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自由研究のレポートの書き方—中学生の型と例|武蔵野個別指導塾

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中学生の自由研究のレポートを、題名から参考にした物までの8つの節で組み立て、A4で何枚にするかは節ごとの分量を足して決め、本とウェブの出典の書き方まで例で示します。

中学生の自由研究のレポートは、次の 8 つの節を上から順に並べれば形になります。分量の目安は、1 行 40 字で組んだときのものです。

節 書くこと 分量の目安
題名 何を、何と比べて、何を測ったか 1 行
動機 なぜこのテーマを選んだか 200〜300 字
予想 測る前にどうなると思ったか 100〜150 字
方法 用意した物と手順、そろえた条件 400〜600 字と図
結果 測った数の表とグラフ、読み取れること 300〜500 字と表
考察 結果がそうなった理由、予想との違い 400〜600 字
感想 やってみて思ったこと、次にやりたいこと 150〜200 字
参考にした物 読んだ本と見たページ 50〜100 字

よくあるのは、8 月の終わりの夜、中学 2 年生がパソコンの前に座ったまま 30 分たっている場面です。実験は 7 月のうちに終わっていて、ノートには糸の長さと 10 往復の時間を書いた表があり、写真もスマートフォンの中にあります。それなのに白い画面に 1 行目が出てきません。題名を打っては消し、検索をしては閉じて、気がつくと 11 時です。足りないのは材料ではなく、どの順に何を書くかという型です。型が決まれば、ノートの表を写すところから始められます。

用意するもの

書き始める前に机の上にそろえておく物があります。図1のように、レポートの節は題名から参考にした物まで 8 つあり、それぞれに材料が対応します。材料が手元にないと、書きながら探すことになり、そのたびに手が止まります。

図1 レポートの8つの節の並びと、各節に書くことの一言

まず、実験の記録ノートです。測った数、測った日と時刻、使った道具、途中で変えたことが書いてあれば、方法と結果の節はノートを見ながら書けます。記録が頭の中にしかないときは、先に思い出せる限りをノートに書き出します。順番がはっきりしないところは「順番は不確か」と自分用に印を付けておくと、あとで方法の節を書くときに嘘を書かずにすみます。

次に、写真です。実験の道具を並べた写真、測っている最中の写真、結果の様子の写真の 3 種類があると、方法と結果の節に 1 枚ずつ置けます。スマートフォンの中にあるままでは使えないので、パソコンに移し、ファイルの名前を「道具」「測定」「結果」のように付け直しておきます。この一手間で、あとで 1 枚ずつ探す時間が消えます。

三つ目は、参考にした物のメモです。読んだ本の題名と出版社、見たページの名前と見た日を、見たその場で書き留めていないと、レポートの最後の節で困ります。まだメモがないなら、本は本棚から出して奥付を開き、ページはブラウザの履歴から探して、今のうちに書き出します。

四つ目は、学校の指定です。用紙の大きさ、手書きかパソコンか、枚数の上限、表紙の有無、提出日が、夏休みの前に配られた紙に書いてあることが多いので、その紙を机の上に置きます。指定があるときは、この記事の目安より指定が先です。

最後に、パソコンで書くなら文書を作るソフトの設定を先に決めます。用紙は A4 の縦、文字の大きさは本文を 10.5 ポイントか 11 ポイント、見出しだけ少し大きくします。1 行の文字の数と 1 ページの行の数は、設定の画面で確かめておきます。この数が、あとで枚数を考えるときの元になります。

進め方

書く順番は、節の並び順とは違います。図2のように上から並べて仕上げますが、書くのは結果、方法、考察、予想、動機、題名、感想、参考にした物の順が速いです。結果はノートの表を写すだけで始められ、方法は結果を見ながら「何をしたか」を思い出せます。動機と題名は、結果と考察ができたあとのほうが、何を調べた研究なのかがはっきりしていて書きやすくなります。

1 結果の節から書く

ノートの表を、レポートの表に写します。例として、糸の長さを 25 cm、50 cm、100 cm と変えて、おもりが 10 往復する時間を 3 回ずつ測った研究を考えます。表の形は次のようにします。

糸の長さ 1 回目 2 回目 3 回目 平均
25 cm 10.1 秒 10.0 秒 10.2 秒 10.1 秒
50 cm 14.3 秒 14.1 秒 14.2 秒 14.2 秒
100 cm 20.0 秒 20.2 秒 20.1 秒 20.1 秒

この数は例としてこちらで置いたもので、実際の値は自分の実験で測ります。平均は 3 回の合計を 3 で割ります。25 cm の行なら、10.1 と 10.0 と 10.2 を足して 30.3、それを 3 で割って 10.1 です。計算は電卓で 2 回やり、2 回の答えが合ってから表に書きます。表の下には、表から読み取れることを 2〜3 文で書きます。「糸が長いほど 10 往復の時間が長くなった。25 cm から 100 cm にすると、時間は約 2 倍になった」のように、数を使って言い切ります。ここで理由を書き始めると考察と混ざるので、結果の節には「何がどうなったか」だけを置きます。

