
武蔵野個別指導塾の特徴
換算内申の数字の読み方—オール3やオール4はいくつになり、41や48はどんな通知表か|武蔵野個別指導塾

オール3は39、オール4は52、オール5は65。面談の紙の41・43・48を通知表の並び2通りずつに戻し、素内申との取り違えと300点の調査書点への直し方まで、紙を手元に置いて読み進められます。
| 通知表の並び | 9教科をそのまま足した数(素内申・45点満点) | 換算内申(65点満点) | 7対3の学校での調査書点(300点満点) |
|---|---|---|---|
| オール2 | 18 | 26 | 120 |
| オール3 | 27 | 39 | 180 |
| オール4 | 36 | 52 | 240 |
| オール5 | 45 | 65 | 300 |
換算内申は、国語・数学・英語・社会・理科の評定の合計に、音楽・美術・保健体育・技術・家庭の評定の合計を2倍して足した数です。オールの段が1つ上がるたびに13ずつ増え、300点に直した調査書点はちょうど60点ずつ増えます。41はオール3より2多い所、48はオール4より4少ない所にあり、どちらも通知表の並びは1通りには決まりません。
よくあるのは、塾の面談で渡された紙を持ち帰った父親が、成績の欄の端に「換算内申 43」と書かれているのを見つけて手が止まる場面です。引き出しから通知表を出し、9つの評定を上から順に足すと29。どこから14が増えたのか、紙には説明がありません。お子さまに聞いても「そういう計算があるらしい」と返ってくるだけで、43が高いのか低いのか、志望校の話にどうつながるのかも見当がつかない。増えた14の正体は、実技4教科の評定の合計を、もう一度足した分です。
換算内申は「5教科に、実技の2倍を足した数」
都立高校の一般入試の第一次募集では、当日の学力検査が国語・数学・英語・社会・理科の5教科です。都教委の令和9年度の実施要綱は、調査書の評定を点にするとき、学力検査をする教科は評定をそのまま1倍で、学力検査をしない教科は2倍にして数えると決めています。5教科の入試なら、2倍になるのは音楽・美術・保健体育・技術・家庭の4教科です。当日の試験で点を取る場面がない4教科を、調査書の側で重く数える形になっています。
満点で確かめると、図1のようになります。5教科は5段階の評定が5つで25点。実技4教科は5点が4つで20点、それを2倍して40点。合わせた65点が換算内申の満点です。都教委の募集案内に入っているスピーキングテストの資料でも、調査書点の満点の例として、5教科×5と4教科×5×2を足して65点とする計算が示されています。

数えるときに迷いやすいのが教科の区切りです。調査書の教科は9つで、保健体育で1つ、技術・家庭で1つと数えます。通知表の上で技術と家庭の欄が分かれて見えても、評定を足すときは「技術・家庭」の1つの数字を使います。英語は学力検査をする教科なので、1倍の側に入ります。
もう1つ知っておくと話が早くなるのが、言葉の出どころです。「換算内申」も「素内申」も、塾や受験の話で広く使われている呼び名で、都の要綱の本文には出てきません。要綱の本文には「内申」という語そのものが見当たらず、使われているのは「評定」と「調査書点」です。面談の紙の換算内申は、要綱の決まりに沿って評定を足した途中の数と受け取るのが、いちばん正確です。最後に入試の点として使われるのは、この65点満点の数を300点に直した調査書点のほうです。
オール3は39、オール4は52—13ずつ上がる目盛り
全部の評定が同じ数字の通知表は、式に入れると目盛りのようにきれいに並びます。オール2は5教科で10、実技で8の2倍の16、合わせて26。オール3は15と24で39。オール4は20と32で52。オール5は25と40で65です。図2のように、目盛りの間隔はどこでも13で、その13は5教科が1段ずつ上がった5と、実技4教科が1段ずつ上がった4の2倍の8でできています。

