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四字熟語の一覧—中学受験と高校入試で出るものを意味つきで|武蔵野個別指導塾

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五里霧中の「霧」を「夢」と書かないための100語の表です。読みと意味に加え、四字を二字ずつに割る覚え方まで載せたので、語句テストの前日の夜でも間に合います。

語句テストで問われやすい四字熟語を100語、読みの五十音順に並べました。右端の「字」の欄は、語に使われている漢字の範囲です。小は小学校で習う字だけの語、中は中学以降に習う字を含む語、外は常用漢字の外の字を含む語を指します。

番号 語 読み 意味 字
1 暗中模索 あんちゅうもさく 手がかりがないまま、あれこれ試して探すこと。 中
2 意気投合 いきとうごう たがいの気持ちや考えがぴったり合うこと。 小
3 異口同音 いくどうおん 多くの人が口をそろえて同じことを言うこと。 小
4 以心伝心 いしんでんしん 言葉にしなくても気持ちが相手に伝わること。 小
5 一期一会 いちごいちえ 一生に一度の出会いと思って大切にすること。 小
6 一日千秋 いちじつせんしゅう 1日が千年にも思えるほど待ち遠しいこと。 小
7 一部始終 いちぶしじゅう 始めから終わりまでのすべて。 小
8 一網打尽 いちもうだじん 悪人などをひとまとめに全部つかまえること。 中
9 一目瞭然 いちもくりょうぜん 見た瞬間に、はっきりとわかること。 中
10 一喜一憂 いっきいちゆう 状況が変わるたびに喜んだり心配したりすること。 中
11 一触即発 いっしょくそくはつ 少しのきっかけで大事になりそうな、危険な状態。 中
12 一進一退 いっしんいったい 進んだりもどったり、良くなったり悪くなったりすること。 小
13 一心不乱 いっしんふらん 一つのことに集中して、他に心を乱されないこと。 小
14 一石二鳥 いっせきにちょう 一つのことをして二つの利益を得ること。 小
15 一朝一夕 いっちょういっせき わずかな期間。「一朝一夕にはできない」のように打ち消しで使う。 小
16 一長一短 いっちょういったん 良いところもあれば悪いところもあること。 小
17 意味深長 いみしんちょう 言葉や態度の奥に深い意味がふくまれていること。 小
18 因果応報 いんがおうほう 行いの善悪に応じて、その報いが返ってくること。 小
19 右往左往 うおうさおう あわてて、あっちへ行ったりこっちへ行ったりすること。 小
20 栄枯盛衰 えいこせいすい 栄えたり衰えたりをくり返すこと。 中
21 汚名返上 おめいへんじょう 新しい成果を出して、悪い評判をぬぐい去ること。 中
22 温故知新 おんこちしん 昔のことを学び直して、新しい考えや知識を得ること。 小
23 臥薪嘗胆 がしんしょうたん 目的を果たすために、長い間つらさや苦労に耐えること。 外
24 花鳥風月 かちょうふうげつ 自然の美しい景色や、それを楽しむ風流なこと。 小
25 我田引水 がでんいんすい 自分に都合のよいように言ったりしたりすること。 小
26 画竜点睛 がりょうてんせい 物事を完成させる最後の大事な仕上げ。 外
27 危機一髪 ききいっぱつ 一つまちがえば大変なことになる、危ないところ。 中
28 起死回生 きしかいせい 絶望的な状況を一気に立て直すこと。 小
29 起承転結 きしょうてんけつ 文章や話の組み立ての順序。 小
30 疑心暗鬼 ぎしんあんき 疑い始めると、何でもないことまで怪しく恐ろしく思えること。 中
31 奇想天外 きそうてんがい 思いもよらないほど変わっていること。 中
32 喜怒哀楽 きどあいらく 喜び・怒り・悲しみ・楽しみなどの感情。 中
33 急転直下 きゅうてんちょっか 事態が急に変わって、解決や結末に向かうこと。 小
34 玉石混交 ぎょくせきこんこう すぐれたものとつまらないものが入りまじっていること。 小
35 空前絶後 くうぜんぜつご 過去に例がなく、今後もないと思われるほど珍しいこと。 小
36 君子豹変 くんしひょうへん 立派な人は過ちに気づくとすぐに改めること。本来はよい意味。 外
37 厚顔無恥 こうがんむち あつかましくて、恥を知らないこと。 中
38 公明正大 こうめいせいだい 公平で、やましいところがなく正しいこと。 小
39 呉越同舟 ごえつどうしゅう 仲の悪い者どうしが同じ場所に居合わせること。共通の困難に協力する意味もある。 中
40 古今東西 ここんとうざい 昔から今まで、あらゆる場所で。いつでもどこでも。 小
41 五里霧中 ごりむちゅう 手がかりがなく、どうしてよいかわからないこと。 中
42 言語道断 ごんごどうだん 言葉で言い表せないほどひどいこと。 小
43 三寒四温 さんかんしおん 寒い日が3日ほど、暖かい日が4日ほど続いてくり返す冬の気候。 小
44 自画自賛 じがじさん 自分のしたことを自分でほめること。 小
45 自給自足 じきゅうじそく 必要なものを自分で作ってまかなうこと。 小
