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TOEIC700点—読む速さと時間切れの直し方|武蔵野個別指導塾

Part 7の時間切れは、Part 5と6の時間から直せます。75分を12分、8分、55分に割り、模試を速さの問題と語彙の問題に仕分ければ、次に手を付ける所が決まります。
時間切れは、Part 7を読み始める前から始まっています。700点を目指すなら、次の4つを先に動かしてください。点はあくまで目安で、模試の結果を見ながら配分を調整します。
| 直す所 | やること | 確かめる物 |
|---|---|---|
| 75分の割り方 | Part 5に12分、Part 6に8分、Part 7に55分 | 腕時計の時刻 |
| Part 7の読み方 | 文書の種類、設問、本文、根拠の順に読む | 240語を読む秒数 |
| 語彙の質 | 語数より、本文と選択肢の言い換えに気づく力を育てる | 言い換えのメモ |
| 模試の使い方 | 時間内の正解、時間を足した正解、足しても不正解に分ける | 3つの問題数 |
よくあるのは、リーディングの終わりに、最後の20問を塗り絵した答案が手元に残る場面です。腕時計を見ると残りは1分。181番から先は、ページをめくっただけで一行も読んでいません。同じ記号を20個塗りつぶして鉛筆を置くと、Part 5の1問に2分かけた記憶がよみがえります。英語が読めなかったのではなく、読む時間を前で使い切っていた。この答案は実力の限界というより、時間の配り方の記録です。
700点は合計の点、時間切れはリーディングの話
TOEIC L&Rは、Listeningが約45分で100問、Readingが75分で100問です。結果は合否ではなく、ListeningとReadingがそれぞれ5点から495点、合計が10点から990点の範囲で、5点刻みで表示されます。700点は合計の数字なので、Listening 350点とReading 350点でも、Listening 400点とReading 300点でも同じ700点です。
注意したいのは、スコアが正答数そのものではない点です。公式の案内によれば、表示されるのは素点ではなく、スコアの同一化という処理を経た換算点です。ですから「何問正解すれば700点」とは言い切れません。模試で取れた問題数は、点に直すためではなく、自分の伸びを見るための数字として使ってください。
力の見方は、公式の相関表が手がかりになります。表では470点から730点の手前までがレベルCで、日常の用は足り、業務でも限られた範囲なら意思疎通できるという説明が付いています。730点からがレベルBです。700点はCの上のほうで、Bの入口が見える位置と読めます。公式も、実際の解釈は個人や学校、企業の状況で決まるものだとしているので、これも目安です。
公式の学習記事は、700点から795点を目指す段階について、長文を制限時間内に読み解いて解き切る読解力が重要だと述べています。つまり、この点数帯の時間切れは偶然の失敗ではありません。ここで越えるべき壁が、そのまま答案に出ています。
塗り絵そのものは間違いではありません。誤った解答は減点されないので、公式も迷ったらどれかにマークするよう勧めています。4択の20問を勘で塗れば、平均して5問は当たる計算です。裏を返せば、残りの15問は読めば取れたかもしれない問いを、取りにいかないまま終えています。
75分は、開始前に割っておきます
Readingの100問は、Part 5が30問、Part 6が16問、Part 7が54問です。Part 7の54問は1つの文書の問題が29問、複数の文書の問題が25問で、番号で数えれば147番からがPart 7、176番からが複数の文書の問題です。冒頭の答案が読めなかった181番から200番は、複数の文書を行き来する問題が並ぶ所にあたります。
公式サイトの記事には、Part 5とPart 6は1問30秒以内、Part 7は1問1分以内という目安が載っています。足してみます。46問に30秒で23分、54問に1分で54分、合わせて77分です。75分を2分超えます。目安の上限いっぱいに使うと間に合わないので、「以内」の2文字を本気で守らなければなりません。そこで、Part 5を12分(1問24秒)、Part 6を8分(1問30秒)、残りの55分をPart 7(1問約61秒)に回す割り方を基準に置きます。
