
武蔵野個別指導塾の特徴
勉強の日記と計画をつなぐ書き方—その日の1行と、次の日の最初の1問を残す記録|武蔵野個別指導塾

「数学 1時間」だけの記録は次の日に使えません。やった範囲、つまずいた所、次の日の最初の1問の2〜3行を勉強の終わりに3〜5分で書き、週末の10〜15分で次の週の計画へ移す手順を、高1の数学の例で示しています。
勉強の計画と日記は、同じ見開きに置くとつながります。左のページに1週間の計画、右のページに毎日の記録を書き、記録は1日2〜3行に絞ります。1行目はその日にやった範囲を問題番号まで、2行目はつまずいた所を一言、3行目は次の日の最初の1問です。書くのは勉強を終えた机の上で3〜5分、週末に10〜15分だけ見返して、2行目と3行目を次の週の計画へ移します。時間だけを書いた記録は、何行並んでも次の日の計画には使えません。
よくあるのは、ノートの最後のページに「数学 1時間」とだけ書いた行が、2週間分並んでいたという高校1年の場面です。毎晩、問題集を閉じた後に忘れずに書いていたので、本人は記録を続けたつもりでいます。ところが、どの日に何ページまで進んだのか、どこで手が止まったのかは、14行のどこにも残っていません。次の日に机に座っても、最初に開くページを探すところから始まり、ノートの最後のページは一度も計画の役に立っていませんでした。
なぜそうなるのか
時間は座った長さで、次の日に要るのは止まった場所
「数学 1時間」は、机に座っていた長さの記録です。1時間で問題集を3ページ進めた日も、1問の前で考え込んでいた日も、同じ1行になります。次の日の計画を立てる側から見ると、知りたいのは「どこまで進み、どこで止まったか」なので、時間の行からは今日の1問目が決まりません。時間を書くこと自体は悪くありませんが、それだけでは記録から計画へ戻る道がありません。
図1の左のように、時間だけの行は何行並んでも次に使えません。右の中身の記録は、同じ日を「数学 32〜34ページ」「練習50 符号」「次の日は練習50」の3行で書いたものです。これなら、次の日は問題集を開いた瞬間にすぐ始まります。

欄が多いと、書くほうが勉強より重くなる
記録を始めるとき、日付、天気、起きた時刻、気分、目標、反省、明日の予定と、欄を並べたくなります。最初の数日は全部埋まりますが、部活で帰りが遅くなった夜に欄が埋まらず、空欄の日が1つできると、そこから手が止まります。毎日書ける量は、疲れた夜でも書ける量です。2〜3行なら、問題集を閉じる前の3〜5分で書き終わります。
見返す時刻が無い記録は、計画へ流れ込まない
書いた夜に満足して、二度と開かれない記録は珍しくありません。記録が働くのは、次の日の始まりと、次の週の計画を作るときの2回です。どちらにも開く時刻が決まっていないと、記録は日付の並んだ帳面のまま積もっていきます。続けているのに何も変わらない、という感覚は、たいていここから来ています。
始める1問が決まっていない夜は、座ってから迷う
机に座ってから「今日は何をやろう」と考える時間は、思うより長くかかります。その間にスマホへ手が伸びる夜もあります。前の晩に最初の1問が書いてあれば、問題集を開いてその番号を探すだけで手が動きます。記録の3行目は、次の日の入口です。
逆から見ると、つまずいた所が並んでいる記録は、学校や塾の面談で話す材料になります。「数学が苦手です」ではなく「平方完成の最後の符号でよく止まります」と記録を見せながら言えれば、返ってくる助言も具体的になります。やった事が見え、次の日に始めやすく、面談で話せる。この3つは、中身を書いた2〜3行から生まれます。
今夜からの手順
1. 計画の見開きの右のページを日記にする
計画を書いているノートを開き、左のページに1週間分の計画、右のページにその週の記録を置きます。図2のように、左が「今週の計画」、右が「毎日の2〜3行」です。場面の高校1年なら、ノートの最後のページではなく、今週の計画の隣へ書く場所を移すところから始めます。計画と記録が別の場所にあると、見返すたびに2か所を開くことになり、つなぐ手間が増えます。
