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欠席日数は都立推薦に響くか—調査書の欄、中学校の校内推薦、私立の入試相談で違う見られ方|武蔵野個別指導塾

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都立の調査書には出欠を書く欄がなく、1週間休んでも調査書点は動きません。響きうるのは中学校の校内推薦と私立の入試相談で、担任に持っていく3つの問いまで載せています。

どこで 欠席の日数の扱い 確かめる先
都立高校に出す調査書 出欠を書く欄が無い。調査書点は教科の評定か観点別評価から出すので、日数で点は増えも減りもしない 2027年1月15日(金)までに中学校から届く調査書記載事項通知書
中学校の校内推薦 出欠を見るか、どれくらい重く見るかは中学校ごと 担任の先生と進路の先生
私立の入試相談(推薦と併願優遇) 出欠の記録も相談の資料に入る。条件の有無と数え方は私立高校ごと 各校の募集要項、学校説明会、担任の先生

1週間の欠席が、都立の調査書点をそのまま削ることはありません。気にかけるべきなのは日数の数字そのものより、休んだ間に受けられなかったテストと出せなかった提出物、それから中学校と私立高校がそれぞれ持っている決まりのほうです。

よくあるのは、12月の初めにインフルエンザで1週間休んだ中3のお子さまの母親が、夜の台所で連絡帳とカレンダーを広げ、休んだ日に赤い丸をつけて数え直している、という場面です。4月からの分を足すと9日になりました。三者面談で「推薦を考えています」と伝えたばかりなのに、この数字が高校に届く書類に載るのか、推薦の話ごと消えるのか。スマホの検索欄に「都立高校 推薦 欠席日数」と打ちこんだところで手が止まります。答えは、どの書類の、誰の判断の話かで三つに分かれます。

都立の調査書には、出欠を書く欄がありません

都教委の令和9年度の実施要綱は、調査書に書く事項を8つに限って挙げています。成績一覧表の番号、学籍の記録、各教科の学習の記録、総合的な学習の時間の内容と評価、諸活動の記録(ESAT-Jの結果を含む)、海外帰国生徒対象などの選抜との併願、学校番号、その他必要な事項です。並べてみると、出欠の記録がどこにも入っていません。通知表に欠席の日数が書かれていても、都立高校に届く調査書には、その数字を書きこむ場所そのものが無いのです。

点数の側から見ても同じ結論になります。推薦の調査書点は、9教科の評定か、全27観点の観点別評価のどちらか一方を点に直したものです。評定を使う学校なら、9教科の評定を足して、その学校の調査書点の満点を掛け、45で割ります。たとえば評定の合計が38で、調査書点の満点が360点の学校なら、38×360÷45で304点です。欠席が0日の生徒でも7日の生徒でも、評定の合計が同じ38であれば、どちらも304点になります。計算の途中に、日数を入れる箱がありません。

第一次募集の一般入試も、5教科の学力検査をする学校なら、5教科の評定に、2倍にした実技4教科の評定を足して換算内申を出し、それを300点満点に直します。たとえば5教科の合計が19、実技4教科の合計が13なら、換算内申は19+13×2で45、300点満点では45×300÷65で約207.7点、募集案内の入試Q&Aの計算例どおり小数点以下を切り捨てると207点です。ここにも欠席の日数は出てきません。図1のように、調査書点へ矢印がつながっているのは各教科の学習の記録の欄だけで、出欠はそもそも枠の中にありません。

図1 都立の調査書に書かれる事項と、調査書点のもとになる欄

例外にあたるのは、評定が付かないほど休んだ場合です。出席がとても少なく、評価ができない教科は評定が斜線になり、そのときの調査書点の出し方は都立高校の側が決めます。要綱の言葉では「参考にできる資料等を活用しても」評価ができないと中学校長が判断した場合の扱いで、くわしくは同じ特集の「不登校で内申がつかないとき都立はどう見るか」で扱っています。1週間の欠席でこれに当たるか気になるなら、担任の先生に一言たずねれば済む話です。

日数は点にならなくても、休んだ間の学習は評定に残ります

都立の調査書に書かれる評定は、2026年12月31日の時点での中3の評定です。3学期制の中学校は1学期と2学期の成績を十分に参考にし、2学期制の中学校は前期の成績と、後期の12月31日までの学習の状況を十分に参考にして付けると要綱にあります。12月の初めの1週間は、ちょうど評定の材料が集まりきる直前にあたります。

評定は、テストや提出物、授業での学習の様子をもとに、教科の先生が付けるものです。欠席の日数そのものは点に換わりません。けれども、休んだ日にあった小テストを受けていない、ワークの提出日を過ぎた、実験のレポートが白紙のまま、という穴が重なれば、評定のもとになる記録が欠けたまま学期末を迎えます。響くとしたら日数ではなく、この穴のほうです。休んだ間のテストを後日受けられるのか、代わりの課題があるのか、提出の期限をどう扱うのかは教科の先生が決めることなので、家庭で決めつけずに教科ごとに聞いてください。

