
武蔵野個別指導塾の特徴
【高校漢文】漢詩を図解で総まとめ—絶句・律詩の形式・押韻・対句・起承転結と鑑賞|武蔵野個別指導塾

五言・七言と絶句・律詩の違いを図で整理し、押韻の位置、対句の対応、情景から心情を読む手順を例題で確かめます。訓読と鑑賞をつなげ、自分の言葉で根拠を示す練習に取り組めます。
よくあるのは、美術室の床のタイルを目で数えながら、手元の漢詩のプリントを見て、「横に5字あるのはわかるけれど、五言絶句と五言律詩はどこで分かれるのだろう」と止まる場面です。訳を読めば景色は想像できるのに、形式、押韻、対句という別々の問いが並ぶと、何から確かめればよいか見失ってしまいます。
床のタイルなら、横の枚数と縦の列数を分けて数えられます。漢詩も、まず1句の漢字の数と全体の句数を分けて見ます。そのうえで、句末の音、隣り合う句の組み立て、景色を見ている人の動きへと順に視野を広げると、形式の知識が読解の手がかりになります。
ただし、漢詩は数を合わせただけの文章ではありません。同じ月が出てきても、別れを惜しむ月なのか、静けさを味わう月なのかは周囲の言葉で変わります。形を正確に見分けることと、言葉を根拠に気持ちを説明することを、ここでつなげていきましょう。
この単元で身につけること
- 五言・七言を、白文の1句に含まれる漢字の数から判定します。書き下し文に加わった仮名は数えません。
- 絶句・律詩を、詩全体の句数から判定します。五言か七言かという区別と組み合わせて形式名を答えます。
- 押韻を、句末に置かれた文字とその韻の対応として捉えます。基本の位置を覚えたうえで、実際の作品の字を確かめます。
- 対句を、語の意味と組み立ての対応から説明します。反対の意味だけでなく、同じ種類の語の並びにも注目します。
- 起承転結や視点の移動を使って、情景と心情の関係を読みます。気分を表す言葉を先に決めず、本文から理由を集めます。
中学校で学んだ漢詩の形式に、漢文の返り点・句形・語の働きの知識を重ねる単元です。形式名だけを覚えていても訳が曖昧なら鑑賞の説明は安定しませんし、訳だけを読んでも音や対句の効果は捉えにくくなります。どちらから問われても、同じ原文に戻って答えられる状態を目指します。
基本の考え方
1句の長さと詩全体の長さを分ける
漢詩でいう「句」は、詩を構成するひとまとまりです。通常、白文では1句を1行として示しますが、紙面の都合で途中で折り返される場合もあります。印刷された行の数だけで判断せず、句読点や原文の区切りを確認してください。日本語の俳句の数え方と混ぜて、読みの音数を数える必要はありません。
近体詩は、中国の唐の時代に整った、句数や音の配列などに決まりのある詩の形式です。高校の基礎では、1句が5字の五言、7字の七言、それぞれについて全体が4句の絶句、8句の律詩を押さえます。「五言絶句」「七言絶句」「五言律詩」「七言律詩」という4つの名前は、別々に丸暗記するよりも、2つの条件の組合せとして理解できます。
図1のように、横の長さと縦の長さを別の条件にすると、形式名の前半と後半が何を指すのか見えるようになります。図の小さな四角は漢字1字を表し、色や大きさではなく、各行の個数と行数を数えます。

五言絶句なら原文の漢字は全部で20字、七言律詩なら56字になります。ただし、総数だけで形式を決めるのは避けましょう。題名、作者名、注釈、送り仮名、返り点は詩の本文の漢字に含めません。まず各句が等しく5字または7字かを確かめ、次に4句または8句かを調べるのが確実です。
また、漢詩のすべてがこの4つに分類されるわけではありません。近体詩よりも形式上の制約が緩やかな古体詩などもあります。実際の作品には平仄という音の高低などに関わる区別の配列もあるため、漢字を20字並べれば五言絶句になる、という理解にはしないでください。基礎の形式判定は、近体詩であることを前提として長さを調べる作業です。
押韻は句末の音、対句は句どうしの対応
