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学校のワークは家庭学習でいつ解くか—提出日の前夜にまとめて埋めない中学生の回し方|武蔵野個別指導塾

授業のあった日の夜にその範囲だけを解き、1ページごとに丸をつけて迷った問題に△を残す。そうすれば提出日の前夜は、空欄を埋める夜から見直してかばんに入れる夜へ変えていけます。
学校のワークは、その単元を授業で習った日の夜に、その日に進んだ範囲だけを解くのがいちばん軽く済みます。授業の説明がまだ頭に残っているうちなら、例題の解き方をそのまま使えて、答えを見に行く回数が減るからです。週末はその週に付けた印の問題を解き直す日にあて、提出日の前夜は新しいページを開かず、見直してかばんに入れるだけの夜にします。今夜の最初の一手は、ワークの目次を開き、授業で終わった単元まで鉛筆で線を引くことです。線より手前で、まだ白いままのページを数えてください。それが今週の夜に割り振る量です。
よくあるのは、提出日の前夜、ワークの答えのページを開いたまま手が止まった中1という場面です。22時を過ぎた机の上で、数学のワークは提出範囲の半分が白いまま残っています。答えの冊子は該当のページまで開いてあり、写せば30分で埋まることは本人がいちばんよく知っています。それでも鉛筆が動かないのは、写した空欄が明日の朝に先生へ見せる物にはなっても、自分の力にはならないと、どこかで感じているからかもしれません。親が部屋をのぞいて「まだやってるの」と声をかけると、本人は答えの冊子を閉じ、何も書かれていないページの上で黙ってしまいます。
前夜にまとめて埋めるとき、子供の側で起きていること
前夜のワークが重くなるのを、怠けているからと決めつける前に、起きていることを分けて見てください。よくあるのは次の四つで、いくつかが重なっていることもあります。
授業とワークのあいだに日が空いている
月曜に習った一次方程式のページを金曜の夜に開くと、子供は解き方を思い出すところから始めることになります。授業の日の夜なら黒板の例題がまだ頭にあり、ノートを1回見れば手が動きます。4日空くと、ノートを読み直して教科書の例題を探し、それでもあいまいなまま問題に向かうので、1問にかかる時間がふくらみます。前夜にまとめて解く子供の手が遅いのは、力が足りないからというより、この「思い出す時間」を毎ページ払っているからです。
提出のために埋めるワークになっている
提出のために埋めるワークと、覚えるために解くワークは、同じ冊子でも終わり方が違います。埋めるワークは空欄が無くなった時点で終わり、解くワークは間違えた問題が直って、迷った問題に印が残った時点で終わります。前夜は時間が足りないので、目標が「空欄を無くす」に切り替わり、答えを写す方へ自然に流れていきます。写して埋めたページは提出の形は整いますが、あとで開いても、どこでつまずいたかが何も残っていません。
丸つけが、丸を描く作業になっている
答えと照らして、合っていれば丸、違っていれば直す。この順が崩れて、答えを横に置いたまま赤ペンで丸を並べていくだけになることがあります。中1の最初は、丸つけを先生に見せるための飾りのように受け取っている子供もいて、符号の違いや単位の書き忘れまで丸にしてしまいます。間違いが丸の下に隠れたまま提出されると、本人も親も、その単元が解けていないことに気づけません。
どこまで出すのかが見えていない
中学に入って最初の定期テストでは、ワークの提出範囲がどこに書かれ、いつ集められるのかを、本人がつかめていないことがあります。範囲表のどの欄を読めばよいか、授業で先生が言った「ここまで」をどこにメモしたかがあいまいなまま、前夜に初めてページを数えて量に驚く、という順で起きます。範囲と日が見えていれば、量は前の週から少しずつ割り振れます。
図1のように、授業の日の夜に少しずつ解く形と、前夜にまとめて埋める形では、同じページ数でも夜の重さがまったく違います。上の段は授業のあった月・水・木に「解く」が入り、週末に「直す」、前夜は「見直す」だけです。下の段は授業から日が空いたまま、前夜に全部が積み上がっています。

授業の日の夜から提出日までの手順
ここからは、授業のある普段の週に、学校のワークをどう回すかを順に書きます。最初の2週間は親が手順を一緒に確かめ、3週目からはお子さまが自分で回し、親は週末に印だけを見る形へ移していきます。
