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高校受験の冬休み—中3の勉強時間とスケジュール、ここから逆転できるか|武蔵野個別指導塾

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志望校まで40点足りないなら、拾える失点が60点あるかを数えます。冬休み13日で70時間を5教科に配る例と過去問の始め方まで、逆転の見積もりは紙1枚で足ります。

聞きたいこと 答え
1日の勉強時間 学校のない日は7時間を目安にします。講習の時間も7時間に含めます
冬休み全体の量 13日あるなら、10日×7時間で70時間を5教科に、短い3日×3時間で9時間を宿題に配ります
スケジュール 前半5日で過去問を1年分解いて失点を仕分け、年末年始の3日は短く、後半5日で別の年度を解いて測り直します
逆転できるか 足りない点数と「拾える失点」を比べれば、今夜のうちに見積もれます。拾える失点が足りない点数の1.5倍あれば、計画は立ちます

よくあるのは、三者面談の翌日、自室の机に面談の紙を置いたまま手が止まっているという場面です。昨日、担任の先生から内申の見込みと「第一志望はもう少し点が要る」という言葉を受け取りました。保護者の方は帰り道で黙っていて、その沈黙のほうがこたえています。ノートを開いても何から手をつければいいかわからず、スマートフォンに「高校受験 冬休み 逆転」と打ち込みます。出てくるのは1日の長い勉強時間と励ましの言葉ばかりで、自分に足りない点数がいくつなのかは、どこにも書いてありません。

1日の時間は、13日の総量から逆に決める

「1日10時間」と紙に書くのは1分で済みます。困るのは、守れなかった日に残りの予定ごと崩れることです。先に決めるのは1日の時間ではなく、冬休み全体で使える時間の総量です。2026年度の冬休みは、武蔵野市立の中学校なら6校とも12月26日〜1月7日で、数えると13日です。長さは市や学校で変わるので、お手元の学校だよりで最初と最後の日を確かめてください。

13日を、前半5日・年末年始の3日・後半5日に割ります。前半と後半の10日は7時間ずつで70時間、年末年始の3日は3時間ずつで9時間、合わせて79時間です。70時間を5教科に、9時間を学校の宿題に回します。7時間は目標というより、10日続けられる上限として置いた数字です。

時間 やること 長さ
8:30〜10:00 過去問を1教科、時間を測って解く 90分
10:20〜11:50 丸つけと解き直し 90分
13:00〜14:30 英語・数学・国語の弱点 90分
14:50〜15:50 理科か社会 60分
19:00〜20:00 英単語・漢字・用語の暗記 60分
20:20〜20:50 今日間違えた問題の確認 30分
図1 学校のない日の時間割の例。6つの枠で合計7時間

図1のように、朝の2つの枠で過去問とその直しを終え、午後に弱点、夜に暗記と確認を置きます。入試は朝から始まるので、いちばん頭を使う作業を午前に固定します。夜に新しい問題を開かないのは、解けなかったときの気分を布団まで持ち込まないためです。16時から19時の空きは、冬期講習か夕食と休みに使います。午後が講習で埋まる日は、朝の3時間と夜の1時間半で4時間半です。講習が2時間半あれば、その日も7時間に届きます。

5教科の割り振りは、点の差より動く速さで決める

70時間は、まず図2の形に置きます。英語20時間、数学18時間、理科12時間、社会12時間、国語8時間です。朝の過去問と直しの時間も、その日に解いた教科の時間として数えます。この配分はあくまで出発点で、前半5日の過去問の結果を見て数時間ずつ動かします。

図2 10日間の70時間を5教科に配った例の棒グラフ

図2で英語と数学が厚いのは、積み上げに時間がかかるうえ、先に来る入試に直結する教科だからです。長文を読む速さも、関数や図形で手が動くかどうかも、1日では変わりません。入試の並びを見ると、理由がはっきりします。

時期 入試
例年1月22日以降 東京の私立高校の推薦入試
2027年1月26日(火)・27日(水) 都立の推薦に基づく選抜の検査
例年2月10日以降 東京の私立高校の一般入試
2027年2月21日(日) 都立の学力検査(第一次募集)

私立の一般入試は英語・数学・国語の3教科で行う学校も多く、併願校がそうであれば、英語と数学の準備はそのまま併願校の準備になります。私立の日程は学校ごとに違うので各校の募集要項で確かめ、都立については東京都教育委員会の実施要綱と受検票が最優先です。