押韻は、句末などの決まった位置に、同じ韻に属する字を置くことです。近体詩では基本的に偶数句の末尾に注目します。絶句なら第2句・第4句、律詩なら第2句・第4句・第6句・第8句が基本の位置です。第1句末でも韻を踏む場合があり、七言では第1句も押韻するのが一般的です。五言でも第1句が押韻する作品はあります。
ここで大切なのは、「必ず第1句は数えない」「第1句は必ず数える」のどちらにも固定しないことです。偶数句末から韻を確認し、第1句末も同じ韻かを調べます。学校の問題では、与えられた注や韻の説明、学習した作品の知識に沿って判断します。
韻は、その詩が作られた時代の中国語の音韻体系に関わります。日本語の音読みは手がかりになる場合がありますが、現代日本語の読みの最後が似ているだけで確定することはできません。現代中国語で同じように聞こえるかどうかだけでも決められません。「同じ韻」と「同じ漢字」は別なので、違う漢字が並んでいても押韻は成立します。
対句は、2つの句の対応する位置に、意味や文法的な働きが対応する語を置く表現です。山と水、春と秋のような語が同じ位置に並んだり、片方が「主語・動詞・目的語」ならもう片方もそれに対応したりします。意味の対立を表すこともありますが、必ず正反対の内容である必要はありません。並べることで、景色の広がり、時間の違い、2つの感情の関係が際立ちます。
律詩では2句ずつを1組として「聯」と呼びます。第1・2句が首聯、第3・4句が頷聯、第5・6句が頸聯、第7・8句が尾聯です。読み方は順に「しゅれん」「がんれん」「けいれん」「びれん」です。基本として、中央の頷聯と頸聯は対句になります。首聯や尾聯に対句が見られる場合もあるため、中央以外を最初から除外してはいけません。絶句にも対句を用いる作品があります。
起承転結から視点の動きへ進む
絶句の展開を読む際には、第1句を起、第2句を承、第3句を転、第4句を結として捉えるのが基本です。「起」は場面を示し、「承」はそれを受けて広げ、「転」は視点や内容を動かし、「結」は全体を受け止めます。ただし、転を「必ず反対のことを述べる場所」、結を「必ず教訓を述べる場所」と覚えると、作品の実際の流れを見落とします。
近くの景色から遠くの景色へ移ること、外の風景から人物の思いへ移ること、現在から過去へ移ることも展開の変化です。律詩を4つの聯で起承転結として捉える説明もありますが、すべての作品が明瞭にその型に当てはまるわけではありません。形式上の区切りを確かめた後、どこで何が変わるかを原文に即して読むことが必要です。
情景は描かれた場所・時間・物・音・動きなどで、心情はそれに向き合う人物の思いです。両者はつながりますが、同じものではありません。たとえば「夕暮れ」という情景だけで「悲しい」とは決められません。帰る人を待っているのか、穏やかな景色を楽しんでいるのか、周囲の動作や願望を表す言葉を調べてから説明します。
代表的な詩人と作品も、名前の組合せに形式や内容を結び付けて整理しましょう。李白の「黄鶴楼送孟浩然之広陵」は七言絶句で、友人を見送る場面を描きます。杜甫の「春望」は五言律詩で、戦乱の中の都の春景色と、国や家族を思う心が重なります。孟浩然の「春暁」は五言絶句で、春の朝に聞く鳥の声から、夜の風雨や花へと思いが向かいます。王維の「送元二使安西」は七言絶句で、旅立つ友への別れの情を読み取る作品です。
いずれも唐の詩人の作品ですが、「この詩人だから悲しいはず」のように作者名から答えを決めないようにします。作品名を知ることは読む入口であり、設問の根拠になるのは、その作品に実際に置かれた語や表現です。
例題で解き方を確かめる
例題1 形式名を2つの条件で答える
ある近体詩の白文を調べると、本文は8句で、どの句にも漢字が7字ずつありました。この詩の形式名を答えなさい。題名と作者名は数えていないものとします。
- 1句の漢字の数を確認します。各句が7字なので「七言」です。詩全体の長さと混ぜずに先に決めることで、形式名の前半を確定できます。
- 詩全体の句数を確認します。8句なので「律詩」です。2句ずつの聯が4組あっても、4句の絶句になるわけではありません。
