
武蔵野個別指導塾の特徴
星座の一覧—88星座と季節の代表の星座、見つけ方|武蔵野個別指導塾

三つ星を線で伸ばせば、夜空で一番明るい恒星シリウスに届きます。全88星座の表に夜8時の見ごろを添え、夏と冬の大三角、黄道12星座、テストの問われ方まで、この1ページで足ります。
| 番号 | 星座名 | どんな星座か | 学名 | 夜8時に一番高くなる頃 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | アンドロメダ座 | 神話の王女 | Andromeda | 11月下旬 |
| 2 | いっかくじゅう座 | 一角獣 | Monoceros | 3月上旬 |
| 3 | いて座 | 弓を引く半人半馬 | Sagittarius | 9月上旬 |
| 4 | いるか座 | 海の動物 | Delphinus | 9月下旬 |
| 5 | インディアン座 | 先住民の姿 | Indus | 10月上旬(一部だけ) |
| 6 | うお座 | 2匹の魚 | Pisces | 11月下旬 |
| 7 | うさぎ座 | 動物 | Lepus | 2月上旬 |
| 8 | うしかい座 | 牛飼い | Bootes | 6月下旬 |
| 9 | うみへび座 | 海蛇。全天で最も広い | Hydra | 4月下旬 |
| 10 | エリダヌス座 | 神話の川 | Eridanus | 1月中旬(一部だけ) |
| 11 | おうし座 | 牡牛 | Taurus | 1月下旬 |
| 12 | おおいぬ座 | 大きな犬 | Canis Major | 2月下旬 |
| 13 | おおかみ座 | 動物 | Lupus | 7月上旬(一部だけ) |
| 14 | おおぐま座 | 大きな熊。北斗七星を含む | Ursa Major | 5月上旬 |
| 15 | おとめ座 | 乙女 | Virgo | 6月上旬 |
| 16 | おひつじ座 | 牡羊 | Aries | 12月下旬 |
| 17 | オリオン座 | 神話の狩人 | Orion | 2月上旬 |
| 18 | がか座 | 画架(絵を立てる台) | Pictor | 2月上旬(一部だけ) |
| 19 | カシオペヤ座 | 神話の王妃 | Cassiopeia | 12月上旬 |
| 20 | かじき座 | 魚のかじき | Dorado | 1月下旬(一部だけ) |
| 21 | かに座 | 神話のかに | Cancer | 3月下旬 |
| 22 | かみのけ座 | 王妃の髪の毛 | Coma Berenices | 5月下旬 |
| 23 | カメレオン座 | 動物 | Chamaeleon | 見えない |
| 24 | からす座 | 神話のからす | Corvus | 5月下旬 |
| 25 | かんむり座 | 冠 | Corona Borealis | 7月中旬 |
| 26 | きょしちょう座 | 巨嘴鳥(オオハシ) | Tucana | 見えない |
| 27 | ぎょしゃ座 | 馬車の御者 | Auriga | 2月中旬 |
| 28 | きりん座 | 動物 | Camelopardalis | 2月中旬 |
| 29 | くじゃく座 | 鳥 | Pavo | 見えない |
| 30 | くじら座 | 神話の海の怪物 | Cetus | 12月中旬 |
| 31 | ケフェウス座 | 神話の王 | Cepheus | 10月中旬 |
| 32 | ケンタウルス座 | 半人半馬 | Centaurus | 6月上旬(一部だけ) |
| 33 | けんびきょう座 | 顕微鏡 | Microscopium | 9月下旬 |
| 34 | こいぬ座 | 小さな犬 | Canis Minor | 3月中旬 |