理科と社会は、覚えた分が点に変わるのが早い教科です。その代わり、2月21日までに忘れる時間もたっぷりあります。冬休みは全範囲を1周して用語の穴を見つけるところまでにして、仕上げは1月以降に回してください。武蔵野市の例なら、1月7日の時点で2月21日まであと45日あります。冬休みに全部を終わらせる必要はありません。国語を8時間にしたのは、文章を読む力が13日で大きく動くとは見込みにくいからです。漢字と語句を落とさないことと、時間切れにならない読み順を決めることに絞ります。

過去問は、初日に1年分から始めて失点を仕分ける

過去問を「範囲が終わってから」にすると、始める日は来ません。冬休みの初日の朝に、第一志望の過去問を1教科だけ、問題に書かれた試験時間を測って解きます。前半5日で1日1教科ずつ解けば、5教科で1年分です。都立が第一志望なら都立の過去問を、私立が第一志望ならその学校の過去問を使います。後半5日は別の年度をもう1年分解き、いちばん新しい年度は2月の仕上げに残しておきます。授業で終わっていない単元の問題が出たら、飛ばして印だけ付ければ十分です。

点数より大事なのは、丸つけの後です。×の付いた問題すべてに、赤で次の3種類の印を付けてください。

印 どんな失点か 冬休みの扱い
覚 用語・公式・単語を覚えていれば取れた 夜の暗記の枠で今日から潰す
ミ 解き方は知っていたのに、計算ミス・読み違い・時間切れで落とした 同じ問題を翌朝もう一度解く
難 解説を読まないと解き方がわからない 差を埋める計算に入れない。1題だけ選んで直す

印ごとに点数を足すと、教科ごとの「拾える失点」が出ます。「覚」と「ミ」の合計がそれです。図1で丸つけと解き直しに90分を取っているのは、この仕分けに解いた時間と同じだけかかるからです。

初日の点が想像より低くても、その数字は能力の判定ではなく、今いる場所の記録です。見なかったことにすると、残りの計画が全部、勘で動くことになります。逆に、1回の点で浮かれるのも早すぎます。年度によって問題の難しさは違うので、判断は必ず2回以上の点で行います。

内申が決まったら、当日点の目標を1つの数字にする

三者面談で内申の見込みを聞いたら、悩みは1つに減ります。ここから動かせるのは当日点だけだからです。いつの成績が調査書に載るかは学期の区切りで学校ごとに違うので、担任の先生に聞いておくと、後から迷いません。

都立は、学力検査の点と調査書の点に、原則としてスピーキングテストの点を加えて合否を決めます。比率と換算の式は実施要綱に書かれています。自分で計算するか担任の先生に聞くかして、次の3つを紙に書いてください。

  1. 内申1つぶんは、当日点の何点ぶんにあたるか
  2. 第一志望の目安になる合計はいくつか(面談で聞いた目安か、模試の資料の数字を使います)
  3. その合計から自分の内申のぶんを引くと、当日に何点要るか(目安の合計にスピーキングテストの点が入っていれば、そのぶんも引きます)

ここまで書くと、「内申が足りない」という言葉は「当日にあと何点」に変わります。都立の学力検査で内申が低い人は、当日点の目標が高くなるだけです。

私立は学校によって見方が違います。併願優遇のように内申の基準で受ける枠を持つ学校もあります。基準に届いているかは面談で確かめる話です。冬休みの勉強では動きません。面談で出た学校名と条件は、記憶が新しいうちに書き留め、募集要項と照らしておきます。

保護者の方にお願いしたいのは、2学期の提出物の話を蒸し返さないことです。お子さまが過去を悔やんでいる時間に、当日点は1点も動きません。夕食の席で聞くなら、「内申はどうだったの」ではなく「当日は何点要るの」です。答えられなければ、明日確かめることが1つ決まります。

「逆転」を数字にする手順

「ここから逆転できますか」に、気合いの話で答えるのはやめましょう。紙と電卓で次の4つを順にやります。例の数字は手順を示すためのものです。

  1. 差を出す。目標の当日点が340点、前半5日の過去問の合計が300点なら、差は40点です。
  2. 拾える失点を足す。赤い印の「覚」が35点、「ミ」が25点なら、拾える失点は60点です。「難」は入れません。
  3. 比べる。60÷40で1.5倍です。本番で全部は拾えないので、線を差の1.5倍に置きます。
  4. 教科に戻す。下の表のように教科別に並べ、図2の時間を見直します。この例では図2のままにして、ミスの多い数学は翌朝の解き直しを優先します。
教科 覚 ミ 拾える失点 冬休みの時間
英語 8点 6点 14点 20時間
数学 3点 9点 12点 18時間
理科 10点 4点 14点 12時間
社会 10点 3点 13点 12時間
国語 4点 3点 7点 8時間
合計 35点 25点 60点 70時間
図3 差40点と拾える失点60点を比べた棒グラフ