図1のように、同じ75分でも割り方で読める問題数が変わります。上の段はたとえばの配分で、Part 5に18分(1問36秒)、Part 6に12分(1問45秒)を使い、Part 7は45分で34問しか進めず、20問を塗る形です。このときPart 7の1問には約79秒かかっています。

ただし、図1の下の段は割り方だけでは実現しません。Part 5とPart 6から動かせるのは10分です。この10分を1問79秒のまま使うと、増えるのは約8問で、34問が42問になるだけです。残りの12問は、次の節で読む速さから埋めます。割り方だけでは20問は埋まらないと、先に知っておいてください。
Part 5を36秒から24秒に縮める手がかりは、選択肢を先に見ることです。同じ語の形違いが並んでいれば、空所の前後だけで品詞を決められます。語の意味を問う問題で迷ったら、30秒で決めて次へ進みます。1問に2分かければ、Part 7の2問を読む時間が消えます。
時間の管理には腕時計が要ります。公式の案内では、時計の貸し出しも試験中の時刻のアナウンスもありません。スマートウォッチなど通信機能のある機器も使えません。Readingが始まったら時計を見て、開始の時刻に12分を足した時刻でPart 6へ、20分を足した時刻でPart 7へ進みます。頭の中に持つ時刻はこの2つです。
Part 7は読む順番を固定すると速くなります
速さは「急いで読もう」と念じても上がりません。目が同じ行に戻る回数を減らすと上がります。そのために、1つの文書を読む順番を図2の4つに固定します。

図2の1は、文書の種類と宛先です。メールなら差出人と宛先と件名、広告なら何を売っているかを最初に見ます。ここで「誰が誰に、なぜ書いたか」の見当がつくと、本文の一文目から読み方が変わります。2は設問を読むことです。選択肢はまだ読みません。目的を問うのか、細部を問うのか、次の行動を問うのかがわかれば、本文で探す物が決まります。
3は段落を語順のまま読むことです。意味のかたまりごとに前へ進み、日本語に訳し直して戻りません。4で根拠の文を見つけてから、初めて選択肢と照らします。先に選択肢を4つ読むと、もっともらしい語に引っぱられて本文を読み直すことになり、ここで秒が消えます。複数の文書の問題では、1つ目の文書に書かれた条件を2つ目に重ねる問いが出るので、1つ目は条件の形を覚えるつもりで読みます。文書の中に新しい一文を入れる位置を選ぶ問いもあるので、指示語と接続の語には目を留めてください。
読む速さは数字で測れます。公式サイトの記事には、1分あたりの語数(WPM)で150前後なら全問にぎりぎり手が届き、200なら余裕を持って解答できるという目安が載っています。計算は「語数 ÷ 秒 × 60」です。240語の文書を120秒で読めば120 WPM、96秒なら150 WPM、72秒なら200 WPMです。
ここで落とし穴が1つあります。同じ文書を読み直すと、内容を覚えた分だけ秒数は縮みます。その数字を実力と見てはいけません。読み直しは音読や意味のかたまりの練習に使い、速さの記録は初めて読む文書で取ります。週に1度、初見の文書で測った数字が上がっていれば、本物の伸びです。
語彙は数より、言い換えに気づく質
公式の学習記事は、単語のスペルと意味を機械的に暗記するのではなく、用例もあわせて覚えるよう勧めています。700点の手前で効く語彙の質は、具体的には3つです。
1つ目は、1語に1訳で止めないことです。issueを「問題」とだけ覚えていると、the latest issue(最新号)やissue a receipt(領収書を発行する)で読みが止まります。意味は知っているはずなのに読めない、という感覚の正体はたいていこれです。
2つ目は、言い換えです。Part 7の正解は、本文と同じ語で書かれているとは限りません。本文のpostponedが選択肢ではmoved to a later dateに、本文のa full refundが選択肢ではmoney backになる、といった具合です。単語帳の語数を増やしても、この対に気づけなければ点は動きません。
3つ目は、文書の場面ごとに語を持つことです。invoice(請求書)、shipment(出荷)、renewal(更新)のような語は、どんな文書のどこに出るかまで知っていると、見た瞬間に話の筋が読めます。止まらずに読めるので、語彙の質はそのまま速さになります。
覚え方は単純です。模試の解説を読んだら、本文の語と選択肢の語の対をノートに書きます。左に本文の語、右に選択肢の語、下に出てきた文を1つ。1つの文書から2組で足ります。週末に右を隠して、左から右を言えるか確かめてください。知らない語を片端から調べると、覚える量に負けて続きません。設問に絡んだ語と、2度目も止まった語を先に拾います。
