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高校受験の面接で最近気になるニュースを聞かれたら—話題の選び方と話す順番、2週間前からの準備|武蔵野個別指導塾

ニュースは1分で説明できる大きさに切り、起きたこと・気になった理由・自分の考えの順に話します。2週間で候補を3つにする準備の手順も、練習の流れに沿って並べています。
答えを先に書きます。最近気になるニュースを聞かれたときの答えは、3つの順で組み立てます。
- 何が起きたかを1文で言う
- なぜ気になったかを、自分の生活か志望校の学びに結びつけて言う
- 自分はどう考えたか、これから何ができるかを言う
話題は、1分で説明できる大きさで、自分の生活か志望校の学びとつながるものを選びます。準備は、毎日1本読んで3行に書き、2週間で候補を3つに絞ると、直前の1週間で慌てません。面接でどんな質問が出るかについて、都の要綱に決まりはありません。質問の内容も順番も学校ごとに決まるので、受検票と志望校の指示が最優先です。
よくあるのは、面接の1週間前、新聞の見出しだけを眺めて閉じてしまった日曜の朝という場面です。机には開いたノートと、書きかけの3行が1つだけ。「何か言わなくては」と思うほど、どの見出しも難しく見えて、結局その日は何も決まらないまま昼になります。ニュースの質問は、知識の量を測るためというより、その人が何に関心を持ち、それをどう考えているかを聞くために置かれている、と塾の練習では受け取っています。だから覚える量より、選び方と順番のほうが効きます。
話題は「1分で説明できる大きさ」と「自分とつながるか」で選ぶ
ニュースと聞いて思い浮かべる範囲は、人によってかなり違います。世界の出来事、国の制度の話、地元の商店街の変化、学校の近くの道の工事。どれもニュースですが、1つの答えに載せられる量は決まっています。塾の練習では、次の3つをものさしにしています。
1つ目のものさしは、自分の生活とつながっているかです。通学路、住んでいる町、学校の授業、家族との会話のどれかに自分の姿が入る話題は、なぜ気になったかを聞かれたときに言葉が出てきます。逆に、自分と接点のない話題は、理由を聞かれたところで「世の中で話題だから」以上のことが言えず、そこで止まります。
2つ目のものさしは、1分で説明できる大きさかどうかです。1つの出来事、1つの取り組みに切れるかで見ます。国全体の制度の話をそのまま持っていくと、それだけで1分を使い切り、自分の考えを置く場所が残りません。大きな話題を選ぶこと自体が悪いのではなく、切り取る場所を決めてから持っていく、という順番が大事です。
3つ目のものさしは、2週間後も同じ説明ができるかです。当日までに話が動いて、最初に言う1文が変わってしまう話題は、練習した内容が本番で使えません。少し前から続いている取り組みや、地域で決まった計画のように、説明の芯が動きにくい話題のほうが扱いやすいです。新聞を毎日読んでいると、同じ話題の続報が載ることがあり、そのときは前の回から何が変わったかを1文で言えるようになります。
切り方は、大きい話題を小さくする作業です。たとえば地元の駅前の再開発の話題なら、「駅前に新しい図書館ができる」という1文に切ります。なぜ気になったかは、通学路が変わるから。自分の考えは、放課後に寄れる場所が増えるとうれしい、という形です。この3つがそろえば、ニュースの全体を説明する必要はありません。たとえば、ものづくりの学科を志望しているなら、地域の工場が省エネの設備を入れたという地元の記事を選ぶと、授業で学ぶことと結びつけて話せます。

図1のように、3つのものさしを並べてから候補を選ぶと、どれを捨てるかで迷いません。3つとも当てはまる話題は多くないので、2つ当てはまれば候補に残し、1つだけなら次の候補に回します。ものさしを先に決めておくと、新聞を読む時間そのものが短くなります。読むたびに「これは使えるか」を判断できるからです。
