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英単語を日本語から英語で覚えるとき—ヒントの日本語が広すぎて丸つけに迷う場合|武蔵野個別指導塾

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日本語から英語へ出す自作の単語問題で、友だちの答えが鍵と違ったときの直し方。辞書の語義番号で別解と別の意味を分け、問いの日本語を一つの意味に絞る順番を示します。

日本語から英語へ出す自作の問いで丸つけに迷ったとき、先に動かすのは答えの側ではなく、問いの日本語の側です。その日本語を和英で引いて語義が幾つに分かれるかを見ると、迷いの正体は二つに分かれます。一つの語義に英語が複数並ぶなら、どれも正解として鍵に書き足します。語義そのものが複数あるなら、問いの日本語を一つの語義に絞ります。この二つを先に決めると、丸つけは友だちの答えを見たその場で終わります。

どちらの作業になるかは、友だちが書いた語と辞書の語義番号を並べれば決まります。迷った日の判断は、次の3行で足ります。

友だちの答え 辞書の分かれ方 その日の直し
鍵と違う語で、同じ語義の欄に並ぶ 一つの語義に複数の英語 その語を別解として鍵に足す
鍵と違う語で、語義の番号が違う 一つの日本語が複数の語義に分かれる 問いの日本語を一つの語義に書き換える
鍵と同じ語で、つづりだけが違う 語義は同じ つづりだけを辞書で見直す

よくあるのは、高1の生徒が授業で配られた単語のリストから、友だちに出す10問の日本語の問いを作る場面です。リストの訳語欄を一行ずつ写し、日本語を左、英語を右に伏せて、自分なりの小テストにします。友だちが「おくる」に give と書き、鍵は send でした。もう1問は「たずねる」に visit と書き、鍵は ask でした。生徒は×をつける手を止めます。友だちは「物を贈るなら give だろう」と言い、生徒は「送るだと習った」と言い返します。二人とも辞書を持っています。それでも、どちらが正しいかをその場で決められませんでした。

迷いの種は、答えではなく問いの側にあります

まず見るのは、友だちが書いた語そのものです。その語が本当にその日本語の訳として辞書にあるかを、英和で引いて確かめます。give の項目に「贈る」があれば、友だちの答えは辞書に支えられています。ここで「辞書にないから誤答」と決めるのは早いのです。逆に、辞書に載っていない語を書いていたなら、それは語義の話ではなく、つづりや品詞の取り違えです。まず答えの側を辞書に当てて、話の土台をそろえます。

次に見るのは、鍵と友だちの答えが辞書の同じ語義番号の欄に並ぶかどうかです。並べば別解、並ばなければ別の語義です。この一手で、迷いは「鍵の不足」と「問いの広さ」に分かれます。鍵の不足なら鍵を直せば済み、問いの広さなら問いを直す必要があります。どちらの場合も、答えた本人の語彙が足りないわけではないことが多いのです。友だちは辞書に支えられた語を選んでいるので、×の理由を本人の暗記不足にすると、直す場所を間違えます。

三つ目の見る場所は、鍵の作り方です。単語リストの訳語欄を一行写しただけの鍵は、一つの語義しか持っていません。日本語の語が幾つもの語義にまたがっているのに、鍵はそのうちの一つだけを正解にしています。すると、辞書に支えられた別の語義の答えが×になります。鍵を作った本人には、その訳語が授業で出てきた唯一の意味に見えています。見えているものと辞書の項目の幅が違う、というのがこの失敗の正体です。

四つ目は、問いの日本語そのものの広さです。「おくる」は、手紙や荷物を届ける、人を見送る、時を過ごす、物を贈る、という四つの語義に分かれます。四つとも動詞です。したがって「(動詞)」という札を足しても、四つのうちのどれを問うているかは決まりません。場面の一言も、同じ場面に複数の動作が成り立つので、一つの語には決まりません。文字数も同じで、send と give はどちらも4文字です。三つの思いつきは、どれも答えを知っている人には効きますが、問いがどの語義を指しているかを決める役には立ちません。

「たずねる」は、さらにわかりやすい例です。漢字で書けば「尋ねる」と「訪ねる」で、語義がはじめから分かれています。問いをひらがなだけで書くと、この区別が消えます。友だちが visit と書いたのは、消えた側の語義を拾ったからです。同じ訳になる語の使い分けは、英単語の覚え方と模試の使い方の特集で扱っています。ここで見るのは、その手前にある出題の言葉の広さです。語を覚えているかどうかを測る前に、問いがどの語義を指すかを決めておく必要があります。

