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自己PRと志望理由の作り方—話を盛らずに自分の言葉で伝える|武蔵野個別指導塾

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日々の行動を事実・工夫・気づきに分け、自己PRの材料を掘り起こします。高校案内で見つけた関心と自分の経験を並べ、進学後に学びたい理由を具体的にする道筋をたどります。

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自己PRと志望理由の作り方—話を盛らずに自分の言葉で伝える

書きたいのは立派な人物像より、自分が動いた場面

よくあるのは、進路資料コーナーで高校案内を手に取り、持参した自己PRの下書きを開いて、「責任感があります」の続きで手が止まるという場面です。部活動で目立つ役を務めたわけでも、表彰されたわけでもない。隣にある高校案内には魅力的な言葉が並び、自分の経験だけが小さく見えてきます。すると、いつもは使わない表現を足したり、友達と行ったことを自分だけの成果のように書いたりしたくなります。

しかし、文章を立派にすることと、自分のことが相手に伝わることは別です。「何をしたのですか」と聞かれたときに、その場面を思い出して話せる材料から始めましょう。必要なのは、経験の大きさを競う準備ではなく、自分の行動を確かめる準備です。

自己PRでは、経験を通じてどのような持ち味を伝えたいかを整理します。志望理由では、なぜその高校で学びたいのかを、自分の関心や経験と結びつけます。両方を同じ文章にまとめようとする前に、それぞれが答える問いを分けると、書き出しを見つけやすくなります。

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不安なとき、経験より印象を整えたくなることがあります

書けないときには、材料がない場合と、材料を自分で認められない場合があります。「忘れ物を減らすために前日に準備した」「係の仕事で困っている人に手順を伝えた」といった経験を思い出しても、こんなことは誰でもできる、と消してしまうのです。そのあとに残るのは「主体性」「協調性」などの言葉だけで、行動の説明が抜けてしまいます。長所の名前を先に決めるほど、その名前に合う自分を探す作業になりがちです。

自分を偽ってまで印象を整えようとする振る舞いに注目すると、不安との結び付きが見えてきます。研究補助員の面接を受けた202人の調査では、こうした受け答えの使用が多かったのは、不安の高い人たちでした(Powell, Bourdage & Bonaccio・2021)。大人の面接で見られた関連を、中学生が自己PRを誇張する原因の説明へ直結させることは控える必要があります。それでも、下書きで事実より立派な表現を探し始めたときに、自分が何を心配しているかを見直す手がかりにはできます。

たとえば、「人前で話すのは苦手です」と書くと不利になりそうで、「誰とでも積極的に話せます」に変えたくなるかもしれません。そこで言葉を強める前に、実際にできた行動を探します。「自分から話すのは得意ではありませんが、班の作業が止まったとき、次に必要な作業を確認しました」なら、得意不得意と行動が同時に伝わります。苦手をすべて告白する必要はありませんが、長所を述べるために別の人物を演じる必要もありません。

話を盛ることは、存在しない実績を加えることだけではありません。「ときどき」を「いつも」に変える、自分も助けてもらったのに一人で解決したように書く、結果が出ていないのに成功したと言い切る、といった小さな書き換えも含まれます。こうした表現が重なると、追加の質問に答えるために、さらに説明を作ることになります。下書きの段階で行動の範囲を限定しておけば、思い出した事実に戻って話せます。

一方で、正直に書こうとして、経験を必要以上に小さくすることもあります。「ただ言われたことをしただけです」と結んでしまうと、その途中で何を考えたのかが伝わりません。頼まれた仕事でも、忘れないためにどんな工夫をしたのか、相手の反応を見て何を変えたのかは、自分の経験です。成果を誇張しないことと、自分の工夫を省くことは分けて考えましょう。

志望理由にも似たつまずきがあります。「教育方針に共感しました」だけでは、どこに心が動いたのかが読み手に残りません。高校案内の言葉は、学校の説明としては意味があっても、そのままでは自分の理由にはならないのです。案内で知ったこと、自分が以前から気にしていたこと、入学後に取り組みたいことを順につなぎます。志望理由の材料と出願条件は分けて扱い、後者は東京都教育委員会・志望校それぞれの最新の募集要項に当たって確かめてください。

事実を集め、つなぎ、声にして確かめる

最初の作業は、長所を決めることではありません。使うものを、普段のノートや手帳、高校の公式案内、下書き用の紙に分けます。ノートや手帳は過去の行動を思い出すため、公式案内は志望先についての事実を確かめるため、下書き用の紙は両者をつなぐために使います。きれいな完成文を最初から作ろうとせず、材料を置く場所を確保してください。