| 35 | こうま座 | 小さな馬 | Equuleus | 10月上旬 |
| 36 | こぎつね座 | 小さな狐 | Vulpecula | 9月中旬 |
| 37 | こぐま座 | 小さな熊。北極星を含む | Ursa Minor | 7月中旬 |
| 38 | こじし座 | 小さな獅子 | Leo Minor | 4月下旬 |
| 39 | コップ座 | 神話の杯 | Crater | 5月上旬 |
| 40 | こと座 | 竪琴 | Lyra | 8月下旬 |
| 41 | コンパス座 | 円を描く道具 | Circinus | 見えない |
| 42 | さいだん座 | 祭壇 | Ara | 8月上旬(一部だけ) |
| 43 | さそり座 | 神話のさそり | Scorpius | 7月下旬 |
| 44 | さんかく座 | 三角形 | Triangulum | 12月中旬 |
| 45 | しし座 | 獅子 | Leo | 4月下旬 |
| 46 | じょうぎ座 | 定規 | Norma | 7月中旬(一部だけ) |
| 47 | たて座 | 盾 | Scutum | 8月下旬 |
| 48 | ちょうこくぐ座 | 彫刻に使う「のみ」 | Caelum | 1月下旬 |
| 49 | ちょうこくしつ座 | 彫刻家の仕事場 | Sculptor | 11月下旬 |
| 50 | つる座 | 鳥 | Grus | 10月下旬(一部だけ) |
| 51 | テーブルさん座 | 南アフリカの山 | Mensa | 見えない |
| 52 | てんびん座 | 天秤 | Libra | 7月上旬 |
| 53 | とかげ座 | 動物 | Lacerta | 10月下旬 |
| 54 | とけい座 | 振り子時計 | Horologium | 1月上旬(一部だけ) |
| 55 | とびうお座 | 魚 | Volans | 見えない |
| 56 | とも座 | アルゴ船の船尾 | Puppis | 3月中旬 |
| 57 | はえ座 | 虫 | Musca | 見えない |
| 58 | はくちょう座 | 白鳥 | Cygnus | 9月下旬 |
| 59 | はちぶんぎ座 | 八分儀(天体を測る道具) | Octans | 見えない |
| 60 | はと座 | 鳥 | Columba | 2月上旬 |
| 61 | ふうちょう座 | 風鳥(南の鳥) | Apus | 見えない |
| 62 | ふたご座 | 神話の双子 | Gemini | 3月上旬 |
| 63 | ペガスス座 | 翼のある馬 | Pegasus | 10月下旬 |
| 64 | へび座 | 蛇。頭と尾の2つに分かれる | Serpens | 7月中旬(頭)、8月中旬(尾) |
| 65 | へびつかい座 | 蛇を持つ人 | Ophiuchus | 8月上旬 |
| 66 | ヘルクレス座 | 神話の勇者 | Hercules | 8月上旬 |
| 67 | ペルセウス座 | 神話の勇者 | Perseus | 1月上旬 |
| 68 | ほ座 | アルゴ船の帆 | Vela | 4月上旬(一部だけ) |
| 69 | ほうおう座 | 鳳凰(不死鳥) | Phoenix | 12月上旬(一部だけ) |
| 70 | ぼうえんきょう座 | 望遠鏡 | Telescopium | 9月上旬(一部だけ) |
| 71 | ポンプ座 | 空気ポンプ | Antlia | 4月中旬 |
| 72 | みずがめ座 | 水瓶を持つ人 | Aquarius | 10月下旬 |
| 73 | みずへび座 | 水蛇。うみへび座とは別 | Hydrus | 見えない |
| 74 | みなみじゅうじ座 | 南の十字。全天で最も狭い | Crux | 見えない |
| 75 | みなみのうお座 | 南の魚 | Piscis Austrinus | 10月中旬 |
