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中3が定期テストを休んだら内申はどうなるか—追試、出席停止、学校に聞く三つのこと|武蔵野個別指導塾

インフルエンザなら発症した後5日と解熱した後2日の両方が過ぎるまでが出席停止の基準。期末の前夜に熱を出した中3の家が、朝の電話で言うことから追試と提出物の聞き方まで順に動けるよう並べてあります。
中3が定期テストを1回休んだからといって、その場で評定が決まってしまうわけではありません。評定はテストの点のほかに、提出物や授業での学び方も材料にして先生がつけるものだからです。ただし、休んだテストを追試で埋めるのか、ほかの材料から見込みで扱うのかは、学校がそれぞれ決めています。最初の一手は、朝の欠席の連絡で「今日受けられないテストの科目」を伝え、登校した日に聞く三つ(追試の有無と日、提出物の出し方、休んだ範囲の評価)を紙に書いておくことです。インフルエンザや新型コロナと言われたら、登校を再開する日は熱が下がったその日ではなく、国の基準と医師の判断、学校からの連絡に合わせて決めます。
よくあるのは、期末テストの前の晩、夕食のあとに中3の子供が「なんか寒い」と言い出し、測ると38度の熱があった、という場面です。机の上には数学のワークと範囲表が開いたまま。明日は1日目で、英語と理科がある。親は体温計を片づけながら、学校へ何と電話をすればいいのか、休んだら内申はどうなるのかを考え、ほとんど眠れないまま朝の7時を待ちます。
休んだテストの扱いを決めている四つのこと
テストを休んだ夜に親の頭を占めるのは「内申」の二文字ですが、実際に扱いを左右しているのは、もっと手前にある四つのことです。順に見ていくと、朝の電話で何を言えばよいかが見えてきます。
一つ目は、休んだ理由です。同じ「休んだ」でも、学校での扱いは理由で分かれます。インフルエンザなどの感染症で学校が出席を止める「出席停止」、熱や腹痛などの病気やけがによる欠席、家族の急な用事など家の事情による欠席、そして体は戻っているのに本人が「受けない」と言う場合です。どの扱いになるかで、追試を受けられるかどうかや、休んだ日をどう記録するかが変わることがあり、その決まりは学校ごとです。だから親が先に決めつけず、「今回の休みはどの扱いになりますか」と聞くところから始めます。
二つ目は、出席停止の期間の基準です。学校保健安全法では、感染症にかかった生徒などの出席を止めることができるのは校長とされ、その期間の基準は学校保健安全法施行規則の第19条に、感染症の種類ごとに書かれています。インフルエンザは、発症してから5日が過ぎ、そのうえ熱が下がってから2日が過ぎるまで。新型コロナウイルス感染症は、発症してから5日が過ぎ、そのうえ症状が軽くなってから1日が過ぎるまでです。図1のように、どちらも二つの条件が両方そろうまでで、片方を満たしただけでは終わりません。5日の線と、熱が下がったり症状が軽くなったりしてからの線のうち、遅く来るほうを目安にすれば迷いません。

この基準には、病状によって医師が感染のおそれがないと認めたときはこの限りではない、という但し書きも付いています。つまり、熱が下がった翌朝にお子さまが「もう行ける」と言っても、それだけで登校の日は決まりません。日の数え方や、ほかの感染症の基準は、学校からの案内とかかりつけの医療機関で確かめてください。期末の日程に追いつきたい気持ちが強いほど、ここで急ぎたくなりますが、急いで登校しても、テストを受けてよいかを決めるのは家ではありません。
三つ目は、評定のつけ方です。中学校の評定は、教科ごとに「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の三つの観点をA・B・Cで見て、それをまとめて5段階にしたものです。どの観点にどの材料を使い、定期テストがどれだけの重みを持つかは、学校の評価の計画に書かれています。休んだテストについても、追試をする学校、ほかのテストや提出物から見込みで扱う学校など、扱いは学校で違い、点の出し方を決めるのも学校です。家で「何割になるらしい」と数字を想像しても、手がかりにはなりません。