模試は点より仕分けに使います
模試の価値は、点を知ることより、時間切れの中身を分けることにあります。公式も本番と同じ条件での練習を勧め、本番同様の問題を解いて解説をじっくり確かめる流れを繰り返すよう書いています。手順は次のとおりです。
まずReadingを腕時計で75分計り、マークシートで解きます。75分で鉛筆を止めたら、どの番号まで解いたかを別の紙に控えます。そのまま時間を足して、残りの問題の答えも別の紙に書いて解き切ります。採点したら、図3のように3つに分けて数えてください。

図3の左、時間内に正解した問題は、手順を変えません。真ん中の、時間を足せば正解できた問題は、読む力はあるのに速さが足りない問題です。これが多いなら、語彙を増やすより、図2の順番で時間を計って同じ形式を解く練習が先です。右の、時間を足しても不正解の問題は、語彙と文法に戻ります。解説で根拠の文を確かめ、言い換えの対をメモし、文の形でつまずいたなら中学の文法まで下がります。
数えてみると、次の一手がはっきりします。たとえば塗った20問のうち、時間を足して14問が正解なら、伸びしろの中心は速さです。6問しか正解できないなら、20問を勘で塗ったときの平均とほとんど変わりません。時間を増やしても点は動きにくいので、語彙と文法から直します。同じ20問の塗り絵でも、処方はまるで違います。
模試は解いた回数を競う物ではありません。1回分を解いたら、2週間ほどかけて解説と語彙のメモと読み直しに使います。同じ問題をもう1度解いて点が上がっても、覚えた分が混じっています。新しい回を解くのは、直した手順を試すときです。
例題で確かめる
形式だけをまねた自作の問題です。図2の順番で読み、設問を先に見てから本文に入ってください。
例題1 次のお知らせを読んで答えてください。
To: All staff
From: Facilities Office
The elevator in the north wing will be out of service from May 10 through May 12. Staff who need to move heavy equipment during this period should contact the front desk by May 7 so that the freight elevator can be reserved.
What should staff who are moving heavy equipment do?
- Use the north wing elevator
- Wait until May 13
- Arrange to use another elevator in advance
- Contact the front desk on May 10
答えは(C)です。本文のcontact the front desk by May 7が選択肢のin advanceに、so that the freight elevator can be reservedがArrange to use another elevatorに言い換えられています。(D)はfront deskの語につられた選択肢で、日付が締切の後です。同じ語がある選択肢をまず疑う癖が、ここで役に立ちます。
例題2 次の文のaddressに最も近い意味の語句を選んでください。
Our team will address the complaint before the end of the week.
- write on
- deal with
- send to
- speak to
答えは(B)です。名詞の「住所」だけで覚えていると(A)や(C)に流れ、「話しかける」の意味を知っていると(D)に流れます。目的語がthe complaint(苦情)なので、苦情に対応するという読みに決まります。語の意味は、文の中で初めて1つに絞れます。
例題3 次の2つの文書を読んで答えてください。
Training sessions on June 3
Morning: 9:00-11:00, Room 2
Afternoon: 14:00-16:00, Room 5
Evening: 18:00-20:00, Room 5
Email from Ms. Ito: I have a client meeting until noon on June 3, and my train leaves at 17:00.