最初の10分は、出来事だけを書き出す

授業、係や委員会、部活動、家庭での役割などから、覚えている出来事を短く書きます。「頑張った」ではなく、「説明を聞き直して、手順をノートに書いた」のように、動作が見える言葉を選びます。始めたこと、続けたこと、やり方を変えたことの3方向から探すと、目立つ結果がない経験も拾えます。この時間は、自己PRに使えるかどうかの採点をしません。

次に、出来事の横へ「困ったこと」「自分がしたこと」「そのあと」を書き足します。記憶が曖昧な部分は空けておき、ノートなどで確かめてから埋めます。回数を覚えていないのに具体的な数を置いたり、相手が喜んだか不明なのに喜ばれたと書いたりしないことが確認点です。自分が見たことと、そうだったのではないかと思うことを分けておきましょう。

次の10分は、自分の役割を絞る

材料から、行動を説明しやすい出来事を1つ選びます。班で取り組んだ経験なら、班全体が行ったことと、自分が担当したことを別々に書きます。「全員をまとめた」と書く前に、何を伝え、誰に確かめ、どの部分を受け持ったのかを思い出してください。役職がなくても、資料をそろえたり、話し合いで出た疑問を整理したりした役割は説明できます。

結果と自分の行動も分けます。活動がうまく終わった理由をすべて自分に結びつけず、「私が担当したのはここです」と範囲を示します。そのうえで、途中で気づいたことや次に変えたことを書きます。うまくいかなかった経験を選ぶなら、反省の言葉だけで終わらせず、そのあとに実際に変えた行動があるかを確かめます。まだ試していない改善案は、これからの課題として扱います。

いったん休んでから、持ち味を言葉にする

行動を読み返し、「この場面の自分を短く説明するなら」と考えます。「責任感」という大きな言葉が合わなければ、「任されたことを忘れないように準備する」「わからない点をそのままにせず確かめる」と書いてもかまいません。持ち味は、性格全体を言い切る言葉でなくても伝えられます。まず行動を説明できる表現を選び、必要ならあとから短く整えます。

自己PRの下書きは、伝えたい持ち味、具体的な場面、自分の工夫、そこから学んだことの順に置いてみます。問いに応じて、中心に置く内容を選び直します。問いが「中学校で努力したこと」なら経験を中心にし、「自分の長所」なら持ち味が伝わるようにします。下書きの最初に問いを写し、答えている部分へ線を引くと、説明のずれを自分で見つけられます。

別の15分で、高校の情報と自分の関心をつなぐ

高校の公式案内を開き、心が動いた内容を抜き出します。次に案内を閉じ、「それが自分にとってなぜ気になるのか」を書きます。「学ぶ内容に興味がある」なら、中学校のどの授業や経験から関心が生まれたかをたどります。学校の説明を書き写した部分より、自分の理由のほうが曖昧になっていないかを確かめてください。

紙を左右に分け、左に公式案内で確かめた内容、右に自分の経験や疑問を書きます。つながる組み合わせが見つかったら、その下に入学後に取り組みたいことを加えます。「充実した学校生活を送りたい」から一歩進めて、どんな学びに参加し、何をできるようにしたいかを考えます。案内に書かれていない活動や仕組みを想像で足さず、気になる点は確かめる項目として残します。

志望理由は、学校の魅力をたくさん並べるほど深くなるわけではありません。関心のある内容を選び、その内容と自分の経験の間に説明を置きます。「中学校で資料を比べて考えることに興味を持ったので、さらに調べて自分の考えを伝える学びに取り組みたい」というように、経験から今後の希望へ進みます。志望先とのつながりは、公式案内で確かめた内容に沿って具体化してください。

自己PRと志望理由ができたら、並べて読んでみます。同じ出来事を使っていてもかまいませんが、自己PRでは自分の工夫を、志望理由ではその経験から生まれた関心を中心に置きます。どちらも出来事の説明だけで終わっていれば、志望理由のほうに高校で取り組みたいことが不足しています。逆に、両方が将来の抱負だけなら、自己PRのほうに持ち味を裏づける行動を戻します。役割を分けることで、内容の重なりをただ削るより、伝える目的に沿って整えられます。

また、今までの経験と入学後の希望を、同じ強さで言い切らないようにします。「係の予定を紙に書いて確かめました」は行ったことですが、「高校でも周囲をまとめます」はこれからの希望です。後者は、どんな場面で何を試したいかへ具体化できます。「活動の予定を確認し、自分が受け持つ作業を計画して進めたいです」なら、今の経験を次の行動へつなげられます。まだ身についていない力は、学びたいこととして置いてください。

