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杉並工科高校の令和9年度入試|IT・環境科の作文の推薦と総合得点の計算|武蔵野個別指導塾
2つのグラフを踏まえて学びたいことを書く令和8年度の作文を手掛かりに、環境への関心を言葉にする準備を考えます。過去3年度の問いと令和9年度の配点を分けて読めるよう整理しました。

杉並工科高校の令和9年度入試|IT・環境科の作文の推薦と総合得点の計算
IT・環境への関心を入試の準備につなげる
よくあるのは、資源回収に出す紙を玄関でまとめているときに、お子さまが杉並工科高校のIT・環境科を話題にし、「環境に興味があるって、作文では何を書けばいいの」と尋ねるという場面です。身近な行動を挙げるだけでよいのか、調べた知識も必要なのか、迷うかもしれません。そこで過去の課題を開くと、経験について書く年度も、資料を読んで考える年度もあることに気付きます。まずは問われていることを読み分けてみましょう。
杉並工科高校は武蔵境駅から直線で約5.3kmにあり、検討する学科はIT・環境科です。ここでは、学校名から受ける印象をいったん脇に置いて、一般入試で使う教科と得点、推薦で問われてきた内容を順に見ていきます。関心のある分野と、入試に向けて手を動かす課題を結び付けるためです。
保護者が先に答えを決める必要はありません。「今の成績をどう使うのか」「自分の関心を文章で説明できるか」という別々の問いに分けると、お子さまも話しやすくなります。武蔵境の個別指導塾の受験担当として、数字の確認と本人の言葉の整理を、家庭で取り組める順序でお伝えします。

IT・環境科の一般選抜と664点になる計算
令和9年度の杉並工科高校IT・環境科の一般入試は、国語・数学・英語・社会・理科の5教科です。学力検査と調査書の比率は7:3で、学力検査700点、調査書300点の配点となり、一般選抜の面接・実技検査はいずれも実施なしです(都教委, 令和9年度・杉並工科欄, 『専門教育を主とする学科・総合学科』2 頁)。ITや環境への関心を持って志望する場合でも、一般入試の学習計画は、この5教科を出発点にします。
学力検査は自校作成問題ではありません(都教委, 令和9年度『自校作成校一覧』1 頁)。したがって、学校名に合わせた特別な問題を想像して準備を増やすのではなく、まず5教科の答案を見て、どの単元で手が止まるかを確かめることから始められます。関心の強い教科を学ぶ時間と、入試に必要な教科をそろえる時間を、同じものとして扱わないことが大切です。
総合得点を読む際は、「通知表の評定」「換算内申」「調査書点」という言葉を分けておきましょう。評定は各教科について示される値です。換算内申を求めるときは、検査のある5教科について評定をそのまま使い、残り4教科は評定を2倍にします。9教科をこの方法で合計すると65点が上限です。この値を調査書の配点に換算するので、換算内申の数をそのまま学力検査の得点に足すわけではありません。
学力検査の得点と調査書点を合わせた満点は1000点で、ESAT-Jの結果に応じた点を加えると1020点満点になります。杉並工科高校の7:3では、5教科の得点を700点満点に、換算内申を300点満点に換算して足します(都教委, 令和9年度『実施要綱』18-19 頁)。計算する前に、手元の数字が何点満点の値なのかを書き添えると、評定の合計と調査書点の取り違えを防げます。
ESAT-Jの6つの評価には、上から20点・16点・12点・8点・4点・0点が割り当てられています(AからFの順)。英語の学力検査の点とESAT-Jの評価は、計算の中では別に扱います。英語の答案がよくできたという感触だけで、ESAT-Jの欄まで埋めないようにしましょう。
計算を1回たどります。換算内申39、5教科の素点合計340点、ESAT-Jの評価Dという条件です。学力検査は340÷500×700=476点、調査書は39÷65×300=180点となります。両者の合計は476+180=656点です。ここにDの8点を加え、総合得点は656+8=664点になります。これは計算の仕組みを確かめるための値です。