右のページの一番上に週の日付を書き、各日に3行ずつ取っておきます。1日3行なら、たいていのノートで1週間分が右のページ1枚に収まります。計画を別の紙に書いている人は、その紙の近く、たとえば同じクリアファイルに記録の紙を入れておくと、見返すときに一度で開けます。
紙のノートとスマホのメモは、役を分けます。記録の本体は紙に置きます。紙は計画と同じ見開きに並ぶので、次の日に計画を開けば、前の日の3行目が自然に目に入ります。スマホのメモは、学校の帰りに図書館や自習の席で勉強した日でも書ける反面、次の日の机で開かない限り目に入らず、開けば通知に流されることもあります。外で勉強した日の3行だけをスマホに下書きし、その夜のうちに紙の右のページへ写します。

2. 1行目に、やった範囲を問題番号で書く
1行目がその日の1行です。書くのは、教科、教材、ページか問題番号の3つ。たとえば「数学 学校の問題集 32〜34ページ 練習45〜52」と書きます。教材の名前は、自分にわかる短い呼び方でかまいません。ページだけでなく問題番号まで書くのは、同じページの途中で終わった日を、次の日に区別するためです。
2つ以上の教科をやった日は、1行目に「数学 32〜34ページ/英語 単語の201〜250」のように並べます。時間を書きたい人は、行の最後に添える程度にします。時間が主役になると、場面の「数学 1時間」に戻ってしまいます。
3. 2行目に、つまずいた所を一言で書く
2行目は、その日に一番止まった所を1つだけ書きます。「練習50 平方完成の最後で符号を逆にした」のように、問題番号と、どこで間違えたかを一言で。たとえば x² − 6x + 5 を (x − 3)² − 4 に直す所で、最後の -4 を +4 と書いた、という止まり方です。図1の右の「練習50 符号」は、この行を短くした形です。
「数学が難しい」「集中できなかった」のような気分の言葉は、2行目には入れません。解説を読んでも直し方がわからなかった問題は、行の頭に「質問」と書いておきます。つまずきが無かった日は2行目を空けて、2行で終えてかまいません。
4. 3行目に、次の日の最初の1問を決める
3行目は「次の日の最初の1問」です。その日に止まった問題のうち、解説を読んで直し方がわかったものがあれば、それを置きます。練習50なら「次の日は練習50」です。5〜10分で手が動く大きさにするのがこつで、新しい単元の最初の問題や長い文章題を置くと、次の日の最初にまた止まります。
「質問」と書いた問題は、3行目に置きません。その1つ手前の、解けた問題を置きます。問題集では1つ手前に似た型が並んでいることが多く、解き直してから始めると、手順を思い出しながら先へ進めます。3行目まで書いたら、問題集のそのページに鉛筆で小さく印をつけておくと、次の日に番号を探す時間もいりません。
5. 次の日は、その1問から始める
次の日に机に座ったら、計画の見開きを開き、前の日の3行目を読んで、その問題から解きます。図2の赤い矢印のように、右のページの3行目が、左のページの次の日の欄の最初に入るつもりで使います。計画の欄に書いた予定は、その1問の後に始めます。
解けたら、3行目の横に丸をつけます。丸がついた日とつかなかった日は、週末の見返しで使います。この順番にすると、座ってから何をするか考える時間が消え、計画の1つ目の予定にも入りやすくなります。勉強を終えたら、またその日の2〜3行を書いてから問題集を閉じます。
6. 週末の10〜15分で、次の週の計画へ移す
日曜の夜など、週に1回、図2の下のように「週末に10〜15分」だけ右のページを読み返し、「次の週の計画へ」移します。読むのは2行目と3行目だけで足ります。2行目に同じ単元や同じ間違い方が2回以上出ていたら、その単元を次の週の計画の、月曜か火曜の最初に入れます。
