
武蔵野個別指導塾の特徴
勉強しない子供はほっとくべきか—放っておいてよい範囲と、放っておけない三つの合図|武蔵野個別指導塾

始める時刻と科目の順は子供に任せ、提出の締切と睡眠と学校からの連絡は親が持ち続ける。冷蔵庫に貼る1枚の紙の書き方と、未提出・白紙・朝起きられない日が続いたら手を戻す線を、手順で示しています。
ほっとくのは、勉強を始める時刻と、どの科目からやるかの順番までです。提出の締切、睡眠、学校からの連絡の三つは、黙ると決めた日も親が持ち続けます。口を閉じること自体は悪くありません。けれども、何を任せて何を見ているのかをお子さまが知らないまま黙れば、それは放置です。今夜、紙を1枚出して「任せること」「親が持つこと」「見直す日」の三つの欄を書き、明日お子さまに見せてください。提出物の未提出が続く、答案の白紙が増える、朝起きられない日が続く。この三つのどれかが出たら、見直す日を待たずに手を戻し、学校や医療機関に相談します。
よくあるのは、「もう何も言わない」と決めて三日目の夜という場面です。一日目は、言いたいことを飲み込むだけで精一杯でした。二日目は、子供部屋の戸の向こうが静かなのが気になって、用もないのに廊下を二度往復しました。三日目の夜、食卓の端に置かれたままの学校のプリントが目に入ります。提出日は明日です。ここで声をかければ、自分で決めたことを三日で破ることになる。黙っていれば、出さないまま朝が来るかもしれない。この迷いは、黙る範囲を決めないまま黙り始めたところから来ています。
ほっとくと放置は、四つの点で違う
外から見ると、二つは同じ姿をしています。親は口を閉じ、子供部屋の戸は閉まっている。違いは、黙っている間に親が何を続けているかにあります。図1のように、親が見ている物、期限、本人が範囲を知っているか、戻す線の四つで分けると、自分の家の沈黙がどちらに寄っているかが見えてきます。

親が見ている物があるか
ほっとくとき、親は勉強の中身から目を離しますが、提出の締切、睡眠、学校からの連絡の三つは見続けています。放置は、この三つも含めて何も見ない状態です。勉強をするかしないかは、本人の問題として渡せます。しかし締切を落とすと、提出物の扱いによっては学校の評価に響くことがあり、睡眠が崩れると次の日の授業がまるごと頭に入らなくなります。どちらも一晩の失敗では終わらず、取り戻すのに日数がかかる。だから勉強の中身とは切り離して、親が持っておく意味があります。
見直す日があるか
ほっとくには終わりの日があります。「2週間は任せて、そのあと一緒に見直す」と決めてあれば、黙っている間の親の不安にも区切りがつきます。放置には期限がありません。終わりの見えない沈黙は、親にとっては我慢比べになり、子供にとっては見放されたのか信じられているのか判断のつかない時間になります。期限を決めるのは、子供を試すためではなく、親が黙っていられる長さを先に決めておくためです。
本人が範囲を知っているか
「何も言わない」と決めたのは親の側の事情で、それを子供に伝えないまま始めてしまうことがあります。伝えなければ、子供に見えるのは、急に親が黙ったという事実だけです。怒っているのか、諦めたのか、様子を見ているのか。本人にはわかりません。範囲を知らされないまま黙られると、子供は任された部分を自分の物として扱えず、親の顔色を読む方に力を使います。ほっとくなら、任せる範囲を口で言い、紙で見せるところまでが一続きです。
戻す線が決まっているか
どうなったら手を戻すのかが決まっていると、親は黙っている間も落ち着いていられます。戻す線がないと、気になるたびに口を出すか、何が起きても口を出さないかの両端に振れます。この線にするのは、あとで挙げる三つの合図です。机に向かう時刻が遅い、点数が少し下がった、といった任せた範囲の中の揺れは、線には入れません。揺れのたびに戻していたら、任せたことになりません。
家でできる手順
今夜から始めて、2週間後の見直しまでを一続きにします。使うのは紙1枚とカレンダーです。紙は図2のように三つの欄に分け、冷蔵庫か、お子さまの机の横に貼ります。