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日曜の夜、時間割とワークの目次を並べる(5分)
ワークが配られている教科ごとに、今週その教科の授業が何曜にあるかを時間割で確かめ、ワークの目次の横に曜日を小さく書きます。提出日がわかっていれば、目次の上に日付も書きます。親がかける言葉は「今週、数学と英語の授業は何曜にある?」の一つで足ります。目次は先生がどの順で進むかの地図なので、ここに書き込んでおくと、毎晩「今日はどこを解くか」で迷わなくなります。
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授業のあった日の夜、その日に進んだ範囲だけを解く(1教科10〜20分)
夕食の前か後の決まった時刻に、その日授業があった教科のワークを開き、授業で進んだ所と同じ単元のページだけを解きます。どこまで進んだかがはっきりしないときは、教科書の今日のページとノートの最後の板書を見比べれば決まります。習っていない先のページは解きません。授業で聞く前に解くと、答えを見ながら進めることになり、印の付け方もあいまいになるからです。先生が予習としてワークの範囲を指定しているときは、その指示に合わせます。親の言葉は「今日の授業、教科書のどこまで進んだ?」です。「ワークやったの?」より答えやすく、今夜の範囲がそのまま決まります。
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1ページ解いたら答えを出して丸をつける
答えの冊子は、解いているあいだは机から離れた所に置きます。中1の最初の数週間は、親が預かって居間の棚に置き、「1ページ終わったら取りに来て」と決めておくと迷いが減ります。1ページ(見開きなら片側)を解き終えたら答えを持ってきて、1問ずつ照らします。照らすのは答えの数字だけではなく、符号、単位、英語のつづりと大文字、漢字の送り仮名までです。合っていれば丸、違っていれば×を付けます。全部を解き終えてからまとめて丸をつけると、最初のページの間違いを最後のページまで繰り返してしまうので、1ページごとに区切ります。
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×の問題は、写す前にもう一度自分で解く
×が付くと、すぐに正しい答えを赤で写したくなります。そこで一度止めて、まず解説を読み、読み終えたら答えの冊子を閉じて、何も見ずにもう一度解きます。解き直しは丸つけと違う色(青など)で書くと、自分で解き直した跡と写した答えの区別があとでつきます。合ったら×の横に小さく日付を入れます。直しの書き方(どの色で、どこに書くか)に教科の先生の指示があるときは、そちらに従ってください。
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迷った問題とわからない問題にも印を残す
印は×だけでは足りません。合っていたけれど迷った問題、勘で選んで当たった問題には△を付けます。解説を読んでも解き方がわからない問題には「?」を付け、そのページに付箋を貼ります。印は直したあとも消しません。図2のように、授業の日の夜は「解く・丸をつける・印を残す」の三つで一回分になり、週末と前夜はその印を使う日になります。

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週末は、その週の印の問題だけを解き直す(30分まで)
土曜か日曜のどちらかに時刻を決め、その週に付いた×と△の問題だけを開いて、答えを見ずに解き直します。授業の日に解けなかったページが残っていれば、ここで埋めます。先のページには進みません。「?」の付箋の問題は、月曜に先生へ聞く問題として、付箋に聞きたいことを一行で書いておきます。「この式の2行目から3行目がわからない」のように止まった場所が書いてあれば、休み時間の短い質問で済みます。
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範囲表が配られた日に、残りを数える
範囲表が配られたら、その日のうちに提出範囲とワークの白いページを数えます。範囲表が無い教科は、提出日の1週間前を数える日にします。授業で習ったのにまだ解いていないページがあれば、残りの夜に割り振ります。白いページが6ページで提出まで平日が5日あるなら、1日1〜2ページです。まだ授業で習っていない単元が提出範囲に入っていれば、その単元は授業の日の夜に回すと決め、先回りして解かないようにします。