反対に、年が明けてから休んだ場合、調査書の評定はすでに12月31日の時点のもので決まっています。図2のように、中3の冬には、私立の入試相談、評定の基準日、調査書の内容が家庭に届く日、推薦の検査が、数週間のうちに続けて並びます。いつ休んだかで、気にかける書類が入れかわるのです。

図2 中3の冬に並ぶ入試相談・評定の基準日・通知書・推薦の検査

中学校長は、調査書に書いた評定や総合的な学習の時間、諸活動の記録などの内容を、2027年1月15日(金)までに調査書記載事項通知書で保護者に必ず知らせることになっています。この紙で、都立高校へ届く調査書の中身を家庭でも見ることができます。届いたら評定の数字と、諸活動の記録に書かれた事実を確かめ、わからない所は担任の先生に聞いてください。

校内推薦で出欠をどう見るかは、中学校ごとに違います

都立の推薦に出るには、在学する中学校の校長の推薦が要ります。誰を推薦するかを決めるのは中学校長で、その前に校内の推薦委員会などが審査します。都の要綱の応募資格は、その都立高校が第1志望であることのほかに三つあります。都内の中学校を卒業する見込みであること、推薦に志願する意思があり中学校長の推薦を受けたこと、保護者と同居して都内に住んでいることです。欠席の日数の条件も、評定の数の条件も、そこには入っていません。

だから、校内の審査で出欠を見るのか、見るならどこに線を引くのかは、それぞれの中学校の決まりになります。ここを家庭の推測で埋めるのが、いちばん危ういところです。「去年の先輩は欠席が多くても推薦をもらえたらしい」という話は、学校も年も違えば当てになりません。

聞く相手は、担任の先生と進路の先生です。問いは具体的なほど、はっきりした答えが返ってきます。次の三つを紙に書いて持っていくと、話が早く進みます。

推薦書は、中学校長が都立高校長あてに親展で送る書類で、推薦理由の欄に何を書くかは中学校が決めます。要綱は、都立高校が選考のときに一般推薦書の推薦理由の欄にも十分配慮するとしています。休んだ事情を抱えているなら、推薦をお願いする段階で担任の先生に伝えておくほうが、後から説明に回るより筋が通ります。

答えが「出欠も見ます」だったとしても、そこで推薦をあきらめる理由にはなりません。次に聞くのは、線がどこにあるのか、今の日数がその内側か外側か、病気の欠席をどう数えるのかの三点です。かりに校内推薦が難しいとわかっても、第一次募集の一般入試の調査書点も教科の学習の記録から出すので、休んだ日数で目減りはしません。2027年2月21日(日)の学力検査に向けて、当日点を積み上げる計画に切りかえれば済みます。

私立の入試相談は、出欠の記録も資料にします

私立高校の推薦入試を受けるときも、併願優遇を使って一般入試を受けるときも、その前に入試相談があります。時期は12月15日以降の数日間で、中学校の先生と私立高校の間で行われます。東京私立中学高等学校協会の説明では、相談の資料として出欠の記録が、内申と観点別評価、実技、特別活動の記録と並んで挙がっており、偏差値は使いません。都立の調査書と違って、こちらでは出欠がはっきり材料の一つです。

ただし、何日までなら相談に乗るのか、病気の欠席を別に数えるのか、遅刻をどう合わせるのかは、私立高校ごとに決まります。推薦入試にはその学校が定めた推薦基準があり、併願優遇もその学校の基準を満たしていることが前提です。欠席の条件があるかどうか、あるならどう数えるのかは、各校の募集要項と学校説明会で確かめてください。志望校の候補を広く探すときは塾のサイトの「私立高校の推薦・併願優遇の基準と偏差値 一覧(東京・神奈川・埼玉・千葉)」を手がかりにし、欠席の条件は最後に各校の募集要項と照らし合わせます。

都立の推薦を考えている家庭なら、私立の側で関わるのは推薦入試ではなく併願優遇のほうです。私立の推薦入試はその私立高校が第1志望であることが条件で、合格したら入学する約束になり、都立の推薦とは一緒に受けられません。併願する私立を三者面談で決める前に、その学校の併願優遇に欠席の条件があるかを調べておくと、面談の場で迷わずに済みます。

もう一つ、入試相談で私立高校から伝えられるのは「合格の可能性」であって、確約でも内定でもありません。出欠の条件を満たしていても当日の試験は受けますし、併願優遇は当日の試験で合格ラインに届かなければ不合格になります。欠席の数え方に気を取られて当日の準備が薄くなれば、本末転倒です。

休んだ1週間の授業を、コマ数で取り戻す

休み明けの生徒に塾でまずしてもらうのは、時間割を開いて、休んだ授業をコマで数えることです。たとえば月曜から金曜まで5日休み、1日6時間なら、抜けたのは30コマです。教科ごとに分けると、数学5、英語5、国語4、理科4、社会4、実技4教科をまとめて8、という並びになります。数字にすると、「全部遅れた」というぼんやりした不安が、30個の具体的な穴に変わります。ノートの見開きに「教科・休んだ日・その日の中身・済」の4列の表を作り、30行を埋めてから手をつけると、どこから始めるかで迷う時間がなくなります。中身の欄が空いた行は、授業の進み方を友だちか先生に聞いて埋めます。

