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指定校推薦の校内選考に落ちたら—その週のうちに決める次の出願先|武蔵野個別指導塾

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公募推薦にも校長の推薦書が要るから、校内選考で外れたら最初に高校へ聞くことがあります。令和9年度の総合型・推薦・一般選抜の日付に沿って、7日間で次の出願先を決める段取りも載せています。

校内選考で外れても、大学の入試で不合格になったわけではありません。指定校推薦は学校推薦型選抜の一つの形で、大学から枠を受け取った高校が校長の名前で生徒を推し、その推薦を受けた生徒が出願します。校内選考は、その推す一人を高校の中で選ぶ段階にすぎません。その週のうちにやるのは、残っている道を締め切りの早い順に並べることと、公募制の学校推薦型選抜(公募推薦)に高校が推薦書を出してくれるかを、真っ先に先生に聞くことです。

残っている道(令和9年度・2027年4月入学) 願書と結果の日付 校長の推薦書
公募制の学校推薦型選抜 願書は2026年11月1日から受付、結果は12月1日から一般選抜の試験日の10日前までに発表 要る
総合型選抜 願書は2026年9月1日から受付、結果は11月1日から発表 要らない(本人の意志で出せる)
大学入学共通テスト 出願の期間は2026年9月15日から10月2日まで(Web 出願だけ)、本試験は2027年1月16日と17日 関係しない
一般選抜の個別テスト 試験は2027年2月1日から3月25日まで、合格者の発表は3月31日まで 要らない

出どころは、文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」の第3と第4、大学入試センター「令和9年度試験」の頁です。いまの高2の人が受ける令和10年度の要項はまだ出ていないので、高2のうちに読む人は、新しい要項が出たら日付を確かめ直してください。

よくあるのは、面談室のドアを背中で閉めたとたん、廊下の窓から入る西日がやけにまぶしく感じられる、という場面です。担任の「今回は別の人に決まった」という声がまだ耳に残っていて、手には志望理由を書き込んだ申込書の控えを握ったまま。教室に戻れば友だちがいて、誰に決まったのかも、なんとなく察しがついてしまう。悔しいのは当たり前です。それでも、廊下を歩き終えるまでに一つだけ決めておいてほしいことがあります。今夜、家で誰に、何を話すかです。

校内選考は高校の中の順番決め—令和9年度の要項で残りの道を数える

令和9年度の大学入学者選抜実施要項(2026年5月27日付で文部科学省が通知した、2027年4月入学の入試の決まり)を最初から最後まで読んでも、校内選考という言葉は出てきません。要項が学校推薦型選抜について書いている大事な点は、本人が出したいと思うだけでは出願できず、その大学・学部で学ぶのにふさわしいかどうかを高校の校長が見きわめる、という点です。誰を推すかを高校の中で決める手続きが校内選考で、そのやり方は高校に任されています。面談室で告げられたのは、一つの枠を誰に渡すかという高校の判断であって、大学があなたの書類や答案を読んで出した結論ではありません。

ここから先の道を数えるとき、最初に二つに分けておきたいのは、校長の推薦書が要る道と要らない道です。学校推薦型選抜には、大学が高校を指定して枠を示す非公募型(指定校推薦はこちらに入ります)と、高校を限らずに募る公募制があります。公募制でも、出願には校長の推薦が欠かせません。指定校で外れた次の一手に公募推薦を考えるなら、大学の条件より先に、高校が推薦書を書いてくれるかどうかが入口になります。

面接も見ておきます。令和9年度の要項は、学校推薦型選抜で志望する分野への意欲や適性を面接で評価するよう大学に求め、面接を省ける例外を、高校と丁寧に組み合わせたうえで入学を確約して受ける非公募型に絞っています。公募推薦に切り替えるなら、面接がある前提で準備を組むのが筋です。ただし、前の年度から続く選抜の区分で面接をすぐに入れにくいものは、遅くとも令和11年度の選抜までに入れればよいとされているので、面接の有無そのものは出願先の募集要項で確かめます。

