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中学生の期末テスト、副教科の勉強法—音楽・美術・保健体育・技術家庭はいつから何を覚えるか|武蔵野個別指導塾

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保健体育と技術・家庭が同じ日に並ぶ期末テストに向けて、授業のプリントを教科ごとに集め、1教科15〜20分ずつ覚える形を変えていく2週間の進め方を、前の晩の回し方まで追えます。

中学生の期末テストで副教科の勉強法に迷ったら、始める目安は2週間前、最初の一手は「覚えること」ではなく「出どころを集めること」です。音楽・美術・保健体育・技術・家庭の問題の多くは、授業のプリント、教科書の太字と図、資料集のうち授業で開いたページ、先生が授業中にくり返した言葉のどれかから出ます。2週間前にそれを教科ごとに1か所へ集め、1週間前からは5教科の合間に1教科15〜20分ずつ、教科ごとに覚える形を変えて進めます。前日に4教科をまとめて詰めるより、毎日少しずつ混ぜる方が崩れません。

よくあるのは、期末テストの時間割が配られた木曜の夜、自分の部屋で紙を広げて、保健体育と技術・家庭が同じ日に並んでいると気づく場面です。数学のワークは2周目に入り、英語の単語も始めているのに、副教科には何も手をつけていない。保健のプリントはファイルのどこかに、技術の木材のプリントは机の引き出しの奥で折れたまま。慌てて保健体育の教科書を1ページ目から読み始め、20分たっても最初の見開きの写真の説明から先へ進めない。立て直しは、この夜からでも間に合います。

なぜそうなるのか

副教科の勉強が後回しになり、しかも始めたとたんに手が止まるのには、塾で中学生の家庭学習を見ていると、いくつか決まった理由があります。どれも、本人のやる気の問題ではありません。

1つ目は、問題の出どころが散らばっていることです。数学や英語には、学校のワークという「テストと同じ形の練習」がそろっています。副教科は、練習用の問題集が無い学校もあり、あっても5教科のワークほど厚くないことが多く、出題のもとは授業のプリント、教科書、資料集、先生の授業中の一言の4か所に分かれています。図1のように、4本の線がテストの1枚に集まってくるので、どれか1本を見落とすと、そこから出た問題はまるごと落とします。教科書を最初から読む勉強が空回りしやすいのは、4本のうち1本しかたどっていないからです。

図1 副教科の期末テストの問題が出てくる4つの出どころ

2つ目は、習った日からテストまでの間が長いことです。副教科は、教室で座って話を聞く時間が5教科より少なく、筆記の中身を習うのが実技の合間の短い時間だけ、ということもあります。中間テストで副教科を行わない学校なら、学期の初めに習った単元から期末までの全部が範囲に入ります。9月に書き込んだ保健のプリントを11月の終わりに開くと、自分の字で書いた語なのに意味が出てこない。忘れているのは怠けたからではなく、間が空いたからです。中間テストの有無と範囲の決め方は学校ごとに違うので、範囲表と学校の決まりで確かめてください。

3つ目は、体で覚えたことが、テストでは言葉で問われることです。体育で何十回もボールを打ったのに、反則の名前を書けと言われると出てこない。技術の時間にのこぎりを引いたのに、刃の形の違いを説明できない。実技の時間に「できた」という感覚が残っているぶん、覚えたつもりになりやすいのです。体の記憶を、名前と順番の言葉に直す一手間が、副教科の勉強の中心になります。

4つ目は、時間の置き方です。5教科を先に固めて、副教科は「最後の2〜3日でまとめて」と考える人は少なくありません。ところが期末テストでは、副教科が5教科と同じ日に入ったり、副教科どうしが同じ日に重なったりします。保健体育と技術・家庭が同じ日なら、前の晩に2教科分の暗記が一度に押し寄せます。後回しにした重さが、最後の1日に全部集まるのです。

今夜からの手順

ここからは、テストまで10日〜2週間ある前提の手順です。残りが1週間を切っている人は、手順1と2を今夜まとめて済ませ、手順4から入ってください。

1. 気づいた夜に、4教科の出どころを教科ごとに1か所へ集める

最初の15〜20分は、覚えずに集めます。机の上に、音楽・美術・保健体育・技術・家庭の4つの山を作り、授業のプリント、教科書、資料集、ノートを教科ごとに積みます。プリントは日付の古い順に並べ、番号が振ってあれば番号順にします。足りないプリントがあったら、紙に「保健 No.5が無い」のように書いておき、翌日に友だちに見せてもらうか、先生に予備があるかを聞きます。