穴を埋める順番は三段です。一段目は期限のあるもの。提出物、レポート、作品で、教科の先生に期限の扱いを聞いたうえで、日付の近い順に片づけます。二段目は次のテストの範囲。期末テストが近いなら、範囲の中で休んだ単元を先に回します。三段目は積み上げの単元です。数学と英語は、休んだ所がわからないまま次の単元に進むと、その先の授業まで霧がかかるので、休み明けの1週間のうちに追いつきます。たとえば数学で関数y=ax²の変化の割合の授業を休んだなら、1次関数の変化の割合の求め方から確かめ直します。式の形が変わっても、「yの増加量÷xの増加量」という骨組みは同じなので、そこがわかっていれば、休んだ1時間は短い時間で埋まります。

ノートは友だちに借りるか、休んだ日のプリントを先生にもらいます。写して終わりにせず、教科書の同じ頁の例題を自分で解き、解けなかった所に印をつけてください。印のついた所が、次に先生か塾で聞く所です。熱が下がって間もないうちは、1日に2教科ずつと決めて、夜ふかしで取り返そうとしないこと。体調を崩し直せば、穴がまた増えます。

よくある質問

インフルエンザで休んだ日も、欠席として数えられますか

都教委の要綱には、学校保健安全法第19条によって中学校長が出席停止にできるインフルエンザなどの学校感染症という言い方が出てきます。休んだ日が中学校の記録の上で欠席になったのか、出席停止になったのかは中学校がつける記録なので、担任の先生に聞くのが確実です。都立の調査書には、どちらの場合も出欠の欄がありません。校内推薦や私立の入試相談で出席停止の日をどう扱うかは、それぞれの学校に確かめてください。

遅刻や早退も見られますか

都立の調査書には、遅刻も早退も書く欄がありません。中学校の校内推薦と私立の入試相談では、欠席と別に数えるのか、合わせて数えるのかも含めて学校によって扱いが分かれうるので、先に挙げた三つの問いと一緒に聞いておけば二度手間になりません。

中1や中2のときの欠席も関係しますか

都立の調査書の教科の欄に載るのは中3の評定だけで、出欠はどの学年の分も書く欄がありません。私立の入試相談で何年生からの出欠を見るかは学校ごとなので、募集要項で確かめてください。中学校の校内推薦でも学年ごとの扱いは学校によるため、担任の先生に聞くのが確実です。

欠席の事情を説明する紙は出せますか

都立には自己申告書という紙があり、調査書に書かれたことについて説明の要る事情を抱えた志願者が出せます。推薦でも出せて、志願者と保護者が書き、封をして出願書類と一緒に出します。出すかどうかは中学校の先生と相談して決めてください。私立の入試相談は中学校の先生と私立高校の間で行われるので、事情があるなら、まず担任の先生に伝えておくことが出発点になります。

確かめる順番

図3の順に確かめてください。1から3は今週のうちに終えられます。

  1. 今夜: 連絡帳、学校への欠席連絡の記録、カレンダーから、4月からの欠席、遅刻、早退の日と理由を1枚の紙に書き出す。
  2. 休み明け: 教科の先生に、休んだ間のテストと提出物の扱いを聞く。
  3. 今週中: 担任の先生に、休んだ日が欠席と出席停止のどちらで記録されたかと、校内推薦の審査で出欠を見るかを聞く。進路の先生がいれば同じ紙を見せる。
  4. 12月15日より前: 私立の志望校の募集要項で、欠席の条件があるかを確かめる。学校説明会があれば、その場で数え方を聞く。
  5. 2027年1月15日(金)まで: 届いた調査書記載事項通知書で、評定と諸活動の記録を確かめる。
図3 欠席が気になったときに確かめる5つの順番

図3の1で作った紙は、2から4のどの相手に会うときにも持っていきます。日付と理由が1枚にまとまっていれば、先生の側も記録と照らしやすく、答えが早く返ってきます。

個別指導で確かめること

休み明けの授業では、時間割から抜けたコマと提出物の期限を一緒に書き出して優先の順を決め、数学と英語は休んだ単元の一つ前の単元の問題から解き直して、どこで手が止まるかを確かめます。止まった所から先だけを教えるので、抜けたコマを最初から全部なぞり直すことはせず、そこで浮いた時間を、期末テストの範囲の演習と、志望校の過去の入試問題を時間を計って解く練習に回します。

まとめ

都立の調査書に出欠の欄は無く、1週間の欠席が調査書点を動かすことはありません。響きうるのは中学校の校内推薦と私立の入試相談で、どちらも答えは学校の側にあり、担任の先生と各校の募集要項に当たれば見つかります。カレンダーの赤い丸を数え終えた夜、その横に書き足す一覧は、休んだ日数の合計ではなく、これから取り戻す授業のコマです。

読んで終わりにするか、ここから変えるか。

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