| 76 | みなみのかんむり座 | 南の冠 | Corona Australis | 8月下旬 |
| 77 | みなみのさんかく座 | 南の三角形 | Triangulum Australe | 見えない |
| 78 | や座 | 矢 | Sagitta | 9月中旬 |
| 79 | やぎ座 | 山羊 | Capricornus | 9月下旬 |
| 80 | やまねこ座 | 山猫 | Lynx | 3月中旬 |
| 81 | らしんばん座 | 羅針盤 | Pyxis | 3月下旬 |
| 82 | りゅう座 | 竜 | Draco | 8月上旬 |
| 83 | りゅうこつ座 | アルゴ船の竜骨 | Carina | 3月下旬(一部だけ) |
| 84 | りょうけん座 | 2匹の猟犬 | Canes Venatici | 6月上旬 |
| 85 | レチクル座 | 望遠鏡の十字線 | Reticulum | 1月中旬(一部だけ) |
| 86 | ろ座 | 化学実験の炉 | Fornax | 12月下旬 |
| 87 | ろくぶんぎ座 | 六分儀(天体を測る道具) | Sextans | 4月中旬 |
| 88 | わし座 | 鷲 | Aquila | 9月上旬 |
全 88 星座を五十音順に並べました。右端の時期は国立天文台が示している目安で、「一部だけ」「見えない」は、東京の緯度で地平線の上に出るかどうかを計算して書き足したものです。
よくあるのは、夜 9 時すぎに塾を出て、自転車の鍵を探しながらふと顔を上げる、という場面です。ビルの間の暗い空に、斜めに並んだ 3 つの星があります。オリオン座だとはわかります。ところが、その左上の赤い星の名前が出てこない。来週のテストには冬の大三角が出るのに、3 つ目の星がどれなのか、ノートの図と目の前の空がつながらないのです。88 個の名前を画面で眺めても、空の星はまだ名乗ってくれません。
一覧の読み方
星座は星の絵である前に、空の住所です。世界の天文学者の集まりである国際天文学連合が 1922 年に 88 の名前と略号を採択し、1928 年までの議論をもとにした境界線が 1930 年に確定しました。空はこの線で隙間なく区切られているので、どの星も必ずどこか 1 つの星座に属します。土台になったのは、古代ギリシャのプトレマイオスが書き残した 48 の星座です。そのうちのアルゴ座という巨大な船は、今はりゅうこつ座、とも座、ほ座に分かれています。残りは、南の海へ船が出るようになってから足された星座が中心です。
表の見方は 3 つだけです。「どんな星座か」は名前の意味で、ろ座が炉、ほ座が帆だと知るだけで、ただの音が物の形に変わります。「学名」はラテン語の名前で、世界のどの国の星図でも同じ綴りで通じます。右端の「夜8時に一番高くなる頃」は、東京で夜 8 時に、星座のおよその中心が南北を結ぶ線を通る時期です。星はこの線の上で一番高くなり、南の空の星座なら、この瞬間を南中と呼びます。
「一部だけ」「見えない」は、東京の緯度である北緯 35.7 度で数えました。全体が地平線の上に出るのが 61、一部だけが 15、まったく出ないのが 12 です。全体が出る星座でも、地平線の近くは建物と街明かりに隠れます。出ない 12 の 1 つが南十字で知られるみなみじゅうじ座で、沖縄のような南の島まで行くと低い空に現れます。広さの幅も大きく、最も広いうみへび座は最も狭いみなみじゅうじ座の約 19 倍あります。
右端の列は、次の図で読むと実感がわきます。

