
武蔵野個別指導塾の特徴
問題集とノートのまとめ方—直接書き込むか、ノートに解くか、2周目を考えた分け方|武蔵野個別指導塾

本体に答えを書くのは、そのページを解く最後の回だけ。1周目と2周目はノートに解き、ワークには問題番号の横に○△×の印を並べていけば、テスト前に開くページが白いまま残ります。
問題集とノートのまとめ方は、「このページをあと何回解くか」で決めます。もう一度解くページは、1周目と2周目をノートに解き、問題集やワークの本体には、問題番号の横に○△×の印だけを付けます。本体に答えを書き込むのは、そのページを解く最後の回です。学校のワークに提出の決まりがあるなら、決まりを確かめてから、提出の回をその最後の回に重ねます。
よくあるのは、学校のワークに答えを全部書き込んで提出し、返ってきたワークをテストの前に開いたら、解き直すつもりのページが赤ペンの答えで埋まっていたという場面です。中学2年の数学なら、連立方程式の文章題の欄に、自分の途中式と、丸つけのときに写した正しい式と答えが重なっています。問題文を読もうとしても、目は先に赤い数字へ行きます。鉛筆を持って解き直しを始めても、手がしているのは赤い答えをなぞることです。
なぜそうなるのか
いちばん大きな理由は、本体に書いた答えが、次に開いたときに問題より先に目に入ることです。問題集の1ページには、もともと問題文より目立つ物がありません。そこへ赤で答えを書くと、ページで一番目立つのはその答えになります。2周目に開いた頭は、問題を読む前に「この問題は見たことがある」と判断し、解けるような気になります。ところが、同じ問題の数字を変えた形でテストに出されると手が止まります。覚えていたのは答えの数字で、解き方の道すじではなかったからです。問題集の値うちは、まだ答えを見ていない問題がどれだけ残っているかで決まります。本体に答えを書くたびに、その残りが1問ずつ減っていきます。
それでも多くの中学生が本体に書くのは、直接書き込むやり方に、はっきりしたよい点があるからです。問題と答えが同じページにあるので、ノートと問題集を行き来しなくて済みます。計算問題を20問解くなら、ノートに問題番号を書き写す手間がないぶん手が速く進み、見返すときもどの問題で何を書いたかが一目でわかります。つまり、書き込むこと自体が悪いのではありません。そのページをもう一度解くかどうかを決める前に、書いてしまうのが問題です。1回で終わる確認の小テストや、答え合わせだけで済むページなら、本体に書くのが一番速い方法です。
学校のワークには、提出というもう一つの役があることも、ページを埋める理由になります。学校によっては、丸つけと直しを赤で本体に書いてから出すように決まっていて、先生は直しが書いてあるかを見ます。提出の日がテストより前のこともあれば、返ってくるまでの何日か、ワークが手元に無いこともあります。提出のための書き込みと、テスト前に解き直すための白いページが、同じ1冊の上で取り合いになるわけです。この決まりは学校ごとに違うので、どちらを先に置くかは、決まりを確かめてから組み立てるしかありません。
もう一つは、教科によって答えの形が違うことです。数学の途中式は、ワークの答えの欄に収まりきらないことが多く、欄の外の余白に小さく詰めて書くと、どの行で間違えたかが後で追えません。英語の並べかえは、答えを1行書いただけで正しい語順がそのまま残り、次に開いたとき、語を並べる前に答えの文が読めてしまいます。社会の一問一答は答えが短い語なので、欄が埋まると、問題を手で隠しても答えの列だけで全部が見えます。図1のように、同じワークでも、答えを書き込んだページと印だけのページとでは、2周目に開いたときに目に入る物がまったく違います。

今夜からの手順
手元のワークの決まりを、表紙の裏に1行で書く
今夜は最初に、学校のワークを1冊ずつ机に出して、提出の決まりを確かめます。確かめるのは、提出の日、答えを本体に書く決まりかどうか、丸つけと直しを何色で書くか、の3つです。学校のプリントや授業のノートに書いてあることが多く、見つからなければ次の授業で先生に聞きます。わかったら、ワークの表紙の裏に「提出は◯日・本体に書く・直しは赤」のように1行で書いておきます。この1行で、答えをノートに書いてもいいワークと、本体に書かないと提出にならないワークが分かれます。提出の決まりが無いワークや、自分で用意した問題集なら、書く場所は自分で決めてかまいません。
教科ごとに、答えを置く場所を決める
次に、教科ごとに答えの置き場所を決めます。答えの形が違うので、置き場所も教科で変わります。