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今夜、紙を1枚用意して三つの欄を書く。A4の裏紙で足ります。左から「任せること」「親が持つこと」「見直す日」と書きます。きれいに作る必要はありません。頭の中にあった「何も言わない」を、範囲のある言葉に書き換えることが目的です。書いているうちに、自分が本当に黙りたいのは何かが見えてきます。始める時刻なのか、勉強の中身なのか、それとも口調なのか。
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「任せること」は二つに絞る。始める時刻と、科目の順番です。夕食の前にやるか後にやるか、数学からか英語からか。この二つは、本人が選んで外れても、次の日にやり直せます。選んだ結果がその日のうちに本人に返ってくるので、任せる練習にちょうどよい大きさです。最初から「勉強のことは全部任せる」と言うと、範囲が大きすぎて、本人も何から手をつければいいのかわからなくなります。二つで始めて、見直す日に広げます。
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「親が持つこと」は三つ書き、中身まで具体にする。提出の締切は、学校の予定表やプリントから、物と曜日を対にして書き写します。「英語ワーク 金曜」「理科のレポート 来週の月曜」という書き方です。睡眠は、寝る時刻と起きる時刻を書きます。何時にするかは家ごとに決めてかまいませんが、平日は毎日同じにします。学校からの連絡は、プリント、連絡のアプリ、電話のどれで届くかを書き、届いたら親が先に読むと決めます。この三つを親が持つのは、どれも子供の側から全体が見えにくいからです。締切は教科ごとにばらばらに告げられ、睡眠の崩れは本人には気づきにくく、学校の連絡には親あてに届くものもあります。
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翌日の夕方、紙を見せて欄を読み上げる。話すのは書いたその夜ではなく、次の日の、互いに急いでいない時間にします。紙を机に置き、左の欄から順に読みます。「始める時間と、どの科目からやるかは任せる。締切と、寝る時間と、学校からの連絡は今までどおり見る。2週間たったら、この紙を一緒に見直す」。言うのはそれだけにして、勉強への期待や心配は付け足しません。付け足すと、紙に書いていない注文が増えたように聞こえるからです。お子さまが黙って聞いていても、言い返してきても、紙は貼ります。
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見直す日を決めて、紙とカレンダーの両方に書く。最初の期間は2週間にします。1週間では、始める時刻を自分で決めることに本人が慣れる前に終わってしまいます。1か月を超えると、その間に締切がいくつも過ぎ、見直す前に取り返しにくい物が出てきます。学校の行事に区切りがあるなら、そちらに合わせてもかまいません。たとえば定期テストの範囲が配られる日の前です。テストの時期は学校の年間行事予定で確かめます。
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毎日見るのは三つだけにして、1分で終える。締切の前日には、出す物があるかどうかだけを確かめます。寝る時刻を過ぎたら、時刻だけを伝えます。学校から連絡が来たら、その日のうちに本人と読みます。勉強をしたか、何をやったかは聞きません。見た結果は、紙の余白に日付と○か×を書いておきます。×が付いても、その場で注意はしません。×は見直す日に使う材料です。
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見直す日は、紙を間に置いて三つから一つを選ぶ。2週間後、紙を机に置き、○と×を一緒に数えます。決めるのは、任せる範囲を広げる、今のまま続ける、一つだけ戻す、のどれかです。広げる例は、その週に解く問題集の範囲も任せること。戻す例は、始める時刻だけを親と相談して決めることです。どれにするかは、紙を見たお子さまにまず言ってもらい、親の考えはそのあとに言います。次の見直す日も、その場で紙に書きます。
