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共通テスト利用入試の出願期間—共通テストの後でも出せるか、締め切りの読み方|武蔵野個別指導塾

私立大学用の成績請求情報は2027年3月31日まで連携できても、出願の締め切りは大学が区分ごとに置きます。共通テストの後でも出せるかは、募集要項の出願期間と成績請求の欄を並べて読み分けてください。
共通テストを受けた後でも出せるかどうかは、受ける大学の募集要項が区分ごとに決めていて、国や大学入試センターの文書には答えがありません。センターの令和9年度の受験案内が日付として示しているのは、私立大学用の成績請求情報を連携・発行できる期間で、出願の最終日ではないからです。その期間のどこに出願の最終日を置くかは大学が決め、日付は2026年12月15日(火)までに出る募集要項の「出願期間」の欄に載ります。本番の後でも間に合うかは、その欄と成績請求の手続の欄を並べて読めば、区分ごとに答えが出ます。
いまの高3と既卒生が受ける令和9年度試験について、共通テスト利用の締め切りを考える前に押さえておく5行です。
| 決まっていること | 中身 | どの文書か |
|---|---|---|
| 募集要項の発表 | 募集要項(出願手続・試験期日・評価方法・入学検定料)の発表は各大学とも2026年12月15日(火)まで | 文部科学省 令和9年度大学入学者選抜実施要項 第10 |
| 私立大学用の成績請求情報 | 始まりは2026年12月4日(金)10時、終わりは2027年3月31日(水)17時。提供先の大学の数に制限は無い | 大学入試センター 令和9年度 受験案内 E1 |
| チケット方式の期間の意味 | 上の期間は出願サイトでチケットを発行できる期間で、大学へ出す期間は大学によって違う | 同じ受験案内 E1(3) の注 |
| 大学の教科・科目の試験 | 試験期日は2027年2月1日(月)〜3月25日(木)のどこか。願書の受付期間は試験期日に応じて大学が定める | 文部科学省 令和9年度大学入学者選抜実施要項 第4 |
| 大学への成績の提供 | 令和9年度の成績をセンターが大学へ出すのは2027年2月2日(火)以降 | 大学入試センター 令和9年度 実施要項 14 |
よくあるのは、共通テストの2日目を終えて自己採点を済ませた、その翌朝の場面です。令和9年度試験なら2027年1月18日(月)の朝にあたります。机には点を書き込んだ問題冊子と、冬休みに印刷したまま読み込んでいなかった私立大学の募集要項。共通テストの成績を使う区分のページを開くと、出願期間の行に日付がいくつも並び、どれが本番より前でどれが後なのか、カレンダーと見比べても判断がつきません。まだ間に合う区分を探し始めたところで、指が止まります。
共通テスト利用の出願期間を決めるのは大学—国とセンターが決めているのは枠
受験生のあいだで「共通テスト利用入試」と呼ばれている入試は、令和9年度の受験案内の言葉では「大学入学共通テストを利用した選抜区分」です。私立大学のこの区分の出願期間を、全国一律の日付で決めている公式の文書はありません。日付に関わる決まりは、国・センター・大学の三つの層に分かれています。
一つ目の層は、文部科学省の令和9年度大学入学者選抜実施要項です。大学が自分で行う教科・科目の試験(個別テスト)の期日を2027年2月1日(月)から3月25日(木)までの間とし、願書の受付期間は試験期日に応じて定める、と書くだけで、受付の日付そのものは置いていません。同じ項目で、合格者の決定発表は3月31日(水)までとしています。そのうえで、出願手続・試験期日・評価方法・試験場・入学検定料や入学に要る経費の額と納め方の期限を載せた募集要項は、2026年12月15日(火)が各大学の発表の期限です。その手前の段として、選抜区分ごとの評価方法などの基本的な事項は、2026年5月27日から7月31日までに大学が発表することになっていました。
