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【高校現代文】評論の読み方を図解で総まとめ—対比・具体と抽象・因果・筆者の主張の構造|武蔵野個別指導塾

対比の軸、具体と抽象、因果と譲歩を、自作の例題と3枚の図で整理します。段落の役割を見抜き、主張と根拠を保った要約を書く手順を練習できます。
よくあるのは、校庭のベンチで評論の課題を読み、書かれている例は思い浮かぶのに、「結局、筆者は何を言いたいのか」と問われると手が止まるという場面です。休み時間に読み直しても、便利な道具の話、暮らしの話、社会の話が別々に見え、どこを答えに使えばよいか決められません。難しい語を調べただけでは、この迷いが残ることがあります。
評論を読むときは、何について書かれているかとともに、その文や段落が何のために置かれているかを確かめます。身近な話は具体例、反対の立場の紹介は対比の材料、最後の提案は主張というように、内容に役割を添える読み方です。役割がつながると、長い文章を短く整理でき、記述に必要な箇所も探しやすくなります。
接続語を覚えるだけで、すべての文章が自動的に読めるわけではありません。前後の内容に戻り、比較する観点、理由から結論へ進む筋道、筆者が認めている範囲を一つずつ確かめましょう。
この単元で身につけること
- 段落に役割を付けます。話題だけでなく、問題提起、具体例、反論、主張など、議論の中での働きを短く表します。
- 対比の軸をそろえます。二つのものが登場したら、どの観点で違うのかを同じ言葉で問い、比較のずれを防ぎます。
- 具体と抽象を往復します。例に共通する性質を取り出し、抽象的な説明がどの例のどの部分を指すのか確かめます。
- 因果と譲歩を区別します。出来事の原因と結果、主張を支える理由、一部を認めたうえでの主張を読み分けます。
- キーワードを本文に即して捉えます。普段の意味だけで読まず、定義や言い換えから、その文章での意味を補います。
- 主張と根拠を保って要約します。目立つ文をつなぐだけでなく、問いに対する答えと、それを支える筋道を残します。
中学校で学んだ指示語や接続語の読み取りを、複数の段落の関係へ広げる単元です。高校の評論では、一つの主張に例や反論が重なり、途中の説明も長くなります。文ごとの理解を段落どうしのつながりに組み直せると、途中で見失った論点へ戻れます。
基本の考え方
段落の話題と役割を分ける
「図書室について書かれた段落」という説明は、話題を示しています。一方、「利用者が少ない理由を問いかける段落」は、議論の中での役割を示しています。同じ図書室の話でも、現状を示す、問題を出す、改善案を述べるという働きは異なります。余白に書くなら、「図書室」だけで終えず、「利用の少なさを問題にする」と動きのわかる言葉を添えると役立ちます。
文章上の改行で区切られたまとまりを形式段落といいます。これに対し、内容のまとまりから捉えたものが意味段落です。二つの形式段落が、一方で例を出し、もう一方で例を補足して、合わせて一つの説明を担うこともあります。形式段落ごとに役割を考えたあと、同じ問いに答えている段落をまとめると、文章全体を見渡しやすくなります。
ただし、一つの段落には一つの役割しかない、と決めないでください。冒頭で反対意見を示し、途中から筆者が反論する段落もあります。その場合は「反対意見の紹介から反論へ」と記します。段落の冒頭や末尾は手がかりですが、位置だけで主張かどうかを決めることはできません。
全体の中心には、筆者が答えようとしている問いがあります。「便利な道具をどう使うべきか」が問いなら、「便利な道具」は話題であり、「目的に応じて使い方を選ぶべきだ」が主張です。主張は、筆者が読み手に認めてもらおうとしている判断や考えです。提案の形だけでなく、「この変化は人と場所との関係を変えている」という認識の形でも示されます。
根拠は、その主張を支える材料です。理由の説明、具体的な事実、例、比較などが根拠として働きます。ただし、例はいつも主張を証明するためにあるとは限りません。難しい語の意味を説明する例もあります。「この例を除くと、何が伝わりにくくなるか」と考えると、例の役割を区別できます。
対比の軸と具体・抽象の高さをそろえる