四つ目は、中3という学年です。中3の評定が重く感じられるのは、高校入試の調査書に載るからで、都立高校の入試で使う調査書には中3の12月31日の時点の評定が書かれます。1学期の期末を休んだのか、2学期の期末を休んだのかで、そのあとに残っている授業や提出物の数は違います。2学期の期末を休んだときほど、残りの時間が短いので、登校した日のうちに学校へ聞いておく意味が大きくなります。
前夜から登校の日のあとまで、家でできる手順
図2は、熱が出た前夜から、登校した日の答えを家に持ち帰るまでの七つの手順を、1枚に並べたものです。上の段は熱の出た夜から受診の日まで、下の段は休んでいる間から登校した日のあとまでで、右端で折り返して左へ進みます。親が受け持つのは連絡と記録で、お子さまが受け持つのは体を治すことです。この分け方を最初に決めておくと、朝の家の空気が落ち着きます。

1. 前夜 熱と時刻を書く
体温を測った時刻と温度、寒気や頭痛、のどの痛みなどの様子を、メモ用紙に1行ずつ書きます。翌朝の連絡と受診のときに、そのまま読み上げられるからです。机のワークは閉じさせ、「今夜は寝るのが一番の準備」と言って灯りを消します。範囲表、テストの時間割、提出物の一覧(ワーク、レポート、ノートなど)は、クリアファイル1枚にまとめて玄関の近くに置きます。朝の慌ただしさの中で探さずに済み、電話をしながら科目の名前を読み上げられます。
2. 朝 学校へ連絡
欠席の連絡は、学校が決めている方法で、始業の前に入れます。伝えるのは四つです。熱が出た時刻と今朝の体温、受診の予定、今日受けられないテストの科目、そして追試と提出物について後日相談したいこと。電話なら「3年◯組の◯◯の保護者です。昨夜から38度の熱があり、今日は欠席します。午前中に受診します。今日の英語と理科のテストを受けられないので、追試と提出物について、改めて相談させてください」と言えば足ります。その場で追試の答えまでもらおうとせず、相談の約束を取り付けるところで電話を終えます。朝の職員室は慌ただしく、その場で答えを求めると、確かめる前の返事になりやすいからです。
3. 受診 医師に聞く
受診するかどうか、いつ行くかは、かかりつけの医療機関に相談して決めます。受診のときは前夜のメモを見せ、「定期テストの期間中で、登校の目安を学校に伝えたい」と一言添えます。感染症と言われたら、いつを発症の日と考えるかを医師の言葉のままメモに足します。登校を再開するときに学校へ出す書類が要るかどうかは学校によって違うので、朝の連絡で一緒に聞いておくと、あとで二度手間になりません。
4. 受診後 結果を伝える
受診の結果は、その日のうちに学校へ伝えます。感染症だった場合は「出席停止の扱いになりますか。登校を再開する日は、どう決めればよいですか」と聞きます。感染症でなかった場合も、「熱が下がったら登校してよいか」「テストの残りの日に受けられそうなら受けてよいか」を確かめます。テストが3日に分かれていて、2日目や3日目だけ受けられそうなときは、どの科目を受けるかを学校と決めておきます。決めておかないと、子供は無理をしてでも全部に出ようとします。
5. 休む間 紙を1枚作る
熱があるうちは、勉強の話をしません。熱が下がって食事がのどを通るようになったら、クリアファイルの範囲表と提出物の一覧を一緒に見て、紙を1枚作ります。欄は三つで、「受けられなかったテスト」「まだ出していない提出物」「登校の日に聞くこと」です。この紙が、登校の日に先生と話すときの台本になります。お子さまの字で書いてもらうと、聞く中身を本人が自分のものとして持てます。
6. 登校の日 三つを聞く