総合型選抜は、要項が本人の意志で出願できる公募制の入試として扱っていて、校長の推薦は条件になっていません。そのかわり、本人が書く資料(活動報告書、大学入学希望理由書、学修計画書など)を必ず評価に使い、面接も必ず行うと決められています(前の年度から続く区分には、公募推薦と同じく令和11年度の選抜までの猶予があります)。令和9年度は、願書の受付が2026年9月1日から、判定の発表が11月1日から認められています。校内選考の結果を聞いた日に、出したかった大学の受付が閉じていることもあれば、まだ開いていることもあります。どちらなのかは、その大学の募集要項を開くまでわかりません。

一般選抜の個別テストは、2027年2月1日から3月25日までの間に各大学が日を決め、合格者の発表は3月31日までです。大学入学共通テストの出願の期間は、2026年9月15日から10月2日までの Web 出願でした。10月2日より後に校内選考の結果を聞いた人は、その期間に出願を済ませていたかどうかで、残る一般選抜の形が大きく変わります。もう一つ覚えておきたいのは、学校推薦型選抜の結果は一般選抜の試験日の10日前までに出す決まりだということです(共通テストを使う推薦は、その前日までのなるべく早い日)。試験日の前に推薦の結果はわかりますが、一般選抜の願書の締め切りはそれより早く来るかもしれないので、願書の期日は別に確かめます。そして、どの道を選んでも、大学は高校が作る調査書の提出を求めます。

図1 令和9年度の総合型・共通テスト・推薦・一般選抜の日付の帯

図1は、令和9年度の日付を一本の帯に並べたものです。左の端が9月、右の端が3月で、三角の印は「この日から」、太い帯は「この日からこの日まで」を表します。校内選考の結果が出る日がこの帯のどこに落ちるかは高校ごとに違うので、自分の高校の日付を鉛筆で書き足して使ってください。書き足した印より左にあるものは、もう過ぎた道です。

次の推薦を出すかは高校が、試験の形は大学が決める

外れた後に何ができるかは、高校の決まりと大学の決まりを一枚ずつ重ねないと見えてきません。どちらも学校ごとに違い、隣の高校の友だちに聞いた話は、あなたの高校には当てはまりません。

高校の側で決まるのは、まず二次募集です。一次で埋まらなかった指定校の枠をもう一度募るかどうか、募るならいつ、どこに出すかは、高校が決めます。二次募集の中身にはここでは深入りせず、「あるか」と「いつわかるか」を先生に聞く、というところまでにしておきます。

次に、公募推薦の推薦書です。指定校で外れた生徒に公募の推薦書を出すかどうか、出すなら申し出をいつまでに受け付けるか、同じ時期に出せる推薦の数に決まりがあるかは、高校の判断です。校内の推薦の要項に書いてある高校もあれば、紙には書かれていなくて、進路の先生に聞かないとわからない高校もあります。調査書も同じで、担任などが原案を作り、関係する先生の委員会の審議を経て校長が作る書類なので、頼んだ翌日に手元に届くものではありません。何日前までに、誰に、何通を頼めばよいかは、高校に聞くしかありません。

大学の側で決まっているのは、推薦の要件と試験の形です。要項は、学校推薦型選抜の推薦の要件をできるだけ具体的に決め、募集要項などで示すよう大学に求めていますし、大学が重く見る教科の単位や一定以上の評定を出願の条件にすることも認めています。評定の条件、資格の条件、面接や小論文があるかどうかは、出願先の募集要項の一行一行にしか書かれていません。指定校の一覧に載っていた条件と、同じ大学の公募推薦の条件が同じとは限らないので、条件は一から読み直します。同じ学部に公募の区分があるかどうかは大学の募集要項で、そこへ推薦書を出してもらえるかどうかは高校で、それぞれ確かめます。