翌日の5分で、下書きを見ずに説明する

文章を閉じて、自己PRの出来事を口で説明します。うまく言えなかったら、完成文を覚え直す前に、どの事実を思い出せなかったかを確かめます。「なぜそうしたのですか」「自分で工夫したのはどこですか」「次はどうしたいですか」と自分に問いかけてみましょう。答えが下書きと食い違うなら、元の経験に戻って直す機会です。

声に出したあとで直す箇所は、一度に増やしすぎないようにします。場面が伝わらなかったなら、いつ、どんな作業をしていたかを補います。理由が伝わらなかったなら、その行動を選んだきっかけを補います。直したら同じ問いでもう一度説明し、前より伝えたいことが明確になったかを確かめます。練習の前後を比べる対象を絞ることが、次の修正を選ぶ助けになります。

最後に3つの確認をします。事実と違う表現がないか、聞かれたことへの答えがあるか、自分で意味を説明できない言葉がないかです。志望理由では、学校の情報と自分の希望が混ざっていないかも見ます。話した内容を短く録音して確かめる方法も使えますが、声の良し悪しを採点する必要はありません。聞き手が場面を追えるかに絞ると、修正する場所を選びやすくなります。

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個別指導では、答えを渡す前に材料を確かめたい

自己PRや志望理由について指導を受けるなら、整った文章が手に入るかだけでなく、本人が説明できる材料を増やせるかを見たいところです。担当者の言葉に直すほど読みやすくなっても、お子さまがその意味を説明できなければ、面接の準備として課題が残ります。相談には、本人の下書きと、意味を説明しにくい表現を並べて持っていきます。

塾に相談する際は、最初から完成文だけを持っていく必要はありません。出来事のメモと、うまく説明できない点を持参すれば、どこで困っているかを共有できます。「長所がありません」という相談も、「出来事はあるが、何を長所と呼べばよいか迷っている」と分けられると、必要な助けが具体的になります。本人の経験を聞く時間と、文章の順序を整える時間を区別して相談しましょう。

担当者に求めたいのは、答えを誘導しすぎない質問です。「皆を引っ張ったのですね」とまとめる前に、「その場では何をしましたか」「誰が何を担当しましたか」と確かめてもらえるかを見ます。本人が「実際は友達が決めました」と訂正したとき、その訂正を受け止めて文章を戻せることも重要です。訂正はせっかくの文章を壊す行為ではなく、説明の土台を確かにする作業です。

文章を直すときには、修正の種類を分けると本人が関わりやすくなります。事実が違う箇所、問いに答えていない箇所、意味は通るが読みにくい箇所を一度に扱うと、何を優先すればよいか迷います。まず事実、次に問いとの対応、最後に言い回しを確認する順序を相談してください。言い回しだけを磨いても、経験と結びつかない主張は残ってしまいます。

家庭で持つ役割は、お子さまの人物像を決めることより、忘れている出来事を思い出す手助けです。「あなたは面倒見がよいから、それを書きなさい」より、「あのとき、困っていた人に何を伝えたの」と聞くほうが、行動へ戻れます。保護者だけが覚えている出来事は、本人の記憶と照らし合わせます。本人が覚えていない気持ちまで、「きっとこう思ったはず」と書き足さないようにしましょう。

一方で、保護者が毎晩文章の完成度を確認する形では、お子さまが途中の考えを見せにくくなることもあります。確認してほしい点を本人が選び、「今日は出来事の順番だけ聞いてほしい」と頼める形にすると、相談の目的が絞れます。保護者の役割は、すべての表現を直すことではありません。伝わった内容を返し、聞いていて状況がつかめなかった場所を知らせるだけでも、次の修正につながります。

進み具合を見るためには、下書きの見栄えだけを比べず、本人ができるようになったことを記録します。出来事を説明できた、自分の役割を区別できた、公式案内と志望理由をつなげられた、追加の質問に事実から答えられた、といった変化です。日付を付けた紙を残しておくと、文章がまだ完成していなくても、どこまで整理できたかを本人が見返せます。

塾との相談に使うメモは、「今日説明できたこと」「まだ曖昧なこと」「次に確かめたいこと」の3項目程度から始められます。たとえば、係の仕事の内容は話せたが、工夫を始めた理由が曖昧なら、次は当時のノートを見直すと決めます。文章をもっと立派にする、という曖昧な宿題にせず、確かめる行動がわかる形にしてください。「この工夫を始めた理由を整理したい」と、次に尋ねる問いをメモの末尾に置きましょう。

