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共通テスト理科と地歴公民の直前対策—1科目と2科目で変わる時間の使い方|武蔵野個別指導塾

2科目の130分は続きの時間ではなく、60分と60分の間に答案回収などの10分が入ります。前半の余りを後半に回せない試験で、図を読む順と語の線引きをどう決めるかを載せています。
理科と地歴公民は、出願のときに登録した科目数で、始まる時刻が変わります。2027年1月16日(土)・17日(日)の自分の朝がどちらの列か、受験票と照らしてください。
| 教科と日 | 1科目 | 2科目 |
|---|---|---|
| 地理歴史・公民(1月16日) | 10:40〜11:40(60分・100点) | 9:30〜11:40(130分・200点) |
| 理科(1月17日) | 10:40〜11:40(60分・100点) | 9:30〜11:40(130分・200点) |
- 2科目の130分は、続きの130分ではありません。60分と60分の間に、答案回収などの10分が入ります。
- 残り2週間で増やすのは、語の数ではなく、図とグラフを読む順番です。
- 2科目の人は、間の10分に頭の中で何をするかを、今のうちに決めます。
よくあるのは、年明けの図書館の閲覧席で、生物の過去問を解き終えて手が止まるという場面です。腕時計を外して机に置き、60分を計ったのに、最後の大問が丸ごと残りました。横には世界史の用語の冊子が開いたままで、紙の端が手の脂で黒くなっています。「本番の2科目は130分あるから、もう少し使えるはず」と自分に言い聞かせ、今日はあと何語覚えようかと冊子に手を伸ばす。暖房の低い音だけが続く席でのこの2つの判断が、直前期のいちばん大きな落とし穴です。
130分は1つの試験ではなく、60分が2回です
図1のように、2科目の人は9:30に、1科目の人は10:40に始まり、終わりはどちらも11:40です。130分の中身は、60分 + 10分 + 60分です。前半の科目の解答用紙が集められ、そのあとで後半の科目に入ります。

ここから出てくる結論は3つあります。まず、時間は持ち越せません。前半の科目が15分余っても後半には渡せず、余りは前半の見直しに使うしかありません。前半の時間に後半の問題を先に解いて稼ぐこともできません。「得意な科目で浮かせて、苦手な科目に回す」という作戦は、この試験では成り立たないのです。
次に、どちらの科目も60分で解き切る力が要ります。図書館の席で最後の大問が残ったなら、本番でも残ります。130分という数字に頼らず、60分で終わらなかった原因を大問ごとに調べてください。読むのが遅かったのか、計算で止まったのか、語が出てこなかったのかで、残りの2週間にやることが変わります。
そして、1科目の人の朝は、見た目ほど空いていません。開始は2科目の人より70分遅いですが、試験室に入る時刻や会場での待ち方は、受験票と一緒に必ず読む『受験上の注意』が最優先です。そこから逆算して家を出る時刻を決め、待つ間に開くものは紙1枚に絞ります。
時計の続きも見ておきます。午前の試験が11:40に終わると、次の国語(1日目)と数学①(2日目)は13:00に始まり、間は80分です。昼食をとって次の科目へ頭を移す時間であり、午前の答え合わせをする時間ではありません。もう1つ見落としやすいのが1月16日の夜です。英語リスニングが18:20に終わり、理科2科目の人は翌朝9:30にはもう座っています。帰宅してから机に向かえる時間は短いので、その夜に何を見るかは前の週のうちに決めておきます。
受験票と要項で、科目の組み方を確かめる
理系の人に多いのは理科2科目と地歴公民1科目、文系の人に多いのは地歴公民2科目と理科1科目という組み方です。すると、1日目と2日目で朝の開始が入れ替わります。理科2科目で地歴公民1科目の人は、1月16日が10:40、1月17日が9:30の開始です。起きる時刻は2日とも早いほうの朝に揃えておくと、体が迷いません。
確かめるのは次の3点です。保護者の方も、お子さまの受験票を一度一緒に見てください。
- 登録した科目数。受験票で、地歴公民と理科がそれぞれ1か2かを見ます。受験票がまだ手元に無ければ、マイページから取得して印刷します。取得できる前なら、出願のときの登録内容で確かめてください。出願のときの登録は変えられないので、思い込みと違っていれば、朝の予定がそのまま崩れます。
- 志望校が使う科目。2科目を解いても、前半の科目(第1解答科目と呼びます)の成績を使うと決めている大学があります。その大学を受けるなら、指定に合う科目を前半に解きます。各大学の募集要項で確かめてください。