グラフは、横の軸に変えた条件、縦の軸に測った量を取ります。この例なら横が糸の長さ、縦が平均の時間です。条件が数で表せるときは折れ線、条件が「紙コップ」「プラスチックのコップ」のような種類のときは棒にします。目盛りは 0 から始め、軸に単位を書きます。グラフの題名は「糸の長さと 10 往復の時間」のように、横軸と縦軸の名前をつなげると迷いません。

2 方法の節を書く

方法は、同じ道具をそろえた人が同じ実験をやり直せる細かさで書きます。用意した物は、名前と数と大きさまで書きます。「糸」ではなく「たこ糸 1.2 m」、「おもり」ではなく「5 円玉 3 枚を重ねてテープで留めたもの」のように書きます。手順は番号を付けて 1 文ずつにし、1 つの番号に 1 つの動作を入れます。測り方も具体的に書きます。「おもりを 10 cm 横にずらして手を離し、手を離した瞬間からストップウォッチを押して、10 往復して戻ってきた瞬間に止めた」のように、どこで押してどこで止めたかまで書くと、読む人が同じ測り方をできます。

変えた条件とそろえた条件は、別の段落にして書き分けます。変えたのは糸の長さだけ、そろえたのはおもりの重さ、ずらす幅、測る人、測る場所です。そろえた条件を書いておくと、考察で「ほかの原因ではない」と言える土台になります。

3 考察、予想、動機、題名の順に書く

考察は、結果の節に書いた事実に対して「なぜそうなったと考えるか」を書く節です。教科書で習ったことと結びつけて、「糸が長いほど、同じ 10 cm ずらしても糸の傾きが小さく、おもりを真ん中に戻す力が弱いので、ゆっくり動いて 1 往復に時間がかかると考えた」のように、自分の考えだと示す言い方にします。予想と違ったときは、違ったことを隠さず書き、違った理由を 1 つ以上考えて書きます。考察の書き方の細かいところは、別の記事で扱います。

予想は、測る前にどう思っていたかを、測ったあとに書き直さずに書きます。「長いほど速く往復すると思っていた」と書いて、結果と違っていても構いません。予想と結果の差が、考察の材料になります。

動機は、このテーマを選んだきっかけを 1 つに絞ります。「公園のブランコで、立ってこぐと速く感じた」のような、自分が見た場面から書き起こすと、読む人が最初の段落で止まりません。題名は、動機と結果ができたあとに付けます。「振り子の研究」では何を調べたかが伝わらないので、「糸の長さを変えると振り子の 10 往復の時間はどう変わるか」のように、変えた条件と測った量を入れます。

4 枚数の考え方

枚数は、節ごとの分量を足して決めます。1 行 40 字、1 ページ 36 行の設定なら、1 ページに入るのは最大で 1440 字です。冒頭の表の目安を足すと、文だけで 1600 字から 2450 字になり、文だけなら 2 ページに収まります。そこに表が 1 つ、グラフが 1 つ、写真が 2 枚入ると、それぞれが 3 分の 1 ページほど使うので、合わせて 1 ページ強が足されます。見出しの前後の空きも入れると、全体で 3 枚から 4 枚が自然な長さです。

図2 A4を4枚使うときの、節と表や写真の割り付けの例

図2のように割り付けると、1 枚目に題名、動機、予想、方法の前半、2 枚目に方法の続きと写真と結果の文、3 枚目に表とグラフ、4 枚目に考察、感想、参考にした物が入ります。学校から「3 枚以内」のような上限が出ているときは、方法の文を削るのではなく、写真を 1 枚にし、表とグラフを同じページに並べて詰めます。文を削ると、やり直せる細かさが失われます。逆に 5 枚を超えるときは、同じことを 2 回書いていないか、結果の節に理由が混ざっていないかを見ます。

5 記録の表を 1 つ持つ

書きながら進み具合を見るために、節の名前と「書いた」「写真を入れた」「読み直した」の 3 つの欄を持つ表を、ノートの端に作ります。8 つの節に 3 つの印が全部付いたら、本文は終わりです。この表があると、途中で日をまたいでも、翌日どこから始めるかがすぐに見えます。

まとめ方

本文が書けたら、体裁をそろえます。見出しは 8 つの節の名前をそのまま使い、節の番号を付けます。本文の文字より 2 ポイントほど大きくして、太くします。表には「表 1」、グラフと写真には「図 1」のように番号と題名を付け、本文の中で「表 1 のように」と指します。番号で指しておくと、読む人が本文と表を行ったり来たりしても迷いません。

ページの下の中央にページ番号を入れます。ホチキスで留めるときは左上を 1 か所で留め、留める位置に文字がかからないように左の余白を 25 mm ほど取ります。表紙は、学校の指定がなければ、1 枚目の上に題名、学校名、学年と組、名前、提出日を入れるだけで足ります。

参考にした物の節は、読んだ本と見たページを、読む人が同じ物にたどり着ける形で書きます。図3のように、本は著者名、『書名』、出版社、発行年の順、ウェブのページはサイト名、「ページ名」、アドレス、閲覧日の順に並べます。本の題名は『 』、ページの題名は「 」で囲みます。発行年は本の最後のほうにある奥付に書いてあり、閲覧日はそのページを見た日です。