二つ目の層は、大学入試センターの令和9年度の受験案内です。共通テストを利用した選抜区分に出願するなら、成績請求情報を志望大学へ渡す手続が要ります。成績請求情報は、大学が受験生の点をセンターから取り寄せるときの鍵になる情報です。私立大学用の提供区分は、共通テストを使う私立大学と専門職大学を提供先とし、その数に制限を設けていません。連携や発行ができるのは、2026年12月4日(金)の10時に開き、2027年3月31日(水)の17時に閉じる窓の中です。Web方式では、大学によって2026年11月1日(日)から連携手続をすることがある、とも注に書かれています。短期大学には「公私立短期大学用」という別の区分があり、期間は私立大学用と同じです。専門職大学と専門職短期大学は、どの区分で手続をするかを大学の募集要項で確かめるよう注記されています。
三つ目の層が大学の募集要項で、出願の最終日と時刻を決めて書くのはこの文書です。比べると違いがはっきりします。国公立大学の一般選抜は、国立大学協会と公立大学協会の2027年度の実施要領で、出願を1月25日(月)から2月3日(水)に受け付けると決めているので、全員が本番の後に出します。私立の共通テスト利用には、そうした全国でそろった出願期間がありません。
図1のように、センターの手続の窓は12月4日から3月31日まで約4か月開いていて、その中に共通テストの本番(1月16日・17日)も、大学の教科・科目の試験の期日も収まります。窓が本番の前から開き、本番の後まで続くので、手続の上では、本番より前に出願を締め切る区分も、本番の後に受け付ける区分も成り立ちます。どちらを置くかを決めるのは大学です。

図1のいちばん下の段は、センターが令和9年度の成績を大学へ出す時期で、センターの令和9年度の実施要項は2027年2月2日(火)以降としています。本番の後に出願を決めるとき、受験生の手元にあるのは、各日の試験の後にセンターのサイトに載る正解と配点で付けた自分の点です。センターに記録された成績を本人がマイページで見られるのは、出願のときに閲覧を希望した人に限られ、その期間も2027年4月1日(木)からです。
志望校の募集要項で読む4つの欄—出願期間・成績請求・試験の科目・入学手続
自分の答えを出すのに要る紙は三つです。登録した教科が載っている受験票、自己採点の点を書いた紙、そして候補の大学の募集要項です。募集要項は12月15日までにそろうので、冬休みの前半に、区分ごとに次の4つの欄を読みます。
1つ目は出願期間の欄です。開始日と最終日だけでなく、最終日の受付が何時までかを読みます。そして最終日が、本番の1日目である1月16日(土)より前か、2日目の1月17日(日)より後かを、カレンダーに当てて決めます。日付の横に、何をその日までに終えるのかも確かめます。出願サイトへの登録、入学検定料の払い込み、書類の提出、成績請求の手続のそれぞれに期限が書かれているなら、一つの区分でも期限は一つとは限りません。日付ごとに、何の期限なのかを書き分けておきます。
2つ目は成績請求の手続の欄です。受験案内は、Web方式とチケット方式のどちらを大学が指定しているか、その手続の方法を志望大学の募集要項で確かめるよう求めています。Web方式なら大学の出願サイトで申込番号などを入れて連携し、チケット方式ならマイページで発行した成績請求チケットを印刷して、大学の指定した方法で出します。チケット方式の区分では、大学へ出す期間が募集要項に書かれているので、出願の最終日と同じ行に並べます。申込番号をマイページのどこで見るかは、同じ特集の「共通テストの成績請求情報とは」も読んでください。
3つ目は、選抜の方法と試験の教科・科目を書いた欄です。共通テストの点だけで判定する区分なのか、大学の試験や書類を合わせる区分なのかを読みます。大学の教科・科目の試験を合わせる区分なら、その試験日は2月1日から3月25日までのどこかに置かれます。使う教科・科目は、受験票の登録した教科と一つずつ照らします。令和9年度の受験案内では、登録していない教科は当日受けられず、受けても採点されません。当日に試験時間の単位で取りやめた科目は「受験しなかった」扱いなので、その教科を求める区分には点が無いものとして考えます。
4つ目は、合格発表と入学手続の欄です。出願の締め切りの次には、合格した後の締め切りが来ます。文部科学省の令和9年度の実施要項は、入学料以外の納付金を合格発表から短い期間で納めさせる扱いを避けるよう大学に求め、3月31日までに入学辞退を申し出た人には授業料などを原則として返すことを、募集要項などで前もって明らかにするよう求めています(専願や学校推薦型選抜などに合格して在学契約を結んだ人を除く)。入学手続の具体の日付と額は、その大学の募集要項や入学手続要項に書かれます。国公立の前期の結果を待つつもりなら、この欄の日付が自分の予定のどこに来るかを先に見ておきます。