技術・家庭は、技術分野と家庭分野でプリントが分かれていることが多いので、山の中でさらに2つに分けておくと、後で探す時間が減ります。集め終わったら、教科ごとにクリアファイルか封筒に入れ、表に教科名とテストの日付を大きく書きます。この夜にやるのはここまでで、覚える作業には入りません。散らばった紙が4つの封筒に収まっただけで、何から手をつければいいかが目に見えるようになります。

2. 10日前までに、範囲表と照らして出る所に印をつける

次に、テストの範囲表を出して、教科ごとの書き方を読みます。「教科書◯ページ〜◯ページ」「プリント何番まで」「資料集の該当ページ」のような言葉と、集めた山を1つずつ照らし、範囲に入る物の右上に小さく丸をつけます。範囲に入らないプリントは別の封筒へ移して、机の上から消します。提出物の欄が範囲表にあれば、締め切りの日をこのときに書き込みます。提出物が評価にどう入るかは、学校の決まりを確かめてください。

印をつける場所は3種類に絞ります。プリントの空欄に自分で書き込んだ語、教科書の太字と図や表の見出し、先生が授業で「ここは出す」「大事」と言った所です。先生の言葉はプリントの余白やノートの端に走り書きしてあることが多いので、余白を見落とさないでください。資料集は全部を見る必要はなく、授業で開いたページだけに付箋を貼ります。どこを開いたか思い出せなければ、プリントの中に「資料集p.」と書いてある所を探すと見つかります。この作業は1教科10〜15分、4教科で1時間弱です。2日に分けても構いません。

3. 教科ごとに、何と何を対にして覚えるかを決める

副教科は、4教科とも同じやり方で覚えようとすると止まります。教科ごとに「何と何を対にするか」を先に決めておくと、プリントを開いたときに手が動きます。

音楽は、記号と意味、曲と時代・国・楽器の編成を対にします。たとえば mf なら「少し強く」、cresc. なら「だんだん強く」。記号を見て意味を言い、意味を見て記号を書く、の往復です。曲については、教科書の曲のページの解説と、授業で聴いた曲の説明のプリントが中心になります。歌詞の意味や曲の場面を問う学校もあるので、プリントにある歌詞の解説も印の対象に入れます。

美術は、技法の名前と仕上がりの見た目を対にします。凹凸のある物に紙を当ててこすり、もようを写し取るフロッタージュ。絵の具を塗った紙を二つ折りにしたり別の紙を押し当てたりして写し取るデカルコマニー。名前と手の動きと仕上がりを一続きで覚えます。色の単元なら、色相は色み、明度は明るさ、彩度はあざやかさ、と3つの言葉と中身をそろえます。鑑賞の授業で見た作品は、資料集の写真を見て、特徴を2〜3語で言えるようにしておきます。

保健体育は、保健と体育で形が違います。保健は「原因、体や心に起きること、防ぎ方」の3つを1組にします。けがの防止の単元なら、なぜ起きるか、起きるとどうなるか、どう防ぐか、の順にプリントを読み、3つを続けて言えるか確かめます。体育は、その学期に習った種目のルールが中心です。1チームの人数、反則の名前、得点の数え方、試合の始め方を、実技で体を動かした場面を思い出しながら言葉に直します。体育理論の授業があった学期は、そのプリントも山に入れます。

技術・家庭は、道具や材料の名前、使い方、作業の順番を対にします。技術なら、両刃のこぎりの縦びき用と横びき用の刃をどう使い分けるかを、木材の繊維の向きと一緒に、図を見ながら覚えます。電気の単元では、回路図の記号と、それが表す部品を対にします。家庭なら、五大栄養素の名前とそれを多く含む食品、衣服の取り扱い表示の記号と意味、調理実習の手順の順番です。授業で作った物があれば、作った順番を思い出しながら工程を声に出すと、プリントの言葉と手の記憶がつながります。1回の時間は1教科15〜20分、プリント2〜3枚分を目安にし、それ以上は次の日に回します。

4. 1週間前からは、5教科の合間に15〜20分ずつ挟む

1週間前に入ったら、副教科を「最後にまとめて」から「毎日少しずつ」に切り替えます。図2のように、平日は5教科の勉強の間に副教科を1〜2教科挟みます。たとえば、数学のワークを40分やったら保健体育を15分、英語の教科書を30分やったら音楽を15分、という並べ方です。5教科で疲れた頭を、言葉を覚える軽い作業で休ませる形になり、机から離れずに次の5教科へ戻れます。

