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学校推薦型選抜の一覧を自分で作る—ある大学の探し方と、7月に出る入試の要点|武蔵野個別指導塾

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推薦の区分は学部・学科ごとにあるか無いかが分かれます。7月31日までの発表と秋の募集要項の2回に分けて写し、募集単位・評定・日程など7つの列で自分の表を作る順番を、今週の手順に落として示します。

学校推薦型選抜(公募推薦)がある大学の一覧は、大学が出す2つの文書を写して自分で作ります。2027年度入学者選抜(令和9年度・2027年4月入学)では、次の順で材料がそろう決まりでした。

大学が出す文書 出る時期 一覧のどの列を埋めるか
入学者選抜の基本的な事項(選抜区分ごと) 2026年5月27日から7月31日まで 推薦の区分がある学部・学科、試験の教科や評価の方法
募集要項 期限は2026年12月15日。推薦の出願は11月1日以降に始まるので、推薦の分はその受付より前に要る 出願資格・評定・資格・専願か・日程
変更の予告 教科・科目の入れ替えのように準備に響くものは2年程度前 来年以降の行の書き直し

発表したあとは、受ける人が損をする方向へ中身を変えない決まりがあり、発表の期限は7月31日です。だから一覧の骨組みは7月末に作り、秋の募集要項で肉を付けます。一覧の1行は「大学」ではなく、「学部・学科と区分の組」にします。

よくあるのは、大学のサイトを10個開いたままのノートパソコンを前に、どのタブが何年度の何の頁だったのか、わからなくなる場面です。1つは去年の入試の結果、1つは学部の紹介、もう1つは今年の募集要項の目次で、推薦の行がどこにも見当たらない。タブを1つ閉じるたびに、さっき読んだ評定の条件がどの頁にあったかも一緒に消えていきます。開いた頁の数は調べた量に見えますが、紙に写していない条件は、出願の前の晩には何の役にも立ちません。

学校推薦型選抜がある大学は、学部・学科と選抜区分の組で探す

「推薦がある大学」と検索すると、大学の名前が並びます。けれども推薦は、大学にまるごと付いている入口ではありません。文部科学省の令和9年度の大学入学者選抜実施要項は、大学に対し、試験の教科や評価の方法などの基本を「選抜区分ごと」に決めて発表するよう求めています。さらに、2つ以上の区分で入学者を選ぶなら、区分ごとに評価のしかたと、その区分を置く理由を示したうえで、募集人員を分けて書くよう求めています。推薦の区分があるかどうかは、学部や学科という募集の単位ごとに見なければわかりません。

図1 推薦の区分は学部・学科ごとに有る無しが分かれる

図1のように、同じ大学の中でも区分のそろい方は学部ごとに違うことがあります。図の学部Aには公募の推薦があり、学部Bには無く、学部Cには推薦はあっても総合型選抜がありません。募集の単位そのものも大学によって違います。実施要項は、学科ではなく学部でまとめて募集する「大くくり」を望ましいとしていますが、決めるのは大学なので、学部単位で募集する大学もあれば、学科ごとに分けて募集する大学もあります。一覧の行を大学の名前で作ると、この違いが見えなくなります。

そこで、一覧の1行は「募集単位と区分の組」にします。同じ学部に推薦の区分が2つあるなら、2行に分けます。たとえば条件を満たす高校生が広く出せる区分と、専門学科や総合学科の出身者を対象にした区分が並んでいれば、出願の条件も試験も別なので、1行にまとめると条件を取り違えます。

区分の名前にも気をつけてください。公募の推薦は、「公募制」「一般公募」「公募推薦」など、大学によって呼び方が違うことがあります。名前で探すより、出身の高校を大学が指定しているかどうかで見分けるほうが確かです。高校を指定せず、条件を満たせば校長の推薦で出願できる区分が、あなたの一覧に載る行です。

7月31日までに出る入試の基本的な事項と、発表のあとに動かない部分

2027年度の入試では、大学は2026年5月27日から7月31日までの間に、区分ごとの試験の教科・科目、評価の方法、そのほか入学者選抜の基本になる事項を決めて発表する決まりでした。実施要項は、発表した中身を大学のホームページに載せるなどして、広く知らせるよう努めることも求めています。推薦がある大学を探すとき、最初に開くべきなのは、大学のサイトの入試の頁にあるこの発表です。

この文書の名前は大学ごとに違います。題名で探すより、中身で見分けてください。区分ごとに、試験の教科・科目や、面接・小論文・書類の扱いが並んでいれば、それが探している発表です。学部の紹介や去年の入試の結果は、同じ入試の頁に並んでいても別の文書です。