対比とは、二つ以上の事柄を比べ、違いを際立たせることです。「紙の地図と案内端末」が並んでいるだけでは、何を対比しているかは決まりません。持ち運びやすさなのか、情報の更新なのか、利用者が道を選ぶ方法なのかを読む必要があります。この比較する観点が対比の軸です。
たとえば、「紙の地図では周辺の道を見渡して進路を選ぶ。案内端末では示された進路に従って移動する」とあれば、軸は「進路を決める方法」です。「紙の地図は広い範囲を示すが、案内端末は新しい」という整理では、範囲と新しさを比べており、軸がそろいません。左右に同じ質問を置き、それぞれの答えを書いてみましょう。
具体とは、個別の事物や場面に即したことです。抽象とは、個々の事物から共通する性質などを取り出して捉えることです。「階段を使う人のために手すりを設ける」「読みにくさを感じる人のために文字を大きくする」は、別々の具体的な工夫です。ここから「利用する人の条件に合わせて環境を整える」とまとめれば、共通点を取り出した抽象的な説明になります。
図1のように、二つの具体例から上の共通点へ進むと、例をまとめる方向になります。逆に、共通点から個別の場面へ戻れば、抽象的な言葉の内容を確かめる方向になります。図の矢印は抽象化の方向であり、手すりが文字の拡大の原因だという意味ではありません。

抽象と具体は、いつも完全に分かれた二種類の語というわけではありません。「移動手段」は「自転車」より抽象的ですが、「生活を支える仕組み」と比べると具体的です。難しい漢字の語だから抽象、見慣れた語だから具体、と判定しないことが大切です。いま比べている説明の範囲が広いか、個別の内容へ近づいているかを見ます。
因果・譲歩・定義を文脈から読む
因果は、原因と結果の関係です。「雨で路面がぬれたため、歩く速さを落とした」なら、路面がぬれたことが原因、速さを落としたことが結果です。ただし、「路面がぬれている。だから雨が降ったのだろう」は、観察から原因を推測しています。文の順番と、出来事の原因から結果への順番は同じとは限りません。
また、評論では「周囲を確認する時間が必要だから、歩く速さを落とすべきだ」のように、理由が判断を支えます。これは理由と主張の関係です。実際に速さを落とした出来事を述べる文と、落とすべきだと提案する文を区別しましょう。「だから」を見つけたら、後ろが事実の結果か、推測か、提案かまで読みます。
譲歩は、相手の考えや想定される意見をある範囲で認めたうえで、自分の主張を述べることです。「確かに短い案内はすぐ読める。しかし、初めて使う人には手順の説明も必要だ」では、短さの利点を認めています。それでも、その利点だけでは説明の十分さを判断できないと論を進めています。前半は打ち消されていません。
逆接は、前から予想される流れを後ろで変えるつながりを広く指します。譲歩には、前半の内容をいったん認めるという働きがあります。「しかし」があればすべて譲歩、とせず、筆者が何をどこまで認めたかを確かめてください。接続語がなくても、二文の内容から対比や理由の関係が読み取れる場合もあります。
キーワードには、本文独自の定義が与えられることがあります。「ここでいう自立とは、助けを拒むことではなく、必要な支えを自分で選べることだ」とあれば、この文章の「自立」は「一人で何でもすること」ではありません。「とは」「という」「すなわち」などに注意し、否定された意味と採用された意味を分けて記します。ただし、「すなわち」は前の内容の言い換えにも使われるので、必ず辞書のような定義が続くとは限りません。
例題で解き方を確かめる
ここからの文章は、関係を見つけるための短い自作文です。身近な道具について書かれていても、自分の体験を答えに追加せず、示された文章の範囲で考えます。まず答えを決めるより、何と何を結ぶ問題なのかを先に確かめましょう。
例題1 対比の軸を言葉にする
「時計だけを見て歩く人は、目的地までの所要時間で道を選ぶ。一方、道沿いの景色を楽しむ人は、途中で出会う風景の豊かさで道を選ぶ。」
問:二つの立場は何を軸に対比されていますか。また、それぞれが重視するものを答えましょう。
- 二つの立場を取り出します。「時計だけを見て歩く人」と「景色を楽しむ人」を分けるのは、同じ主語の説明が続いていると取り違えないためです。