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提出日の前夜は、見直してかばんに入れる(15分)
前夜は新しいページを解きません。印の付いた問題をざっと見直し、提出範囲のページに抜けがないか、名前と組と番号が書いてあるか、付箋がはがれていないかを確かめて、そのままかばんに入れます。かばんに入れるところまでを前夜の手順に含めておくと、翌朝の「ワークを家に忘れた」も防げます。
言葉と場面の例
同じ場面でも、親の一言で子供の手が答えの冊子へ向かうか、印の方へ向かうかが変わります。言いがちな言葉と、言い換えの例を五つ並べます。
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答えの冊子を開いているのを見つけたとき
言いがちな言葉は「また答え見てる」。言い換えるなら「どの問題で止まった?その問題だけ解説を読んで、閉じてから解こう」です。見たこと自体を責めると、次は隠れて見るようになります。止まった問題を一つに絞れば、答えの冊子は写すための物から、解説を読むための物に戻ります。
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丸が全部付いていたとき
言いがちな言葉は「すごい、全部合ってる」。言い換えるなら「迷ったのはどれだった?そこに△を付けておこう」です。全部丸を褒めると、次も全部丸にしたくなり、迷いを隠す方へ動きます。迷いを印で残すことを認めれば、週末に解き直す問題が手元に残ります。
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直しを赤で写しているとき
言いがちな言葉は「間違えた所、赤で直しておきなさい」。言い換えるなら「解説を読み終えたら、答えを閉じて青でもう一回解いてみて」です。赤で写すだけだと、正しい答えがページに並んでも、解けるようになったかはわかりません。閉じて解く一手を入れると、直しがそのまま練習になります。
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×がたくさん並んで黙ってしまったとき
言いがちな言葉は「こんなに間違えて、授業聞いてたの」。言い換えるなら「×の所が、週末に解き直す場所だね。いくつあるか数えておこう」です。×の数を責めると、次から×を付けなくなります。×は失敗の記録ではなく週末の予定表だと、言葉で示しておきます。
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前夜になって残りが多いとわかったとき
言いがちな言葉は「なんで今まで放っておいたの」。言い換えるなら「残りは何ページ?今夜解ける所と、明日の朝、先生に相談する所を分けよう」です。前夜に理由を問い詰めても、ページは減りません。残りを数えて分ければ、写して埋めるか白いまま出すかの二択から抜け出せます。間に合わない分を遅れて出してよいか、どこまで出せばよいかは先生が決めることなので、翌朝本人の口から聞くように促します。
やりがちな三つのずれ
ワークのことで親が良かれと思ってしていることが、提出日の前夜を重くしていることがあります。よく見かけるずれを三つ、直し方と一緒に書きます。
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前夜に「ワークは?」と確かめる
前夜の確認では、空欄があるかどうかしか見られず、見つかっても手の打ちようがありません。子供にとっては、提出の直前に責められる場面が毎回くり返されるだけになります。直し方は、確かめる日を前夜から週末へ移し、見る物を空欄から印へ変えることです。週末に印の問題が直っていれば、前夜に聞くことはもう残っていません。
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丸の数で褒めたり叱ったりする
丸の数を見られると、子供は丸を増やす方へ動きます。答えを先に見る、迷った問題をそのまま丸にする、×を付けない、の三つが起きやすくなります。直し方は、図3のように、同じページでも見る所を丸から印に変えることです。丸を数えれば6問中4問が合っていても、親が開くのは×の3番と△の5番の2問です。その2問について「どう直した?」と聞き、直した跡があればそこを認めます。