大きすぎる話題の見分け方は簡単です。一言で言えない、登場する立場が3つ以上ある、数字がいくつも並ぶ。このどれかに当てはまったら、切り直します。切り直せないなら、その話題は今回は見送ります。見送った話題を惜しむより、1分で言い切れる話題を1つ持っているほうが、面接の場では役に立ちます。
何が起きたか、なぜ気になったか、自分はどう考えるかの順に話す
順番を決めておくと、途中で言葉に詰まっても戻る場所がわかります。塾の練習では、この3つを「3つの箱」と呼び、1つの箱に1文ずつ入れる形で練習します。箱の数が決まっていると、話が横にそれにくくなります。
1つ目の箱は、何が起きたかです。「先週、駅前に新しい図書館ができるという記事を読みました」のように、いつ・どこで・何が、を1文にまとめます。日付や数字は1つまでにします。うろ覚えの数字を入れると、その後の文が全部あやしく聞こえるからです。
2つ目の箱は、なぜ気になったかです。ここが答えの中心になります。「通学路が変わるから」「授業で習ったことと同じだと思ったから」のように、自分と話題の接点を言います。理由が「なんとなく」で終わると、答えが2回とも薄いまま終わり、追加の質問に移ったときに材料が残りません。
3つ目の箱は、自分の考えと、できることです。「私はこう思います。理由は〜です。だから高校では〜してみたいです」の形にします。賛成か反対かを決めなくても構いません。気になった点を1つ選び、そこから自分がどう動くかを言えば、答えとして成立します。断定しすぎる言い方より、「今のところはこう考えています」と開いておくほうが、追加の質問にもつなげやすいです。
先ほどの駅前の図書館の話なら、次のようにつなぎます。「先週、駅前に新しい図書館ができるという記事を読みました。通学路が変わるので気になりました。私は、雨の日に使える場所が増えるのはよいと思います。高校では、地域の施設がどう使われているかを見てみたいです。」4つの文で、1分に収まります。

図2のように、箱の順番を固定しておくと、話している途中で「あれも言いたい」と思っても、戻る場所が決まっています。慣れてきたら、2つ目の箱に場面を1つ足します。図書館ができる前の土地がどう使われていたかを1文足すと、理由の説得力が増します。ただし足すのは1文までです。2文足すと、3つ目の箱に入る前に時間が尽きます。
言い換えの例を1つ持っておくと、当日の言い出しが楽になります。「テレビで見ました」は「ニュースで知りました」に、「ネットに書いてありました」は「記事を読みました」に置き換えられます。見出しだけを見たのか、本文を読んだのかがあいまいにならず、追加の質問にも答えやすくなります。塾の練習では、この言い換えを3つ書いてから、声に出して1分を計ります。
話す速さも、この順番で整います。1つ目の箱を短く言い切ると、2つ目と3つ目に時間を残せます。逆に1つ目の箱で詳しく説明しすぎると、いちばん聞きたい理由と自分の考えが、早口の付け足しになります。録音して聞き返すと、どちらの箱に時間を使ったかがはっきりわかります。
2週間で候補を3つにする準備の手順
準備は、読む・書く・絞るの3つに分けると進みます。毎日1本、ノートに3行。1行目は起きたこと、2行目は気になった理由、3行目は自分の考えです。1ページに3本分を書けるので、2週間で14本分がたまります。読むものは新聞でも、テレビのニュースでも、学校で配られる新聞でも、ニュースのサイトでも構いません。同じ出来事が2日続けて載ったら、それは自分が追いかけている話題です。
書くときに気をつけるのは、記事の言葉を写さないことです。写した言葉は、声に出したときに自分の言葉になりません。難しかった言葉は、自分の知っている言葉に置き換えてから書きます。「市は整備を進める方針だ」を「市が工事を進めるらしい」と書く。この作業をしておくと、当日の答えがすらすら出ます。
1週間目は、とにかく本数を読みます。この段階で絞ろうとすると、判断の材料が足りません。2週間目に入ったら、たまった3行メモを見返して、候補を3つに絞ります。絞るときの見方は3つです。3行が自分の言葉で埋まっているか。追加の質問に2つ答えられるか。1分で言って途中で止まらないか。3つとも通ったものを残します。