- 両方に共通する動作を探します。どちらも「道を選ぶ」とあるので、比較する観点をこの動作に結びつけられます。
- 「何を基準に道を選ぶか」と同じ問いを置きます。「所要時間」と「風景の豊かさ」が対応し、軸がそろうからです。
「急ぐ人と暇な人の違い」とすると、本文にない生活状況を足しています。「時間と景色」と単語だけを並べる答えも、何の基準なのかが見えにくくなります。本文にある動作を使って対比の軸を示し、その軸に対する二つの答えを添えます。
答え:対比の軸は道を選ぶ基準で、前者は所要時間、後者は途中の風景の豊かさを重視しています。
例題2 具体例から抽象的な説明へ戻る
「集会の案内に、音声だけでなく文字の表示も添える。通路には、段差を避けて進める経路を設ける。こうした工夫は、利用する人の異なる条件に応じて、参加の機会を確保するためのものだ。」
問:「こうした工夫」が指す二つの内容を示し、その共通の目的を答えましょう。
- 指示語の直前にある内容を探します。「こうした」が複数の工夫をまとめているので、最後の一文だけを指すと決めないためです。
- 工夫と目的を分けます。文字表示と経路の設置は具体的な手段であり、何のために行うかは後ろの文に示されているからです。
- 二つの工夫を同じ目的の下にまとめます。個別の道具の共通点ではなく、参加しやすい条件を整える働きが共通しているからです。
「文字の表示も添える」から「音声をなくす」と読むのは誤りです。「だけでなく」「も」は併用を示しています。また、二つ目の工夫を「段差をすべてなくす」と言い換えると、段差を避ける経路を設けるという本文の範囲を越えます。抽象的にまとめるときも、具体的な記述の意味を先に正確に押さえます。
答え:文字の表示を添えることと段差を避ける経路を設けることで、共通の目的は、利用者の異なる条件に応じて参加の機会を確保することです。
例題3 原因と結果から主張をたどる
「共同の道具を使った後の置き場所が決まっていないため、次の人は道具を探すのに時間がかかる。探す時間が長いと、その分だけ共同作業の開始が遅れる。したがって、作業を円滑に始めるには、道具の置き場所を決めて共有する必要がある。」
問:筆者の主張と、その主張を支える因果のつながりを答えましょう。
- 文末の表現を確かめます。「必要がある」は筆者の判断を示しており、出来事の説明から提案へ移った箇所を見つけられるからです。
- 前半を原因から結果の順に並べます。「置き場所が未定」「探索に時間がかかる」「開始が遅れる」とつなぐと、中間の理由を飛ばさずに説明できるからです。
- 提案がどこに働きかけるかを確かめます。置き場所を決めて共有することは、最初の原因を改善しようとする提案だからです。
図2のように、上の三つの箱は本文で述べられた因果のつながりを表します。そこから下の主張へ向かう矢印は、前半全体が提案の根拠になることを示します。最後の矢印までを、すでに起きた出来事の因果と読むわけではありません。

この提案が成り立つには、置き場所を共有すれば探す負担を減らせる、という考えも関わっています。ただし、本文は「置き場所を決めれば、どんな遅れもなくなる」とまでは述べていません。主張を読むときは、支えている理由とともに、主張が及ぶ範囲にも注意します。
答え:主張は道具の置き場所を決めて共有する必要があるということで、置き場所が未定だと探索に時間がかかり、共同作業の開始が遅れることが根拠です。
例題4 譲歩と定義を保って要約する
「第1段落:ここでいう読みやすさとは、読み手が必要な情報にたどり着けることだ。文字の少なさだけを意味するのではない。
第2段落:確かに、案内を短くすれば一度に読む負担は減る。しかし、初めて利用する人に必要な手順まで省けば、その人はどう行動すればよいか判断できない。
第3段落:だから、案内はただ短くするのではなく、読み手に必要な情報を選び、行動する順に並べるべきだ。」
問:各段落の役割を整理し、全体の主張を理由とともに90字以内で要約しましょう。句読点も1字として数えます。
- 定義を固定します。第1段落の「読みやすさ」を普段の感覚で「短さ」に置き換えると、その後の議論が逆になるからです。