図1は、この分かれ方を1枚にしたものです。問いの日本語が広いままだと、二つの英語が同じ問いの下に並びます。

図1 広い問いの下に二つの答えが並ぶ

図1のように、丸つけが止まる場所は答えの正誤ではなく、問いと答えの間です。だから直す順は、辞書を開いて語義の番号を見るところから始まります。

和英で語義を分け、鍵と問いを同じ番号にそろえる

直すときは、次の順で手を動かします。どの段でも止まったら、一つ前の段ではなく、辞書の語義番号の欄に戻ります。番号が、この作業の戻り先です。

  1. 迷った答えを消さずに残す。友だちの答案の欄の外に「別案」として書き写し、問題番号に印を付けます。消してしまうと、それが別解だったのか、別の語義を選んだのかを後から見分けられません。判断の材料を先に確保する順番です。
  2. 和英で問いの日本語を引く。国語辞典ではありません。和英の項目は語義ごとに番号が振られ、番号の下に英語が並びます。この番号が、ここから先でいちばん使う目印です。
  3. 鍵の英語と友だちの英語が、同じ番号の欄にあるかを見る。同じ欄なら別解、違う欄なら別の語義です。ここで初めて、鍵を足す側と問いを直す側のどちらかに進めます。迷ったら、番号の欄を指でなぞって、二つの語が同じ囲みの中にあるかを確かめます。
  4. 英和で二つの英語を引き返す。send は物や手紙を送る、give は手渡す、与える。重なる所と重ならない所があります。和英だけで決めると、英和の側の意味の幅を見落とします。二つの辞書を行き来して、問いの日本語と重なる部分を確かめます。
  5. 同じ語義なら、鍵に別解を並べる。並べる順は辞書の順で構いません。丸つけの基準は「同じ番号の欄にある語は正解」に変わります。この基準を答案の隅に一行書いておくと、次の10問でも同じ判断ができます。
  6. 別の語義なら、問いの日本語を書き換える。ここで品詞の札や場面の一言や文字数を足すのではなく、語義そのものを言い切る形にします。「おくる」なら「手紙や荷物を相手の所へ届ける」です。「たずねる」なら「相手に質問して答えを求める」です。この形にすると、友だちは場面を想像するのではなく、語義を読んで英語を探します。
  7. それでも二つに割れる語は、問いを二つに分ける。一つの語から二問作り、それぞれに語義を言い切る日本語を付けます。問数は増えますが、丸つけは決まります。10問のうち二問がこれに当たるなら、残りの八問はそのまま使えます。
  8. 分けられない語は、その回の10問から外して保留の欄に移す。理由を一行書きます。「語義が四つに分かれ、今回は一つに絞れない」のように書けば、次の回に辞書を引き直すときの入口になります。外した語を別の語で埋める必要はありません。

この順番を守る理由は、丸つけの基準を後から説明できるようにするためです。番号を写したメモが残っていれば、友だちに返すときも、別の日に自分で解くときも、なぜその語が正解なのかを同じ言葉で言えます。逆に、思いつきで文字数を足したり品詞の札を付けたりすると、その場は丸つけが進んでも、次の問いで同じ迷いが別の形で戻ってきます。

10問のうち、どの型が何問あったかを数えるのも忘れないでください。書き換えが三問以上なら、原因はリストの訳語欄の写し方です。次の10問は、訳語を写すのではなく、自分で語義を一行書くところから始めます。別解足しが三問以上なら、鍵の作り方が一つの訳語に寄りすぎています。どちらも、辞書の項目を先に見てから問いを作る形に変えると、同じ数は出にくくなります。

図2は、この順番を四つの箱にしたものです。辞書で語義を分けたあと、同じ番号かどうかで枝が分かれます。

図2 語義の番号で枝が分かれる直し方

図2のように、分かれた先でやることは二つだけです。別解を鍵に足すか、問いの日本語を書き換えるかです。どちらも辞書の番号を見た後にしか決めません。

文字数や品詞の札で直すと、別の所で止まります

文字数で直そうとする場合から見ます。友だちは答えを書く前に、頭の中で文字を数えます。send と give はどちらも4文字なので、4文字という条件では二つとも残ります。もし片方が5文字なら、長い方を消してしまい、辞書にある正解を落とします。see off のように空白を含む句になると、空白を数えるかどうかで文字数が変わります。条件が答えの意味と結びついていないので、別の問いでは同じ数え方が使えません。

品詞の札で直す場合もあります。「おくる」の四つの語義はどれも動詞です。札を足しても一つに決まりません。それどころか、問いは語彙の問題から品詞の問題に変わります。友だちが「動詞だから give にした」と答えるようになり、なぜその語を選んだのかが語義の話ではなくなります。品詞は語の形を見る手掛かりで、語義の番号の代わりにはなりません。