図1のように、同じ夜 8 時に見ると、オリオン座の三つ星は 12 月上旬に東寄りの低い空、1 月上旬に南東、2 月上旬に真南、3 月上旬に南西へ移ります。1 か月で約 30 度西へずれる計算です。言い換えると、同じ場所へ来る時刻が 1 か月で約 2 時間早くなります。そのため表の時期は読み替えられます。夜 10 時に見るなら表より 1 か月前、真夜中に見るなら 2 か月前です。冬の星座と呼ばれるふたご座が表で 3 月上旬なのは、誤植ではありません。真夜中で読めば 1 月上旬、ちゃんと真冬です。季節の呼び名は昔からの習わしで、きっちりした線が引かれているわけではありません。
季節の代表の星座と 1 等星
| 季節 | 代表の星座 | 空の目印 |
|---|---|---|
| 春 | しし座、おとめ座、うしかい座、かに座、おおぐま座 | 春の大曲線 |
| 夏 | さそり座、いて座、こと座、わし座、はくちょう座 | 夏の大三角 |
| 秋 | ペガスス座、アンドロメダ座、カシオペヤ座、うお座、みなみのうお座 | 秋の四辺形 |
| 冬 | オリオン座、おおいぬ座、こいぬ座、おうし座、ふたご座、ぎょしゃ座 | 冬の大三角 |
テストと夜空の両方で使うのは、次の 15 個の 1 等星です。
| 季節 | 1 等星 | 星座 | 色 |
|---|---|---|---|
| 春 | レグルス | しし座 | 青白い |
| 春 | スピカ | おとめ座 | 青白い |
| 春 | アークトゥルス | うしかい座 | オレンジ色 |
| 夏 | アンタレス | さそり座 | 赤い |
| 夏 | ベガ | こと座 | 白い |
| 夏 | アルタイル | わし座 | 白い |
| 夏 | デネブ | はくちょう座 | 白い |
| 秋 | フォーマルハウト | みなみのうお座 | 白い |
| 冬 | ベテルギウス | オリオン座 | 赤い |
| 冬 | リゲル | オリオン座 | 青白い |
| 冬 | シリウス | おおいぬ座 | 白い |
| 冬 | プロキオン | こいぬ座 | 白に近い淡い黄色 |
| 冬 | アルデバラン | おうし座 | オレンジ色 |
| 冬 | ポルックス | ふたご座 | オレンジ色 |
| 冬 | カペラ | ぎょしゃ座 | 黄色 |
1 等星は全天で 21 個と数えるのが一般的で、明るさのどこで線を引くかによって数が動くこともあります。残る 6 個はカノープス、アケルナル、ケンタウルス座の 2 個、みなみじゅうじ座の 2 個で、南の低い空か、日本から見えない側にあります。カノープスは関東あたりから南で、冬の南の地平線すれすれに顔を出します。アークトゥルスは、アルクトゥルスと書かれることもあります。秋の欄が 1 行しかないのは、秋の空に 1 等星がフォーマルハウトしかないからで、代わりの目印がペガスス座の大きな四辺形です。
夏の大三角と冬の大三角
| 大三角 | 星と星座 | 押さえる特徴 |
|---|---|---|
| 冬 | ベテルギウス(オリオン座)、シリウス(おおいぬ座)、プロキオン(こいぬ座) | シリウスは太陽を除くと全天で最も明るい恒星で、明るさはマイナス 1.5 等です。ベテルギウスは赤い星です。 |
| 夏 | ベガ(こと座)、アルタイル(わし座)、デネブ(はくちょう座) | ベガは七夕の織姫星、アルタイルは彦星です。デネブは天の川の中にあります。 |
黄道 12 星座
黄道は、地球から見た太陽の通り道です。太陽は 1 年かけて星座の間を西から東へ進むように見え、その途中にある 12 の星座を黄道 12 星座と呼びます。太陽がその星座の方向にある間、その星座は昼の空にあるので夜には見えません。
| 順 | 星座 | 太陽がその方向にある頃 | 夜8時に一番高くなる頃 |
|---|---|---|---|
| 1 | おひつじ座 | 4月19日〜5月14日ごろ | 12月下旬 |
| 2 | おうし座 | 5月15日〜6月21日ごろ | 1月下旬 |
| 3 | ふたご座 | 6月22日〜7月20日ごろ | 3月上旬 |