図3 本とウェブのページ、参考にした物の書き方の順

本なら「山田太郎『振り子のふしぎ』○○出版、20○○年」、ページなら「○○博物館「振り子の実験」、アドレス、2026 年 7 月 20 日閲覧」のような形になります。この 2 つは形を示すための作り物で、○の部分は自分が読んだ物の情報に置き換えます。教科書も参考にした物に入れます。教科書は発行している会社の名前と教科書の名前、使ったページを書きます。何も読まずに自分の実験だけで書いたときは、この節に「教科書のほかには参考にした物はない」と 1 行書きます。空のままにしておくと、書き忘れたのか、本当に無いのかが読む人に伝わりません。

本の文をそのまま使うときは、「 」で囲んで、どの本の何ページかを文の直後に書きます。囲まずに写すと、自分の考えと本の文の区別がつかず、読む人は「どこまでが自分で考えたことか」を確かめられません。考察の節で、本で読んだ理屈と自分で思いついた理屈が混ざるときは、「本には○○と書いてあった。自分の結果でも同じ傾向だった」のように、出所を分けて書きます。

仕上げに、印刷してから声に出して読みます。画面では見つからない誤字が、紙の上では見つかります。特に、表の数と本文の数が合っているか、単位が全部付いているか、「図 1」と指した先に本当に図 1 があるかの 3 つは、指で押さえながら確かめます。

うまくいかないとき

最初の 1 行が書けないときは、題名を後回しにして、結果の表を写すところから始めます。表は考えずに写せるので、手が動き始めます。手が動くと、次の節に進めます。

実験が失敗して、予想と全然違う結果になったときは、失敗をそのまま結果の節に書きます。「50 cm のときだけ 3 回の値が 2 秒以上ばらついた」のように、何がどう失敗したかを数で書き、考察の節で「測る人が途中で交代したため、ストップウォッチを押す時機がずれた可能性がある」と原因の候補を書きます。失敗を書いたレポートは、成功だけを書いたレポートより、次に何を直せばよいかがはっきりしていて、読む人にとって役に立ちます。

数が 1 回分しかないときは、今から測り直せるなら 2 回足して 3 回にします。測り直せないときは、「1 回しか測っていないので、ばらつきは確かめられなかった」と方法の節に書きます。書かずに平均の欄を空けると、数を隠したように見えます。

長さが足りないときに、同じ文を言い換えて増やすのはやめます。方法の節に、そろえた条件と、途中で困ったことと、その場でどう直したかを足すと、嘘のない形で分量が増えます。逆に長すぎるときは、結果の節に理由が混ざっていないか、感想が 2 段落以上になっていないかを見ます。

パソコンで書く途中で保存を忘れて消えたときのために、節を 1 つ書き終えるたびに保存し、日付を付けた別の名前でも残しておきます。前の日の分が残っていれば、消えたのは 1 節分だけで済みます。

よくある質問

手書きとパソコン、どちらで書くべきですか

学校の指定があればそれに従います。指定がなければ、表とグラフが多い研究はパソコンのほうが整えやすく、スケッチや観察の絵が多い研究は手書きのほうが向いています。どちらでも、8 つの節の順と、表や図に番号を付けることは変わりません。

枚数の上限が 2 枚のときはどうしますか

文だけで 1600 字あれば 2 枚に収まるので、本文は冒頭の表の下限の目安で書き、写真を 1 枚にし、表とグラフを 1 枚目の下と 2 枚目の上に分けて入れます。それでも入らないときは、方法の手順を番号付きの短い文にして、1 つの番号を 1 行に収めます。

参考にした物が 1 つもないときは、節ごと消してよいですか

消さずに、「教科書のほかには参考にした物はない」と 1 行書きます。節があることで、読む人は「調べずに書いた」のではなく「自分の実験だけで書いた」と受け取れます。教科書を見たなら、教科書を書きます。

親の関わり方と個別指導で確かめること

保護者の方にお願いしたいのは、文を直すことではなく、書き上がったレポートを読んで「ここがわからなかった」と 1 か所だけ言うことです。お子さまが説明し直した言葉が、そのまま書き直しの文になります。材料の用意では、奥付を一緒に探すことと、印刷を手伝うことまでで足ります。

個別指導では、結果の節に理由が混ざっていないか、方法の節だけで実験をやり直せるか、参考にした物が読む人をたどり着かせる形になっているかの 3 点を、講師が生徒のレポートを声に出して読みながら確かめます。

まとめ

レポートは、ノートの表を写した 1 行目から始まります。題名から参考にした物までの 8 つの節を順に埋め、分量を足して枚数を決め、読んだ物を読む人がたどり着ける形で書けば、パソコンの前で止まっていた 30 分は、仕上げの 3 枚に変わります。書き終えたら、印刷した紙を声に出して読み、数と単位をもう一度だけ指で押さえます。測った数の並びを、理由のある一つの文章に組み上げるまでが、研究です。

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