- 1科目の枠の中身。理科の基礎の枠(物理基礎/化学基礎/生物基礎/地学基礎)は4つから2つを選び、地歴公民の「地理総合/歴史総合/公共」は3つから2つを選びます。1科目の60分の中に2つの分野が入り、途中で区切りの合図はありません。
受け方によって、時間の区切りを作るのが試験か自分かが変わります。
| 受け方 | 開始 | 時間の区切り | 直前に決めること |
|---|---|---|---|
| 基礎の枠・「地理総合/歴史総合/公共」 | 10:40 | 自分で作る | 2つの分野の順番と、次へ移る時計の位置 |
| 上の2つ以外の1科目 | 10:40 | 自分で作る | 大問ごとの持ち時間 |
| 2科目 | 9:30 | 試験が60分で区切る | どちらの科目を前半に置くか |
基礎の枠の人は、半分の30分を目安に次の分野へ移ってください。片方に40分かけると、もう片方は20分しか残りません。また、「地理総合/歴史総合/公共」と、同じ名前を含む科目を組むときは、選べる分野に決まりがあります。自分の組み合わせで何が選べるのかは、受験案内で一度読んでおいてください。
図とグラフは、問いと軸から読む
図2のように、読む順番を4つに固定します。① 問いを先に読み、② 軸の名前と単位を確かめ、③ 形の変わり目を探し、④ 図と食い違う選択肢を消します。問いを読まずに図を見ると、全部を読み取ろうとして1問に時間をとられます。

図2のグラフは、氷を一定の強さで熱し続けたときの時間と温度の模式図です。グラフが平らな所を「何も起きていない」と読むと誤りです。熱は入り続けていて、氷が水に、水が水蒸気に変わるために使われています。温度が動かない所に、いちばん大事な出来事があります。形の変わり目を探すとは、こういうことです。
地歴公民でも読み方は同じです。雨温図で気温の山が1月の側にあれば、南半球を疑います。統計の表では、割合が増えたことと数が増えたことを分けます。元の数が書かれていないのに「数が増えた」という選択肢を選ぶのは、図を読まずに印象で答えたのと変わりません。
直前にここへ時間を回す理由は単純です。初めて見る資料で問われる問題は、語を足すだけでは届きません。読む順番が揃えば届きます。しかも、順番なら2週間あれば揃います。
練習は1問ずつで足ります。過去問から図とグラフの問題だけを抜き出し、解く前に「横軸は何か、縦軸は何か、単位は何か、どこで形が変わるか」を口の中で言います。間違えたら、問題の横に「語を知らなかった」「読み違えた」「時間切れ」のどれかを書きます。10問たまると、次にやることが決まります。読み違えが多い科目は図の練習を続け、語を知らなかった問題が多い科目は、次の仕分けへ進みます。
用語の詰め込みには、線を引く
語を覚えている間は安心できますが、その安心と点数は別物です。残り2週間で決めるのは、何語覚えるかではなく、どの語をあきらめるかです。持っている語を次の3つに仕分けてください。
| 区分 | 見分け方 | 直前の扱い |
|---|---|---|
| 説明できる語 | 語を見て1文で説明できる | もう触らない |
| 見れば思い出す語 | 説明を読むと「それだ」となる | 紙1枚に集めて毎日回す |
| 見ても思い出せない語 | 説明を読んでも初めてに近い | 過去問で問われた語だけ残し、他はあきらめる |
上限も決めます。用語を見るのは、1科目につき1日30分までを目安にしてください。閉館の放送が流れるまで冊子をめくり続ける日を作らないためです。冊子をめくった時間がどれだけ長くても、図の問題の点は動きません。
前の晩には新しい語を足しません。足した語は、もともと覚えていた似た語とぶつかります。「どちらがどちらだったか」と試験室で迷うくらいなら、知らない語のままのほうがまだ傷は浅いのです。1月16日の夜に理科のために開くのは、「見れば思い出す語」を集めた紙1枚です。
残り2週間の割り振りは、次の形を基準にしてください。
| 本番までの日数 | 図とグラフ | 用語 | 通しの演習 |
|---|---|---|---|
| 14〜8日 | 毎日、間違えた型を解き直す | 3つに仕分ける | 本番の時刻で教科ごとに1回 |
| 7〜3日 | 読む順番を声に出して確かめる | 見れば思い出す語を回す | 苦手なほうをもう1回 |
| 2〜1日 | 解いたことのある図を読み返す | 紙1枚だけ | しない |
2科目の間の10分で、頭を入れ替える
後半の科目でいちばん怖いのは、問題の難しさではありません。前半の手応えを持ち込むことです。図3のように、10分を4つの手順に分けておけば、この時間は切り替えの道具になります。