46 四苦八苦 しくはっく ひどく苦しむこと。 小
47 試行錯誤 しこうさくご 失敗をくり返しながら、よい方法を見つけていくこと。 中
48 自業自得 じごうじとく 自分の行いの報いを自分が受けること。 小
49 七転八倒 しちてんばっとう 痛みや苦しみで、ひどくころげ回ること。 中
50 質実剛健 しつじつごうけん 飾り気がなくまじめで、心も体も強いこと。 中
51 自暴自棄 じぼうじき 思うようにならず、やけになること。 中
52 四面楚歌 しめんそか 周りが敵ばかりで、味方がいないこと。 外
53 弱肉強食 じゃくにくきょうしょく 強い者が弱い者を犠牲にして栄えること。 小
54 十人十色 じゅうにんといろ 考え方や好みは人によってそれぞれ違うこと。 小
55 主客転倒 しゅかくてんとう 大事なものとそうでないものの立場が入れかわること。 中
56 取捨選択 しゅしゃせんたく 必要なものを選び、いらないものを捨てること。 中
57 首尾一貫 しゅびいっかん 始めから終わりまで、考えや態度が変わらないこと。 中
58 順風満帆 じゅんぷうまんぱん 物事がとても順調に進むこと。 中
59 支離滅裂 しりめつれつ ばらばらで、筋道が通っていないこと。 中
60 心機一転 しんきいってん あることをきっかけに気持ちをすっかり入れかえること。 小
61 針小棒大 しんしょうぼうだい 小さなことを大げさに言うこと。 小
62 森羅万象 しんらばんしょう この世にあるすべてのもの。 中
63 晴耕雨読 せいこううどく 晴れた日は畑を耕し、雨の日は本を読むような、ゆったりした暮らし。 小
64 切磋琢磨 せっさたくま 仲間どうしで励まし合い、競い合って向上すること。 外
65 絶体絶命 ぜったいぜつめい 追いつめられて、どうにも逃れられない状態。 小
66 千載一遇 せんざいいちぐう 千年に一度しかないような、またとない機会。 中
67 千差万別 せんさばんべつ 多くのものがそれぞれ違っていること。 小
68 前代未聞 ぜんだいみもん これまで聞いたことがないような珍しいこと。 小
69 大器晩成 たいきばんせい 大人物は、ゆっくり力をつけて遅れて大成すること。 小
70 大義名分 たいぎめいぶん 行動のよりどころとなる、もっともな理由。 小
71 泰然自若 たいぜんじじゃく 何が起きてもゆったり構えて、少しも動じないこと。 中
72 大同小異 だいどうしょうい 細かい違いはあるが、だいたい同じであること。 小
73 他力本願 たりきほんがん 本来は仏の力で救われること。他人まかせの意味でも使われる。 小
74 単刀直入 たんとうちょくにゅう 前置きなしに、いきなり本題に入ること。 小
75 朝三暮四 ちょうさんぼし 目先の違いにとらわれて、結果が同じことに気づかないこと。 小
76 朝令暮改 ちょうれいぼかい 命令や方針がすぐに変わって定まらないこと。 小
77 猪突猛進 ちょとつもうしん 周りを見ず、一つの目標へがむしゃらに突き進むこと。 外
78 適材適所 てきざいてきしょ その人の力に合う仕事や役目につけること。 小
79 徹頭徹尾 てっとうてつび 始めから終わりまで、一つの考えや態度を通すこと。 中
80 天衣無縫 てんいむほう 飾り気がなく無邪気なこと。詩や文章が技巧を感じさせず自然で美しいこと。 中
81 電光石火 でんこうせっか 動きがきわめて速いこと。 小
82 東奔西走 とうほんせいそう 用事や目的のために、東へ西へと忙しく駆け回ること。 中
83 二束三文 にそくさんもん 数が多くても値段がとても安いこと。 小
84 日進月歩 にっしんげっぽ 日がたつごとに、止まることなく進んでいくこと。 小
85 馬耳東風 ばじとうふう 人の意見や注意を聞き流すこと。 小
86 八方美人 はっぽうびじん だれにでもいい顔をする人。今は悪い意味で使う。 小
87 半信半疑 はんしんはんぎ 信じる気持ちと疑う気持ちが半々であること。 小
88 不言実行 ふげんじっこう あれこれ言わず、黙ってやるべきことを実行すること。 小
89 付和雷同 ふわらいどう 自分の考えを持たず、人の意見にすぐ同調すること。 中
90 粉骨砕身 ふんこつさいしん 力の限り、身を惜しまず努力すること。 中
91 傍若無人 ぼうじゃくぶじん 周りを気にせず、自分勝手にふるまうこと。 中
92 本末転倒 ほんまつてんとう 根本の大事なことと、どうでもよいことを逆に扱うこと。 中
93 無我夢中 むがむちゅう 我を忘れて一つのことに熱中すること。 小
94 優柔不断 ゆうじゅうふだん ぐずぐずして物事を決められないこと。 中
95 有名無実 ゆうめいむじつ 名前ばかりで中身がともなわないこと。 小
96 油断大敵 ゆだんたいてき 気のゆるみが失敗のもとになるので、用心せよということ。 小
97 竜頭蛇尾 りゅうとうだび 始めは勢いがよいが、終わりはふるわないこと。 中
98 臨機応変 りんきおうへん その場の状況に応じて適切に対応すること。 小
99 老若男女 ろうにゃくなんにょ 年齢や性別を問わない、すべての人。 小
100 和洋折衷 わようせっちゅう 日本風と西洋風をほどよく取り合わせること。 中