場面の一言で直す場合もあります。「台所で」と足したとします。台所では物を掛ける動作も、火を点ける動作も、水を流す動作も起きます。場面は一つでも、動詞は複数あります。場面を足すほど、友だちは場面に合う別の動詞を探し始めます。場面は語義を説明する材料にはなりますが、語義そのものを指す言葉ではありません。

鍵の側で失敗することもあります。別解を足すときに、別の語義の語まで足してしまうのです。たとえば「たずねる」の鍵に visit を足すと、質問する語義と訪ねる語義が同じ鍵に混ざります。友だちは、習っていない語義の語で丸をもらえます。別解は、必ず同じ語義番号の欄からだけ取ります。番号が違う語は、別解ではなく別の問いの答えです。

図3は、文字数で絞ったときの止まり方です。4文字という条件の下に、二つの語が残ります。

図3 4文字の条件では二つ残る

図3のように、文字数は答えを一つにしません。条件を足したのに迷いが減らないのは、条件が語義ではなくつづりを見ているからです。

やり直しの合図は、友だちの手元に現れます。答えを書く前に文字を数えている、品詞の札を見てから語を選んでいる、場面の言葉だけを読んでいる。どれかが起きたら、その問いは語義を問う形に戻します。合図を見逃さないために、返ってきた答案の横に、友だちがどこを見て答えたかを一言書いてもらうのも手です。

できたと判断する条件は三つです。一つ目は、別の友だちに同じ問いを出して答えが分かれないこと。二つ目は、分かれたときに、その語が辞書の同じ語義番号の欄にあるかを自分で言えること。三つ目は、書き換えた問いを見た友だちが、文字を数えずに答えを書くことです。三つとも満たしたら、その問いは次の回の10問に入れます。一つでも欠けたら、辞書の番号の欄に戻ります。

三つの日本語で、直し方を選び分ける

次の3つの日本語の問いを、和英で引いて、三つの型に振り分けてください。型は「そのまま一語で出す」「別解を鍵に並べる」「日本語を書き換える」です。辞書の語義番号を写し、理由を一行で添えます。答えは下にありますので、先に三つとも書いてから見てください。

  1. まくら
  2. かける
  3. にげる

答えと理由です。迷ったところだけ、辞書の番号と照らして読んでください。

  1. まくらは、そのまま一語で出します。和英の項目は語義が一つで、英語も pillow 一つです。鍵に一語だけ書いて構いません。
  2. かけるは、日本語を書き換えます。和英の項目は、物を掛ける、電話を掛ける、時間を掛ける、掛け算をする、といった語義に分かれます。一つの日本語が複数の語義を指しているので、鍵を足すだけでは決まりません。「壁に絵を掛ける」のように語義を言い切る形に変えます。
  3. にげるは、別解を鍵に並べます。語義は一つですが、同じ欄に escape、run away、flee のような語が並びます。同じ番号の欄にある語は、すべて正解にします。

文字数の条件も、ここで一度ためしておきます。かけるの候補を5文字で絞ると、spend だけが残り、物を掛ける意味の hang と電話の call が消えます。条件は一つに絞ったように見えて、正解を二つ落としています。文字数は、語義を分ける前に使うと、正解を静かに削ります。

誤答のときに戻る場所です。かけるを「別解を並べる」と答えたなら、和英の語義番号に戻り、hang と call が同じ番号かを確かめます。番号が違えば、書き換えです。にげるを「書き換える」と答えたなら、英和で escape と flee の項目を開き、語義が一つに重なるかを見ます。重なれば、別解を並べる側です。まくらを「書き換える」と答えたなら、和英の項目に語義が幾つあるかを数え、一つならそのまま使えると判断します。

再挑戦の条件は、3つのうち2つ以上を正しく振り分け、理由に語義番号を書けていることです。そこまで来たら、自分の10問の点検に進みます。1つだけなら、同じ3語を辞書の項目を見ながらもう一度振り分け、番号を声に出して読んでから紙に書きます。

個別指導で見てもらうとき

自作の10問の用紙、友だちが書いた答え、辞書で引いた語義番号のメモ、直す前と後の鍵。この4つを持って行くと、話が早く進みます。見てもらう点は三つです。問いの日本語が一つの語義を指しているか。鍵の別解が同じ語義番号の欄から取られているか。書き換えた問いで、別の人が同じ答えを出すか。質問は「この二つの答えは辞書の同じ番号ですか」の形にすると、答えを決めてもらうのではなく、番号の照合の仕方を見てもらえます。

次の10問は、語義の番号から作る

次に10問を作るときは、迷った語の横に和英の語義番号を一つ書き、その番号の欄にある英語だけを正解として並べてください。友だちが別の語を書いた日は、その語の番号を確かめます。番号が同じなら丸、違えば問いを書き直す。この二つの手が、次の丸つけをその場で終わらせます。

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