この計算を家庭で読み返すときは、最後の合計だけを囲まず、その手前の学力検査と調査書の欄も残してください。学力検査の得点は答案を見直す入口になり、換算内申は9教科の評定を整理する入口になります。合計だけを書き写すと、次に何を確認すればよいかが見えなくなります。内訳があれば、問題の解き直しを進めるのか、学校で受けた評価について質問するのかを分けられます。
7:3という比率から、4教科を後回しにしてよいと考えるのも避けたいところです。一般入試で筆記の対象にならない教科も、換算内申の計算に入ります。学習予定を立てるときは、5教科の問題演習とは別に、9教科それぞれの授業や課題の状況を確認する欄を用意すると整理できます。課題を出したかどうかだけで評定を決め付けず、返却された評価や先生からの説明を読みましょう。
一方、当日の5教科については、総得点を見た後に答案へ戻る手順が必要です。空欄だった問題、途中まで考えた問題、解き方は知っていたのに間違えた問題では、取り組み直す内容が違います。国語や英語で問いの条件を読み落としたのか、数学で計算が止まったのか、社会や理科で用語の意味が曖昧だったのかを短く記録します。入試の配点を知ることは、こうした具体的な復習先を決めるために役立ちます。
推薦の配点と作文で求められてきた説明
推薦では令和9年度の募集割合が40%です。調査書の配点は500点で、評価の基になるのは評定です。個人面接は300点、作文には200点が配分されています(都教委, 令和9年度・杉並工科欄, 『専門教育を主とする学科・総合学科』2 頁)。作文に関心が向きやすい入試ですが、作文だけを切り離して準備するのではなく、日々の学習、口頭での説明、文章での説明をそれぞれ確認する必要があります。
学校が期待する姿には、ITや環境への関心、大学進学の意思を持った積極的な学習、中学校段階の基礎学力、他者への思いやりと協働が挙げられています。原文の「仲間と協働することができる生徒」という表現にも目を向けましょう。推薦では、学校の教育内容を理解し、ここで学びたいという強い希望を持つことが望まれています(都教委, 令和9年度・杉並工科欄, 『期待する生徒の姿』20 頁)。関心のある話題を挙げるだけで終わらず、自分の取り組み方や人との関わりまで振り返る手掛かりになります。
令和6年度の作文は、中学校生活で環境に関する課題を解決するために取り組んだことと、その経験を生かして杉並工科高校で学び、身に付けたいことを問う内容でした。この年度の条件は550-650字を50分で書くことでした(都教委, 令和6年度・杉並工科欄, 『推薦の小論文・作文テーマ一覧』6 頁)。この問いで練習するなら、自分が実際に行ったことと、これから取り組みたいことを分けて書き出します。後から知った知識を、当時すでに考えて行動していたかのように書かないことも大切です。
令和7年度の作文では、提示されたSDGsの17の目標から取り組みたい目標を選び、その理由と、その目標に取り組むために学校で学び、身に付けたいことを述べるよう求められました。作文に使える時間は50分で、550-650字に収める指定です(都教委, 令和7年度・杉並工科欄, 『推薦の小論文・作文テーマ一覧』7 頁)。ここでは目標名を知っているだけでなく、なぜ自分がそれを選ぶのかを説明する必要があります。選んだ理由と、学びたい内容がつながっているかを読み返してみましょう。
令和8年度の作文は、再生可能エネルギーなどの環境やエネルギーについて、2つのグラフの状況を踏まえ、学校でどのようなことを学びたいかを述べる内容でした。グラフは日本の全発電電力量に占める自然エネルギーの割合の推移と、各国の再エネ発電導入容量を扱っています。50分の中で資料を読み、550-650字の文章にまとめます(都教委, 令和8年度・杉並工科欄, 『推薦の小論文・作文テーマ一覧』6 頁)。練習では、グラフが示す事実を述べる文と、そこから自分が考えたことを述べる文を区別すると、資料を踏まえた説明になっているかを確かめられます。