よくあるのは、国語の語句テストを翌日に控えた夜、範囲のプリントを机に広げたまま手が止まるという場面です。読みには赤線を引きました。意味も一度は目を通しました。それなのに「ゴリムチュウ」を書こうとすると、「夢」か「霧」かで鉛筆が止まります。机の時計は10時を回り、残りは1時間ほどです。100語を頭から読み直す時間はありません。要るのは、手をつける順番と、字を取り違えない理由です。

一覧の読み方

探すときは読みから入ります。ただし、読みそのものに落とし穴がある語は、探す場所で迷います。言語道断は「げんご」ではなく「ごんご」の位置に、老若男女は「ろうにゃくなんにょ」の位置にあります。目当ての語が思った場所に無いときは、自分の読みのほうを疑ってください。

「字」の欄は、今夜どこまで書けるようにするかを決めるための印です。図1のように、100語のうち小が58語、中が36語、外が6語あります。常用漢字の配当と1字ずつ照らして分けました。

図1 100語を字の範囲で小・中・外に分けた語数の帯グラフ

中学受験を控えた小学生は、まず小の58語を書けるようにします。小の語は習った字だけでできていますから、書き取りに出ても「習っていない」とは言えません。中の36語は、読みと意味を先に押さえます。霧や髪のように小学校で習わない字を含む語でも、文章の中で読めて意味がとれれば、語句の問題には手が届きます。

高校入試を控えた中学生は、小と中を合わせた94語が書き取りの射程に入ります。外の6語は、臥薪嘗胆の臥や画竜点睛の睛のように常用漢字に入らない字を含むので、書けることより、読めて意味を言えることを先にしてかまいません。文章の中でふりがなつきで出てきたときに、場面と語が結びつけば足ります。

意味の欄は、短く言い切ることを優先しました。「一朝一夕」のように使い方まで書いた語や、「本来はよい意味」と添えた語は、選択肢で引っかけに使われやすい語です。その一言まで含めて読んでください。

覚え方

四字のまま覚えようとすると、1字忘れた時点で手がかりが消えます。だから最初に、二字と二字に割ります。割ると語の骨組みが見え、忘れた字を残りの字から取り戻せるようになります。図2のように、組み立ては4つの型に分かれます。

図2 四字を二字ずつに割って見る組み立ての4つの型

1つ目は、四字が対等に並ぶ型です。喜怒哀楽は4つの感情、起承転結は文章の4つの段階、花鳥風月は自然の4つの景物で、どの字も同じ重さを持っています。順番ごと声に出して覚えるのが早い型です。