- 第2段落で認めた点と限界を分けます。短さの利点は読む負担を減らすこと、限界は必要な手順を省くと判断できなくなることだからです。
- 第3段落を問いへの答えとして捉えます。「読みやすい案内をどう作るか」という問いに、情報の選択と順序の工夫で答えているからです。
- 理由と主張を一文につなぎ、制限を確かめます。短くするときに手順を省く弊害を落とすと、主張の必要性が伝わらなくなるからです。
段落の役割は、第1段落がキーワードの定義、第2段落が短さの利点への譲歩と限界の指摘、第3段落が主張です。要約では、定義の全文を写さなくても、「必要な情報」と「行動する順序」を残すことで議論の中心を表せます。逆に「案内は短い方がよいが、長くてもよい」とすると、情報の選び方という論点が消えます。
答え:案内を短くすれば読む負担は減るが、必要な手順まで省くと読み手は行動を判断できないため、必要な情報を選び、行動する順に並べるべきだ。
つまずきやすいところと直し方
誤り1 逆接の後ろだけを主張として残す
誤った書き方:「確かに短い案内はすぐ読める。しかし、手順の説明も必要だ」を、「短い案内には価値がない」とまとめます。目立つ逆接に注意を向けるあまり、前半を取り消された文として扱う誤りです。
どこが違うかというと、筆者は「すぐ読める」という利点を認めています。その利点だけでは足りない点を、後半で補っているのです。「しかし」の後ろを重視することと、前半の内容を否定することは違います。認めた事実まで捨てると、筆者の主張が極端になります。
正しい書き方:「短い案内はすぐ読める利点があるが、必要な手順の説明も欠かせない」とします。図3のように、認めた点と不足する点を左右に分け、それを踏まえた主張を下に置くと、前半を残したまま後半の重要性を示せます。

誤り2 抽象化するときに意味を広げすぎる
誤った書き方:文字表示の追加と段差を避ける経路の設置を、「すべての人が同じ方法で参加するための工夫」とまとめます。「参加」という共通語に注目しても、異なる条件に対応するという説明を失っています。
どこが違うかというと、本文が示すのは、利用者の条件に合わせて方法を用意することです。同じ機会を確保することと、全員に同じ方法を求めることは一致しません。また、「すべての人が必ず参加できる」とすると、本文にはない保証を付け加えています。
正しい書き方:「利用者の異なる条件に応じて参加の機会を確保する工夫」とします。抽象化で減らしてよいのは、目的に照らして不要な個別の細部です。対象の範囲や条件、筆者が対比している違いまで消してよいわけではありません。
誤り3 文の順番をそのまま因果にする
誤った書き方:「道具を探す時間が長い。置き場所が決まっていないためだ」を、「探索に時間がかかったため、置き場所が決まらなくなった」と説明します。先に書かれた出来事を原因だと見なしています。
どこが違うかというと、後ろの「ためだ」は、先に述べた結果の理由を説明しています。筆者は結果を先に示してから原因へ戻っています。出来事の時間的な前後だけでも因果は決まりません。二つの出来事が続いて起きたことと、一方が他方を引き起こしたことは区別します。
正しい書き方:「置き場所が決まっていないため、道具を探すのに時間がかかる」とします。接続の表現を確認し、「なぜ探す時間が長いのか」という問いに答える部分を探してください。理由と結果を矢印で結んだあと、矢印を逆向きに読んで本文の意味が変わらないかも確かめます。
練習問題
次の4問では、関係を表す言葉を答えに含めてください。まず本文に根拠となる箇所を見つけ、それから短い答えに整えます。解答例と表現が異なっていても、対象、関係、範囲が一致しているかを見直しましょう。
練習1
「記録を保存する人は、後で事実を確かめられることを重視する。記録を公開する人は、離れた人と情報を共有できることを重視する。」
問:対比の軸と、それぞれの立場が重視することを答えましょう。本文が「保存と公開は両立しない」と述べているかどうかも答えてください。
練習2
「借りた道具を元の場所に戻す。共有の机を使い終えたら片付ける。どちらも、次に使う人が準備に困らないようにする行動だ。」
問:二つの具体例に共通する目的を、本文の表現を使って答えましょう。また、最後の文は前の二文に対して具体と抽象のどちらに当たりますか。
