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共通テストの過去問は何年分解くか—新課程の2年分と旧課程の令和6年度、センター試験の問題|武蔵野個別指導塾

新課程の共通テストの本試験は令和7・8年度の2年分です。旧課程の令和6年度は国語が80分4問など形が違うので大問を選んで加え、冬休みは計る・直す・もう一度の3回で回せば足ります。
新しい学習指導要領で作られた共通テストの本試験は、令和7年度(2025年1月)と令和8年度(2026年1月)の2年分しかありません。2027年1月16日・17日の令和9年度試験を受けるいまの高3と既卒生が、本番と同じ形で時間を計れる本試験はこの2年分です。旧課程の令和6年度(2024年1月)は科目ごとに使える大問だけを抜き出し、令和2年度までのセンター試験の問題は形が違うので回数に入れません。「何年分」は年度の数で数えず、時間を計る回・直す回・もう一度解く回の3つを足した回数で数えます。
| 確かめたこと | 中身 | 文書 |
|---|---|---|
| センターの過去問の頁 | 令和6・7・8年度の本試験と追・再試験の問題と正解。英語リスニングは音声とスクリプトも置かれている | 大学入試センター「過去3年分の試験問題」の頁(2026年11月8日に開いた) |
| 新課程の始まり | 令和7年度から新しい課程の出題。同じ年度の頁には、名前に「旧」の字を付けた科目も並ぶ | 令和7年度 本試験の問題の頁 |
| 令和9年度の出題 | 出題方法と問題作成方針の中身は令和8年度と同じ。違うのは年度などの表記 | 令和8年度・令和9年度の出題方法等と問題作成方針 |
| 令和6年度の国語 | 80分で4問。令和7・8年度は90分で5問 | 令和6年度・令和8年度 本試験の国語の問題冊子の表紙 |
| センター試験の英語 | 令和2年度は筆記が80分200点、リスニングが50点 | 令和2年度 大学入試センター試験の出題方法等 |
よくあるのは、冬休みの初日の朝、机の端に積んだ過去問の山を前にして手が止まっている場面です。学校で配られた冊子、先輩から譲られた古いセンター試験の問題、自分で印刷した令和7年度と令和8年度のPDF。全部に手を付ければ年が明けても終わらず、2年分だけでは少なく見える。何年分までにするかが決まらないまま、どの冊子も開かずに午前が過ぎていきます。手を動かす前に決めるのは、どの年度をどの回に使うかです。
センターの頁に並ぶ3年分と、旧課程・新課程の境目
大学入試センターの「過去3年分の試験問題」の頁を2026年11月8日に開くと、並んでいたのは令和6・7・8年度の3年分でした。年度ごとに本試験の問題と正解、追・再試験の問題と正解があり、英語リスニングには音量調整用の音声、問題の音声、スクリプトまで置かれています。正解のPDFには設問ごとの配点も載っているので、採点まで自分で済ませられます。年度ごとの問題の頁の下には、著作権の処理の都合で一部を省略して載せている科目がある、という注が付いています。印刷したら、抜けているページが無いかを確かめてから解き始めます。
この3年分の中に、学習指導要領の境目があります。令和7年度の頁には『数学Ⅰ,数学A』と並んで『旧数学Ⅰ・旧数学A』のように「旧」の字の付いた科目があり、新しい課程の出題がこの年から始まったことが科目の名前に表れています。そして令和9年度の出題方法と問題作成方針は、令和8年度の文書と字で突き合わせても、年度などの表記が違うだけで中身は変わっていません。本番の形の練習にそのまま使える本試験が令和7年度と令和8年度の2年分になるのは、このためです。いまの高2が受ける令和10年度試験(2028年1月15日・16日)も、出題方法と問題作成方針は令和9年度と同じ中身で公表されています。
令和6年度は旧課程の試験で、問題冊子の表紙を並べるだけで違いが見えます。図1のように、頁にある3年分のうち令和6年度だけが旧課程の側に入り、令和3〜5年度の共通テストと令和2年度までのセンター試験は頁の外にあります。