満点との比で見ると、もう少し覚えやすくなります。39は65の6割、52は65の8割、26は4割です。オール3の調査書点が300点の6割の180点に、オール4が8割の240点になるのはこのためで、オールの段と調査書点の割合がぴったり重なっています。「換算内申 オール4」と調べた人が知りたい答えは、52点、300点に直して240点です。オール4でも満点の65までは13残り、その13のうち8は実技の側にあります。
目盛りが頭に入ると、目盛りと目盛りの間の数字が読めるようになります。動き方の単位は2つしかありません。5教科のどれか1つが1段上がると換算内申は1増え、実技のどれか1つが1段上がると2増えます。41はオール3の39から2上の数で、たとえば実技が1つ4になるか、5教科が2つ4になると出てきます。43は39から4上、48はオール4の52から4下にあります。
ここで覚えておきたいのは、目盛りのちょうど上にある39や52でも、オールの通知表とは限らないことです。たとえば実技が1つだけ2で、5教科のうち2つが4、残りがすべて3なら、5教科は17、実技は11の2倍で22、合わせて39になります。数字だけを見て「うちはオール3と同じ」と言い切れないのは、このためです。
41・43・48の通知表を2通りずつ並べる
面談の紙でよく見る3つの数字を、通知表の並びに戻してみます。どの数字にも、ほかの並びはありえます。下の表に挙げたのは、その中の2通りずつです。
| 換算内申 | 通知表の並び(例) | 5教科の合計 | 実技4教科の合計 | 9教科をそのまま足した数 |
|---|---|---|---|---|
| 41 | 5教科はすべて3、実技は1つが4で残りが3 | 15 | 13 | 28 |
| 41 | 5教科は2つが4で残りが3、実技はすべて3 | 17 | 12 | 29 |
| 43 | 5教科は2つが5で残りが3、実技はすべて3 | 19 | 12 | 31 |
| 43 | 5教科はすべて3、実技は2つが4で残りが3 | 15 | 14 | 29 |
| 48 | 5教科は5が2つと4が3つ、実技は1つが4で残りが3 | 22 | 13 | 35 |
| 48 | 5教科は1つが4で残りが3、実技はすべて4 | 16 | 16 | 32 |
43の2つめの行が、冒頭の面談の紙の通知表です。9教科を足すと29で、実技の合計14をもう一度足して43。同じ29は、41の2つめの行にも出てきます。9教科を足した数が同じでも、3より上の評定が5教科の側にあるか実技の側にあるかで、換算内申は41と43に分かれます。
48の2行は、もっと差が目立ちます。図3のように、Aさんは5教科で22を取り、実技は13の2倍で26。Bさんは5教科が16にとどまり、実技の16が2倍されて32。どちらも換算内申は48で、7対3の学校なら調査書点も同じ点になります。それでも、9教科をそのまま足した数は35と32で、3も違います。

