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中2の定期テストの結果が中1より下がった—答案で見る三つの落ち方と、次のテストまでの直し方|武蔵野個別指導塾

失点した問題に「知」「時」「惜」の印を付けて中1より下がった理由を教科ごとに分け、次の範囲でも使う単元から直していく順番を、日曜の机で親子が進められる形にまとめています。
中2で定期テストの結果が下がったら、合計点を中1と比べるのをいったんやめて、失点した問題の一つずつに「知らなかった」「時間が足りなかった」「解けたはずの失点」のどれかの印を付けてください。点が下がる理由は、同じ家の中でも教科ごとに違います。印を付ければ、どこから直すかが答案の上で決まります。最初の一手は、返ってきた答案を教科ごとに机へ並べることです。直す順番は、次の範囲でも使う「知らなかった」から始めます。
よくあるのは、中2の2学期の答案を、中1の1学期の答案と並べて見比べた日曜という場面です。ダイニングの机に、数学と英語の答案が2枚ずつ。中1の答案は赤い丸が最後の問題まで続いているのに、中2の答案は後ろの半分から丸が消えています。お子さまは「中2は難しいんだよ」と言ったきり部屋へ戻り、机の上には点数の差だけが残りました。この差を「勉強が足りない」の一言でまとめる前に、答案の中で何が起きたのかを確かめます。
中2で点が下がるとき、答案の上で起きていること
中2で点が下がる背景は、大きく三つに分かれます。中身が一段難しくなった、部活や行事で家の時間が削られた、勉強の仕方が中1のまま、の三つです。一つの家で二つ以上が重なることもあるので、どれか一つに決めつけず、答案と家での様子の両方から確かめます。
中身が一段難しくなる
中2の数学では、中1で習った方程式の解き方や文字式の計算を、連立方程式や一次関数の問題の途中でそのまま使います。中1の段階で少しあやふやだった移項や符号の扱いが、中2の問題の三行目や四行目で表に出てきます。英語も、一つの文に入る語が増え、to を使う形や比べる言い方など、文の形が重なっていきます(どの順で習うかは教科書によって違います)。中1では単元ごとに切れていた中身が、中2では前の単元を使わないと解けない問題に変わるわけです。ある単元を境に点の下がり方が急になっていれば、この型を疑います。
部活と行事で、家の時間が削られる
中2の秋は、部活で上の学年の役を引き継ぐ時期と重なることがあります。大会や行事の練習が続くと、テストの前の週でも、机に向かえる時間が日によって大きく揺れます。この型の答案には、後半の大問の空欄や、途中で止まった式が目立ちます。直す先は中身というより、時間の置き場所です。
勉強の仕方が中1のまま
中1のときは、テストの前に学校のワークを一回解いて丸をつければ点が取れた、という子供がいます。中2で範囲が広がり、問題の形が変わると、一回解いて丸をつけただけでは、当日に同じ型の問題を前にして手が止まります。答案では、ワークで見たはずの問題を落とす形で表に出ます。
答案で見る三つの落ち方
背景のどれが当てはまるかを確かめる道具は、答案そのものです。失点した問題を、次の三つに分けます。
- 知らなかった: 解き方や語句を、そもそも覚えていない。答案は白紙か、書き出してすぐに手が止まっている。
- 時間が足りなかった: やり方はわかっているのに、最後まで届かなかった。後半が空く、字が急に乱れる。
- 解けたはずの失点: やり方も時間もあったのに落とした。符号、答えを解答欄へ移すときの写し間違い、「記号で答えなさい」のような指示の読み落とし、英語のつづりの一字。

図1のように、印は「知」「時」「惜」の一字で足ります。「惜」は惜しいの惜です。三つの印のうち、どれがいちばん大きな点を占めているかで、さきほどの三つの背景のどれが強いかが見えてきます。「知」が多ければ中身の難しさ、「時」が多ければ時間の置き場所、ワークで見た問題に「知」や「惜」が付いていれば勉強の仕方、という具合です。
教科ごとに違う下がり方
同じように点が下がっても、教科によって中の割れ方は違います。数学は、かっこを外すときの符号で落とす「惜」と、一次関数のグラフや図形の証明で書き出せない「知」が混ざりやすい教科です。証明は、どの行で止まったかに印を付けておきます。英語は、選ぶ問題では点が残り、語を並べかえる問題や英文を書く問題で落ちる形がよく出ます。つづりや動詞の形の失点は、いまその語を書けるかをお子さまに聞いて、書ければ「惜」、書けなければ「知」に分けます。理科は用語の問題で点が残り、電流や化学変化の計算で落ちる形が出ます。社会と国語は、資料や文章を読んで書く問題に時間を使い切り、後ろが空く「時」の形になりがちです。
日曜の机でやる、中2の答案の仕分けと直す順番
答案が返ってきた週の日曜に、30分から始めます。用意する物は、答案と問題用紙、赤と青のペン、A4の紙1枚です。
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答案を教科ごとに並べる。中1の答案が残っていれば横に置きますが、比べるのは点数ではなく問題の形です。選ぶ問題が減って書く問題が増えた、計算の行数が増えた、一問の文が長くなった、といった違いを、お子さまと一緒に指で差して確かめます。