この3年度には、経験を振り返る問い、目標を選んで理由を述べる問い、資料を踏まえる問いという違いがあります。いずれも学校で学びたいことに結び付ける内容ですが、書き始めるために必要な材料は同じではありません。用意した志望理由をどの設問にも当てはめる練習では、問いの一部に答え損ねるおそれがあります。過去の問いは、令和9年度の出題を決め付ける材料ではなく、設問を読み分ける練習に使いましょう。
作文を書いた後は、主張の立派さを比べるより、求められた項目が本文にそろっているかを確かめます。経験を問う設問なら行動の説明があるか、理由を問う設問なら理由として読める文があるか、資料を踏まえる設問なら資料への言及があるかを確認します。書いた本人に各部分を指してもらうと、保護者が文章を全面的に直さなくても、足りない説明を本人が探せます。
個人面接に向けても、作文の文章を丸ごと暗記することを最初の目標にしなくて構いません。関心を持ったきっかけ、実際にしたこと、まだ学びたいことを、順に自分の言葉で説明してみてください。これは練習のための問いであり、当日の質問を予告するものではありません。保護者が補った言葉に本人が説明を付けられない場合は、本人が使える表現に戻すほうが、考えを整理しやすくなります。

過去3年度の応募倍率は年度と選抜区分をそろえて読む
杉並工科高校IT・環境科の一般入試について、第一次募集・分割前期の最終応募状況を見ると、令和6年度は0.34倍です(都教委, 令和6年度・杉並工科欄, 『最終応募状況』2 頁)。令和7年度は0.26倍です(都教委, 令和7年度・杉並工科欄, 『最終応募状況』2 頁)。令和8年度は0.32倍です(都教委, 令和8年度・杉並工科欄, 『最終応募状況』2 頁)。数字を手元に控えるときも、年度と「一般」の区分を一緒に残しましょう。
この3つは、各年度の募集人員に対する応募人員の関係を示す数字です。いずれも1倍を下回っていますが、その値を令和9年度の応募倍率として使うことはできません。また、一般入試の数字を、推薦入試についての判断に移し替えることも避けます。同じ学校名が付いていても、どの選抜の応募状況なのかをそろえて読む必要があります。
0.34倍・0.26倍・0.32倍という応募の比率には、受検者それぞれの得点や答案の出来は表れていません。そのため、過去の倍率を見て問題演習を省いたり、評定の確認を後回しにしたりする根拠にはしないでください。応募状況を読む作業と、今の学習課題を確かめる作業は、役割を分けて進めます。
数字を比較する際は、小数の大小だけを見て学校への評価を付けないようにしましょう。この数値が直接表しているのは応募の状況であり、応募した理由ではありません。IT・環境科に関心を持った家庭が何を重視したのかまで読み取ることはできません。家庭で学校選びを話すときは、倍率の話を終えた後、本人がどこに関心を持ったのかへ戻る時間をつくるとよいでしょう。
中1から中3までに家庭で確かめること
中1では、9教科について、授業で扱った内容と自分で説明できる内容の間にどんな違いがあるかを確かめるところから始めます。評定の数字だけを尋ねるのではなく、返却された答案や課題を見て、どの部分ができて、どの部分にやり直しが必要なのかを本人に話してもらいましょう。学校から示された評価の説明でわからない点は、そのまま推測で埋めず、質問としてまとめておきます。
ITや環境に関心が向いたら、立派な志望理由を急いで完成させる必要はありません。気になった話題を短く書き留め、何に疑問を持ったのかを添える方法で十分です。実際にしたことと、これから調べたいことを分けて残しておくと、後で推薦の作文に向けて経験を振り返る際にも、自分の記憶を確かめる材料になります。
中2では、5教科の復習がどこまで進んでいるかを、教科名だけでなく単元ごとに見ます。苦手な教科を丸ごと「できない」とするのではなく、説明を読めば理解できる内容、自力で解ける内容、まだ質問が必要な内容を分けます。解き直しでは正解を写して終わらず、時間を置いて同じ考え方を使えるかを確かめてください。答えを覚えていることと、手順を選べることを区別するためです。