既卒生は、もう一つ確かめます。令和9年度の受験案内によれば、共通テストを使う大学は令和6〜8年度の成績を令和9年度の入試に使うことがあり、使う大学に出すには「過年度成績請求票」と、その年度の共通テストの受験票が要ります。なお、いまの高2が受ける令和10年度試験(2028年1月)の受験案内はまだ出ていないので、ここに並べた期間はどれも令和9年度のものです。
私立の共通テスト利用を共通テスト後に出すか、前に出すか—12月から2月の段取り
段取りの半分は、12月の募集要項の読み込みで決まります。本番の後にやることを減らしておくほど、自己採点の翌朝に迷う時間が短くなるからです。次の順で進めます。
- 2026年12月4日(金)10時を過ぎたら、共通テスト出願サイトのマイページに入れるかを確かめます。受験票を取れるようになるのと同じ時刻で、私立大学用の連携・発行の窓もこのとき開きます。Web方式の連携ではマイページのユーザID(メールアドレス)とパスワードを使うので、ここで思い出せないと、出願の夜に手が止まります。
- 12月15日(火)までに出そろう候補の大学の募集要項から、共通テストの成績を使う区分を一つずつ抜き出し、1区分を1行にした表を作ります。列は「区分」「出願の最終日と時刻」「本番の前か後か」「成績請求の方式」「使う教科・科目」「合格発表」「入学手続の締め切り」の7つです。
- 冬休みのうちに、表を「本番の前に締め切る行」と「本番の後も受け付ける行」に分けます。図2の最初の分かれ道は、この一つの問いだけです。
- 本番の前に締め切る行は、点を見ないで出すかどうかを決めます。出すと決めたら、1月の授業が始まる前に、大学への出願と成績請求の手続を両方済ませます。
- 1月17日(日)の夜に自己採点をします。手順は既存の「共通テストの自己採点—当日の夜から出願までの動き方」に任せ、ここでは表の右端に「自分の点」の列を一つ足すだけにします。
- 1月18日(月)の朝、表の「本番の後も受け付ける行」だけを見直し、使う教科・科目の自分の点を行ごとに書き込みます。出す行を決めたら、その行の最終日から2日引いた日を「自分の締め切り」として書き込みます。最終日の当日に回すと、払い込みや書類の不備に気づいても、直す日が残りません。
- 出す行ごとに、大学の出願サイトでの出願と、成績請求の手続(Web方式の連携か、チケットの発行と提出)の二つを終え、表に印を二つ付けます。

図2のように、どちらの枝に入っても、最後は大学への出願と成績請求の手続の二つに合流し、両方がそろったところで出し終わりです。片方だけで止まった行は、表の上で「出していない」と同じに扱います。
たとえば、候補の表が6行になり、そのうち2行が本番の前に締め切る区分、4行が本番の後も受け付ける区分だったとします。前の2行は冬休みに出すかどうかを決め、出すなら1月の授業が始まる前に二つの手続を済ませます。後の4行は、1月18日の朝に自分の点を書き込んでから、出す行を選びます。自己採点の翌朝から、大学の教科・科目の試験の期日が始まりうる2月1日(月)までは14日しかありません。後ろの4行の最終日がこの14日の中にあれば、出願の手続と2月の試験の準備が同じ週に重なります。どの行をどの日の夜に出すかまで、1月18日の朝のうちに表へ書き込んでおくと、2月の答案の練習に戻る時間が削られません。
保護者の手番は、入学検定料を払う方法と日を、表の行ごとに決めておくことです。出願の名義はお子さまなので、払い込みを保護者のカードで済ませる家庭でも、出願サイトへの入力はお子さまと並んで行うと、表の印と実際の手続がずれません。検定料の額と併願の総額は、既存の「大学受験の受験料—併願の組み方で変わる総額と、共通テストの検定料」で扱っています。
「3月31日まで出せる」は本当か—共通テスト利用の締め切りで多い思い込み