科目ごとに、令和6年度の問題で練習になる所と、そのままでは使えない所を分けると次のようになります。令和6年度と令和8年度の本試験の問題冊子、令和9年度の出題方法等を見比べて作りました。
| 科目 | 令和6年度で練習になる所 | そのままでは使えない所 |
|---|---|---|
| 国語 | 近代以降の文章の第1問・第2問、古文の第3問、漢文の第4問を大問ごとに | 80分で4問の作り。令和7・8年度は90分で5問になり、近代以降の文章が3問ある |
| 数学① | 必答の第1問・第2問と、選択問題のうち確率と図形の問題 | 第3問〜第5問から2問を選ぶ形。整数の性質の問題は、いまの数学Aの2項目(図形の性質、場合の数と確率)に入らない |
| 数学② | 必答の2問と、選択問題の統計的な推測・数列・ベクトル | 試験時間が60分(いまは70分)。必答2問と3問から2問を選ぶ形(いまは必答3問と4項目から3つ)。平面上の曲線と複素数平面の問題が無い |
| 英語リーディング | 長文の大問を1つずつ | 大問が6つ(令和7・8年度は8つ)。同じ80分でも、時間の配り方の練習にはならない |
| 英語リスニング | 30分を通して解く練習。音声とスクリプトも頁にある | 2回読みの第1問・第2問が25点と16点で計41点(令和8年度は28点と12点で計40点) |
| 情報 | 『情報Ⅰ』の問題は無い | 『情報Ⅰ』は令和7年度から。令和6年度には、数学②の時間に出願時の希望者だけが解く『情報関係基礎』があった |
| 地理歴史・公民 | 範囲が重なる単元を、先生と見比べたうえで | 世界史B・日本史B・地理B・現代社会などの旧課程の科目。歴史総合・地理総合・公共を含むいまの科目の形ではない |
| 理科 | 単元ごとの練習に | 科目の名前は同じでも、学習指導要領が違う年度の問題。範囲の違いは教科書と先生で確かめる |
センター試験の過去問は、この頁には載っていません。令和3〜5年度の共通テストの問題も同じで、頁にあるのは3年分だけです。センター試験は形も違います。令和2年度の出題方法等では、英語は筆記が80分200点でリスニングが50点、数学①は60分、国語は80分で近代以降の文章2問と古文・漢文1問ずつでした。いまの英語はリーディングとリスニングが100点ずつ、数学①は70分です。配点の比も時間の配り方も変わっているので、センター試験は「何年分」の数に入れず、単語や文法の確かめに数問ずつ使う程度にとどめます。
令和6〜8年度の追・再試験の問題も同じ頁にあります。これを回数に足すかどうかは、特集「共通テストの細かい疑問」の『共通テストの追試験の問題は過去問に使えるか—追・再試験の問題の公開と、難しさの比べ方』を読んでから決めてください。令和4年に公表された試作問題もありますが、本試験の2年分を回した後に開く物として、ここでは数に入れません。
自分の受験票と答案で「何年分」を数え直す
数え方の土台は、受けない科目の過去問を解かないことです。2026年12月4日(金)10時からマイページで取れる受験票を印刷すると、受験教科名の欄に丸が付いている教科が受けられる教科です。地理歴史・公民と理科は、備考欄に「2科目登録」のように登録した科目の数が出ます。2科目登録なら9時30分から11時40分までのあいだに60分ずつ2科目、1科目登録なら10時40分から11時40分までの60分が本番の枠です(令和9年度の実施要項の時間割)。計る回の長さと開始の時刻は、この欄を見て決めます。
次に開くのは志望校の募集要項です。令和9年度入試の募集要項は、各大学が2026年12月15日(火)までに発表します。共通テストのどの教科・科目を使うかは大学ごとに違うので、使わない科目に計る回を割り当てないように、募集要項の共通テストの欄に印を付けます。国語については、令和8年度の問題冊子の表紙に、大学が指定する特定の分野だけを解く場合でも試験時間は90分と書かれていました。大学の指定で国語の一部の分野だけを使う人も、計る回は90分の枠で組みます。