図3のように、差の40点は拾える失点の60点に収まり、線の60点にちょうど届いています。この場合は第一志望のまま計画を進めます。1倍以上1.5倍未満なら計画は立ちますが余裕がないので、併願校を固めたうえで、「難」を1題ずつ「ミ」に変える時間を足します。1倍に届かないなら、冬休みの勉強だけでは差が埋まらない見積もりです。このときは数字を持って、受ける学校の組み方を担任の先生に相談します。併願校の手続きには先に締切が来るものもあるので、その日付は面談の時点で聞いておきます。1.5倍という線は数えるための目安で、合否の基準ではありません。

見積もりは一度で固定しないでください。後半5日で別の年度を解いて、差を測り直します。例でいえば320点まで来ていれば差は20点で、半分になった計算です。差が縮まないなら、時間を足す前に7時間の中身を直します。この数え方は合格を約束するものではなく、次の1週間に何をするかを決めるためのものです。

よくある質問

中3の冬休みは1日何時間勉強すれば足りますか

足りるかどうかは、時間では決まりません。目安は学校のない日に7時間ですが、判定には後半の過去問で測った差を使います。7時間で差が縮んでいれば足りていて、10時間座って縮まなければ足りていません。縮まないときに増やすのは座る時間ではなく、赤い印の付いた問題の解き直しです。

冬休みから本気を出しても間に合いますか

第一志望までの差で答えが変わります。ここまであまり勉強してこなかった人ほど「覚」の失点が多く、拾える失点は大きく出ます。中1から順にやり直そうとせず、過去問で落とした用語と公式から埋めてください。線に届かなければ、受ける学校の組み方も並べて考えます。

正月は1日休んでもいいですか

決めて休むなら、かまいません。例の時間割なら年末年始の3日は3時間ずつなので、1日休んで減るのは79時間のうちの3時間です。困るのは、休むと決めないまま昼まで寝て、午後に自分を責める日です。休む日を紙に書き、減らした3時間を宿題のどの日に移すかまで先に決めます。

第一志望と併願校、どちらの過去問を先に解きますか

冬休みは第一志望が先です。差を知るための過去問だからです。併願校の問題の形は年明けに確かめます。例年1月22日以降の推薦入試や2月10日以降の一般入試で受ける学校は、試験日が決まった時点で逆算し、その学校の過去問を解く日をカレンダーに書いておきます。

チェック表

冬休みの前日か初日に、次の表を印刷して机の前に貼ってください。数字の欄は埋まらないまま始めてかまいません。埋まらなかった欄が、そのまま担任の先生に聞くことの一覧になります。

済 確かめること 見る場所・書く数字
□ 冬休みの最初の日と最後の日 学校だより
□ 使える時間の総量(日数×時間) ( )時間
□ 内申の見込みと、いつの成績が調査書に載るか 担任の先生
□ 内申1つぶんは当日点の何点ぶんか ( )点
□ 目標の当日点 ( )点
□ 受ける学校ごとの教科数 募集要項
□ 受ける学校の試験日と入学手続きの締切 募集要項
□ 前半と後半で解く過去問の年度 新しい年度は2月へ残す
□ 前半5日の過去問の合計(今の点) ( )点
□ 差(目標の当日点から今の点を引く) ( )点
□ 「覚」と「ミ」の合計(拾える失点) ( )点
□ 拾える失点÷差 ( )倍
□ 宿題の残りが短い3日に収まるか 残りの冊数を数える
□ 差を測り直す日 後半5日の最後

今夜できることと個別指導で確かめること

今夜できることは2つです。1つ目は、面談の紙を見ながら目標の当日点を書くことです。数字が出なければ、どの数字が足りないのかを書いて、明日、担任の先生に聞きます。2つ目は、学校だよりで冬休みの日数を確かめ、前半・短い日・後半に割って総量を計算することです。どちらも机の上の紙だけで終わります。

個別指導では、「難」の印が付いた問題を1題ずつ開き、中1か中2のどの単元まで戻れば手が動くのかを確かめます。戻る先が決まったら教科書を最初から読み直さず、その単元の問題を1題解いて、過去問の同じ問題に戻ります。

まとめ

面談で聞いた「もう少し」は、点数にすると何点なのか。それが決まれば、冬休みの朝に開く問題が決まり、赤ペンで印を付ける場所が決まり、最後の日に測り直す数字も決まります。判定の文字は、面談の紙の上で止まったままです。引き算を1行書いた時点で、逆転は奇跡の話ではなく13日分の予定表です。

内申が足りない?上等だ、ひっくり返そう。

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