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休みの日に先のページまでまとめて解かせる
授業で習う前のページは解き方がわからず、答えを見ながら進めることになります。授業の日の夜に解く分も無くなるので、授業とワークの結びつきが切れてしまいます。直し方は、週末は先へ進まず、その週の印の問題に使うことです。先に進めたい気持ちがあるなら、ワークではなく教科書の次の単元を読んでおく程度にとどめ、ワークは授業の日まで待ちます。
よくある質問
中1の定期テストまでに、ワークは何回解けばいいですか
回数を家で決める前に、まず1周目を授業の日の夜に済ませることを目指してください。授業の日に解いていれば、範囲表が配られた時点で、それまでに習った所の1周目は終わっていて、残りの日を印の問題に回せます。何回解くか、どの形で出すかを学校や先生が指示しているときは、その指示が先です。回数を増やすより、1周目の丸つけと印を丁寧にしたほうが、あとで開くページがはっきりします。
親が丸つけをしたほうがいいですか
丸つけはお子さまに任せ、親は印を見る側に回ってください。答えと照らす作業そのものが、どこで間違えたかに自分で気づく練習だからです。中1の最初の数週間だけは、丸つけのときに一度だけ隣に座って、符号や単位まで照らしているかを見ておくと安心です。そこで照らし方がそろえば、あとは週末に印の数と直した跡を見るだけで足ります。
答えの冊子が手元に無いときは、どう丸をつけますか
答えの冊子が配られない、または先生が預かっている場合は、家でどう確かめてほしいかを先生に聞いてください。そのうえで、教科書の例題やまとめのページと照らし、自分で正しいと思える問題に丸、自信のない問題に△を付けておきます。ワークが返ってきたら、先生の丸と自分の丸を見比べて、違っていた問題に×を付け直します。印の付け方が同じなら、答えが手元に無くても週末の解き直しは回せます。
学校と相談先で確かめること
ワークの集め方や評価の仕方は、学校と教科によって違います。評価の観点には「主体的に学習に取り組む態度」があり、ワークの出し方がこの観点とどう結びつくかは、学校の評価の計画や教科の先生の説明で確かめるのが確実です。次の質問は、保護者会や個人面談、連絡帳でそのまま使える形にしてあります。
- ワークの提出日と提出範囲は、どこで知らされますか(範囲表・授業での指示・学校からの連絡)。
- 答えの冊子は配られますか。配られない場合、家でどう確かめればよいですか。
- 丸つけと直しの書き方(色・書く場所・解き直しの残し方)に決まりはありますか。
- 提出物は、評価のどの観点の材料になり、どう見られますか。
- 提出に間に合わないとき、遅れて出すことはできますか。その場合は誰に伝えればよいですか。
ワークをめぐる言い合いが毎晩続く、学校の話をしなくなった、朝起きられない日が増えたといった様子は、勉強の手順だけでは片づきません。そうしたときは、担任やスクールカウンセラーに相談してください。武蔵野市にお住まいなら市の教育支援センター、都内なら東京都教育相談センターも、子供と保護者の相談を受けています。武蔵野市の外にお住まいの場合は、お住まいの自治体の教育委員会の相談先を探してください。
個別指導で確かめること
1対1の授業では、学校のワークをそのまま机に出してもらい、印の付いた問題から開きます。×の問題は、解説を読んで解き直した跡があるか、式のどの行で間違いが入ったかを一緒に見て、止まった所が授業のどの説明にあたるかまで戻ります。「?」の問題は、教科書の例題に戻り、例題と問題のどこが違うのかを本人に言葉にしてもらいます。最後に授業の進み方とワークの白いページを照らし、学校で次に授業がある日の夜に解く範囲を、本人と決めて終えます。
まとめ
提出したワークが返ってきた日に、×の横の日付と△の数を親子で数えてみてください。印の多い単元こそ、次に授業がある日の夜に時間をかける単元です。前夜に写して埋めた冊子からは、この数が取れません。提出日の前夜に開くページが、白い空欄ではなく青い字の解き直しで埋まっていれば、そのワークはもう提出のためだけの冊子ではありません。
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