この時期の文章練習では、長い作文を毎回書くより、設問に対する答えと理由を短くそろえる練習も使えます。環境について読んだ内容をまとめる場合は、読んだものに書かれていた事実と、自分の意見を別の文にします。資料の内容を取り違えていないかを本人が見直せるよう、何を読んだかも一緒に残しておくとよいでしょう。
中3では、一般入試に使う数字を整理する日と、答案の復習を進める日を分けると、計算だけで時間が過ぎることを防げます。評定は9教科をそろえ、5教科の得点は実施した問題と時期がわかるように記録します。違う問題に取り組んだ結果を並べるときは、合計の差だけでなく、何を間違えたかも確認します。得点の記録が、次の学習内容を選ぶための記録になっているかが要点です。
ESAT-Jについては、中学校からの案内を受け取った段階で、申込に関する事項と準備することを親子で確認してください。結果を得た後は、評価を学力検査の英語の点と混ぜずに控えます。話す練習では、問いを聞いて何を答えるべきかを捉え、自分の伝えたいことを声に出してみます。途中で止まった場合は、内容が思い浮かばないのか、英語で表すところで止まるのかを分けて振り返りましょう。
推薦を考える場合は、出願に必要な書類と、それぞれをいつ誰に確認するかを中学校の案内に沿って整理します。本人が記入する内容は、提出前に読み返す時間も予定に入れてください。志望理由の記述では、学校への関心、自分の経験、これから学びたいことが混ざっていないかを見ます。書類を整える作業と、作文の練習は別に進める必要があります。
過去の作文を時間を測って書く段階では、書き上げる時間だけでなく、問いを読む時間と見直す時間も含めて取り組みます。練習後に保護者が確認する点を絞るなら、「聞かれたことに答えているか」「本人が説明できる内容か」の2点から始められます。表現の細かい直しを一度に重ねるより、答えの中心が伝わるかを先に確かめましょう。
換算の途中で数字を取り違えていないか気になる場合には、塾が用意した「武蔵境から通える都立高校の入試方法と総合得点の試算」で杉並工科の比率を確かめながら試算してみてください。総合得点の内訳を、評定と答案の記録に照らして読み返せます。
志望理由と今週の学習を同じ紙に置く
杉並工科高校を考えるなら、IT・環境に関心を持った理由と、一般入試の5教科で取り組み直す内容を、同じ紙に書いてみてください。推薦の作文では学びたいことを説明し、一般入試の準備では基礎を確かめるというように、志望する気持ちを具体的な行動へ移せます。
入塾前カウンセリングでは、杉並工科高校への関心と現在の答案を持ち寄り、推薦と一般の準備の順序をご相談ください。まだ上手な志望理由になっていなくても、出発点となる疑問は言葉にできます。
お子さま自身が復習課題を1つ選び、終えた後に何を理解したかを説明するところまで進めてみましょう。本人が抱いた環境への疑問は、作文で学びたいことを述べる際の出発点になります。
参考文献
- 都教委, 『東京都立高等学校入学者選抜実施要綱』令和9年度、18-19 頁。
- 都教委, 『専門教育を主とする学科・総合学科』令和9年度、2 頁。
- 都教委, 『第一次募集・分割前期募集における学力検査問題を自校で作成する高校一覧』令和9年度、1 頁。
- 都教委, 『期待する生徒の姿(全日制課程)』令和9年度、20 頁。
- 都教委, 『東京都立高等学校入学者選抜における推薦に基づく選抜で実施した小論文・作文、実技検査のテーマ等一覧』令和6年度、6 頁。令和7年度、7 頁。令和8年度、6 頁。
- 都教委, 『最終応募状況 / 専門学科・定時制課程(単位制)』令和6年度・令和7年度・令和8年度、各2 頁。
学校ごとの比率で総合得点を試算するには「武蔵境から通える都立高校の入試方法と総合得点の試算」を、7対3の学校の計算だけなら「都立高校入試 総合得点計算機」を使えます。
杉並工科高校の近く、杉並区から武蔵境の塾を考えるときは「杉並区の個別指導塾」もあわせてご覧ください。
杉並工科高校の配点・倍率・推薦のテーマを資料の頁と並べて見るなら「都立杉並工科高校の入試:推薦の配点・倍率の推移・期待する生徒の姿」です。
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