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印はお子さまが付ける。親が付けると、テストの最中にお子さまの頭の中で何が起きていたかがわかりません。「この問題、テストのとき解き方は浮かんでた?」「最後の大問まで、時間はあった?」と一問ずつ聞き、浮かばなかったら「知」、浮かんだのに時間が切れたら「時」、解けたのに落としたら「惜」を、問題番号の横に赤で書きます。「覚えていない」と返ってきた問題は、その場でもう一度解いてもらいます。いま解ければ「惜」か「時」、いまも手が止まれば「知」です。最初は1教科15分を区切りにし、終わらなければ残りの教科は翌日に回します。
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A4の紙に表を作る。縦に教科、横に「知」「時」「惜」を並べ、それぞれの失点を足して書き込みます。数えるのは問題の数ではなく点数です。配点の大きい問題が一つ混ざるだけで、問題の数と点数の見え方がずれるからです。表ができたら、数学は「知」が重い、英語は「惜」が重い、というように、教科ごとの顔を一言ずつ表の右端に書きます。表の下には、次の一週間で直す問題を3つまで書く欄を空けておきます。
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直す順番を決める。図2のように、順番は上から四段に分けます。

一段目は、次の範囲でも使う「知」です。連立方程式の解き方は一次関数のグラフの交点を求める問題で、英語の過去形の作り方は次の単元の文の中で、そのまま出てきます。ここを残したまま次へ進むと、次のテストでも同じ所で点が減ります。二段目は「惜」で、落とした形を、お子さま自身の見直しの決まり3つにまとめます。たとえば「符号が変わる所に丸を付ける」「解答欄に移したら問題番号を指でなぞる」「記号で・すべて・漢字で、の指示に線を引く」です。三段目は「時」で、テストの最初の数分で全体を見て、止まった問題に印を付けて先へ進む、という解く順番を決めます。一段目の「知」が減ると、それだけで時間が戻ってくることもあります。四段目は、次の範囲では使わない残りの「知」を、週末に1つずつ片づけます。
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解き直しは日を分けて3回。日曜は解説を読みながら1回解き、3日後の夜に答えを隠してもう1回、1週間後にもう一度解きます。3回目に何も見ずに解けたら、表の印を青で消します。1回目に解けても、それは解説を読んだ直後だからかもしれません。日を空けて解けたときに、次のテストの当日にも解ける見込みが立ちます。
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見直しの決まりを持ち歩く。二段目で作った3つの決まりを小さな紙に書き、筆箱に入れます。学校のワークや家の問題を解くたびに、丸つけの前に見てから答えを確かめます。テストの当日だけ思い出そうとしても、決まりはまだ手に入っていません。普段の問題で毎回使った決まりだけが、本番で手を止めて見直す合図になります。
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次の答案が返ってきたら、同じ表をもう1枚作る。前の表と並べ、合計点の上下を見る前に、「惜」の点がどれだけ減ったか、一段目で直した単元の「知」が消えたかを確かめます。合計点が変わらなくても、印の中身が動いていれば、直し方は合っています。逆に、「惜」の決まりを作ったのに同じ形の失点が残っていたら、決まりが手の動きに合っていない合図です。指示の語に線を引くのを、解き終えたあとではなく、解き始める前に変える、というように、決まりを使う場面を一つだけずらして次へ進みます。
答案を前にした日曜の言葉の言い換え
答案を見る時間は、言葉ひとつで、お子さまが答案を隠す時間にも、印を付ける時間にもなります。そのまま口に出せる形で並べます。
- 「なんでこんなに下がったの」→「どの問題で点が減ったか、一緒に印を付けてみよう」。理由を問う言葉は、お子さまに言い訳を探させます。問題の場所を聞く言葉なら、答えは答案の上にあり、責められている感じが残りません。
- 「中1のときはできてたじゃない」→「中1の答案と比べて、問題の形がどう変わったか見てみよう」。前の自分と比べられると、お子さまはいまの自分を守ろうとします。問題の形を比べる話なら、話は答案という物の上にとどまります。
- 「またケアレスミス?」→「これは、解き方が浮かんでたのに落とした問題?」。ケアレスミスと先に言い切ると、本当は「知」だった問題まで、気をつければ済む話に見えてしまいます。聞いて確かめれば、直す場所が変わります。
- 「部活ばかりしてるからでしょ」→「テストの前の2週間で、家で机に向かえたのはどの日だった?カレンダーで見てみよう」。原因を先に決めると、お子さまは部活を守る話を始めます。日付で確かめれば、時間が足りなかったのがテストの前のどの週なのかを、二人で見られます。
- お子さまの「中2は難しいんだよ」に「みんな同じ条件でしょ」と返す→「どの問題がいちばん難しかった?指で差してみて」。難しいという言葉は、直す場所の手がかりです。指で差した問題が、表の一段目の候補になります。