| 4 | かに座 | 7月21日〜8月10日ごろ | 3月下旬 |
| 5 | しし座 | 8月11日〜9月16日ごろ | 4月下旬 |
| 6 | おとめ座 | 9月17日〜10月31日ごろ | 6月上旬 |
| 7 | てんびん座 | 11月1日〜11月23日ごろ | 7月上旬 |
| 8 | さそり座 | 11月24日〜11月30日ごろ | 7月下旬 |
| 通過 | へびつかい座(12 星座には入らない) | 12月1日〜12月18日ごろ | 8月上旬 |
| 9 | いて座 | 12月19日〜1月19日ごろ | 9月上旬 |
| 10 | やぎ座 | 1月20日〜2月16日ごろ | 9月下旬 |
| 11 | みずがめ座 | 2月17日〜3月12日ごろ | 10月下旬 |
| 12 | うお座 | 3月13日〜4月18日ごろ | 11月下旬 |
表に 13 行あるのは、まちがいではありません。太陽は 12 月前半にへびつかい座の方向も通りますが、12 星座には数えない習わしです。日付は年によって 1 日ほど動きます。さそり座の期間が 1 週間しかないのも、星座の境界線の引き方の結果です。
覚え方
88 個を五十音順に頭から唱えるのは、時間の使い方としてもったいないやり方です。テストに出る範囲は狭く、空で役に立つ星座も限られているからです。広げる順番を 4 段階に分けます。
第 1 段階は、1 等星を持つ 14 星座です。オリオン座だけが 2 個持つので、星は 15 個になります。春 3、夏 4、秋 1、冬 6 という星座の数を先に覚えると、思い出すときに抜けに気づけます。第 2 段階は黄道 12 星座です。語呂を探すより、3 個ずつの 4 組に切って唱えるほうが速く入ります。「おひつじ、おうし、ふたご」「かに、しし、おとめ」「てんびん、さそり、いて」「やぎ、みずがめ、うお」。九九を唱えるときのように、組の切れ目で息をつきます。12 個のうち、おうし座、ふたご座、しし座、おとめ座、さそり座の 5 個は第 1 段階で覚えているので、新しく入れるのは 7 個で済みます。
第 3 段階は、組にできる星座です。大小の組はおおいぬ座とこいぬ座、おおぐま座とこぐま座、しし座とこじし座です。南北の組はかんむり座とみなみのかんむり座、さんかく座とみなみのさんかく座、うお座とみなみのうお座です。秋の空には、1 つの物語の登場人物が固まっています。王のケフェウス、王妃のカシオペヤ、王女のアンドロメダ、助けに来る勇者のペルセウス、王女を襲う海の怪物のくじら。5 つが 1 話で片づきます。
第 4 段階で、残りを道具でまとめます。18 世紀に南の空を観測したラカイユという天文学者が足した 14 個は、テーブルさん座を除くと、ろ座、とけい座、けんびきょう座、ぼうえんきょう座のように道具や仕事場ばかりです。ここまで来ると、知らない名前に出会っても「動物か、神話か、道具か」で仕分けられるようになります。3 つの箱のうち一番大きいのは動物の箱です。
大三角は、星の名前と星座の名前が別々なので混ざります。物語の形に変えてください。冬は狩人と 2 匹の犬です。狩人のオリオン座にベテルギウス、大きな犬のおおいぬ座にシリウス、小さな犬のこいぬ座にプロキオン。夏は七夕です。川をはさんで向き合う織姫のベガと彦星のアルタイル、その川の中を飛ぶ白鳥のデネブ。頭文字をつなげて「ベシプ」「ベアデ」と口に出すのも手です。定番の語呂ではありませんが、ベテルギウスのベを紅(べに)のベとしておくと、オリオン座のもう 1 つの 1 等星リゲルと色を取り違えません。
覚えたかどうかは、見ずに書いて確かめます。白紙に春夏秋冬の 4 つの欄を作り、代表の星座と 1 等星を何も見ずに埋めてください。書けなかった所だけを翌日、3 日後、1 週間後にやり直します。読み返すより、思い出そうとして詰まる時間のほうが記憶を太くします。