この違いは、当日の準備の見積もりに効いてきます。当日の学力検査は5教科だけで、実技の評定は試験の点には出てきません。Aさんは5教科の評定が高い分、授業の内容が身についている見込みがあり、Bさんは調査書点の多くを実技で支えているので、当日の5教科の点を伸ばす準備の比重が大きくなります。評定と当日の点がいつも揃うわけではありませんが、48という数字だけでは見えない差が、並びに戻すと見えてきます。
同じ素内申でも換算内申は開く—「41」を読み違えないために
9教科の評定をそのまま足した数は、塾や受験の話では素内申と呼ばれます。素内申と換算内申は、同じ通知表から出した別の物差しで、素内申が同じでも換算内申はかなり開きます。たとえば素内申36は、オール4なら換算内申52ですが、5教科がすべて5で実技が3・3・3・2なら47、5教科が4・3・3・3・3で実技がすべて5なら56です。素内申36から出てくる換算内申は、評定の並び次第で47から56まで動きます。
逆向きの読み違えは、もっと大きな差を生みます。「41」と聞いたとき、それが素内申の41なのか換算内申の41なのかで、指している通知表がまるで違うからです。素内申41は9つの評定の多くが5の通知表で、換算内申に直すと57から61の間に入ります。換算内申41は、オール3より2だけ上の所です。両者の差を調査書点に直すと、およそ74点から92点。1020点の総合得点を競う入試で、この幅を取り違えたまま志望校の話をするのは、縮尺を間違えた地図で道を決めるのと同じです。
見分ける手がかりは、紙の欄の満点です。45点満点なら素内申、65点満点なら換算内申。46以上の数字は素内申ではありえないので、換算内申と決まります。満点が書いていない紙なら、紙を作った人に「9教科をそのまま足した数ですか、実技を2倍した数ですか」と1回聞けば片づきます。
推薦の話になると、物差しがもう1つ変わります。都立の推薦の調査書点は、評定を使う学校では9教科を同じ重さで数えるので、実技の2倍は入りません。一般入試では実技の4が5教科の4の倍に効き、推薦では5教科の評定も実技の評定も同じ重さで並ぶ。同じ通知表でも、推薦と一般で強みの出方が入れ替わることがあります。推薦の式の細部は、推薦の調査書点を扱う回に譲ります。
300点に直す式と、この物差しが合わない入試
7対3の学校では、当日の5教科の素点500点を700点に換算し、調査書点300点と合わせて1000点、そこにスピーキングテストの20点が加わって1020点になります。換算内申は、このうちの300点の部分にたどり着く途中の数で、直し方は「換算内申 × 300 ÷ 65」です。
たとえば換算内申41は約189.2点、43は約198.5点、48は約221.5点になります。換算内申の1点は調査書点で約4.6点の重さで、オールの1段分の13点がちょうど60点に当たります。割り切れない数が出るのは、65で割るためです。都教委の募集案内のQ&Aの計算例には、小数点以下が出たときは切り捨てると注記されていて、41なら189点、43なら198点、48なら221点として扱われます。合計の点まで通して試したいときは、塾の「都立高校入試 総合得点計算機(換算内申・調査書点・ESAT-J)」に数字を入れてみてください。
65点満点の物差しがそのまま当てはまらない入試もあります。1つめは、学力検査が国語・数学・英語の3教科の入試です。第二次募集がこれにあたり、社会と理科も学力検査をしない教科の側に移るので、6教科が2倍になって満点は75点に変わります。比率も7対3ではなく6対4です。2つめは芸術や体育の学科で、第一次募集でも比率が6対4になります。3つめはエンカレッジスクールで、要綱は評定ではなく観点別学習状況の評価から調査書点を出すと決めています。4つめは先に触れた推薦です。
面談の紙の換算内申を見たら、志望校の入試がこの4つのどれにも当たらないかを最初に確かめておくと、読み違いが1つ減ります。志望校の学力検査の教科の数と比率は、都教委の入試実施方法一覧(別表)に、学校ごとに載っています。
よくある質問
換算内申と調査書点は同じ数ですか
同じ通知表から出てきますが、満点の違う別の数です。換算内申は65点満点の途中の数で、7対3の学校ではそれを300点満点に直したものが、調査書点として総合得点に入ります。面談では「調査書点が足りない」と「換算内申が足りない」が同じ意味で使われることがあるので、どちらの満点の話かを確かめてから数字を聞いてください。
3教科の入試だと、同じ通知表の数字はどう変わりますか
たとえば国語・数学・英語が5・4・4、社会と理科が4・4、実技が4・4・3・3の通知表なら、5教科の入試の換算内申は49です。3教科の入試では社会と理科も2倍の側に移るので、国数英の13に、残り6教科の22の2倍の44を足して57、満点は75点になります。同じ通知表でも、入試の教科の数で、満点と数字の両方が動きます。
換算内申41で受けられる都立高校はどこですか
都の要綱の第一次募集の応募資格に、評定の数の条件は書かれていません。換算内申がいくつでも、一般入試に出願すること自体は止められません。合否は当日の点と調査書点などを合わせた総合で決まるので、41は約189点の調査書点として、当日の点と足し合わせて考えます。学校ごとの配点や目安を見比べたいときは、塾の「都立高校の一覧」で志望校の行を確かめてください。
中1と中2の通知表も換算内申に入りますか
入りません。都立の調査書の教科の欄に載るのは、2026年12月31日の時点の中3の評定で、中1と中2の数字は換算内申の式に出てきません。ただし中3の評定は中1・中2で習った内容の上に立っていて、前の学年でつまずいた単元は、中3の評定にも形を変えて残ります。
確かめる順番
今週、面談の紙と通知表を食卓に並べて、次の順で確かめてください。図4は、このうち最初の4つを1枚にしたものです。
- 面談の紙の数字が、いつの通知表から出したものかを見ます。調査書に載るのは12月31日の時点の中3の評定です。3学期制の中学校は1学期と2学期の成績を十分に参考にして決め、2学期制の中学校は前期の成績と後期の12月31日までの学習の様子を参考にします。1学期の通知表から出した数なら、まだ動く余地があります。
- 欄の満点が45点か65点かを見ます。書いていなければ、紙を作った人に1回聞きます。
- 手元の通知表で、国語・数学・英語・社会・理科の5つと、音楽・美術・保健体育・技術・家庭の4つを分けて足します。4つの側を2倍して5つの側に足し、面談の紙の数と合うかを確かめます。技術・家庭は1つの教科として数えます。
- 志望校の学力検査の教科の数と比率を、都教委の入試実施方法一覧(別表)で確かめます。3教科の入試や6対4の学科なら、65点満点の読み方はそのまま使えません。
- 2学期の評定の決まり方で気になることは、担任の先生に聞きます。提出物の締め切りが残っている教科がどれかも、このときに確かめておきます。

個別指導で確かめること
個別指導では、面談の紙の換算内申を、まず通知表の9つの評定まで戻します。どの教科の何段が数字を押し上げ、どの教科が引き下げているかを5教科と実技に分けて書き出し、そのうえで、当日の5教科の点で何を埋めるかを、志望校の教科の数と比率に合わせて決めます。2学期の評定がまだ動く時期なら、提出物と授業の記録から、動く余地のある教科を探していきます。
まとめ
面談の紙の43は、通知表の29に、実技の14をもう一度足した数でした。高い低いを決める前に9つの評定に戻し、3より上の評定が5教科の側にあるのか実技の側にあるのかを確かめる。その一手間で、同じ48の2人に違う準備が要ることまで見えてきます。換算内申は、点数である前に、通知表の並びを読むための地図です。
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