- 「次は何点取るの?」→「次のテストまでに、表の一段目の問題を自分で解けるようにしよう」。点数の目標には、テストの難しさのように本人が動かせない物が混ざっています。一段目の問題なら、解けたかどうかを家の机で確かめられ、日曜ごとに進み具合が見えます。
中2の答案を見るときにやりがちな三つのずれ
一つ目は、合計点だけで中1と比べることです。中1の1学期と中2の2学期では、範囲の広さも問題の形も違います。合計点の差は「下がった」ことしか教えてくれず、どこで下がったかを隠します。直し方は、比べる物を合計点から表の印へ移すことです。「惜」の点が大きいのか、「知」の点が大きいのかで、次にやることがまったく変わります。
二つ目は、間違えた問題を、その日のうちに全部やり直させることです。量が多いと、お子さまは解説を写して終わらせ、「惜」の問題まで「知」と同じ重さで扱うことになります。図3の左のように、全部を1回やり直すと、その日で終わり、3日後に同じ問題を出すとまた手が止まることがあります。直し方は、印で問題を絞り、図3の右のように、当日・3日後・1週間後の3回に分けて解き、最後に印を青で消すことです。

三つ目は、中1の内容まで全部戻ろうとすることです。点が下がったのを見て、中1の問題集を最初から解き直させると、中2の次の範囲に間に合わなくなります。戻るのは、表の一段目にある「知」の問題が使っている中1の単元だけ、それも1単元ずつです。連立方程式で止まっているなら、中1の一次方程式の移項の問題を数問だけ解き、それで解けるなら中2の問題へ戻ります。
中2の定期テストの点数についてよくある質問
中2の定期テストの点数は、高校入試に関係しますか
都立高校については、いま出ている令和9年度の都の要綱では、調査書に書かれるのは中3の成績です。お子さまが受ける年の決まりは、その年に都が出す要綱で確かめてください。私立高校の推薦や併願の基準は学校ごとに違うので、志望校の募集要項や説明会で聞きます。どちらの場合も、中2で習う中身は中3の授業と入試の問題の土台になります。中2の結果は、入試の点に入るかどうかではなく、中3で使う土台に穴が空いていないかで読んでください。
中2の定期テストで何点取れていれば安心ですか
目安の点数は書きません。テストの難しさは学校ごと、テストごとに違い、同じ点でも意味が変わります。通知表の評定も、テストの点だけで決まるわけではありません。三つの観点ごとの評価をまとめて出すもので、何を材料にするかは学校の評価の計画で決まります。安心の目安を点数に置く代わりに、表の「惜」の点を見てください。「惜」の点は、見直しの決まりで次のテストから動かせる点です。「知」の点は直すのに日数がかかる一方で、直すと次の範囲でも効きます。
答案を見せたがらないときはどうしますか
答案を出させようとして取り上げると、次のテストからは返ってきたことも言わなくなることがあります。「点数は言わなくていいから、問題用紙だけ一緒に見よう」と、点数から目を外す言い方に変えてみてください。印を付けるのはお子さまで、親は表だけを見る、という役割にすると、見せる理由が生まれます。それでも見せない日が続くなら、学期の面談で教科の先生や担任に、答案の様子を聞く方法もあります。
中学校の先生と相談先に確かめること
教科の先生や担任には、次のように聞けます。面談の前に紙に書いておくと、短い時間でも聞きもらしが減ります。
- 「この教科の2学期の評定は、定期テストのほかに何を材料にしていますか」
- 「この問題で減点された理由を、教えていただけますか」
- 「中1の内容で、戻って確かめておいた方がいい単元はありますか」
- 「次の定期テストの範囲は、いつごろわかりますか」
- 「授業中の様子で、テストの点と違って見えるところはありますか」
点が下がった時期に、朝起きられない日が増えた、学校の話をしなくなった、食事の量が変わった、という様子が重なっているなら、勉強の話はいったん脇に置いてください。学校生活のことは担任やスクールカウンセラーに、体の不調は医療機関に相談します。家が武蔵野市にあれば市の教育支援センターへ話を持ち込めますし、東京都教育相談センターも、都内の家庭や都内の中学校に通う生徒なら使えます。三鷹市や小金井市など武蔵野市の外で暮らすご家庭は、その市の教育委員会が持つ教育相談の窓口を探してください。
1対1の授業で中2の答案から確かめること
個別指導の授業では、返ってきた答案をお子さまと並んで見て、「知」の問題がどの単元の、どの一行でつまずいたのかを確かめます。英語の並べかえで落ちているなら、中1の語順、つまり主語のすぐあとに動詞を置く形まで戻り、目の前で短い文を1つ書いてもらいます。「惜」の問題は、解いている手元を見ないと原因が見えません。符号を落とすのが式を写す瞬間なのか、かっこを外す瞬間なのかを見て、見直しの決まりを、その子の手の動きに合わせて作り直します。
下がった答案を、次のテストの地図にする
答案は、返ってきた日に点数だけを見て閉じれば、ただの結果で終わります。印を付けて表にした答案は、次の範囲でどこから手を付けるかを示す紙に変わります。中1との差を示す合計点は、もう動きません。次のテストで動く点は、お子さまが赤で書いた「知」「時」「惜」の一字ずつの下に眠っています。
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