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中3の定期テストで失敗した次の日—内申で取り戻せる所と、入試の当日点に回す所|武蔵野個別指導塾

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返ってきた答案の失点を範囲の勘違い・知らなかった・時間配分の三色に塗り分け、提出物や単元のテストで取り戻す分と入試の当日点へ回す分を、次の一週間の予定に落とします。

中3の定期テストで失敗した次の日は、点数を責める前に、答案の失点を「範囲の勘違い」「知らなかった」「時間配分」の三つに分けます。範囲の勘違いは、提出物や単元のテストなど、学校の評価にまだ残っている材料で取り戻す側に置きます。時間配分のつまずきは入試の当日にもそのまま出るので、当日点の練習に回します。知らなかった単元はその両方に効くため、三つの中で最初に手を付けます。今夜は答案を出させなくてかまいません。「明日の夜、一緒に並べてみよう」と時刻だけ決めておけば、それで今日の一手は足ります。

よくあるのは、返ってきた数学の答案を鞄の奥に入れたまま、中3のお子さまが夕食のあいだ一言も話さないという場面です。箸の進みが遅く、テレビの笑い声にも顔を上げない。親は「テスト、返ってきたんでしょう」と聞きたくなりますが、口に出した瞬間に席を立たれそうな気配がある。点数はまだ知らないのに、何かをやらかしたことだけは食卓の空気で伝わってしまう夜です。中3の秋は、その一枚が内申と受験の両方を左右する気がして、親のほうも落ち着きません。

答案の失点は、三つの中身に分かれる

「失敗した」と一言でまとめても、一枚の答案の中には性質の違う失点が混ざっています。中身を分けないまま「もっと勉強しなさい」と言うと、学校の評価の中で直せる所と、入試の練習で直す所の区別がつかず、次の一週間の時間があちこちに散らばります。図1のように失点を三つに分けると、行き先は「内申で取り戻す」と「当日点に回す」の二つに整理できます。

図1 答案の失点を三つに分け、内申と当日点に振り分ける

範囲の勘違い——内申で取り戻す側

範囲表に載っていたワークのページを飛ばしていた。教科書の章末の問題まで出るとは思っていなかった。授業で配られたプリントから出たのに、そのプリントを見直していなかった。こうした失点は、中身を知らなかったのではなく、テストまでの段取りがずれたものです。都立の入試の学力検査は中学3年間の内容から出るので、「範囲を読み違えた」という失敗の形そのものは、入試の当日には持ち越されません。直す場所は学校のテストの準備の仕方であり、次の定期テストや単元のテスト、提出物で取り戻す側に置きます。

知らなかった——内申と当日点の両方に効く側

二次方程式の解の公式が出てこなかった。相似の証明で、何を根拠に書けばよいのかがわからなかった。単元そのものが身についていない失点です。これは次の学校のテストで似た単元が出たときにも、入試の当日にも、同じ形でもう一度失点になります。数学は中1の文字式、中2の連立方程式と、前の単元の上に積み上がる教科なので、穴の根が中3の単元より前の学年にあることもあります。行き先が二つにまたがるのはこの失点だけなので、三つの中で最初に手を付けます。

時間配分——入試の当日点に回す側

最初の計算問題を何度も見直していて、後半の関数の大問に入れなかった。途中の一問で手が止まり、そこから先が白紙のまま終わった。解けるはずの問題が時間切れで点にならなかった失点は、知識の穴ではなく、試験の時間の使い方の癖です。この癖は、入試の当日の試験時間にもそのまま持ち込まれます。逆に言えば、時間を計って解く練習を重ねれば、入試までに直せる失点でもあります。学校のテストの結果を待たずに家で練習できるので、当日点に回す側に置きます。

内申に残っている材料を数える

内申と呼ばれる調査書の評定は、定期テストの点だけで付くものではありません。各教科の評定は、知識・技能と、思考・判断・表現と、主体的に学習に取り組む態度の三つの観点で見た評価を束ねて、5段階で付けられます。その観点の評価に何を使うかは、学校と教科ごとに違います。提出物、授業中の課題や振り返りの用紙、小テストや単元のテスト、実技や発表が材料になることがあり、どれをどれだけ見るかは、学校が示す評価の計画に書かれています。呼び名は学校によって違い、年度の初めに配られるプリントだったり、教科の授業の案内の中に入っていたりします。一回の定期テストで失敗しても、その学期の材料がまだ残っていれば、内申の側で動ける余地はあります。残っている材料を数えることが、取り戻す側の最初の作業です。

家でできる手順——失敗した日から一週間

手順は、答案が返ってきた夜から数えて一週間で組みます。図2のように、最初の二日は答案の中身を分けるだけにして、勉強そのものは3日目以降に回します。急いで解き直しに入るより、失点の行き先を先に決めたほうが、残りの日数を内申と当日点に正しく配れるからです。