登校した日に、担任か教科の先生に三つを聞きます。追試はあるか、あるならいつか。提出物は、いつ、誰に、どの形で出すか。休んだテストの範囲は、評定のうえでどう扱われるか。久しぶりの登校で本人が言い出しにくそうなら、親が学校との連絡の手段を使って同じ三つを伝えても構いません。答えは、日付と先生の名前と一緒に、手順5の紙に書き込みます。誰に何を言われたかを残しておくと、教科ごとに話が食い違ったときに確かめ直せます。
7. そのあと 日付を写す
追試の日と提出の期限を、家族が見るカレンダーに書き写します。追試が無いと言われたら、休んだ範囲の評価について学校が示した扱いを紙に残し、学校の評価の計画で材料になると示されている、次の単元のテストや提出物に力を回します。親が勉強の計画を勝手に組み直すのではなく、学校の答えを足場にして、本人と順番を決めます。この順で進めると、休んだテストは取り返しのつかない穴ではなく、片づける順番の決まった用事になります。
言葉と場面の例
熱を出した夜と、休んだ翌日の朝は、親の口から強い言葉が出やすい時間です。言いがちな言葉と言い換えを五組並べます。どれも、そのまま声に出せる長さです。
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言いがちな言葉は「なんでこんな日に熱を出すの」。言い換えは「今夜は寝よう。学校への連絡は、朝、私がする」。熱はだれのせいでもありません。責める言葉を外し、連絡の役を親が引き取ると、子供は休むことに集中できます。
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言いがちな言葉は「内申、終わったね」。言い換えは「どう扱われるかは学校が決める。明日、聞いてくる」。まだ決まっていないことを親が先に決めると、子供は残りの提出物や授業まであきらめてしまいます。決めるのが誰かを言葉にすると、待つ理由ができます。
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言いがちな言葉は「熱が下がったんだから、学校に行けるでしょ」。言い換えは「インフルエンザなら、熱が下がってからも待つ日がある。お医者さんの話を聞いてから決めよう」。登校の日を親子の気合いで決めずに、基準と医師の判断に預けると、言い争いの種が一つ減ります。
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言いがちな言葉は「休んだ分、今から全部やり直しなさい」。言い換えは「治ったら、範囲表を一緒に見て、受けられなかった科目に印をつけよう」。熱が引いた直後に量を課すと、また体が持ちません。先に印をつけるだけにすると、何が残っているかが目に見えて、焦りが小さくなります。
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言いがちな言葉は「先生に自分で聞いてきなさい」。言い換えは「何を聞くか、紙に三つ書いておこう。言いにくかったら、私から連絡する」。中3でも、休み明けの朝は言葉が出にくいものです。聞くことを紙にしておけば、本人が聞いても親が聞いても、同じ答えが手に入ります。
親がやりがちな三つのずれ
テストを休んだあとの親の動きには、心配が強いほど起きやすいずれがあります。図3は、そのずれを、学校に聞いて確かめる三つのことと並べたものです。

一つ目のずれは、「熱が下がれば受けられる」と考えて、熱が下がった翌朝に登校させ、追試に間に合わせようと勉強させることです。感染症なら出席停止の期間の基準の日がまだ来ていないかもしれませんし、追試があるか、あるならいつかを決めるのは学校です。直し方は、登校の日を基準と医師の判断と学校からの連絡で決め、追試の有無と日を聞いてから、それに合わせて準備を始めることです。
二つ目のずれは、提出物を「治ってからまとめて出せばいい」と後回しにすることです。提出物の期限や出し方は学校が決めていて、休んでいる間に期限が来てしまうこともあります。直し方は、朝の連絡か受診後の連絡のときに、提出物の出し方を一緒に聞くことです。家族が学校へ届けてよいか、登校した日に出せばよいかも、ここで確かめます。