2つ目は、似た意味の二字が重なる型です。公明正大は「公明」も「正大」も正しいことを言っています。粉骨砕身は骨を粉にして身を砕く、自暴自棄はどちらの二字も自分を粗末に扱うこと、支離滅裂はどちらの二字もばらばらなことです。片方の二字がわかれば、もう片方を推し量れます。

3つ目は、対になる二字が向かい合う型です。右往左往は右と左、半信半疑は信と疑、大同小異は大と小、同と異が向かい合います。東奔西走、朝令暮改、竜頭蛇尾も同じ作りです。対の字が確かめの道具になるので、竜頭の相手は蛇尾、東奔の相手は西走と、ペアで思い出します。

4つ目は、読み下すと文になる型です。我田引水は「我が田に水を引く」、傍若無人は「傍らに人無きが若し」と読めます。馬耳東風は馬の耳に東の風が吹く景色です。文で言えた語は、場面ごと頭に残ります。自分の田にだけ水を引く人の顔を思い浮かべれば、意味の説明はいらなくなります。きれいに4つへ収まらない語もありますが、どこで割れるかを考えた時点で、語はただの四字の列でなくなります。

型がつかめたら、組で束ねます。暗中模索と五里霧中、一心不乱と無我夢中、首尾一貫と徹頭徹尾、十人十色と千差万別は、どれも似た意味の組です。一つ覚えれば、もう一つは半分覚えたようなものです。数字が入る語も束にします。一石二鳥、三寒四温、四苦八苦、七転八倒、二束三文、十人十色は穴埋めで狙われやすいので、数字だけを見て語を言えるようにしておきます。

前日の夜の順番はこうです。まず範囲の語に印をつけます。次に、語を紙で隠して読みを言い、意味を自分の言葉で言います。言えなかった語だけを3回まで書きます。寝る前に隠してもう一度、朝にもう一度、思い出せるかを試します。書いた回数は安心をくれますが、翌日の答案で働くのは思い出した回数だからです。お子さまのテスト前夜に隣にいるなら、語を読み上げる役が向いています。書くのも丸をつけるのも本人に任せてください。

テストでの出方

出方は大きく3つあります。中学受験の国語では、□に漢字を入れる穴埋めと、語と意味を結ぶ問題が定番です。高校入試では、文章の中の場面に合う語を選ぶ形や、使い方の正しい文を選ぶ形もよく見かけます。どの形でも、語を丸ごと知っているかより、字と場面を結びつけられるかが問われます。次の3問は自作の例題です。

例題1 穴埋め

次の□に漢数字を入れて四字熟語を完成させ、入れた数字をすべて足した数を答えなさい。□石□鳥 □寒□温 □苦□苦

答えは22です。順に一と二、三と四、四と八が入り、1+2+3+4+4+8=22となります。足し算を求める形は、1字でも誤ると答えが合いません。四苦八苦の四と八は、仏教でいう4つの苦しみと、さらに4つを加えた8つの苦しみから来ています。四と八の理由を知っていれば、数字を取り違えることはなくなります。

例題2 場面に合う語を選ぶ

次の文の( )に入る語を、ア〜エから1つ選びなさい。「大雪で電車が止まり、案内も次々に変わって、乗客は駅の中を( )していた。」

ア 東奔西走 イ 右往左往 ウ 一進一退 エ 起死回生

答えはイです。東奔西走も右往左往も「あちこち動く」語ですが、東奔西走は目的のために忙しく駆け回ること、右往左往は混乱してうろうろすることです。目的がある動きか、混乱した動きか。この一点で2語は切り分けられます。

例題3 使い方の正しい文を選ぶ

「一朝一夕」の使い方が正しい文を、ア〜ウから1つ選びなさい。

答えはアです。一朝はひと朝、一夕はひと晩で、語全体では「わずかな期間」を指します。多くは「一朝一夕には〜ない」と打ち消しで使います。イは長い時間、ウは朝と夕方の習慣と取り違えています。字面だけで意味を組み立てるとウに手が伸びるので、打ち消しの形ごと覚えてください。

まちがえやすいところ

同じ音の別の字を書く

いちばん多いのがこの誤りです。図3のように、字の理由を短く持っておくと防げます。五里霧中は五里四方にたちこめる霧の中で見通しがきかないことで、夢を見ている話とは無関係です。危機一髪は髪の毛1本ほどのわずかな差で危機に臨むことですから、弾を「一発」撃つ話ではありません。単刀直入は一振りの刀で敵陣に切り込むことで、問うているのは刀の数であって長さではないのです。絶体絶命は体も命も尽きかけるほど追いつめられた状態を言うので、「絶対」の字は入りません。

