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中学生の英語の家庭学習のやり方—教科書の音読、単語、ワークを1日にどの順で並べるか|武蔵野個別指導塾

授業のある日の英語は、教科書の音声を3分聞くことから始め、音読、その日の新出語、ワークと直しの順に並べると30分に収まります。部活で20分しかない日に削る順番と、親が見る二つの所も載せています。
授業のある日の英語の家庭学習は、「本文の音声を聞く→音読→その日の新出語→ワークと直し」の順に並べ、20〜30分で終えます。先に耳と口で本文を通しておくと、単語の綴りが読み方と結びつき、ワークの問題に出てくる語や文の形も、一度声に出した物として読めるからです。今夜の最初の一手は、今日の授業で進んだ頁に付箋を貼り、本文の音声を一度だけ流すことです。
よくあるのは、夕食のあと、英語の教科書を開いたままの中1が「何から手をつければいいの」と聞いてくる場面です。机の上には教科書とワーク、単語の練習ノート、学校のプリントが重なっていて、どれも英語の勉強に見えます。「とりあえず単語をやれば」と返すと、お子さまは同じ語を10回ずつ書き始め、20分後、手首が疲れたところで鉛筆を置きます。音読もワークも手つかずのまま、その夜の英語は「やった」ことになります。
普段の日の英語で、手が止まる四つの理由
英語の家庭学習で手が止まるのは、怠けているからとは限りません。止まる場所はたいてい四つのどれかで、図1のように入口ごとに分けてみると、親が最初に手を出す所が見えてきます。

習った中身が言えない
中学校の英語の授業は、国の学習指導要領で、英語を使って進めることが基本とされています。教室では先生の英語を聞き、ペアで言い合い、教科書の文を読む時間が続くので、家で「今日は何をやったの」と聞かれても、「なんか、会話」としか答えられない中学生がいます。習った中身が言葉にならないと、家で何を復習すればいいかも決まりません。ここで使えるのは、中身ではなく場所です。何を習ったかは言えなくても、教科書の何頁まで進んだかなら言えます。図1の「頁で聞く」は、このことを指しています。
入口が多い
英語には、教科書、ワーク、単語の練習、学校のプリント、ノートと、手をつけられる物がいくつもあります。どれも正しい勉強なので、どれから始めても間違いではありません。だからこそ迷います。毎晩「今日は何から」と選ぶところから始まると、選ぶだけで疲れてしまい、目に入りやすいワークか単語だけで夜が終わります。普段の日は、入口を毎回同じにしておくほうが、頭は先へ進みます。順番を固定するのは、選ぶ手間を家の決まりに肩代わりさせるためです。
音と綴りがずれる
英語では、耳で先に覚える語がたくさんあります。言えるし聞けばわかるのに、書こうとすると綴りが出てこない。反対に、綴りは書けるのに読み方を自分で作ってしまい、授業で聞いた音と合わない。この二つのずれは、音と文字を別々の時間に覚えたときに起きやすくなります。学習指導要領も、発音と綴りを結びつけて教えるように求めています。家では、音を聞いてすぐにその語を書くと、音と文字が一本につながります。
終わりが見えない
「英語を30分やりなさい」と言われても、その30分で何を終えればいいのかが見えないと、子供は時計ばかりを見ます。音読は何回か、単語は何語か、ワークはどこまでか。終わりの線が引かれていない勉強は、始める前から重く感じられます。量を先に決めておくと、始める一歩が驚くほど軽くなります。
中学校の英語は、聞く、読む、話す(やり取りと発表)、書くの五つの領域に分けて目標が立てられています。家で毎晩その全部に手を出す必要はありません。普段の日は「聞く→声に出して読む→書く」という一本の線に並べれば、四つの理由のどれにも一度に手当てができます。
授業のある日の30分を、この順で並べる
図2は、授業のある日の英語の家庭学習のやり方を、時間の帯にしたものです。左から右へ、音から文字へと進みます。帯の長さは分の数に合わせてあり、全部で30分です。

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夕食の前に、時間割と付箋で今日の頁を決めます(1分)。時間割に英語がある日だけ、この30分を置きます。お子さまに「今日は何ページまで進んだ」と聞き、その頁に付箋を貼ってもらいます。中身を聞かずに場所を聞くのは、場所なら答えられるからです。この付箋が、このあとの作業をすべて同じ頁から始める目印になります。机の上に最初に出すのは、教科書と音声を流す端末だけにします。ワークと単語の練習ノートは、使う手順が来るまで鞄の中に置いておきます。目に入る物を一つずつ増やしていくと、入口で迷う時間がなくなります。
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本文の音声を2回聞きます(3分)。学校で案内されている教科書の音声を使います。1回目は本文を指でなぞりながら、2回目は教科書を閉じて聞きます。閉じて聞くと、どの文が聞き取れないのかがお子さま自身にわかります。意味がつかめない文があれば、授業のノートや先生が配ったプリントで、その文の意味だけを先に確かめます。意味のわからない文を声に出しても、口が動くだけで頭には残りません。家で音声を聞く方法がまだわからないうちは、下の「学校と相談先で確かめること」の1つ目を先生に聞くまで、本文を目で追いながら小さな声で1回読むところから始めます。