図3のように、読むだけで終わらせず、書くと絞るを必ず入れます。読むだけだと、頭の中に残るのは見出しの言葉だけです。書くと、自分の言葉に変わります。絞ると、本番で使う1本が決まります。
絞った3つは、家族に聞いてもらいます。1分で話し、聞いた人に質問を1つ返してもらいます。答えられたら候補に残し、答えに詰まったら、その話題は3行メモの2行目に戻ります。家族が難しいと感じたら、学校の先生に聞いてもらう形に変えます。聞き手が変わると、同じ話でも質問の角度が変わるので、練習になります。
都立の一般推薦なら、令和9年度の検査は1月26日(火)と27日(水)です。どちらの日に何をするかは受検票と学校の案内で決まるので、2週間前には学校の案内で日付を確かめ、受検票は1月22日(金)頃に届いてから開きます。。私立を受ける場合は日程が学校ごとに違うため、募集要項で確かめてから、同じ2週間の組み立てを当てはめます。日付が決まれば、どの週に何本読むかも決まります。
本命は1本で十分です。残りの2つは、本命の話が短く終わったときや、追加の質問で別の話題を求められたときの控えになります。3つを均等に練習するより、本命に時間を多めに置き、控えは3行メモを読めば思い出せる状態にしておくほうが、直前に落ち着きます。
選ぶと苦しくなる話題と、その理由
話題を選ぶときに、避けたほうがよい型があります。どれも「話してはいけない」という決まりではなく、練習の時間を考えたときに割に合わない、という理由です。
1つ目は、よく知らない難しい話です。言葉だけを覚えて持っていくと、追加の質問で言葉の意味を聞かれて止まります。知らないことは知らないと言い、わかった範囲を話す形にしておけば、答えは続きます。難しい話題を選ぶことより、知らないまま話し始めることのほうが危険です。
2つ目は、人を傷つける話です。事件や事故で被害にあった人のことを話題にする、特定の誰かの失敗を面白おかしく語る。自分が当事者でないのに語ると、聞き手も返事に困ります。同じ出来事を扱うにしても、自分が何を感じ、何を調べたかに寄せれば、話題の芯は変わりません。
3つ目は、政治の立場を言い切る答えです。支持する政党や政策の賛否をはっきり言うと、その理由をさらに聞かれ、根拠を求められます。立場ではなく、気になった点と調べたことを話す形にします。たとえば、選挙の話題なら、関心を持ったきっかけと、自分が調べたことまでにして、どの立場がよいかは言わない、という形です。判断を保留しているのではなく、調べている途中だと伝えるほうが、次の質問にもつながります。
4つ目は、数字や日付がうろ覚えの話です。1つ間違えると、ほかの文まで疑わしく聞こえます。数字は1つに絞り、自信がなければ数字を使わずに言い換えます。「たくさんの人が」ではなく「通学路で見かける人が増えた」のように、自分の目で見たことに置き換えると、正確さを保ったまま話せます。
避ける話題を決めることは、無難な話しかしないこととは違います。自分の関心が伝わる話題を1つ選び、その中で扱いやすい角度に寄せる。この調整ができると、答えに自分らしさが残ります。
追加の質問が来たときの備え
ニュースの答えは、1回で終わらないことがあります。1分話したあとに、聞き手がもう一歩踏み込む。この2回目に備えておくと、当日の安心が変わります。塾の練習では、候補それぞれに質問を2つ書いて、家族に読んでもらいます。
よく来る型は4つです。「なぜそう思ったのですか」と聞かれたら、2つ目の箱をもう一度、場面を1つ足して言います。「具体的には」と聞かれたら、数字を1つか、自分の行動を1つ足します。「反対の考えの人もいますが」と聞かれたら、相手の立場を1文で認めてから、自分の考えを短く言い直します。「高校で何ができますか」と聞かれたら、3つ目の箱を高校の話に置き換えます。