- 2つの判定をつなぎます。「七言」が句の長さ、「律詩」が全体の句数を表すので、この順に書きます。
確かめとして7字を8句分数えると56字です。この総数は数え落としの発見に使えますが、題名を混ぜた56字では意味がありません。形式名を答える問題で「七言」だけを書くと、絶句か律詩かという後半の情報が抜けます。
答え:七言律詩です。
例題2 押韻字を実際の句末から選ぶ
次は王之渙「登鸛雀楼」の原文です。ここでは「流」と「楼」が同じ尤韻に属することを手がかりとして与えます。形式名と押韻字を答えなさい。原文の引用はこの4句です。
白文:
白日依山尽 黄河入海流 欲窮千里目 更上一層楼
訓読文は、横書きで訓点の付く字を明示するため、次のように示します。角括弧の「二」「一」「レ」は返り点であり、原文の文字ではありません。実際の縦書きでは返り点を該当する漢字の左下、送り仮名を右下に付けます。
訓読文:
白日ハ依リテ[二]山ニ[一]尽キ、 黄河ハ入リテ[レ]海ニ流ル。 欲シ[レ]窮メント[二]千里ノ目ヲ[一]、 更ニ上ル[二]一層ノ楼ニ[一]。
第1句は「依」に二、「山」に一が付き、山を読んでから依に返ります。第2句のレ点は「入」に付き、海を先に読みます。第3句は「欲」にレ点、「窮」に二、「目」に一が付き、千里の目を読み、窮に返り、最後に欲を読みます。第4句は「上」に二、「楼」に一が付き、一層の楼を読んでから上に返ります。
書き下し文:
白日は山に依りて尽き、 黄河は海に入りて流る。 千里の目を窮めんと欲し、 更に一層の楼に上る。
現代語訳:夕日は山に沿って沈み、黄河は海へと流れ込んでいきます。はるか遠くまで眺めを見尽くそうと思い、さらにもう1階上の楼へ上ります。「千里の目」は非常に遠くまで届く眺めを指す表現で、目そのものの長さではありません。
- 各句の漢字を数えます。どの句も5字で全体は4句なので、五言絶句です。送り仮名を加えた訓読文ではなく白文で数える理由がここにあります。
- 偶数句末を抜き出します。第2句末は「流」、第4句末は「楼」です。押韻は句末を見るので、途中にある「山」「海」は候補にしません。
- 与えられた韻の情報を確認します。「流」と「楼」は同じ韻で、第1句末の「尽」はその組に入りません。したがって、この作品の押韻字は2字です。
図2のように、先に句末の位置をそろえると、詩の内容を訳す作業と押韻の確認を分けて進められます。図では第2句末と第4句末を同じ色で囲み、その対応を線で結んでいます。

答え:形式は五言絶句、押韻字は「流」「楼」です。
例題3 対句の対応を言葉で説明する
次の2句は、対句の仕組みを練習するための自作の短文です。近体詩全体の例ではなく、語の対応を見る材料として読みます。どの部分が対応するか、語の意味と働きの両方から答えなさい。
白文:
春風入古寺 秋月照空庭
訓読文:
春風ハ入ル[二]古寺ニ[一]。 秋月ハ照ラス[二]空庭ヲ[一]。
「入」と「照」に二、「寺」と「庭」に一を付けます。それぞれ後ろの2字を先に読み、動詞に返ります。角括弧の点の位置と送り仮名の置き方は例題2と同じです。
書き下し文:
春風は古寺に入る。 秋月は空庭を照らす。
現代語訳:春の風は古い寺に入り、秋の月は人けのない庭を照らします。「空庭」は何も存在しない場所ではなく、人けのない庭として捉えます。
- まず2字・1字・2字に区切ります。「春風/入/古寺」と「秋月/照/空庭」です。同じ位置にあるまとまりを取り出すと、漢字1字ずつの機械的な比較を避けられます。
- 意味の対応を調べます。「春風」と「秋月」は季節に結び付く自然のもの、「古寺」と「空庭」は場所を表します。春と秋の違いも、並べられた景色の違いを際立たせます。
- 文中での働きを調べます。春風と秋月は主語、入と照は動詞です。古寺と空庭は動詞の後ろに置かれる場所の語ですが、訓読では「に」と「を」の違いがあります。助詞まで同一でなければ対句にならない、とは考えません。