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合図が出たら、見直す日を待たない。次の節の三つの合図のどれかが出たら、2週間の途中でも手を戻します。戻すのは合図に関わる部分だけで、任せた二つまで取り上げる必要はありません。
放っておけない三つの合図
任せた範囲の中で起きることは、見直す日まで待ちます。ただし、次の三つは待ちません。どれも、家の中で黙っているうちに取り返しにくくなるか、勉強の外で何かが起きている知らせかもしれないからです。図3のように、合図ごとに持っていく先が違います。

提出物の未提出が続く
一度の出し忘れは、任せた範囲の中の失敗として扱えます。合図にするのは、同じ週に2つ以上、または同じ教科で2回続けて出ていないときです。これは家で動き出すための線で、学校の基準ではありません。提出物を評価にどう入れるかは学校ごとの評価の計画で決まっているので、まず担任に聞きます。聞くのは、出ていない物の一覧と、いつまでなら受け取ってもらえるかの二つです。そのうえで一覧をお子さまと見ながら、出す順番を一緒に決めます。締切の管理は、その一覧が片づくまで親と本人の共同にします。
答案の白紙が増える
点数が下がることと、白紙が増えることは別の合図です。間違えた答案には、考えた跡が残ります。問題を読んで手が止まったのか、時間が足りなかったのか、書く気力がわかなかったのか。白紙の答案だけでは、そこまでは見分けがつきません。理由を決めつけず、白紙の問題に鉛筆で小さく印を付けて、教科の先生に見せます。授業でもその単元から手が止まっているように見えるかを聞けば、家の中だけでは見えない様子がわかります。家で白紙の問題を無理に解かせることはしません。
朝起きられない日が続く
これは勉強の合図というより、体と心の様子の合図です。夜更かしのせいだと決めつけて睡眠の約束を厳しくするだけでは、済まないことがあります。寝た時刻と起きた時刻、起きられなかった朝の様子を、本人の言葉のまま紙に書き留めます。「頭が重い」「お腹が痛い」と言ったなら、そのとおりに書きます。1週間に2日以上起きられない朝が2週続いたら、これも家での目安ですが、かかりつけの医療機関に相談し、担任にも朝の様子を伝えます。学校では、保健室やスクールカウンセラーにつないでもらえることがあります。
言葉と場面の例
黙ると決めたあとに口から出やすい言葉と、言い換えの例を五つ挙げます。どれも、任せた範囲には触れず、親が持つ三つだけを短く扱う言い方です。
「何も言わないけど、わかってるよね」は、「言わないと決めたのは、始める時間のこと。締切の前の日だけは、出す物があるか聞くね」に変えます。黙っていることを相手に意識させる一言は、言葉にしない注文です。聞かれる側は、何を求められているのかわからないまま構えます。何を聞くのかを先に言っておけば、実際に聞かれたときに構えずに済みます。
「ちゃんと出したの」は、「明日が締切のワーク、鞄に入った」に変えます。「ちゃんと」は、答える側に自分を採点させる言葉です。物の名前を出して、入ったか入っていないかだけを聞けば、答えは一言で済み、言い合いになる前に話が終わります。
「いつまで起きてるの。勉強もしないで」は、「12時を過ぎたよ。明日は何時に起きる」に変えます。睡眠と勉強を一つの文に入れると、睡眠の話まで勉強の説教に聞こえ、どちらも跳ね返されます。睡眠は時刻だけを伝え、起きる時刻を本人に言ってもらって終えます。
「先生から電話があったよ。どういうこと」は、「先生から連絡が来た。何て書いてあるか、一緒に読もう」に変えます。学校からの連絡は、親あてに先に届くことのある知らせです。問い詰める形で始めると、子供は中身より親の機嫌に答えようとします。中身を一緒に読み、どうするかはそのあとで決めます。
見直す日の「やっぱり任せてもだめだったね」は、「任せた二つのうち、続いたのはどっち」に変えます。見直す日は、任せたことの合否を言い渡す日ではありません。紙の○と×を一緒に数え、続いた方から話を始めると、本人が次の範囲を自分から言い出しやすくなります。
やりがちな三つのずれ