そのうえで、1科目あたりの回数を数えます。たとえば、令和7年度と令和8年度の本試験を3回ずつ回すと、1科目で6回です。1日目に地理歴史・公民2科目と国語と英語、2日目に理科1科目と数学①②と情報を受ける高3なら、英語はリーディングとリスニングを合わせて1科目に数えれば、科目は8つです。2年分を3回ずつ回せば、答案は48回分になります。机の山を全部崩さなくても、本番の形の答案はこれだけ手元に残ります。
すでに秋に令和7年度を一度解いた人は、その答案が1回目の計る回です。最初からやり直さず、直す回から始めます。その答案で見るのは点数より、どの大問で時間が足りなくなったか、どの大問で根拠のない選び方をしたかです。問題冊子の余白に書いた途中式や線、マークを直した跡が残っていれば、それが直す回の材料になります。正解のPDFの配点を使って、落とした点を大問ごとに足しておくと、もう一度解く回にどの大問を回すかがすぐに決まります。
令和6年度の大問は、直す回の合間に足す物として数えます。たとえば数学①なら、令和6年度の第1問・第2問に、選択問題のうち確率と図形の2問を足して70分で解きます。配点の並びは30点・30点・20点・20点で、令和8年度の『数学Ⅰ,数学A』と同じ並びです。それでも新しい課程の問題そのものではないので、本番の形の練習は令和7・8年度の本試験で行い、令和6年度は大問の練習の数に入れます。
いまの高2が高3の冬を迎えるころには、2027年1月の令和9年度の本試験も過去の問題になります。そのときの頁にどの年度が並んでいるかは、そのときに開いて確かめます。頁の名前は「過去3年分」なので、令和6年度の大問を使うつもりの人は、年が明ける前に印刷しておくと並びが変わっても困りません。
過去問はいつから解くか—夏・秋・12月と冬休みの割り振り
新課程の本試験が2年分しか無い以上、早い時期に使い切らないことが大切です。高3の夏は、令和7・8年度を取っておき、令和6年度の大問を単元ごとに解く時期です。秋に令和7年度を1回目の計る回として本番の時刻で通し、12月に令和8年度を同じように計り、冬休みに直す回ともう一度解く回を回す。これが、2年分を3回ずつ使い切る順番です。夏のうちに2年分を開いてしまった人も、その答案を1回目の計る回として数え、冬休みは直す回ともう一度解く回から始めれば足ります。いまの高2は、来年の夏をこの「夏」として読んでください。
冬休みの初日から始める人は、図2のように22日を割り振ります。冬休みが2026年12月25日(金)から始まる例で、曜日は2026年12月と2027年1月の暦のとおりです。

- 2026年12月25日(金)は解かずに仕分けます。令和7・8年度のPDFを科目ごとにA4で印刷し、年度ごとに別のクリアファイルへ入れます。令和6年度は、前の節の表で「練習になる所」に当たる大問だけを抜いて、3つ目のファイルへ。センター試験の冊子は棚に戻します。
- 2026年12月26日(土)・27日(日)に、令和7年度を本番の時刻で計ります。土曜は1日目の科目、日曜は2日目の科目です。本番も土曜と日曜なので、2日続けて座る体の具合まで確かめられます。国語なら13時00分に始めて14時30分にやめ、数学①なら13時00分から14時10分までです。
- 12月28日(月)〜31日(木)は、令和7年度を直す回です。時間を止めて、落とした問いの根拠を問題冊子に書き込み、正解のPDFの配点で何点分かを数えます。
- 年が明けた2027年1月2日(土)・3日(日)に、令和8年度を同じ時刻で計ります。
- 1月4日(月)〜8日(金)は、令和8年度を直す回です。手が空いた時間に、3つ目のファイルの令和6年度の大問を1つずつ解きます。
- 2027年1月9日(土)・10日(日)に、令和7年度をもう一度、本番の時刻で解きます。1回目から14日空くので、答えを覚えているかどうかより、根拠を言えるかと時間内に終わるかが測れます。