図2 テスト2週間前からの副教科の進め方の流れ

曜日で回す教科を決めておくと、毎晩「今日はどれにしよう」と迷う時間が消えます。月曜と木曜は保健体育と技術・家庭、火曜と金曜は音楽と美術、水曜はその週に遅れた教科、という具合です。保健体育と技術・家庭が同じ日に並んだ人は、その2教科を回す日を週に1日増やします。土日は副教科を1教科20〜30分ずつ、4教科を1周させます。

5. 3日前からは、隠して言う・書く

3日前からは、読むのをやめて、隠して思い出す練習に切り替えます。プリントの空欄に書いた答えを紙か赤シートで隠し、声に出して言います。言えなかった所に小さく印をつけ、1枚終わったら印の所だけもう一度。プリント1枚は5分前後で回せます。

美術の技法や技術の道具のように図がある問題は、名前を隠して図だけを見て言い、反対に図を隠して、名前から形を説明します。保健の3つ組は、原因だけを見て、起きることと防ぎ方を続けて言えるかを確かめます。音楽の記号は、意味の側を隠して記号を紙に書けるかまで見ておくと、記号を書かせる問題にも慌てません。

6. 同じ日に並んだ2教科は、前の晩に交互に回す

保健体育と技術・家庭が同じ日なら、前の晩は1教科ずつ片づけるのではなく、交互に回します。保健体育20分、技術・家庭20分、保健体育10分、技術・家庭10分。1周目で印のついた所を確かめ、2周目は印の所だけに絞ります。片方を全部終えてからもう片方に移ると、後に回した教科の時間が足りなくなりやすく、交互にすると2教科とも同じだけ手が入ります。

当日の朝や、テストとテストの間の休み時間は、印のついた所だけを見ます。新しいページは開きません。1時間目が保健体育なら、その前の時間は保健体育の印だけ、2つ目のテストの前の休み時間は技術・家庭の印だけ、と見る物を時間割に合わせて切り替えます。

学年と時期で変わるところ

中1は、初めての期末テストで、副教科の筆記がどんな形で出るかを知らないまま迎えます。小学校には無かった技術分野が加わり、保健体育や音楽にも紙のテストがあることに戸惑う人もいます。中1の最初の期末で身につけたいのは、点数そのものより「プリントを集めて、範囲表と照らす」という順番です。返ってきた答案を見て、どの問題がプリントから、どの問題が教科書や資料集から出たかを答案の余白に書いておくと、次のテストで印をつける場所の見当がつきます。

中2は、範囲が広がり、部活や行事で家にいる時間が減ります。中1で覚えた順番を、短い時間で回せるようにする学年です。手順4の15〜20分を守れれば、前日に慌てずに済みます。技術・家庭は、教科書のどの分野をどの学期に扱うかが学校で違うので、範囲表の単元名を見て、プリントの山の分け方を学期ごとに直します。

中3は、高校入試とのつながりが見えてきます。東京の都立高校の一般入試では、調査書点を中学3年の評定から出します。このとき全日制では、当日に学力検査がある国語・数学・英語・社会・理科は評定をそのまま使い、学力検査の無い音楽・美術・保健体育・技術・家庭は、評定を2倍にして数えます。芸術や体育の学科、エンカレッジスクールは扱いが別です。評定が筆記テストと実技と提出物をどう組み合わせて決まるかは、学校と先生ごとに違うので、学校で確かめてください。少なくとも、中3の副教科の期末テストを「おまけ」として扱う理由はありません。受験勉強で5教科の時間が増える時期だからこそ、合間に15〜20分を挟む形が生きてきます。

高校生になっても、保健、家庭科、芸術の科目などの定期考査があります。プリントと教科書と資料集から出る形は似ているので、「集める、印をつける、教科ごとに対を決める、隠して言う」の順番はそのまま使えます。

時期で見ると、ふだんの日にできるのは、副教科の授業があった日に、そのプリントを教科のファイルへ入れることだけです。1回1分もかかりませんが、これをしておくと、テスト2週間前の手順1が5分で終わります。テスト前は上の手順どおりに進めます。夏休みや冬休みのような長い休みには、作品やレポートのような副教科の課題が出ることがあります。休みの初めの1週間で課題の材料をそろえておくと、休み明けの忙しい時期に、課題と筆記の準備がぶつかりません。