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音声のあとについて音読します(7分)。1文ずつ音声を止め、同じ速さで言います。本文の終わりまで来たら、音声なしで最初から通して1回読みます。つかえた語には、鉛筆で小さな点を打ちます。点は失敗の印ではなく、次の作業で書く語の候補です。声は、自分の耳に自分の音が届く大きさがあれば足ります。
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その日の新出語だけを、言いながら書きます(5分)。その日の頁で新しく出た語だけを扱います。前の課の語にも、単語の練習ノートの先の頁にも、この時間は手を出しません。1語ずつ、音声で聞いた読み方を口で言いながら1回書き、次に手本を手で隠してもう1回書きます。手順3で点を打った語だけは、もう1回多く書きます。量を増やすのは、点の付いた語だけです。
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ワークのその日の範囲を解きます(10分)。ワークは最後に置きます。本文を何度か声に出したあとなら、ワークの問題に本文と同じ語や文の形が出てきたとき、さっき声に出した物として目に入ってきます。範囲は、その日の授業で進んだ所までです。先へ進めたくなっても、普段の日は今日の範囲で止めます。
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直しは文ごと書き、直した文を声に出します(5分)。英語の直しは、間違えた語だけを赤で書き換えて終わりにしないことが肝心です。語の順番を間違えたなら、正しい語順で1文をまるごと書き直し、その文を1回声に出します。語だけを直すと、次に同じ形の文を作るとき、また同じ所で迷います。文ごと書いて読むと、手と口に同じ形が残ります。
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部活で20分しかない日は、ワークから削ります。削る順番も先に決めておきます。聞く3分、音読7分、新出語5分はそのまま残し、ワークと直しを合わせて5分にします。解く問題を減らしても、解いた分は文ごと直します。それも難しい夜は、音声を1回聞いて通しで1回読むだけで、その日の英語を終わりにします。0の日を作らないことが、次の授業の日の30分を軽くします。
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授業のない日は、音読だけを5分にします。前の授業の頁を開き、音声を1回聞いて、通しで1回読みます。新しいことは足しません。2日あくと、読めていたはずの文でつかえることがあります。そこにも点を打っておくと、次の授業の日の手順4で書く語が先に決まります。
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週末に足すのは、その週の文の形の確かめを1つだけにします(15分)。その週の本文から、新しく習った文の形を含む文を3つ選びます。ノートの左側に日本語の意味だけを書き、右側に英語を自分で書いてから、教科書と見比べます。合わなかった文は、手順6と同じく文ごと書き直して声に出します。土曜か日曜のどちらに置くかを決めておき、週末に足すのはこの1つだけにします。
親が見るのは、音読の声とワークの直し
親が英語を得意かどうかは、この見方には関係ありません。毎晩見るのは、図3の二つだけです。

音読の声では、発音が正しいかどうかを判定しません。聞くのは、止まらずに最後まで読めたかと、止まった語に点を打ったかの二つです。つかえた場所が紙に残っていれば、その日の手順4で書く語が決まります。発音が気になったときは、親が言い直させるのではなく、音声の同じ文をもう一度流して、お子さまに聞き比べてもらいます。基準を音声に置いておくと、親子で発音を言い合う夜になりません。
ワークの直しでは、丸の数を数えません。見るのは、間違えた所を文ごと書き直したかと、直した文を声に出して読めたかです。直した文を1つ読んでもらえば、確かめは30秒で済みます。答えが正しいかどうかを親がその場で決める必要はありません。直しが文の形で残っていれば、次の授業で先生に見せることもできます。
言葉と場面の例
普段の日の英語は、声のかけ方ひとつで入口が変わります。そのまま口に出せる言い換えを、六つ並べます。
「早く英語やりなさい」→「付箋の頁の音声、先に流しておくね」。命令の言葉は、始めるかどうかの押し問答を生みます。最初の一手を親が引き受けて音声を流してしまえば、お子さまは聞き始めるだけで手順2に入れます。始める重さの大半は、最初の1分にあります。流したあとは、親は台所に戻ってかまいません。
「英語の勉強、終わったの」→「今日の本文、通しで1回だけ聞かせて」。終わったかどうかを聞くと、返事は「うん」か「まだ」しかありません。読むのを聞かせてと頼めば、親は音読の声という確かめる物を手に入れ、お子さまは「終わった」と言う代わりに、終わった証拠を見せる側に回ります。
「単語は全部覚えなさい」→「今日出た語だけ、言いながら書こう」。「全部」には終わりがありません。その日の分に区切ると5分で終わる量になり、始める前の重さが減ります。言いながら書く、と添えるのは、音と綴りを同じ時間に結ぶためです。