もう1つ、指導を受ける前後で比べたいのは、質問されたときに立ち止まれるかです。答えを急いで作るのではなく、「そのときは自分から提案したわけではありません」と事実へ戻れるかを確かめます。練習では、答えが途切れた箇所をすぐ大人が埋めず、本人が思い出す余地を設けたいところです。どうしても思い出せない部分は、無理に文章へ残さず、別の説明できる経験を選ぶこともできます。

保護者と本人の見方が違うときも、すぐどちらかに決める必要はありません。保護者には努力を続けた経験に見えていても、本人は友達に助けてもらった経験として覚えているかもしれません。その場合は、続けるためにどんな助けを受け、自分では何をしたかを分けて話します。他の人の助けを含めて説明しても、自分の行動は消えません。むしろ、協力の中で自分が果たした役割を明確にできます。相談では、本人の受け止め方まで大人の説明に置き換わっていないかを見てください。

修正後には、担当者が意図した意味と、本人が受け取った意味をすり合わせます。「この一文は何を伝えるために入れましたか」と本人が説明できれば、文章の選択に参加できています。うまく説明できない場合は、本人が普段使う言葉で言い直してから整えましょう。大人の表現を一度覚えるより、自分で意味を確かめた文を持つほうが、別の聞かれ方にも対応する練習を進めやすくなります。

自己PRと志望理由についての3つの疑問

特別な実績がないと、自己PRは弱くなりますか

表彰や役職がないことだけで、書く材料がなくなるわけではありません。授業の準備、苦手な課題への取り組み、周囲との協力にも、何を考えてどう動いたかを説明できる経験はあります。まずは結果の大きさで選ばず、自分が担当したことと工夫を話せる出来事を探してください。同じ係を続けた経験でも、毎回同じように取り組んだのか、困ったことに合わせて方法を変えたのかで、説明する中身が変わります。

ただし、日常の行動なら何でも長所になると決めつける必要もありません。問いに合い、自分の持ち味が伝わるものを選びます。経験を並べて迷ったら、追加の質問に具体的に答えられるかを比べてみましょう。話せる内容が豊かな経験を選ぶための比較であり、合否を予想するための比較ではありません。

将来の職業が決まっていないと、志望理由は書けませんか

今の段階で職業を決めていなくても、興味のある学びや、今後深めたい問いから整理できます。無理に職業名を置くと、なぜそれを目指すのかという説明が別に必要になります。「理科で予想と結果が違ったときに理由を調べるのが面白かった」など、現在の関心を具体的にし、高校でどう広げたいかを考えてみてください。

将来が決まっていないことだけを述べて終えるのではなく、今わかっている関心と、これから確かめたいことを分けます。そのうえで、志望先のどの学びにつながるかを公式案内で調べます。知っていることを具体的に伝える姿勢は、先の希望を必要以上に大きく言い切ることなしに持てます。

保護者が直した文章を、そのまま覚えてもよいですか

誤字や読みにくい箇所を指摘してもらうことはできます。ただ、直された表現をそのまま覚える前に、お子さま自身が意味を説明できるか確かめてください。本人が使わない言葉ばかりになると、下書きを離れた質問で自分の経験に戻りにくくなります。修正案は、本人が選び直すための候補として扱いましょう。

たとえば「周囲との調整力」という表現が難しければ、何を調整したのかを話してから書き直します。声にして不自然に感じた箇所は、本人の言葉に戻してかまいません。文章全体を一息に再現する練習より、経験、理由、今後の希望をそれぞれ説明する練習を重ねると、どこがまだ曖昧かも見えてきます。

言葉を足す前に、経験へ戻る

自己PRと志望理由を作るとき、最初から自分を立派に説明しようとすると、書けることを狭めてしまいます。今日したいのは、覚えている出来事を1つ選び、自分が何をしたかを書き出すことです。そこから持ち味を探し、高校で学びたい内容とのつながりを確かめていきましょう。

保護者の方は、整った言葉が増えたかだけでなく、お子さまが自分の経験を詳しく説明できるようになったかを見てください。言い直したり、事実に合わせて表現を小さくしたりすることも、準備の前進です。武蔵野個別指導塾への相談では、本人の言葉をどう残して整えられるかを、体験授業や面談で確かめてください。借りてきた長所を探す手を止めたところから、自分の行動を語る文章が始まります。

参考文献

Powell, Bourdage & Bonaccio(2021) https://doi.org/10.1007/s10869-020-09708-1

本気になった日が、入塾の日。

お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。

電話は年中無休。365日、24時間、お電話可能。

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