図2 入試の基本の発表から募集要項の期限までの暦

図2は、2026年の暦を日数に比例させて並べたものです。基本の事項の発表期間は5月27日から7月31日までのおよそ2か月です。7月31日から93日たつと推薦の出願が始まる11月1日になり、そこから44日で募集要項の発表の期限の12月15日が来ます。大学が発表したあとは、大規模な災害などで入試ができない場合を除き、受験者に不利益を与えるおそれのある変更をしない決まりです。発表の期限が7月31日なので、夏の終わりには骨組みが固まります。夏に作った骨組みを秋の募集要項で崩されずに使えるのは、この決まりがあるからです。

募集要項には、アドミッション・ポリシー、募集人員、出願要件、出願手続、試験期日、評価方法、試験場、入学検定料などが書かれます。期限の12月15日は一般選抜まで含めた全体の締切です。推薦の出願は11月1日以降に始まるので、出願手続が書かれた推薦の募集要項は、受付より前に手元に無ければ出願そのものができません。「12月15日まで待てばよい」と読まず、推薦の分は出願の受付より前に出ているものとして探してください。

もう1つ、見落とされやすいのが予告です。実施要項は、学力の試験で課す教科・科目の変更のように、志願者の準備に大きく響く変更は2年程度前に予告し公表するよう求めています。文部科学省のQ&Aは、募集人員や出願要件、配点、調査書の使い方の変更なども、できるだけ早く知らせるよう求めています。入試の頁に「来年度からの変更」の知らせがあれば、一覧の行の端に印を付けておきます。

自分で作る一覧の7つの列と、2回に分けて埋める順番

一覧の列は7つで足ります。募集単位・試験・出願資格・評定・資格・専願か・日程です。図3のように、この7つは1回では埋まりません。7月までの発表で埋まるのは、推薦の区分がどの募集単位にあるかと、試験の中身です。出願の条件と日付は、秋の募集要項で埋めます。7月の発表に出願の条件まで載せている大学なら、その時点で先に埋めてかまいません。

図3 一覧の7つの列を夏と秋の2回に分けて埋める

列ごとに、どこを読み、何を写すかを決めておくと、10個のタブが要らなくなります。

列 読む場所 写すときの決まり
募集単位 基本の事項の区分の一覧 学部か学科かを、要項の書き方のまま写す
試験 基本の事項の評価方法の欄 面接・小論文・個別テスト・資格の利用などを区分ごとに書く
出願資格 募集要項の出願要件 卒業見込みか、卒業後の条件があるか、学科の指定があるか
評定 募集要項の出願要件 数字と一緒に、全体か特定の教科か、どの言葉で書かれているか
資格 募集要項の出願要件か評価方法 検定の名前、級やスコア、取得の時期の条件
専願か 募集要項の出願要件か、誓約書などの提出書類の欄 「専願」「合格したら入学する」「併願可」など、要項の言葉のまま
日程 募集要項の試験期日と出願手続 出願期間・試験日・発表日・手続の締切の4つ

評定の列は、数字だけを写すと読み違えます。全体の学習成績の状況で条件を書く大学もあれば、特定の教科の評定を条件にする大学もあるからです。数字の横に、要項に書かれた言葉をそのまま添えておくと、あとで計算するときに迷いません。

学校推薦型選抜の日程の一覧を作るなら、日程の列は4つに割ってください。出願期間だけを写すと、ほかの入試の試験日や発表日との重なりが見えません。共通テストを使う区分は、2026年10月2日に締め切られた共通テストの出願を自分が済ませているかも、同じ行に書きます。

専願の列は、私立と国公立で書き方が違います。私立は募集要項の言葉のとおりです。国公立では、国立大学協会と公立大学協会の実施要領が、1人が1つの年度に受けられる推薦を1つの大学・学部に限っています。そこで、一覧に国公立の推薦が何行あっても、出せるのはそのうち1つの大学・学部だと書き添えます。

最後に、列の外に「どの文書の、何頁から、いつ写したか」を小さく書きます。出願の前の週に見直すとき、どの行が古い文書のままかが一目で見つかります。

学校推薦型選抜を検索するときの年度の見分け方と、高2のうちにしておくこと

大学のサイトの中で探すなら、入試の頁から入るのがいちばん速い道です。外から検索するときは、大学の名前と学部の名前、「学校推薦型選抜」、それに「2027年度」を並べて打ちます。年度を入れないと、去年や一昨年の頁が先に出てくることがあります。