図3は、共通テスト利用の締め切りをめぐって出やすい4つの思い込みを、公式の文書と照らして並べたものです。4つのうち3つは、センターの手続と大学の出願を一つのものとして見るところから、残る1つは国公立の決まりを私立に当てはめるところから生まれます。

1つ目は「3月31日が締め切り」という思い込みです。2027年3月31日(水)の17時は、センターの私立大学用の連携・発行の窓が閉じる時刻で、どこかの大学の出願の最終日ではありません。チケット方式なら、この期間は出願サイトでチケットを発行できる期間にとどまり、大学へ出す期間は大学によって違うと受験案内の注が書いています。最終日を決めるのは大学です。
2つ目は「成績請求の手続をしたから出願は済んだ」という思い込みです。受験案内は、成績請求情報を渡す手続だけでは志望大学への出願は完了しないと書いています。出願は大学の募集要項どおりに大学へ、成績請求はセンターの出願サイトとの連携かチケットで行う、別々の手続です。
3つ目は「私立も1校しか出せない」という思い込みです。国公立の前期日程・後期日程・公立大学中期日程の提供区分は1大学ずつですが、私立大学用は提供先の大学の数に制限がありません。何校に出すかを縛るのは、成績請求の仕組みではなく、日程と費用です。
4つ目は「共通テスト利用ならどこも後出しできる」という思い込みです。本番の後に点を見てから出すことを、受験生のあいだで「後出し」と呼ぶことがありますが、公式の文書の言葉ではありません。本番の後も受け付けるかどうかは区分ごとに違い、それは募集要項の出願期間の一行で決まります。締め切りが遅い区分を探すのは筋の通ったやり方ですが、最終日が2月に入る区分なら、出願の手続が大学の教科・科目の試験の期日と同じ時期に来ます。探すときは、合格発表と入学手続の締め切りも同じ行で読んでおきます。
確かめる先と聞き方
出願期間で迷ったときに開く先は、迷いの中身によって決まっています。本番の後でも出せるかを確かめるために、開く文書と、その中で探す一行、窓口で尋ねる言い方を並べます。
- 志望校の募集要項(各大学が2026年12月15日までに発表): 区分ごとの出願の最終日と時刻、日付ごとに何の期限か、成績請求の方式(Web方式かチケット方式か)、チケットを大学へ出す期間。
- 志望校の入試の窓口: 募集要項から読み取れないときは、区分の名前を添えて「この区分は、共通テストを受けた後に出願を受け付けていますか」「成績請求チケットは、出願の書類と同じ日までに届けばよいですか」と尋ねます。センターの共通テスト Q&A も、共通テストを使う大学の個別試験の日程は、大学に問い合わせるか募集要項で確かめるよう答えています。
- 令和9年度の受験案内の E1(54〜57ページ): 私立大学用の提供区分、連携・発行の期間、チケット方式の期間についての注。
- 共通テスト出願サイトのマイページと「共通テスト出願サイト操作マニュアル」: ログインできるか、「成績請求情報」の画面に入れるか。操作の手順はこのマニュアルで確かめるよう、受験案内が書いています。
- 高校の先生: 私立の出願先を学校に知らせる決まりと時期。学校ごとに違うので、担任か進路の先生に聞きます。
- 既卒生で、過去の年度の成績を使う大学に出すとき: センターのサイトにある「過年度成績請求票発行申請書」と、その年度の受験票の置き場所。
個別指導で確かめること
塾では、お子さまが集めた募集要項を一緒に開き、出願期間と成績請求の欄を区分ごとに表へ写して、本番の前に締め切る行と後も受け付ける行に分けます。1月18日の朝は、その表に自己採点の点と使う教科・科目を書き込み、チケットを大学へ出す期間と出願の最終日を取り違えていないかを見たうえで、出願と成績請求の二つの印がそろうまで確かめます。国公立にも出す人は、1月25日からの国公立の出願と同じ週に最終日が来る行に印を付け、二つの出願をどちらから片づけるかを、その場で決めます。
まとめ
後出しができるかどうかは、センターの3月31日ではなく、志望校の募集要項の出願期間の欄にある一行が決めています。12月のうちにその一行を区分ごとに写し、本番の前と後に振り分け、出願と成績請求の二つの印の欄まで作っておけば、自己採点の翌朝に開くのは表一枚で済みます。
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