三つ目のずれは、「内申はもう下がる」と先に口にすることです。評定はテストの点だけでつくものではなく、休んだテストの扱いも学校が決めます。親が先に結論を言うと、子供は残っている材料まで手放してしまいます。直し方は、休んだ範囲の評価を学校に聞き、答えが出てから本人と話すことです。答えを聞く前の夜は、評定の話をしないと決めておくだけでも十分です。
よくある質問
休んだ定期テストは0点になりますか
0点として扱うのか、追試をするのか、ほかの材料から見込みで扱うのかは、学校が決めます。親や塾が「0点にはならない」と言い切ることはできません。登校した日に「休んだテストの範囲は、評定のうえでどう扱われますか」と、そのままの言葉で聞いてください。答えが「追試をします」なら日付と場所を、「見込みで扱います」なら何をもとにするのかを、続けて聞きます。
インフルエンザで休んだ日は、欠席の日数に入りますか
出席停止の日を通知表や調査書でどう書くかは、学校に確かめることです。家で調べて決めつけるより、「今回の休みは出席停止として扱われますか。その日は、通知表ではどう書かれますか」と二つに分けて聞くと、答えが具体的になります。受診の結果を学校へ伝える手順4の電話で、一緒に聞いておくと手間が省けます。
熱は下がったのに「テストを受けない」と言います
体の熱が下がっても、休んだあとのテストに気持ちが向かないことはあります。「受けない」と言われたら、まず理由を一つだけ聞きます。範囲の勉強が終わっていないのか、教室に入るのが重いのか、体がまだつらいのか。体や気持ちのつらさが続くときは、担任やスクールカウンセラー、医療機関に相談します。受けるかどうかを家で先に決めてしまわず、「受けなかったらどう扱われるか」を学校に聞いてから、本人と決めます。
学校と相談先で確かめること
学校には、次の質問をそのまま聞けます。手順5の紙に写して、答えの欄を空けておくと使いやすくなります。
- 今回の休みは、出席停止、病気の欠席、家の事情による欠席の、どの扱いになりますか。
- 登校を再開する日は、どう決めればよいですか。医師の書いた書類は要りますか。
- 休んだテストの追試はありますか。あるなら、いつ、どこで受けますか。
- 提出物は、いつ、誰に、どの形で出せばよいですか。家族が届けてもよいですか。
- 休んだテストの範囲は、評定のうえでどう扱われますか。
- 教室に入るのがつらいとき、別の部屋で受けられますか。
体調のことは、かかりつけの医療機関に相談します。学校生活や気持ちのことは、担任とスクールカウンセラーが最初の窓口です。武蔵野市に住んでいる家庭は、市内の子の教育相談を受けている武蔵野市の教育支援センターにも相談できます。東京都に住んでいるか、通う学校が都内にあれば東京都教育相談センターも使えます。市の外の家庭なら、お住まいの市の教育委員会の相談担当に問い合わせてください。
個別指導で確かめること
登校してテストの問題用紙をもらえた場合、1対1の授業では、まず休んだテストを時間を計らずに解いてもらい、手が止まった問題に印をつけます。止まった問題が教科書のどの単元のどの例題につながるかを確かめ、追試があるなら、その日までに戻る単元を決めます。
追試が無い場合は、学校が示した扱いを聞いたうえで、次の単元のテストと提出物に向けて、授業の進み方に合わせて確かめる順を組み直します。評定がどうなるかは塾には約束できないので、学校から聞いた答えを紙のまま持ってきてもらい、それを前提にして計画を立てます。
まとめ
中3の定期テストを休んだ朝に親が用意する物は、学校に聞く三つの質問を書いた紙1枚です。追試の有無と日、提出物の出し方、休んだ範囲の評価。感染症なら、登校の日は熱が下がった日ではなく、国の基準と医師の判断で決まります。答案のない空白の一枚も、三つの答えが集まれば、日付の入った次の予定表に書き換わります。
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