一つ目は、黙ることを任せることだと思ってしまうずれです。親は口を閉じた時点で任せたつもりになりますが、範囲を伝えていなければ、子供の手には何も渡っていません。親が任せたつもりの範囲と、子供が受け取った範囲が食い違ったまま日が過ぎます。直し方は、紙を見せて欄を読み上げる一手間を省かないことです。
二つ目は、任せた範囲に横から口を出すずれです。始める時刻を任せたのに、夜9時を過ぎて「まだやらないの」と言ってしまう。一度これが起きると、子供は次に任されても本気にしなくなります。言いたくなったら、紙の余白に時刻だけをメモして、見直す日に持っていきます。言いたいことは消さずに、出す日を遅らせるだけです。
三つ目は、合図が出たとたんに全部を取り上げるずれです。未提出が続いたからといって、始める時刻も科目の順も親が決め直すと、合図の意味が「任せたのが失敗だった」にすり替わります。合図は学校の様子や体の様子を確かめるための知らせで、任せた範囲の採点ではありません。戻すのは合図に関わる一つだけにし、任せた二つは続けます。
よくある質問
反抗期で口をきいてくれません。放置するしかないのでしょうか
口をきかない時期でも、紙と予定表は使えます。三つの欄の紙は、読み上げる機会がなければ、本人の机に置いておくだけでもかまいません。締切は学校の予定表を家に貼れば親の側で追えますし、睡眠は時刻を伝えるだけなら会話にはなりません。話せない時期に手放すのは会話の量であって、締切と睡眠と学校からの連絡まで手放す必要はありません。
正直、もう諦めました。何もしないのはいけませんか
勉強の中身を諦めることと、三つを手放すことは分けて考えてください。親が疲れ切っているなら、三つもいちばん軽い形にします。締切は予定表を貼るだけ、睡眠は起きる時刻だけ、学校からの連絡は届いた物を本人の机に置くだけ。それも重いと感じるときは、親自身が相談先を使ってください。東京都教育相談センターは、子供本人だけでなく保護者の相談も受けています。
任せたら成績が下がりました。すぐに元へ戻すべきですか
成績が下がったことは、それだけでは合図に入れていません。見直す日に、紙の○と×と一緒に答案を見ます。点が下がっていても考えた跡が残っているなら、任せた範囲の中の揺れです。白紙の問題が増えているなら、それは合図なので、見直す日を待たずに教科の先生に相談します。
学校と相談先で確かめること
担任や教科の先生には、次のことをそのまま聞けます。
- 今学期に出ていない提出物はあるか。あれば、いつまでなら受け取ってもらえるか
- 提出物は、評価の計画の中でどう扱われているか
- 授業中にノートを取っているか。手が止まっている単元はあるか
- 朝の遅刻や、保健室を使っている日はあるか
- スクールカウンセラーが学校に来るのは何曜日か
面談のときに、家では始める時刻と科目の順を任せていると一言伝えておくと、先生が学校での様子を話してくれるときの手がかりになります。
学校の外では、武蔵野市に住んでいるなら、市の教育支援センター(教育相談支援)で子育てや学校生活の相談ができ、家庭と市の窓口をつなぐスクールソーシャルワーカーもいます。東京都教育相談センターは、都内に住む、または都内の学校に通う子供とその保護者の相談を受けています。武蔵野市の外に住んでいる場合は、住んでいる市の教育委員会の教育相談の窓口に問い合わせてください。朝起きられない日が続くときの体の相談は、医療機関が先です。
個別指導で確かめること
1対1の授業では、最初に学校のワークの進み具合と、返ってきた答案の白紙の問題を一緒に見ます。白紙の問題は、教科書を一単元ずつ前へ戻りながら、どこまでなら手が動くかを本人と確かめ、止まった所を一つに絞ります。
家で任せている始める時刻と科目の順は、そのまま尊重します。塾から出す宿題は、その枠の中で終わる量にし、家で決めた約束を塾の都合で上書きしないようにしています。
まとめ
三日目の夜に揺れたのは、黙ることは決めても、黙る範囲を決めていなかったからです。始める時刻と科目の順を手放し、締切と睡眠と学校からの連絡を握ったまま、見直す日と三つの合図を紙に書いておけば、明日の夜の沈黙は放置ではなくなります。
読んで終わりにするか、ここから変えるか。
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