読み始める時期の心配は要りません。要項は、各大学が選抜の区分ごとの基本的な事項(個別テストの教科・科目や評価の方法など)を2026年5月27日から7月31日までに発表し、その後は受験する人に不利になる変更をしないよう求めています。出願に要る事項をまとめた募集要項も、12月15日までに出すことになっています。秋に校内選考の結果を聞いた時点で、各大学の入試の形はもう表に出ているのです。

自分の場合を知るために見る物は、四つに絞れます。一つ目は、校内の推薦の要項です。公募推薦や二次募集の扱い、調査書の頼み方が書かれていないかを探します。二つ目は、指定校の一覧の最新の版です。二次募集があるなら、それがどの形で示されるのかも合わせて聞いておきます。三つ目は、出願先の大学の募集要項で、公募推薦と総合型選抜の要件、願書の期間、試験の形を読みます。四つ目は進路の先生との面談で、紙に書かれていない校内の決まりは、ここでしか聞けません。大学に問い合わせたくなったら、その前に高校の先生に相談してください。

面談室を出た日から7日間でやること

悔しさは、無理に片づけなくてかまいません。ただ、ここで丸一週間立ち止まると、総合型選抜の受付や公募推薦の申し出の期日が、気持ちが戻るのを待たずに過ぎていきます。気持ちの整理と出願の準備は同時に進められるので、先に順番だけ決めてしまいます。図2のように、7日を6つの段に分けます。

図2 面談室を出た日から7日目までの6つの段取り

1日目は、その日のうちに家族に結果を話します。言いにくければ、「校内選考は別の人に決まった。次の出願先を今週中に決めたい」の2文だけで足ります。保護者の方は、理由を問い詰めるより先に、その週の夜を一度空けておいてください。お子さまが次の道を並べ始めたとき、隣で募集要項の日付を読み上げてくれる人がいると、作業は目に見えて速く進みます。

2日目は、残っている道を一枚の表にします。列は五つで、道(公募推薦・総合型選抜・一般選抜)、大学と学部、願書の締め切り、高校に頼むもの(推薦書・調査書)、試験の形(面接・小論文・個別テストなど)です。空いたままの欄は、募集要項で埋めるか、3日目に先生に聞く欄になります。表の行は、締め切りの早い順に上から並べます。

締め切りの日付は、逆算に使います。たとえば、校内選考の結果を聞いたのが10月20日、出したい公募推薦の願書の締め切りが11月10日で、先生から「推薦書の準備に10日ほしい」と言われたとします。10月20日から11月10日までは21日あり、そこから推薦書の10日を引くと、志望理由を仕上げるのに使えるのは11日です。書き直して先生に読んでもらい、戻ってきた指摘を直す、という往復を11日に収めるには、2日目に表を作り終えていないと間に合いません。この例の日付だと、共通テストの出願の期間はもう終わっていることにも気づきます。

3日目は、進路の先生か担任との面談を申し込み、このあとの「高校の先生に確かめる質問」から三つ以上を紙に書いて持っていきます。答えは、その場で2日目の表の空欄に書き込みます。

4日目と5日目は、書類の下書きです。指定校のために書いた志望理由は、そのまま使い回さず、新しい出願先のアドミッション・ポリシーと並べて読み、学びたいことと高校での学びのつなぎ方を書き直します。同じ法学部でも、大学によって「何をどの程度学んできてほしいか」の書き方は違います。総合型選抜を選ぶなら、本人が書く資料が必ず評価に使われるので、時間はここに一番多く割きます。

6日目は、家族と順番を決めます。要項は、3月31日までに入学辞退を申し出た人には納めた授業料などを原則として返すとしながら、学校推薦型選抜に合格して大学と在学契約を結んだ人をその原則から外しています。一般選抜を本命として残すのか、推薦で決まればそこへ進むのかを、願書を出す前に家族で言葉にしておきます。

7日目は、決めた順番を担任に伝えます。口で言うだけでなく、2日目の表の写しを渡すと、推薦書や調査書の準備の時期を先生と合わせやすくなります。ここまでで、面談室を出た日の悔しさは消えていなくても、次の願書の締め切りまでの日数は、もう数えられるようになっています。