ここで「風と月は反対語ではないから対句ではない」と判断すると、自然のものどうしという対応が抜けます。対句の説明では、「同じ位置に何が置かれているか」を具体的な語で示すことが大切です。
答え:「春風」と「秋月」、「入」と「照」、「古寺」と「空庭」が対応し、主語・動詞・場所を表す語が同じ順に並んでいます。
例題4 起承転結を使って情景から行動への移りを説明する
例題2の「登鸛雀楼」について、第2句から第3句にかけて何が変わり、第4句がそれをどう受けるか、説明しなさい。作者の経歴を推測せず、示された句の内容に基づいて考えます。
- 前半の対象を整理します。夕日、山、黄河、海が描かれ、外に広がる大きな景色を捉えています。「悲しい景色」といった評価を先に付けず、まず描写の対象を確定します。
- 第3句の述べ方を確認します。「欲」は願望を表し、ここで遠くまで眺めたいという人物の思いが表に出ます。景色そのものから、それを見る側の願いへ焦点が移ります。
- 第4句の動作を結び付けます。「更に」と「上る」により、願いを受けてもう1階高い所へ移る行動が示されます。視点を高くすることが、より遠くまで見ようとする思いとつながります。
この展開は、起承転結の「転」が反対の意見ではなく、見る対象から見る人への移りとして働く例です。第4句だけを切り離して「出世したい」と答えると、本文にない目的を足すことになります。広い眺めを求める姿に意欲を感じることはできますが、設問ではまず願望と行動の関係を説明します。
答え:外の雄大な景色から遠くまで眺めたいという願いへ焦点が移り、最後にさらに高い楼へ上る行動でその願いを受けています。
つまずきやすいところと直し方
誤り1 書き下し文の長さから五言・七言を決める
誤った書き方は「『春風は古寺に入る』には仮名もあるので五言ではない」です。どこが違うかというと、五言・七言は日本語として読むときの長さではなく、原文の1句の漢字の数を表します。助詞や送り仮名を加えた後の文字数を数えても、原文の形式には戻れません。
正しい書き方は「白文の『春風入古寺』は5字なので、この句の長さは五言です」です。ただし、この1句だけで五言絶句と決めることはできません。全文の句数を確認して初めて、絶句か律詩かの判定に進めます。部分の情報と全体の情報を分けることが、形式問題の基本です。
誤り2 押韻と対句を同じ関係だと思う
誤った書き方は「律詩の第2句と第4句は韻を踏むので対句です」です。どこが違うかというと、押韻は主に句末の音の対応、対句は2句の語や組み立ての対応で、見ているものが違います。第2句と第4句の句末が同じ韻でも、それだけでその2句が対句とはいえません。
正しい書き方は「律詩の偶数句末には押韻があり、中央の第3・4句と第5・6句には対句が用いられます」です。図3のように句番号を並べると、押韻を見る間隔と対句を見る組が一致しないことがわかります。図の線は押韻の基本位置を、枠は中央の対句の組を表しています。第1句の押韻や首聯・尾聯の対句は、実際の作品ごとに追加して確認します。

なお、対句を抜き出す問題では、対応する2句をそろえて答えます。「頷聯」と答える問題なのか、原文の句を書き出す問題なのかも確認しましょう。知識が同じでも、設問の求める答え方は違います。
誤り3 景色の単語をそのまま感情に置き換える
誤った書き方は「夕日が出てくるので、作者は絶望しています」です。どこが違うかというと、夕日は時刻や光景を表す言葉であり、それだけで心情の強さや方向までは決まりません。「登鸛雀楼」では、その後にもっと遠くまで見たいという願いと、上へ移る行動が続きます。
正しい書き方は「夕日や河の広がりを見た人物が、眺めをさらに見尽くそうと高い所へ上っています」です。そのうえで心情を問われたら、広い眺めを求める思いと説明できます。「寂しい」「うれしい」のどちらかに急いで入れるより、何を望み、何をしたのかを文にするほうが、言葉に即した答えになります。
同じ注意は、春だから喜び、秋だから悲しみ、とする読み方にも当てはまります。季節が呼び起こす印象は読解の入口にはなりますが、決定打ではありません。人物が誰を思うか、何を見送るか、何を失ったと感じるかなど、詩の中の関係を確認してから感情を説明します。