図2 失敗の後の一週間を、夜から7日目まで五つの段に分ける
  1. 答案が返ってきた夜は、聞き出さずに時刻だけ決めます。夕食のあとに「数学、返ってきた?明日の夜9時に、一緒に並べてみない?」と一度だけ声をかけ、返事がなくてもそこで終えます。点数をその場で聞くと、話は点数の大きさで止まり、どの問題で何が起きたかまで進みません。疲れている夜に答案を広げると、お子さまは自分を守るほうに力を使います。この夜に頼むのは、答案と問題用紙を捨てずにクリアファイルへ入れておくことだけです。

  2. 翌日の夜は、20分だけ答案に三色の印を付けます。机に答案、問題用紙、範囲表の三つを並べ、失点した問題の番号の横に、お子さま自身が色ペンで印を付けます。範囲の勘違いはオレンジ、知らなかったは赤、時間が足りなかったは紺です。親は印を付けず、「これはどれだと思う?」と聞く役に回ります。迷う問題は、途中まで書けていたかどうかで分けると決めやすくなります。途中まで書けていて時間で止まったなら紺、最初の一行が出てこなかったなら赤です。印を付け終えたら、色ごとの失点の合計を答案の余白に書きます。数が三つ並ぶと、「全部だめだった」という感じ方が、「赤がいちばん重い」という具体的な見え方に変わります。

  3. 3日目は、内申に残っている材料を探して書き出します。評価の計画や教科ごとの案内のプリントを出してきて、今学期の残りに何があるかを一枚の紙に並べます。ワークやノート、レポートなどの提出物、小テストや単元のテスト、授業の課題と、それぞれの締切の日です。プリントが見つからなければ、お子さま本人が次の授業のあとに教科の先生へ「今学期の残りの提出物と小テストを教えてください」と聞きます。親が学校へ連絡する前に本人が一つ聞いてくる形にすると、答えをそのまま自分の紙に書き込めるので、残りの材料を本人が自分のものとしてつかめます。

  4. 4日目から6日目は、色ごとに直しと練習を割り振ります。一日の持ち時間を先に決め、その中で三色を回します。

    • オレンジ(範囲の勘違い)は、解き直すより先に、範囲表の読み方を変えます。次の範囲表が配られた日のうちに、載っているページの番号をワークと教科書の両方へ鉛筆で書き込み、テストの2週間前からの予定表に写す。この段取りを、今回の範囲表を使って一度だけ練習しておきます。今週中に出せる提出物があれば、それを先に仕上げて出します。
    • 赤(知らなかった)は、答案の問題を解き直す前に、教科書のどのページの内容かを探し、例題を一つ、答えを見ずに解きます。解けなければ前の学年の単元まで戻ります。二次方程式で止まったなら因数分解へ、因数分解で止まったなら展開へ、展開でも止まるなら中2の文字式の計算へと、一段ずつ下ります。下りた先で解けた問題から、もう一度中3の問題へ上がってきます。
    • 紺(時間配分)は、時間を計って解く練習に回します。都立入試の過去の問題か学校のテストの大問を一つ選び、決めた時間で解きます。終わったら、どの問題に何分かけたかを問題の横に書きます。次の回は「手が止まった問題に印を付けて先へ進む」を一つだけ足し、決まりを増やすのは一回に一つまでにします。
  5. 7日目の夜は、点数ではなく予定表の○×を見ます。10分だけ時間を取り、4日目から6日目の予定に○か×を付け、×の理由を一言だけ書きます。「帰りが遅い日だった」「赤の単元が思ったより前の学年まで戻った」といった一言で十分です。×が多ければ、次の週は持ち時間を減らして組み直します。この一週間で返ってきた答案の点が変わることはありませんが、失点の行き先が決まり、次の二週間の過ごし方が紙の上で見えるようになります。

2学期の期末の前か後かで、重心の置き場が変わる

同じ失敗でも、いつのテストだったかで、内申と当日点のどちらに時間を多く配るかが変わります。都立の入試で中学校が出す調査書の評定は2026年12月31日の時点のもので、3学期制の学校なら中3の1学期と2学期の成績が大きな手がかりになります。図3のように、内申の材料が積み上がるのはその日までで、2027年2月21日(日)の学力検査に向けた当日点の練習は、そのあとも続きます。

図3 内申の材料は12月31日まで、当日点の練習は2月21日まで続く

1学期や2学期の中間で失敗したのなら、同じ学期の期末と提出物がまだ残っています。この時期は、オレンジと赤の直しを内申の側へ厚めに配ります。2学期の期末で失敗したのなら、その学期の材料は、もう多くが出そろっている時期です。冬休みまでに残っている提出物や課題があるかを評価の計画で確かめ、あれば出し切ったうえで、赤と紺を当日点の練習へ回し、重心を入試の側へ移します。2学期制の学校では、後期の評価のどこまでが12月31日の時点の評定に入るのかを学校に確かめてから、配分を決めます。