Which session can Ms. Ito attend?
- Morning
- Afternoon
- Evening
- None of them
答えは(B)です。正午までの打ち合わせで午前の回が消え、17:00の列車で夜の回が消えます。1つの文書だけでは答えが出ず、1つ目の時間割に2つ目の条件を重ねて初めて決まる形です。複数の文書の問題で時間がかかるのは、このひと手間のためです。先に時間割の形を頭に入れておくと、メールを読む速さが変わります。
まちがえやすいところ
はじめに気をつけたいのは、時間切れをすべて読む速さのせいにすることです。図3で分けてみると、時間を足しても正解できない問題がかなり混じっていることがあります。そこに速読の練習を重ねても、読めない文を速く眺めるだけです。
次に、線を引く癖です。公式の注意事項では、問題用紙への書き込みも、解答用紙の決められた欄以外への書き込みも禁止されています。線も、丸も、飛ばした番号の印も付けられません。自宅の模試で本文に線を引いて解いていると、本番で読み方が崩れます。練習のうちから、目と指で根拠の文を追ってください。
試験の終わりにも落とし穴があります。試験終了後に解答する行為は禁止されているので、「終わりの合図の後に残りを塗る」ことはできません。リスニングの最中にリーディングの問題を見たり解いたりすることも禁止です。リスニングの空き時間でPart 5を進める作戦は、使えません。
マークのずれも痛い失点です。解けない問題を空けたまま先へ進むと、次の問題の答えを1つ上の欄に塗ってしまいます。迷った問題には仮の答えをマークして進み、文書が変わるたびに番号を確かめます。後で戻る印は問題用紙に付けられないので、戻るつもりの問題は作らないくらいでちょうどよいのです。
最後に、1問1分を全問に均等に当てはめないでください。短い文書の問いは数十秒で終わることがあり、複数の文書の問いは1分では足りないことがあります。文書ごとに、前半の短い文書で秒を貯めて、後半へ渡すと考えます。
よくある質問
残り何分で塗り始めればよいですか
人によって塗る速さが違うので、模試で20問を塗る秒数を計ってください。その秒数に1分を足した時刻を、塗り始めの線にします。読みかけの文書があっても、線を越えたら塗ります。終了の合図の後には塗れないので、ここだけは欲を出さないことです。
リスニングが得意なら、塗り絵のままでも700点に届きますか
合計の点なので、Listeningの点でReadingを補う形はありえます。ただ、公式の学習記事は700点台についてリスニングとリーディングのバランスを重視するよう書いています。リスニングに頼ったまま塗り絵を続けると、その先で点を伸ばす場所がなくなります。Readingの時間切れは、700点の前に直しておくほうが後が楽です。
700点まで何か月かかりますか
今の点と使える時間で変わるので、月数は言い切れません。公式の学習記事は、今より100点ほど上を目標に置くことを勧めています。月に2回模試を解き、時間を足して正解した問題の数が減っているかを見てください。減っていれば手順は合っています。
今週の進め方
1日目はReadingを75分で計り、解き終えた番号を控えます。2日目に残りを解いて図3の3つに分け、問題数を書きます。3日目から図1の割り方でPart 5を12分で解く練習を始め、Part 7は図2の順番で1日2文書を読みます。受ける回も決めます。2027年2月14日の回は申込の受付が2026年11月27日10:00に始まって2027年1月7日15:00に閉じ、3月14日の回の締切は2027年2月3日15:00です。個別指導では、Part 7で止まった1文を声に出して読んでもらい、語彙で止まったのか文の形で止まったのかを、中学の文法まで戻って確かめます。
まとめ
700点の手前の時間切れは、読む力の不足と時間の配り方が混ざって起きています。分けて数えれば、直す順番は自然に決まります。答案の最後に塗った20問は、最初の30分の使い方が書いた答えです。
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