。中学では夏期補習があり、考査の結果しだいで呼ばれることもあります。中3はこの夏に研修旅行があります。2026年度の学費の頁の案内では、中3の研修旅行は全員が参加し、行き先をニュージーランド、シンガポール、北海道のコースから希望で選ぶ形です。
秋は行事が濃くなります。9月の太子祭、10月の芸術鑑賞会と合唱コンクールと仮装DAYのあいだに、10月の中間考査が挟まります。行事の準備で放課後が埋まる時期に考査が来るので、9月のうちに範囲の基礎を一周しておくと、合唱の練習とぶつかりません。12月は期末考査と保護者会、年明け1月は中1のウィンターキャンプと中2の関西研修、2月は入試の時期で、3月に1年最後の期末考査とSDGsプロジェクトの成果報告会が来ます。3月の考査は学年の成績をまとめる最後の機会であり、次の学年の学級の編成にもつながるので、軽く見ないことです。
高校入試へのつなぎ方
聖徳学園の中学生の多くにとって、高校は入試で入る場所ではなく、6年の中で進んでいく場所です。学校の教育課程の頁によると、中1から高1までは、高校のデータサイエンスコースを除いて全員が同じカリキュラムで学びます。図3のように、6年は段階を踏んで学級の形を変えていきます。

中1と中2は、2022年度から選抜クラスをなくし、成績で分けない平準化クラスで編成しています。いろいろな力をもつ生徒が一緒に学習や行事に取り組むための形だと学校は説明しています。中3になると選抜クラスが置かれ、成績が良好な生徒がそこに入り、難関の国公立大学や私立大学を意識した発展的な内容を学びます。中3の後半からは一部の教科で高校の内容に入ります。
高1では、中学から上がった一貫生と、高校から入った高入生は別のクラスで学びます。一貫生の選抜クラスに加えて、高入生の難関国公立クラスもあります。春のスプリングキャンプなどの行事で一緒になる機会を学校は用意しており、高2からは文系と理系、さらに難関国公立クラス、特別進学クラス、進学クラスの3つの類型に再編成され、一貫生と高入生が同じ教室で学ぶようになります。
この流れを見ると、中学の成績の役割がはっきりします。中3の選抜クラスに入れるかどうか、高2でどのクラスに入るかは、それまでの成績が判断の材料になります。中1と中2の成績は、高校入試の内申のように数字として外へ出ていくことはなくても、校内の進路の分かれ道に確かに効いてきます。
外の高校を受けることを考える場合は、事情が変わります。都立高校の一般入試では、中学校が書く調査書の評定が合否の材料になり、そのもとになるのは中3の評定です。私立の中学校に通っていても、外部の高校を受けるなら中3の成績がそのまま調査書に載ります。ただ、聖徳学園で外部受験をどう扱うか、内部進学の条件や手続きがどうなっているかは、一般向けの頁では細かく示されていません。迷いが出たら、中2のうちに担任との面談で率直に聞いておくのが安全です。
保護者が学校で確かめること
面談や説明会でそのまま使える形にしておきます。
- 年間指導計画では、各教科の評価の観点ごとに、定期考査と提出物と授業での作品がどのくらいの重みで見られていますか。
- iPadで提出する作品や動画の課題は、締め切りに遅れた場合、評価でどう扱われますか。
- 指名制の補習の対象になる目安は、考査の点数で決まっていますか、それとも教科の担当の判断ですか。
- 中3の選抜クラスに入るときは、どの学年のどの成績が見られますか。途中で入れ替わることはありますか。
- 中学から高校へ上がるときに、成績や出席で満たすべき条件はありますか。
- 高2でのクラスの再編成では、一貫生はどの基準で難関国公立クラスや特別進学クラスに入りますか。
- 外部の高校を受けたい場合、学校はどの時期までに相談してほしいと考えていますか。
- 1年の各学期の成績は、どのように学年の成績にまとめられますか。
- 在校生と保護者向けの頁にある年間指導計画は、どの時期に更新され、評価の変更があったときはどう知らせてもらえますか。
個別指導で確かめること
考査で落とした問題は、まずその単元の教科書の例題まで戻り、解き方を自分の言葉で説明できるかを確かめます。数学なら一つ前の学年の計算、英語なら前の単元の文の形まで戻ることもあります。そのうえで、iPadの作品の課題と考査の準備を同じ週の予定に並べ、締め切りの近いほうから手をつける順番を決めます。どちらか一方を置き去りにしない段取りが、年5回の考査を乗り切る足場になります。
まとめ
聖徳学園の成績は、iPadで作ったものと考査の答案の両方から立ち上がり、中3の選抜クラスと高2の再編成という二つの分かれ道で効いてきます。高校受験がない6年だからこそ、毎年の学年成績が静かに進路を形づくっていきます。夏休みの机に広げた映像の課題は、遊びではなく、6年の最初の答案です。
聖徳学園中学校の偏差値・入試科目・校風は、東京・神奈川・埼玉・千葉の私立中学と都立中高一貫校 322 校を 1 校 1 行で並べた私立中学・都立中高一貫校の偏差値・入試科目・校風 一覧で、他の学校と同じ物差しで見比べられます(みんなの中学校情報の 2027 年度の偏差値 43〜52・入試科目は募集要項の引用・校風は公式サイトの引用)。
次の定期テストまでに、どの答案のどこを直せば点が戻るかを一緒に決めたいときは、武蔵境の定期テスト対策(完全1対1の個別指導)へ。
読んで終わりにするか、ここから変えるか。
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