- ① 鉛筆を置きます。終了の合図のあとは書きません。最後の1問に未練を残さず、手から離します。
- ② 一言で閉じます。「前半は終わり」など、決めておいた言葉を心の中で言います。解答用紙はもう手元にありません。前半の誤りに気づいても直す方法が無いので、考えるだけ損です。
- ③ 後半の科目名を言います。声に出さず心の中で言い、その科目で最初にすることを1つ思い出します。後半が理科なら「単位を見る」、地理なら「地図の向きを見る」で十分です。
- ④ 解答科目欄を塗ります。監督者の指示に従って後半の解答用紙を受け取り、いま解く科目を塗ったことを確かめます。ここが違っていると、どれだけ解けても点になりません。
この10分は休憩ではありません。席を立てる前提で予定を組まないでください。手洗いは入室の締切より前に済ませます。
どちらを前半に置くかは、志望校の指定があればそれに従います。指定が無ければ、過去問を通してみて、手応えが悪くても次に響かないほうの並びを選びます。決めたら、もう動かしません。当日の朝に入れ替えるのは、練習していない順番で本番を受けることです。
切り替えの練習は、2科目で受ける教科で一度やれば足ります。9:30にタイマーを始め、60分解いて、席を立たずに10分、さらに60分です。図書館の席でも、自室の机でもできます。一度やれば、後半のどのあたりで集中が切れるかが、自分の字の乱れでわかります。
よくある質問
共通テストの理科は、直前に何をすればよいですか
過去問の図とグラフで読む順番を練習し、間違えた語を集めた紙1枚を回します。新しい問題集を買い足す必要はありません。本番の時刻で教科ごとに一度通して解き、60分で終わらなかった大問の原因を調べると、残りの日にやることが絞れます。
2科目の130分は、得意な科目に長く使えますか
使えません。前半の60分と後半の60分は分かれていて、間に答案回収などの10分が入ります。前半で余った時間は前半の見直しに使い、後半へは持ち越せません。
理科の基礎を2つ受けるのは、1科目ですか、2科目ですか
1科目です。試験時間は60分、配点は100点で、開始は10:40です。ただし中に2つの分野が入るので、時計を見て自分で区切ります。登録が1か2かは、思い込まずに受験票で確かめてください。
地歴公民と理科、残りの時間はどちらに多く使えばよいですか
志望校の募集要項で、どの科目が何点で使われるかを先に見ます。同じ100点の試験でも、出願先の配点で重みは変わります。重みが同じなら、「読み違えた」の印が多いほうに回してください。試験が1日目に来るか2日目に来るかで決める必要はありません。
チェック表
印刷して、受験票の横に置いて使ってください。
- □ 地歴公民の登録は(1科目・2科目)、開始は(10:40・9:30)
- □ 理科の登録は(1科目・2科目)、開始は(10:40・9:30)
- □ 志望校が前半の科目(第1解答科目)を指定しているか、募集要項で確かめた
- □ 基礎の枠や「地理総合/歴史総合/公共」で選ぶ2つの分野と、その順番を決めた
- □ 2つの分野に分かれる人は、30分を目安に次へ移ると決めた
- □ 2科目の人は、前半に置く科目を決めた
- □ 本番の時刻で教科ごとに一度通して解いた
- □ 60分で残った大問の原因を書き出した
- □ 図とグラフの間違いに「語」「読み違い」「時間切れ」の印をつけた
- □ 語を3つに仕分け、「見れば思い出す語」を紙1枚にした
- □ 1月16日の夜に見る紙を決めた
- □ 切り替えの4手順(鉛筆、一言、科目名、解答科目欄)を声に出して言える
今夜できることと個別指導で確かめること
今夜は2つだけ動かします。受験票を机に出し、地歴公民と理科の登録がそれぞれ1か2かを見て、2日分の開始時刻を手帳に書きます。次に、過去問の図とグラフの問題を1問だけ選び、解かずに軸と単位と形の変わり目を口の中で言ってみてください。詰まった箇所が、明日からの練習の入口です。
個別指導では、間違えた1問ごとに、読み違いなのか語の不足なのかを根拠をたどって分け、語の不足なら教科書の定義まで戻って確かめます。読み違いなら、軸を指さして読む順番を目の前でやり直します。
まとめ
理科と地歴公民の直前は、増やす時期を過ぎて、決める時期に入っています。2科目の人は130分を60分の2回に切り直し、1科目の人は10:40に体を合わせる。図は問いと軸から読み、語は紙1枚に収める。どれも図書館の席を離れる前に決められます。
試験室で迷う時間は、今夜の受験票1枚で消せます。
もう「日東駒専」を目標にしないでください。
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