- 2027年1月11日(月)〜14日(木)は、令和8年度のうち点を落とした大問だけを、もう一度時間を計って解きます。
- 1月15日(金)は、新しい年度の問題を開きません。
保護者が手伝える所は、印刷と時刻の合図と答案の預かりです。たとえば12月26日の13時00分に「解答はじめ」と声をかけ、14時30分に「やめ」と言うだけで、お子さまは時計を見ながら解く本番の感覚に近づきます。終わった答案は年度と回の名前を書いた封筒に入れて預かり、直す回の朝に渡します。学校の補習や始業の日が重なるなら、計る回を土日に残したまま、直す回の日を前後に動かします。
「何年分解くべきか」で多い3つの思い込み
1つ目は「10年分解けば安心」という思い込みです。センターの頁にあるのは3年分で、新しい課程の本試験はそのうち2年分です。旧課程の年度は試験時間や大問の数が今と違う科目があり、センター試験まで戻れば英語の配点の比から違います。回数を増やすなら、年度を遡るより、同じ年度を計る・直す・もう一度の3回に分けて回すほうが、本番の形に近い答案が残ります。
2つ目は「旧課程の令和6年度は全部使えない」という思い込みです。前の節の表のとおり、国語の大問ごとの練習、数学の必答の問題、リスニングを30分通して解く練習には使えます。使えないのは、試験時間と大問の数と配点の並びが今と違う部分です。年度ごと捨てるのではなく、大問ごとに拾います。
3つ目は「一度解いた年度は答えを覚えているから、もう意味が無い」という思い込みです。もう一度解く回で測るのは、答えを当てられるかではありません。根拠を口で言えるか、1回目で時間切れになった大問を時間内に終えられるか、です。2週間空けて同じ年度を本番の時刻で解くと、1回目の答案と並べて比べられます。
手元の冊子をどの回に使うかは、図3の分かれ道で1つずつ振り分けます。新課程の本試験なら3回とも使い、そうでなければ、令和9年度の範囲と形に合う大問だけを直す回に回し、合わない物は数に入れません。

確かめる先と聞き方
過去問の山を振り分けていて迷ったら、次の5つを開くか、聞くかして決めます。どれも、自分の科目の行に印を付けながら読みます。
- 大学入試センターの「過去3年分の試験問題」の頁: 自分の科目の問題と正解、リスニングの音声とスクリプトがそろっているか。省略して載せている科目かどうかと、出典の情報。
- 令和9年度の「出題教科・科目の出題方法等」: 自分の科目の出題範囲の行。数学Aの2項目、数学②の4項目から3つなど、令和6年度の大問を拾うときの物差しになる。
- 自分の受験票: 受験教科名の丸と、地理歴史・公民と理科の登録科目数。計る回の時刻と長さを決める。
- 志望校の募集要項(12月15日までに発表): 共通テストで使う教科・科目。使わない科目に計る回を割かない。
- 高校の教科の先生: 「令和6年度の世界史Bのこの大問は、いまの歴史総合,世界史探究の範囲で解く意味がありますか」のように、年度と大問の番号を示して聞く。地理歴史・公民と理科は、旧課程の問題のどこが重なるかを自分だけで決めない。
個別指導で確かめること
塾では、計る回の答案と開始・終了の時刻の記録、直す回で印を付けた大問、令和6年度から拾った大問の一覧を一緒に見て、もう一度解く回にどの大問を回すかを決めます。受験票の写しと募集要項の共通テストの欄も並べて、解かなくてよい科目に時間を使っていないかを確かめます。計る回で何分の時点に何問目まで進んでいたかを問題冊子の余白に書いてあれば、時間切れになった大問がどこかも一緒にたどります。
まとめ
机に積んだ山の高さは、解く回数を決めません。決めるのは、本番と同じ形の本試験が何年分あるかと、それを何回に分けて使うかです。令和7年度と令和8年度の本試験を計る・直す・もう一度の3回ずつ回し、令和6年度は大問を拾って足し、センター試験は棚に戻す。冬休みの過去問の「何年分」は、その6回と拾った大問の数で答えが出ます。
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