親が言わずにおく言葉と、その言い換え

失敗の翌日は、親の一言で、お子さまが答案を机に出すか鞄の奥にしまったままにするかが分かれます。言いがちな言葉と言い換えを五つ並べます。

どの言い換えも、問いの先が「点数」から「答案の中の一か所」へ移っています。答えが一言で返ってくる問いを選ぶと、黙っていた夜の次の日でも話が始まりやすくなります。

やりがちな三つのずれ

一つ目は、答案の全部の問題を解き直させることです。オレンジの失点は解き直しても次の範囲表の読み方が変わらず、紺の失点は時間を計らずに解き直すと「本当は解けた」で終わってしまいます。解き直しに時間を使うのは赤の問題に絞り、オレンジは範囲表の読み方の練習へ、紺は時間を計る練習へ分けます。全部を同じ作業で埋めないことが、一週間を短く保つこつです。

二つ目は、時間切れの失点を「ケアレスミス」と一つにまとめることです。書き写しの間違いと、時間が足りずに手が届かなかった問題は、別の失点です。まとめてしまうと「次は気をつける」で話が終わり、練習の中身が決まりません。答案を見ながら、書き終えて間違えた問題と、途中で止まった問題を分けて数え、止まったほうを紺として時間の練習に回します。

三つ目は、先生に「内申はいくつになりますか」と聞きに行くことです。評定は学期の終わりに材料をまとめて付けるもので、途中で数を聞いても先生は答えにくく、仮に聞けたとしても家での動き方は決まりません。聞くのは、残っている材料と、その出し方です。数ではなく締切と形を聞けば、その日の夜から予定表に書き込めます。

よくある質問

中3の定期テストが5教科とも悪かったときは、どの教科から手を付けますか

五つを同じ一週間で全部直そうとすると、どの教科も途中のまま次のテストの範囲表が配られます。まず教科ごとに三色の印を付けて、赤の失点がいちばん大きい教科を一つ、紺の失点がいちばん大きい教科を一つ選びます。一週間で深く扱うのはその二教科までにし、残りの教科はオレンジの範囲表の練習と、出せる提出物を出すところまでで止めます。赤の大きい教科が数学や英語なら、前の学年の単元まで戻る時間がかかるので、予定表のいちばん早い日に置きます。週ごとに二教科ずつ入れ替えていけば、三週目には五教科目まで手が届きます。

「やらかした」と笑っていて平気そうです。そのままでいいですか

笑って言えるのは、お子さまが失敗を言葉にできている印でもあるので、深刻な顔をさせる必要はありません。ただ、笑いながらも答案を出さない、テストの話になると話題を変える。そうした様子が続くなら、本人の中ではまだ整理がついていないのかもしれません。その場合も三色の印の作業は同じで、「どの色が一番多かった?」と色の話から入ると、点数の重さに触れずに話が始まります。眠れない、食べられない、朝起きられないといった様子が何日も続くなら、勉強の話より先に担任やスクールカウンセラーへ伝えます。体の不調が続くときは医療機関に相談します。

「やばい」と言って夜中まで勉強するようになりました。止めたほうがいいですか

止めるより、終わりを一緒に決めるほうが長続きします。失敗の直後は、勉強の量で不安を消そうとして、眠る時間を削ることがあります。けれど眠りの足りない翌日は授業に集中しにくく、授業の課題や提出物という内申の材料のほうを落としかねません。「赤の単元を一つ終えたら今夜はそこまで」と、時刻ではなく区切りで止める約束にすると、お子さまも納得しやすくなります。

担任と教科の先生に聞くこと、相談先

学校でそのまま聞ける質問を並べます。最初の一つはお子さま本人が聞くと、答えを自分の予定表にそのまま書き込めます。親が聞くときは、連絡帳や面談など、学校がふだん使っている連絡の道を使います。

私立高校の推薦や併願優遇で中3の成績をどう使うかは学校ごとに違うので、中学の進路の担当の先生と、志望校の説明会や公式の案内で確かめます。

失敗のあとに、学校へ行きたがらない、眠れないといった様子が続くときは、担任とスクールカウンセラーに伝えます。武蔵野市にお住まいなら武蔵野市の教育支援センター、都内にお住まいや在籍の方なら東京都教育相談センターでも、保護者が相談できます。三鷹市や小金井市など武蔵野市の外にお住まいなら、相談先はお住まいの市の教育委員会が開いている教育相談です。

個別指導で確かめること

1対1の授業では、最初の一回で答案と範囲表を机に並べ、家で付けた三色の印を講師と一緒に見直します。いちばん手がかりになるのは、家での印と講師の見立てが食い違う問題です。本人は紺だと思っていたのに、途中式を見ると符号の扱いで止まっていて実は赤だった、という問題が見つかれば、戻る単元がはっきりします。赤の問題は、中3の単元から中2、中1へと、どこで手が止まるかを一問ずつ確かめながら下ります。紺の問題は、大問ごとに時計を見る位置を決め、同じ形の問題を時間を計って解き直します。

まとめ

失敗した次の日に決めるのは、点数の言い訳でも反省の言葉でもなく、失点の行き先です。オレンジは学校に残っている材料へ、赤は教科書の前のページへ、紺は時計を置いた机へ。2学期の期末を過ぎていたら、赤と紺を2月の当日点に寄せていきます。鞄の奥にしまわれていた数学の答案は、三色の印が付いた時点で、次の一週間の予定表に書き換わっています。

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