よくある失敗と直し方

図3に、副教科の勉強でよく見る失敗3つと直し方を並べました。どれも、時間をかけているのに点につながらない形です。

図3 副教科の勉強でよくある3つの失敗と直し方

1つ目の失敗は、教科書を1ページ目から読み、まとめノートを一から作り直すことです。何が出るかわからない不安を、全部に目を通すことで消そうとするから起きます。けれど教科書の最初の見開きには、範囲に入らない導入の写真や読み物も載っていて、そこで時間が溶けます。直し方は、範囲表とプリントから入り、教科書は印をつけた所だけを開くことです。まとめ直す時間があるなら、プリントの空欄を隠して言う方へ回します。

2つ目は、プリントを色ペンで塗って、眺めて終わることです。塗ると、その語を見た回数が増えるので覚えた気になります。ところが目で追っただけでは、テストで空欄を前にしたときに出てくるかどうかを一度も試していません。線を引く作業そのものは悪くなくても、引いた後の一手間が抜けると、塗った時間がそのまま消えてしまいます。直し方は、塗る色を1色までにして、塗ったらすぐに隠して言うことです。言えなかった所にだけ印を足します。

3つ目は、用語だけ覚えて、図や写真の問題で落とすことです。プリントの言葉は覚えても、資料集の写真や教科書の図は「見たことがある」で止まっています。副教科のテストは、楽譜の一部、作品の写真、道具の絵、表示の記号のように、見て答える問題が出やすい教科です。直し方は、図と名前を対にして覚えることです。図の名前を隠して指でさして名前を言い、逆に名前を見て形を紙に描いてみます。うまく描けなくても、特徴を言葉で言えれば十分です。

よくある質問

副教科の暗記にコツはありますか

対にして、片方を見て片方を言うのが基本です。それに加えて決めておきたいのが、やめどきです。プリント1枚を隠して最後まで言えたら、その日のその教科はそこで終わりにして、次の教科へ移ります。言えた物を何周も回すより、翌日にもう一度だけ隠して言えるかを確かめる方に時間を使います。翌日に言えなかった所だけが、次の日の15〜20分の中身になります。

中学生の副教科の勉強は、何日前から始めればいいですか

目安は2週間前ですが、範囲の長さで前後します。学年末テストや、中間テストで副教科が無く範囲が学期まるごとになる場合は、3週間前にプリントを集める作業だけ先に済ませておくと、後が楽になります。逆に、気づいたのが3日前なら、集める作業と印をつける作業を1時間でまとめて済ませ、すぐに隠して言う練習に入ります。教科書を読む時間はもう取らず、プリントの空欄だけに絞ってください。

保健体育は、保健と体育のどちらから覚えればいいですか

ふつうは保健から始めます。言葉の量が多く、原因から防ぎ方までの3つ組を作るのに時間がかかるからです。体育は実技の記憶があるので、ルールの言葉に直す作業が短く済むことが多いです。ただし、けがなどでその種目の実技を見学していた時期がある人は、体で覚えた記憶がありません。その場合は体育のプリントを先に開き、ルールを図と一緒に覚えてから保健に移ります。

保護者が手を貸すなら

お子さまが時間割を見て慌てているときは、「どうして今まで副教科をやらなかったの」より、「保健体育と技術・家庭が同じ日なんだね」と、時間割を一緒に見るところから入ってください。手を貸しやすいのは、プリント集めと、問題を出す役です。散らばったプリントを探すのを手伝い、空いた封筒を4つ渡すだけでも、手順1はずっと早く終わります。3日前からは、お子さまが隠したプリントを持ち、空欄の答えを聞く役に回ると、声に出す練習が続きます。

見守る線は、筆記の準備が進んでいるかどうかまでです。実技の得手不得手や評定の話は、テスト前には持ち出さない方が、お子さまはプリントに向かいやすくなります。答案が返ってきたら、どの問題がどの出どころから出たかを一緒に見る程度にとどめてください。

個別指導で確かめること

個別指導の時間には、まず範囲表と4教科のプリントがそろっているかを見て、そのうえで空欄を隠して声に出して言えるかまで戻って確かめます。言えない所が楽譜や作品の写真、道具の絵のような図の問題に偏っているなら、資料集と教科書の図のページまで戻り、名前と形を対にする所からやり直します。

まとめ

慌てて教科書を1ページ目から読み始めた20分は、取り戻せない時間ではありません。保健体育と技術・家庭が同じ日だと気づいた木曜の夜は、覚える夜ではなく、集める夜です。

4つの封筒にプリントが収まり、表にテストの日付を書いた時点で、残りの10日の使い方はもう決まっています。

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