答えが長くなりすぎたときは、3つ目の箱を短くします。理由を削ると話の芯が抜けるので、削るのは自分の考えの部分です。「だから高校では〜してみたいです」の1文だけ残せば、答えは締まります。逆に短すぎたときは、2つ目の箱に場面を足します。順番が決まっているので、どこを足し、どこを削るかで迷いません。
都立の推薦では、自己PRカードが面接の資料として使われます。点数化はされませんが、カードに書いた「中学校生活の中で得たこと」と、ニュースの話題が同じ方向を向いていると、話に一貫性が出ます。カードの内容をニュースの話に無理やり合わせる必要はありません。ただ、自分の関心がどこにあるかという線が通っていると、追加の質問にも答えやすくなります。
質問を書くときは、自分で答えを用意しすぎないことも大切です。用意した答えを暗記すると、聞かれ方が少し変わっただけで崩れます。質問の型だけを覚え、答えは3行メモを見ながら組み立てる。この形にしておくと、当日の言い回しが変わっても対応できます。
よくある質問
新聞を取っていない家ですが、何を読めばよいですか
学校で配られる新聞、テレビのニュース、ニュースのサイト、図書館の新聞のどれでも構いません。同じ1本を2日続けて読むと、続報が載ることがあり、変化を説明しやすくなります。読む媒体より、3行に書く作業のほうが準備になります。
テレビのニュースを流しているだけで、準備になりますか
流しているだけでは、3行メモが埋まりません。気になった1本だけ、手を止めて3行に書きます。時間は10分もあれば足ります。全部を見ようとすると続かないので、1日1本に決めてしまうほうが長続きします。
家族が食卓で話していた話題をそのまま使ってもよいですか
使えますが、自分の言葉に置き換えます。家族の意見をそのまま言うと、追加の質問で根拠を聞かれたときに答えられません。食卓の話は、話題を見つける入口として使い、3行メモは自分で書きます。
直前になって候補が1つしか残りませんでした
1本でも、3つの箱が埋まっていれば答えられます。その1本について質問を2つ想定し、家族に聞いてもらいます。増やそうとして新しい話題に手を出すと、どれも浅くなるので、絞った1本を深くするほうが安全です。
確かめる順番
家庭で今週確かめることを、順に並べます。まず受検票(私立なら募集要項)と志望校の案内を開き、面接がどの日にどの形で行われるかを確かめます。受検票は出願サイトで交付されるので、ダウンロードして印刷し、家族のカレンダーに日付を書き込みます。
次に、ノートの3行メモを見返して、候補を3つに絞ります。絞ったら、スマートフォンのボイスメモで1分を録音します。聞き返すときは、最初の1文が長すぎないか、理由が「なんとなく」になっていないか、最後が「以上です」で終わっていないかの3点を見ます。録音は消さずに残しておくと、1週間後の変化がわかります。
そのあと、家族に1分で話し、質問を1つもらいます。答えられたら候補に残し、答えられなければ3行メモの2行目を書き直します。学校の先生にも1つ話して、感想ではなく質問をもらうと、聞き手が変わったときの練習になります。前日は新しいニュースを探さず、3つの候補の3行メモを読み返して終わります。
個別指導で確かめること
塾の練習では、講師が面接官の役をして、1分の答えを最後まで聞き、長さと中身を一緒に聞き返します。3行メモが書けているのに言葉が出ないときは、戻るのは2行目です。理由が自分の生活から離れていると、話している途中で言葉が続かなくなります。メモの2行目を自分の場面に書き直し、同じ話題をもう一度1分で話します。それでも詰まるなら、話題そのものを2つ目の候補に替えます。どこで止まったかがわかれば、直す場所は1か所に絞れます。
まとめ
ニュースの話題は、知っていることを全部並べる場所ではありません。自分の生活と地続きの1本を選び、起きたこと、気になった理由、自分の考えの順に置き直す。この形なら、当日に少し違う聞かれ方をしても、戻る場所があります。2週間あれば、毎日1本の3行メモから、自分の言葉で話せる1本が残ります。
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