空での見つけ方
図2は、2 つの大三角を実際の星の位置で、同じ縮尺に描いたものです。南を向いて空を見上げた形なので、左が東になります。

冬は、図2のように三つ星から始めます。斜めに並ぶ 3 つの星を左下へ伸ばすと、ほぼその先に全天で一番明るい恒星のシリウスがあります。次に、三つ星の左上の赤い星がベテルギウスです。この 2 つを 1 辺にして左側へ正三角形を作ると、頂点にプロキオンが来ます。3 辺の長さは約 26 度から 27 度で、ほとんど正三角形です。腕を伸ばした握りこぶしの幅が約 10 度なので、1 辺はこぶし 3 つ近くになります。三つ星を逆に右上へ伸ばせば、おうし座のオレンジ色のアルデバランが待っています。
夏は同じ縮尺で見ると細長く、3 辺は約 24 度、34 度、38 度です。頭の真上近くで一番明るい星がベガ、その東にデネブ、南へ離れた所にアルタイルがあります。
北の空は、季節に関係なく探せます。北斗七星はおおぐま座の腰から尾に当たる 7 つの星で、88 の星座の 1 つではありません。ひしゃくの先の 2 つの星の間隔を 5 倍伸ばすと、こぐま座の北極星に届きます。北斗七星が低くなる秋から冬は、W の形のカシオペヤ座から探します。春は、北斗七星の柄のカーブをそのまま伸ばすとアークトゥルス、さらに伸ばすとスピカに届きます。これが春の大曲線です。秋は、ペガスス座の四辺形の西側の辺を南へ伸ばすと、フォーマルハウトに当たります。
テストでの出方
88 個すべての名前を書かせるテストには、まず出会いません。小学校の理科では、夏と冬の大三角の星の名前、星の色と明るさの違い、時刻が変わっても星の並びは変わらないことが問われます。中学 3 年になると、星座の名前は手がかりにすぎず、問われるのは動きです。地球の自転で 1 時間に約 15 度、公転で 1 か月に約 30 度。高校入試では、太陽と地球と星座を上から見た図を渡され、ある季節のある時刻に何が見えるかを答えます。形の違う 3 問で確かめます。
例題 1 時刻で動く
ある日の午後 8 時に、オリオン座が真南に見えました。同じ日の午後 11 時には、どの方角へ約何度動いて見えますか。
答え: 西へ約 45 度です。地球は 24 時間で 1 回転するので、360 ÷ 24 で 1 時間に約 15 度動いて見えます。3 時間なら 45 度です。南の空の星は東から西へ動くので、向きは西です。
例題 2 日付で動く
ある晩の午後 8 時に、しし座が真南に見えました。(1) 2 か月後の午後 8 時には、どの方角へ約何度ずれて見えますか。(2) 2 か月後にしし座が真南に来るのは、何時ごろですか。
答え: (1) 西へ約 60 度です。(2) 午後 4 時ごろです。地球は 12 か月で 1 周公転するので、360 ÷ 12 で 1 か月に約 30 度ずれます。時刻に直すと 1 か月で約 2 時間早くなり、2 か月なら 4 時間早くなります。午後 4 時はまだ明るいので、実際には見えません。「計算では真南にあるのに見えない」という一言まで書ければ、理解は本物です。
例題 3 太陽の反対側を読む
12 月の終わり、地球から見て太陽はいて座の方向にあります。黄道の星座のうち、(1) 真夜中に南の空に見える星座、(2) 一晩中見えない星座、(3) 3 か月後の真夜中に南の空に見える星座を答えてください。
答え: (1) ふたご座です。(2) いて座です。(3) おとめ座です。真夜中の南は、太陽と正反対の方向です。12 星座を輪にしたとき、いて座の向かいがふたご座です。太陽と同じ方向のいて座は、昼の空にあります。3 か月で地球は約 90 度進むので、輪を 3 つ先へ送り、ふたご座、かに座、しし座、おとめ座と数えます。輪を自分で描けるようにしておくと、この形の問題は迷いません。