- 数学と理科の計算問題は、ノートに解きます。途中式を縦に1行ずつ書ける幅が要るからです。
- 英語の並べかえは、ノートに、並べた後の英文を1文まるごと書きます。「ウ→ア→オ」のような記号だけで済ませると、つづりと語順を手で確かめる練習になりません。
- 社会の一問一答や理科の用語は、1周目は書かずに声に出して答え、解答の冊子で確かめます。書くなら、ノートに番号と答えだけの細い列を作ります。
- 国語の漢字は、書くこと自体が練習なので、ノートに書きます。本体の欄は最後の回までとっておきます。
ここで決めた置き場所は、表紙の裏の1行の下に書き足しておくと、テスト前にあわてたときにも迷いません。
1周目はノートに解き、本体には印だけを付ける
1周目は、ノートの新しいページの一番上に、日付とワークのページを書いてから解きます。たとえば中2の数学で、連立方程式の単元のワークが12ページあるなら、12ページ分をノートに解き、1ページごとに丸つけをします。丸つけが終わったら、本体の問題番号の横に印を1つ付けます。印は3種類あれば足ります。自力で解けたら○、解けたけれど迷ったか時間がかかったら△、間違えたか手が出なかったら×です。印は消えないペンで付け、問題番号の左に置くか右に置くかを1冊の中でそろえます。本体に書くのはこの印だけで、正しい答えも、直した式も書きません。
直しはノートの直しの欄に書き、2周目は新しいページで解く
間違えた問題の直しは、ノートの右側の3分の1ほどを縦線で区切ってとった、直しの欄に書きます。赤で正しい答えを写すだけでなく、どこで間違えたかを短い言葉で添えます。「移項で符号を変え忘れた」「主語が三人称単数なのに動詞にsを付けなかった」のように書いておくと、次に同じ所で止まったときに、何を見ればいいかがわかります。
2周目は、1周目から3〜5日あけて、印が△か×の問題だけを解きます。解くのはノートの新しいページで、1周目のページは閉じておきます。解き終えたら、本体の1周目の印の隣に、2周目の印を並べて付けます。「×○」なら1周目は間違えて2周目は解けた、「×△」ならまだ迷っている、というように、本体を開くだけで問題ごとの道のりが読めます。3周目に回すのは、最後の印が△か×の問題です。
最後の回を本体に書いて、提出に合わせる
図2のように、ノートで解く回を先に重ね、本体に答えを書く回は最後に一度だけ置きます。提出の決まりがあるワークなら、その最後の回を提出の回にします。提出の日がテストより早くて2周目が間に合わないときは、提出までに1周目をノートで済ませ、提出には全部の問題の答えが要るので、提出の回を2周目として本体に全部書きます。このときは本体に書く回が最後にならないので、テスト前の3周目は、印が△か×の問題だけを白い紙に解きます。

直しを赤で本体に書く決まりがあるときは、問題文の上に重ねず、答えの欄の外の余白に書きます。オレンジや薄い赤のペンなら、赤い透けるシートを当てると字が見えにくくなるので、テスト前にもう一度問題として使えます。ただし、ペンの色によっては透けて読めることがあるので、本体に書く前に、ノートの端で試しておきます。
学年と時期で変わるところ
中1は、初めての定期テストで、何冊ものワークの提出が重なる時期です。全部の教科を手順どおりに分けようとすると、決める物が多すぎて続きません。最初の定期テストは、数学のワーク1冊だけをノートに解き、本体に印を並べるところから始めます。1冊で印の読み方に慣れれば、2回目のテストから英語を足せます。
中2は、ワークのページが増え、英語の並べかえの文が長くなります。語の数が多い並べかえほど、記号だけで答えると、どこで語順を取り違えたのかが後で見えません。1文まるごとノートに書くやり方が、いちばん効いてくるのがこの学年です。
中3は、3年分の復習の問題集を何周もする時期です。何周もする問題集ほど、本体に書かない値うちが大きくなります。中1と中2のワークは捨てずに残しておくと、本体の印が×の問題だけを拾って、前の学年の穴を探す材料になります。
高校生になると、数学の問題集は1問の解答が何行にもなり、ノートに解くのが前提になります。学校の課題として問題集の解答を出すとき、本体を出すのかノートを出すのかは学校によって違うので、ここでも決まりを確かめます。英単語や古文単語の単語帳は何度も確かめ直すための本なので、意味を書き込まず、覚えていなかった語に印を付けるだけにします。
時期でいえば、ふだんは授業の進みに合わせて1周目をノートに解き、テスト前は2周目と最後の回に使います。夏休みや冬休みのような長い休みには、前の学期のワークを開き、最後の印が△か×の問題だけを解きます。印を並べておいたワークは、それだけで長い休みの復習の一覧になります。