練習問題
練習1
近体詩の白文が4句あり、各句は7字です。形式名と、題名・作者名を除いた原文の漢字の総数を答えなさい。どちらも、1句の長さと句数を分けて考えます。
練習2
ある五言律詩について、注に「第1句末は押韻せず、第2・4・6・8句末で同じ韻を踏む」とあります。押韻する句の番号と押韻字の個数、中央で対句になる2組の句番号を答えなさい。句末の対応と句どうしの組を区別してください。
練習3
例題3の自作の2句「春風入古寺」「秋月照空庭」について、書き下し文をそれぞれ書き、対句として対応する動詞を答えなさい。読み順を示す訓点は例題3と同じです。最後に、この2句だけで五言律詩と断定できるかも答えます。
練習4
例題2の「登鸛雀楼」を読んだ人が、「第3句の転では、それまでの景色を否定している」と説明しました。どこを直すべきか、第3句の願望と第4句の行動を使って説明しなさい。「転」の語の説明だけで終えず、作品に即して書きます。
答えと解説
練習1の答えは、七言絶句、28字です。1句が7字なので七言、全体が4句なので絶句です。7字を4句分数えて28字になります。読み下した際の音数や、訓読文の送り仮名は加えません。
練習2の答えは、押韻するのが第2・4・6・8句で4字、中央の対句が第3・4句と第5・6句です。第1句末が韻を踏まないことは、この問題では注で与えられています。どの律詩も押韻字が必ず4字になる、と広げて覚えないでください。
練習3の答えは、「春風は古寺に入る。」「秋月は空庭を照らす。」で、対応する動詞は「入」と「照」です。この2句だけで五言律詩とは断定できません。各句が5字だとはいえますが、全文が8句かどうかなどの情報がないためです。対句の確認と作品全体の形式判定は別の作業です。
練習4の解答例は、「景色を否定するのではなく、遠くまで眺めたいという人物の願いへ焦点が移り、その願いを受けてさらに高い楼へ上っています」です。「転」は必ずしも反論や否定ではありません。視点の移動を、願望を表す「欲」と行動を表す「上」に結び付けると、説明の根拠が明確になります。
次の単元へのつながりと家庭での確かめ方
漢詩で身につけた「語の対応を見る」「省かれた関係を補う」「情景と心情を分けて結ぶ」という読み方は、漢文の思想・史伝にもつながります。対比される2つの立場や、行動の背後にある願いを読む際にも、印象より先に語の働きを確かめる手順が役立ちます。現代文の詩や小説でも、景色の説明と心情の説明を区別する習慣を生かせます。
家庭で5分取り組むなら、1つ目は学習中の1首の白文に戻り、各句の長さと句末だけを書き出す方法です。形式名を答え、押韻字を印で結び、注と照合します。2つ目は、別の5分で同じ詩の「見えるもの」と「人物の願いや行動」を左右に書き分け、両者をつなぐ説明を1文作る方法です。訳を隠して再現するだけでなく、なぜそう読めるかを原文の1語に戻って確かめます。
個別指導で確認するときは、形式で止まっているなら白文の句の区切りまで、心情で止まっているなら動詞や願望の句形まで戻ります。読めない理由を「漢詩が苦手」の一言にまとめず、数え方、語の意味、関係の説明のどこで止まったかを分けると、次に練習することが具体的になります。
まとめ
漢詩の問いに答えるとき、形式名が合っていることと、作品を読めていることは別々に確かめられます。押韻字を選べたら音の対応へ、対句を見つけたら語の対応へ、心情を述べたらその根拠になる動作や願望へと、答えを原文につなぎ直してみましょう。短い詩の中でも、景色から人の思いへと読みを進める道筋は具体的に説明できます。
「寂しい」と書いた答案の続きを支えるのは、気分の強い形容詞ではなく、その1首から選び取った言葉です。
本気になった日が、入塾の日。
お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。
電話は年中無休。365日、24時間、お電話可能。