まちがえやすいところ
1 つ目は、誕生月の夜に自分の星座が見えると思いこむことです。星占いでは 12 月前半の誕生日をいて座とすることが多いのですが、その頃のいて座は夕方の南西の低い空にあり、夜が更ける前に沈みます。12 月の終わりには太陽と同じ方向に入り、昼の空を動くようになります。

図3のように、12 月末の真夜中に南で見えるのは反対側のふたご座で、いて座は太陽の向こうに隠れています。図では 12 星座を等間隔に描きましたが、実際の星座の幅は不ぞろいです。占いの区切りと、実際に太陽がその星座の方向にある時期もずれています。占いでふたご座とされるのはおおむね 5 月下旬から 6 月下旬ですが、黄道 12 星座の表では 6 月 22 日ごろから 7 月 20 日ごろです。地球の軸がゆっくり向きを変えるので、長い年月の間に星座と季節の関係が動いたためです。
2 つ目は、15 度と 30 度の入れ替えです。比べているものが「同じ日で時刻が違う」のか「同じ時刻で日付が違う」のかを、先に問題文へ書きこんでください。時刻が違うなら自転で 1 時間に 15 度、日付が違うなら公転で 1 か月に 30 度です。南の空は東から西へ、北の空は北極星を中心に反時計回りと、向きは違っても角度の数字は同じです。
3 つ目は、大三角に入る星の取り違えです。オリオン座には 1 等星が 2 個ありますが、冬の大三角に入るのは赤いベテルギウスだけです。リゲルは、シリウス、プロキオン、ポルックス、カペラ、アルデバランと結ぶ大きな六角形「冬のダイヤモンド」の側に入ります。夏の 3 つはそれぞれ別の星座で、「はくちょう座のベガ」のように組み合わせが崩れた答案が出ます。星の名前は、いつも星座と対にして書きます。
確かめの問題
- 全天の星座の数はいくつですか。
- 冬の大三角をつくる 3 つの星の名前と、それぞれの星座を答えてください。
- 夏の大三角のうち、七夕の織姫星に当たる星とその星座を答えてください。
- 北の空の星は、何を中心に、どちら回りに動いて見えますか。1 時間で約何度ですか。
- 太陽がおうし座の方向にある頃、真夜中に南の空に見える黄道の星座は何ですか。
答え
- 88 です。国際天文学連合が定めた数で、空は隙間なくこの 88 に区切られています。
- ベテルギウス(オリオン座)、シリウス(おおいぬ座)、プロキオン(こいぬ座)です。
- ベガ(こと座)です。彦星のアルタイルはわし座で、もう 1 つのデネブははくちょう座です。
- 北極星を中心に反時計回りで、1 時間に約 15 度です。
- さそり座です。12 星座の輪で、おうし座の向かいに当たります。おうし座のすぐ隣にいるオリオン座とさそり座は、夜空でほとんど同時に見られません。
次に覚える一覧
二十四節気の一覧は、太陽の通り道である黄道を 24 等分した暦の名前で、図3の輪の上を太陽がどこまで進んだかを言葉にしたものです。干支の順番は、十二支の子が北、午が南を指すことから、星が一番高くなる南北の線を子午線と呼ぶ理由につながります。月の異名の一覧は、旧暦と今の暦のずれを扱うので、表の月と季節の呼び名がずれる感覚を別の角度から確かめられます。個別指導では、星の動きでつまずいた人には星座の名前を増やさず、小学校の方位と「並びは変わらない」までいったん戻って確かめます。
まとめ
88 の名前は、いつでもこの表で引けます。引けないのは、自分で顔を上げた夜の記憶のほうです。晴れた日の帰り道に 1 分だけ足を止め、三つ星から左下へ指で線を伸ばしてください。その先で光る星の名前を、もう忘れることはありません。
星座の一覧は、指先がシリウスに届いた夜に、ようやく読める表へ変わります。
読んで終わりにするか、ここから変えるか。
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