よくある失敗と直し方
1つ目は、鉛筆で薄く書いて後で消すつもりで、本体に答えを書いてしまう失敗です。消すのに思ったより時間がかかり、筆圧の跡で答えが読めてしまい、消し忘れたページも混ざります。手間を減らすつもりが、2周目の前に消しゴムの時間が増えるのです。直し方は、最初から本体には書かず、印だけにすることです。どうしても問題のすぐ横で考えたいときは、ノートの切れ端を問題の横に当てて、そこに書きます。
2つ目は、ノートに解いたら、どのワークの何ページの何番だったかがわからなくなる失敗です。番号を書かずに式だけ並べると、丸つけのときに解答の冊子と照らせず、直しもずれます。番号を書き写す手間を省いたせいで、後で探す手間が増えるのです。直し方は図3のように、ページの一番上に日付とワークのページを書き、左の端に番号の列、真ん中に解く欄、右の3分の1に直しの欄をとる形を教科を問わず同じにすることです。形が決まっていれば、番号を書く手は、何回か使ううちに迷わなくなります。

3つ目は、2周目を1周目のページの続きに解いて、前の答えが目に入ってしまう失敗です。ノートを開いたまま隣のページで解くと、視線の端に1周目の式と、直しの欄の赤い字があります。これでは、本体に書き込んだときと同じことがノートの上で起きます。直し方は、2周目は見開きを変えて解き、1周目のページは閉じるか、白い紙を1枚はさんでおくことです。
よくある質問
ワークの中身をノートにまとめ直したほうがいいですか
学校のワークの「要点のまとめ」の欄を、そのままノートに写す必要はありません。写した物はワークにすでにあるからです。ノートに残す値うちがあるのは、×が付いた問題の直しの欄に書いた「間違えた理由」です。理由を何回分かためると、自分がつまずく形が見えてきます。まとめ直しにかかる時間が、問題を解く時間より長くなっていたら、それがやめどきです。
参考書の内容はノートにまとめるべきですか
参考書は、すでにまとまった本です。中身をノートに写しても、同じ物がもう1冊できるだけで、写している間は頭より手が働いています。参考書は解き直す問題集ではないので、線や書き込み、わからなかった所の印は、参考書の本体にじかにしてかまいません。ノートに書くのは、参考書の離れた2つのページに分かれている話をつなぐときと、読んだ内容を閉じて自分の言葉で言い直せるかを試すときです。高校生で参考書を何冊も使う場合も、まとめのノートを1冊に絞ると、どこに何を書いたか探さずに済みます。
答えを書き込んでしまったワークは、もう使えませんか
使えます。答えの欄に細く切った紙を当てて隠しながら解けば、もう一度問題として使えます。全部のページを白くしようとしなくてかまいません。丸つけの跡を見て、×が付いた問題のあるページだけを選びます。そのページが多いときは、書き込んだ答えの上に紙をのせてから問題のページだけコピーを取り、白い問題を作ってから解き直すのも手です。○が並んだページは、自分がそこまで解けた記録として、そのまま残しておけます。
保護者が手を貸すなら
返ってきたワークが赤い答えで埋まっていても、そのことを責める必要はありません。提出の決まりに従って書いた結果であることが多いからです。手を貸すなら、表紙の裏の決まりの1行を一緒に確かめることと、答えで埋まったページのコピーを取るのを手伝うことから始めてください。本体に並んだ印は、×の数を数えて「この単元は×が続いているね」と事実だけを伝えると、お子さまが自分で次に解く問題を選べます。解答の冊子を家の人が預かるのは、お子さまが自分から頼んだときだけにしておくと、丸つけが本人の手から離れずに済みます。
個別指導で確かめること
授業では、生徒が持ってきたワークの本体の印を見て、×と△が続いている単元を選び、その問題をノートに解いてもらいます。解けても解き方を口で説明できなければ、前の学年のワークの同じ単元まで戻り、どの問題から手が止まっているかを確かめます。印の付け方が1冊の中でそろっているかも、そのときに一緒に見ます。
まとめ
テスト前に開いたワークが赤ペンの答えで埋まっていたのは、書き込んだからではなく、書く順番を決めていなかったからです。ノートで解く回を先に重ね、本体に書く回を最後に一度だけ置けば、提出したワークに残る赤い字は、解き終えた問題の記録に変わります。開いたページが白いまま残っているなら、そこにはまだ点に変えられる問題が待っています。
読んで終わりにするか、ここから変えるか。
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