年度の書き方には3つの顔があります。2027年度入学者選抜は令和9年度の入試で、2027年4月に入学する人のための入試ですが、出願と試験は2026年の秋から行われます。頁の上に「2026年度入試結果」とあれば、それは1年前の入試の結果で、今年の条件ではありません。PDFを開いたら、表紙か1頁目の年度を確かめてから写し始めてください。

去年の結果の頁にも使い道はあります。実施要項は、大学に過去の年度の志願者・受験者・合格者の数や、区分ごとの受験者数などを示すよう努めることを求めています。一覧の材料にするのではなく、その区分が去年も実際に行われたかを確かめる材料として見ると、区分の名前の変わり目に気づけます。

高2のうちにできることは、形を知ることです。いま出ている2027年度の募集要項は、来年のあなたにとって「去年の要項」になります。来年度の基本の事項がいつ発表されるかは来年度の実施要項で決まるので、日付は来年の要項で確かめるしかありません。それでも、どの頁に出願要件があり、評定がどの言葉で書かれ、試験の欄がどう並ぶかは、去年の要項でつかめます。予告の頁も今のうちに見ておきます。2年程度前に知らせる決まりがあるので、来年の入試に響く変更なら、もう出ているかもしれません。

よくある質問

推薦がある大学をまとめた一覧は、どこかに無いのですか

まとめて載せた冊子やサイトは、探し始める入口としては使えます。ただ、出願の条件と日付を最後に決めるのは、大学が出す募集要項です。入口の一覧で見つけた大学も、その大学の文書から写し直して、年度と写した日を書いた行だけを自分の一覧に残してください。

7月31日のあとに、推薦の条件が変わることはありますか

受験者が損をする方向の変更は、発表のあとはしない決まりです。それでも出願の前の週に一度、入試の頁の新着の知らせを見直してください。決まりが止めているのは不利な変更であって、知らせそのものではないからです。

推薦の募集要項がまだ出ていない大学は、一覧から外しますか

外さずに、去年の募集要項で仮の行を作り、行の端に「去年」と書いておきます。新しい募集要項が出たら、その行を上書きするのではなく、変わった欄にだけ印を付けて書き直します。どこが変わったかが、その大学が今年の受験者に伝えたいことです。

指定校推薦の大学も、同じ一覧に入れますか

分けてください。指定校推薦は大学が出身の高校を指定する推薦で、自分で検索して見つける入口ではありません。自分の一覧には公募の区分だけを載せ、指定校の有無は担任の先生に聞いて別の紙に書きます。

確かめる順番

今週、次の順で手を動かしてください。

  1. 開いているタブを閉じる前に、頁ごとに年度を確かめ、2027年度(令和9年度)の文書だけを残す。
  2. 残した大学ごとに基本の事項の区分の一覧を開き、公募の推薦がある募集単位を1行ずつ書く。
  3. 募集要項の出願要件の欄から、出願資格・評定・資格・専願かを、要項の言葉のまま写す。
  4. 日程の列を、出願期間・試験日・発表日・手続の締切に割って書き、締切が「必着」か「消印有効」かも写す。
  5. 担任か進路指導の先生に、推薦をもらうための高校の中の手続と締切を聞き、日程の列の前に書き足す。公募の推薦も、出願には校長の推薦が要ります。
  6. 要項の言葉の意味がわからない欄は、大学の入試の窓口に問い合わせ、答えと日付を列の外に書く。

高2の人は、2と3を2027年度の募集要項で行い、行の端に「去年」と書いておきます。さらに、志望する大学の入試の頁で、来年度からの変更の予告が出ていないかを見ておきます。

個別指導で確かめること

武蔵境駅前の教室では、作った一覧を一緒に開き、年度の取り違え、評定の条件の写し間違い、日程の重なりを1行ずつ確かめます。そのうえで、一覧に残った区分の試験に合わせて、志望理由書の下書きや面接の練習、小論文の準備をどの順で始めるかを決めます。一覧の行が決まってから準備を始めるので、受けない区分の対策に時間を使わずにすみます。

まとめ

推薦がある大学は、検索の画面に並ぶ大学の名前の数だけあるのではありません。7月31日までに固まった区分の骨組みと、秋に出そろう募集要項の条件を、自分の手で1行ずつ写した数だけあります。年度と写した日付の入っていない行は、まだ一覧の1行に数えないでください。

読んで終わりにするか、ここから変えるか。

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