「まだ単語やってるの、遅いよ」→「点の付いた語が書けたら、ワークに移ろう」。時間で急かすと、お子さまは急いで書くだけになり、綴りが雑になります。区切りを物で示せば、どこまで終われば次へ進めるのかが見えて、手が自分から次の物へ伸びます。
「なんでこんなのもわからないの」→「どの文で止まったか、指で教えて」。責める言葉は、その場で手を止めます。止まった文を指してもらえば、意味を確かめる文か、もう一度音声で聞く文かが決まり、次の一手が見えます。
「英語はわからないから、自分でやって」→「読むのを聞く係ならできるから、読むときは呼んで」。親が英語を教えられなくても、聞く係は務まります。「わからないから」と手を離すと、お子さまは英語の時間を一人で抱えることになります。
やりがちな三つのずれ
単語から始めてしまう
「英語はまず単語」と考えて、単語の練習を最初にさせるのは、よくある始め方です。ずれるのは、音を聞く前に綴りだけを追うと、読み方を自分で作ってしまう所です。作った読み方で何回書いても、授業で聞く音とはつながりません。直し方は、単語を音読のあとの4番目に置くことです。その時点では、本文の中で何度も声に出した語になっています。
ワークを先に片づけて、音読を飛ばす
ワークは提出があり、進んだ頁が目に見えます。音読は何も残りません。だから時間が足りない夜は、音読から先に消えていきます。ずれるのは、本文を読めないままワークを開くと、問題文の英語を1語ずつ追うことになり、かえって時間がかかる所です。直し方は、削る順番を先に決めておくことです。音読は最後まで残し、削るのはワークの問題の数にします。
平日を空けて、週末にまとめて長くやらせる
平日は部活で忙しいからと、土曜にまとめて1時間の英語を置く家があります。ずれるのは、間が空くと授業の日に読めていた文でもつかえるようになる所と、長い時間の後半がワークの空欄を埋めるだけの作業になりやすい所です。直し方は、平日に短く毎回置き、週末は文の形の確かめを1つだけにすることです。授業のない日の5分の音読が、週末の15分を楽にします。
よくある質問
英語の家庭学習は、毎日何分くらいすればいいですか
授業のある日は20〜30分、授業のない日は5分の音読から始めます。この時間は、手順をひととおり回すとこのくらいに収まるという値で、長いほどよいというものではありません。30分で終わらない日が続くなら、時間を延ばす前に、どの手順で止まっているかを見ます。音読で止まるなら本文の意味の確かめを、ワークで止まるならその前の音読の回数を疑います。
声に出して読むのを恥ずかしがります
ささやく声でもかまいません。口を動かして音にすること自体に意味があるので、大きな声でなくても進みます。家族の前で読むのを嫌がる時期なら、自分の部屋で読んでよいことにして、親はつかえた語に打った点だけを見せてもらう形に変えます。声を確かめたいときは、1回分を録音して、あとで流してもらう形でもかまいません。
意味のわからない文があるまま、音読を続けてもいいですか
続ける前に、その文だけ意味を確かめます。授業のノートや先生のプリントを見ても意味がつかめない文は、付箋にその文の頁と行を書き、次の授業で先生に聞く物として残します。一晩で全部をわかろうとしなくてかまいません。わからない場所が書き出してあれば、翌日の授業がそのまま答え合わせの時間になります。
学校と相談先で確かめること
英語の先生には、次のことをそのまま聞けます。保護者面談や連絡帳で、1つずつ聞けば足ります。
- 教科書の本文の音声は、家でどうやって聞けますか。学校の端末でも聞けますか。
- 授業で進んだ頁は、どこで確かめられますか。授業の記録や連絡の紙はありますか。
- 新出語の小テストはありますか。範囲はどうやって知らされますか。
- 音読の宿題や、音読を記録する紙はありますか。
- 英語の直しは、ワークに書くのとノートに書くのと、どちらがよいですか。
英語の手順を整えても、朝に起きられない、学校に行きにくい、体調の崩れが続くといった様子があるときは、勉強の工夫だけで抱え込まずに相談します。学校生活のことは担任とスクールカウンセラーに、市では武蔵野市の教育支援センターに、都では東京都教育相談センターに話せます。武蔵野市の外にお住まいなら、その市の教育委員会が設けている教育相談の窓口が入口です。体の不調は医療機関で診てもらいます。
個別指導で確かめること
1対1の授業では、最初に教科書の本文を1文ずつ読んでもらい、どの語でつかえるか、どの文の形で意味が取れなくなるかを聞きます。つかえる所が今の課にあるなら、家の30分の配分を変えるだけで足ります。前の学年で習った文の形でつかえているなら、その形が出てきた課まで戻り、1文ずつ書いて読む練習を授業で重ねます。直しの書き方も、家と同じく文ごとにそろえます。家と授業で同じ順番を使えば、お子さまは家でも迷わずに始められます。
まとめ
英語の家庭学習のやり方で迷う夜に、新しい教材は要りません。要るのは、毎晩同じ順に物を出す決まりと、親が見る二つの所です。教科書を開いたまま「何から」と聞かれたら、付箋を貼った頁で音声の再生を一度押す。その一押しのあとには、音読も単語もワークも、もう順番どおりに並んでいます。
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