図3 書き誤りやすい4語の正しい字と誤った字と字の理由

ほかに、異口同音の「口」を「句」と書く誤り、心機一転の「機」を「気」と書く誤り、付和雷同の「付」を「不」と書く誤りもよく見ます。画竜点睛は、竜の絵に最後に瞳を描き入れる話から来た語です。睛は目へんで「ひとみ」を表しますから、日へんの「晴」では話が通りません。

読みを勝手に整える

言語道断は「ごんごどうだん」、老若男女は「ろうにゃくなんにょ」、傍若無人は「ぼうじゃくぶじん」、順風満帆は「じゅんぷうまんぱん」、画竜点睛は「がりょうてんせい」と読みます。一日千秋は「いちにち」とも読みますが、「いちじつせんしゅう」で覚えるのが定番です。どれも、ふだんの音読みから素直に推した読みと違います。読みの問題に備えるなら、この6語をまず声に出してください。

意味を字面で決める

他力本願は、本来は仏の力で救われることを指す語で、他人まかせの意味は転じたものです。呉越同舟は仲の悪い者どうしが同じ場所にいることで、親友と同じ班になった場面には使えません。三寒四温はもともと冬の気候を言う語で、今は春先の天気に使われることも多くなりました。君子豹変は、今は態度が急に変わる悪い意味で使われがちですが、本来は立派な人が過ちをすぐ改めるというよい意味です。八方美人も、もとはどこから見ても美しい人を指しましたが、今はだれにでもいい顔をする人の意味で使います。

組で混ざる語もあります。朝三暮四は目先の違いにとらわれて結果が同じだと気づかないこと、朝令暮改は命令がすぐに変わることです。七転八倒は苦しんでころげ回ることで、何度失敗しても立ち上がる「七転び八起き」とは別の語です。「汚名挽回」は誤りとされることが多いので、汚名は返上するもの、名誉は挽回するものと覚えておくと安全です。

確かめの問題

表を隠して答えてください。

  1. 次の文のカタカナを漢字に直しなさい。「クラス全員がイクドウオンに賛成した。」
  2. 「老若男女」「言語道断」の読みをひらがなで書きなさい。
  3. 次の場面に合う語を表から1つ選びなさい。「仲の悪い2つの部活の部長が、同じ実行委員に選ばれた。」
  4. 「決まりが毎週のように変わる」という場面に合うのは、朝三暮四と朝令暮改のどちらですか。
  5. 次の文の誤字を1字抜き出し、正しい字に直しなさい。「彼は短刀直入に用件を切り出した。」

答え

  1. 異口同音。「口」を「句」と書かないようにします。異なる口から同じ音が出る、と字の意味で覚えます。
  2. ろうにゃくなんにょ、ごんごどうだん。
  3. 呉越同舟。仲の悪い者どうしが同じ場所に居合わせる語です。
  4. 朝令暮改。朝の命令を夕方には改める語です。朝三暮四は、結果が同じことに気づかない話です。
  5. 短を単に直します。単は「ひとつ」を表し、一振りの刀で切り込む語です。

次に確かめること

故事成語の一覧は、四面楚歌や呉越同舟のもとになった話から語を覚え直せる一覧です。同音異義語の一覧は、「霧中」と「夢中」のように音から字を選ぶ力を、二字の語まで広げてくれます。漢検4級は熟語の組み立てと四字熟語が出題の形に入る級で、2027年2月14日(日)の検定を受けるなら、申し込みと日程の最新を協会の案内で確かめてください。

個別指導では、四字熟語でつまずいた生徒と、語の意味より先に、語に含まれる字を読めるかまで戻って確かめます。霧という字を読めないまま五里霧中の意味を覚えても、次のテストで同じところに戻ってくるからです。

まとめ

四字熟語は、意味を知っているだけでは答案に残りません。テストの紙に書けるのは、字を一つずつ説明できる語だけです。霧か夢かで止まりそうになったら、五里四方の白い霧を思い浮かべてください。臥も睛も、今夜は書けなくてかまいません。増やすのは語の数ではなく、理由を言える字の数です。

理由を一つ言える字は、鉛筆の先で迷いません。

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