「負けた」と感じた後に出てくる三つの思い込み

一つ目は、「指定校で外れたのだから、推薦はもう全部無理」という思い込みです。図3のように、秋の入試でもう一度受けるかどうか、高校が推薦書を出してくれるかどうか、の二つの問いで道は分かれます。高校が公募推薦に推薦書を出してくれるなら、公募推薦と総合型選抜の両方が残ります。推薦書が出ないとしても、本人の意志で出願できる総合型選抜は、受付が閉じていない大学があれば残っています。秋にはもう受けないと決めたなら、2月からの一般選抜に力を寄せます。図3の枝は、どれか一つを選ぶためのものではなく、考える順番を示したものです。

図3 秋の入試で受け直すか、高校が推薦書を出すかで分かれる道

二つ目は、「落ちたのは自分の評定が足りなかったからだ」という思い込みです。校内選考で何を重く見るか(評定、欠席、生活の様子、面談、作文など)は高校が決め、その決め方が公表されていない高校もあります。枠に示された人数より手を挙げた人が多ければ、誰かは必ず落選します。外れた理由は、先生に聞かない限りわかりません。聞くなら「何が足りなかったのか」ではなく「次の出願のために直せるところはありますか」と尋ねると、答えがそのまま次の準備になります。

三つ目は、「一般選抜に回るなら、もう学校の成績は関係ない」という思い込みです。大学は一般選抜でも高校の調査書を求めますし、高3の人が大学に出願できるのは、高校を卒業する見込みがあるからです。高3の2学期からの成績は、単位の認定と卒業にそのまま関わります。調査書の最終学年の成績がどの時点の成績で書かれるかは、前期と後期の2学期制の高校では区切りも違うので、高校に確かめてください。どの道を選んでも、2学期の定期テストを投げ出してよい理由にはなりません。

高校の先生に確かめる質問

進路の先生の前では、下の問いを順に読むだけで足ります。答えは2日目の表の空欄に書き込みます。

  1. 一次で埋まらなかった指定校の枠を、もう一度募る予定はありますか。あるなら、いつ、どこに出ますか。
  2. 公募制の学校推薦型選抜に出したい場合、高校として推薦書を出してもらえますか。申し出はいつまでに、誰にすればよいですか。
  3. 同じ時期に出せる推薦の数や、推薦を受けられる回数に、校内の決まりはありますか。
  4. 調査書は、頼んでから何日で発行してもらえますか。何通まで、どの窓口に頼めばよいですか。
  5. 今回の校内選考について、次の出願のために私が直せるところがあれば教えてもらえますか。
  6. 総合型選抜に出すとき、高校に届け出ることや、担任の先生に確かめてもらう書類はありますか。
  7. 共通テストに出願しているかどうかを踏まえて、いまから選べる一般選抜の形を一緒に見てもらえますか。
  8. 卒業までの成績や出席で、次の出願の前に気をつけておくことはありますか。

質問は、全部を一度に聞かなくてもかまいません。2番と4番は、答えによって残りの日数が変わるので、最初に聞きます。

個別指導で確かめること

塾では、2日目に作った締め切りの表と、指定校のために書いた志望理由の下書きを机に並べます。そのうえで次の出願先のアドミッション・ポリシーと照らし、どの段落を書き直すかを一緒に見ます。面接がある道を選んだなら、志望理由と高校での学びを聞かれたときの受け答えを声に出して確かめます。一般選抜に回るなら、直近の答案と評定の表から、残りの月の勉強をどの教科から積むかを決めます。

まとめ

校内選考の結果はもう変えられませんが、次の願書に何を書くかは、まだ一字も決まっていません。悔しさは抱えたままでかまわないので、7日目までに、締め切りの早い順に道を並べた一枚を担任の先生に渡してください。表の一番上の行に書いた日付が、あなたにとって次の入試の初日です。

読んで終わりにするか、ここから変えるか。

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