練習3
「確かに、案内に詳しい説明を載せれば、初めて来た人も手順を理解しやすい。しかし、項目を区切らずに並べると、必要な箇所を探しにくくなる。そこで、説明を目的別の見出しに分ける必要がある。」
問:筆者が認めている点、問題としている点、主張の三つを、それぞれ答えましょう。
練習4
「この文章でいう効率とは、単に作業を速く終えることではなく、やり直しを減らして目的を達成することだ。手順を確認せずに作業を始めると、誤りが増えてやり直しに時間を使う場合がある。したがって、効率を求めるなら、作業前に手順を確認する時間を取るべきだ。」
問:本文での効率の意味を答えたうえで、理由と主張を60字以内で要約しましょう。句読点も1字として数えます。
答えと解説
練習1の答え:軸は記録の扱いで重視する目的です。保存する立場は後で事実を確かめられること、公開する立場は離れた人と情報を共有できることを重視しています。本文は両立しないとは述べていません。同じ人が保存も公開もすることは、本文の対比と矛盾しません。対比は違いを取り出す表現であり、必ず一方しか選べないという意味にはなりません。
練習2の答え:共通の目的は「次に使う人が準備に困らないようにする」ことです。最後の文は、前の二つの具体例に対して抽象的な説明に当たります。道具と机という物の違いではなく、次の利用者の準備を助けるという働きに注目しています。「片付けること」だけでは、一つの例に寄りすぎて目的を言えていません。
練習3の答え:認めている点は詳しい説明によって初めて来た人も手順を理解しやすくなること、問題としている点は項目を区切らないと必要な箇所を探しにくいこと、主張は説明を目的別の見出しに分ける必要があるということです。筆者が否定しているのは詳しさそのものではありません。「説明を減らすべきだ」とすると、本文の改善案を別の案に置き換えてしまいます。
練習4の答え:効率とは、やり直しを減らして目的を達成することです。要約は「手順を確認しないと誤りによるやり直しが生じる場合があるため、効率を求めるなら作業前に確認の時間を取るべきだ。」とします。「場合がある」を残すことで、確認しなければ必ず失敗するという断定を避けています。速さだけを評価する定義に戻らず、やり直しを減らすという目的と提案を結びつけるのが要点です。
次の単元へのつながりと家庭での確かめ方
論理構造を読む力は、評論の記述問題で必要な根拠を選ぶときに使えます。選択肢を読むときも、本文と同じ単語があるかだけでなく、対比の軸、原因と結果の向き、条件の有無を比べられます。小論文では、読み取った主張と自分の意見を分け、理由を伴う文章を組み立てる土台になります。
家で5分使えるなら、一つ目は短い段落の余白に「何の話か」と「何のための段落か」を別々に書く方法です。残りの時間で前後を読み、その役割がつながるか確かめます。二つ目は、具体例を一つ選び、「これは何を説明する例か」を一文にしてから、本文の抽象的な説明に戻す方法です。それぞれ別の日に行っても構いません。
個別指導で確認する際は、要約がずれた箇所から、接続語の前後、指示語の指す範囲、主語と述語の対応へ戻ります。「どこがわからないか」を一度に説明できなくても、例が何のためにあるかを一緒に言葉にすると、読み違いの位置が見つかります。保護者の方がお子さまの学習を確かめる場合も、結論を先に教えるより、「その例は何を説明しているの」と尋ねると、考えた道筋を聞けます。
まとめ
評論を読み終えたとき、覚えている話題の数だけで理解を判断する必要はありません。短い説明の中に、筆者が答えようとした問いと、それに答える理由が残っているかを確かめてみてください。要約で迷った一文は、不要な飾りとは限らず、主張の範囲を決める条件かもしれません。
具体例を削っても理由が残り、譲歩を縮めても認めた点が残るなら、文章を支える関係を捉えています。評論の要約で残すべきなのは、目立つ言葉ではなく、筆者の結論がその結論になる筋道です。
本気になった日が、入塾の日。
お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。
電話は年中無休。365日、24時間、お電話可能。