「質問」が残っている問題は、学校の先生や塾で聞く日を決めて、計画の欄に書きます。3行目の丸が少なかった週は、最初の1問が重すぎたことが多いので、次の週はもう一段小さい問題を選びます。1行目に並んだページ数を見れば、1日に進めた量もつかめるので、次の週の量を決める材料にもなります。
学年と時期で変わるところ
中1は、記録をつけること自体が初めての人が多い学年です。最初は数学と英語のワークだけに絞って3行を書き、ほかの教科は1行目に名前を並べるだけで十分です。問題番号を書く習慣がつくと、ワークを提出する前に、どこが終わっていないかがすぐ見えます。提出の有無や時期は学校の決まりを確かめます。
中2は、部活の帰りが遅く、勉強の時間が短い日が増えます。2行で終わる日が多くてかまいません。どんなに短い日でも、3行目の最初の1問だけは書くと決めておくと、次の日の始まりが崩れません。中3になると、2行目のつまずきがそのまま受験の復習の一覧になります。夏休みの前に、それまでの2行目に出た単元を数えると、どの学年の単元まで戻るかが見えてきます。
高校生は、科目と教材が増え、授業の予習、学校の課題、自分で進める問題集が混ざります。1行目の頭に科目を書き、学校の課題には「課題」と添えておくと、週末の見返しで、自分で進めた量と課題の量を分けて読めます。高3で過去問の記録を別に作る人も、毎日の2〜3行は残しておくと、過去問を解かなかった日に何をしたかが見えます。
時期で見ると、ふだんは2〜3行を勉強の終わりに書くだけです。テスト前は1行目が教科ごとに長くなりますが、2行目と3行目は増やしません。テストの1〜2週間前からは、2行目だけを別の紙に書き出しておくと、テストの前の日に見る「止まった所の一覧」になります。テストの日程は学校の予定表で確かめ、計画の左のページに先に書いておきます。
長い休みは、家の外で勉強する日、朝から勉強する日、勉強しない日が混ざります。外で勉強する日が増えるので、手順の1のスマホの下書きを使う日も増えますが、写すのはその日の夜のうちにします。勉強しない日は空欄にせず「休み」と書いておくと、週末に見返したとき、書き忘れた日と区別できます。休みの宿題は1行目に「宿題」と添え、宿題と復習がどれだけ進んだかを分けて見ます。
よくある失敗と直し方
感想で2行目が埋まる
「今日はがんばった」「眠くて集中できなかった」と、気分の言葉で2行目が埋まる失敗です。日記という言葉から、その日の出来事や気持ちを書く物だと考えると、こうなります。気分の行は、次の日に何をすればいいかを教えてくれません。直し方は、2行目は問題番号から書き始める、と決めることです。気持ちを書きたい日は、行の最後に一言だけ添えます。問題番号の無い2行目は、書き直しの合図です。
書き忘れた日を、後からまとめて埋める
3日書き忘れて、週末に思い出しながら3日分を埋める失敗です。寝る前やベッドの中で書こうとすると、疲れて後回しになりやすく、後から書いた行は何ページまでやったかが思い出せず、時間だけの行に戻ります。直し方は、書くのを問題集を閉じる前の3〜5分に決めることです。書き忘れた日は無理に埋めず「空」と書き、次の日からまた書きます。空の日が続くなら、計画の欄の最後に「記録」と書き、予定の1つとして消していきます。
次の日の最初の1問で、また止まる
解説を読んでもわからなかった問題を3行目に置き、次の日も最初から同じ問題の前で座り込む失敗です。止まった問題を置けば復習になる、と考えるとこうなります。直し方がわからないまま置くと、次の日の入口がふさがります。
直し方は、図3のように、昨日止まった問題を「解説を読んで直せたか」で分けることです。直せた問題は「次の日の最初の1問に」置きます。直せない問題は「質問の印をつける」、つまり2行目の頭に「質問」と書いて、「1つ手前を最初に置く」ようにします。質問の問題は、学校か塾で聞く日を計画に書き込めば、記録の中に置き去りになりません。

よくある質問
勉強の計画と記録は、別々のノートに分けたほうがいいですか
分けないほうがつながります。ただ、学校や塾から計画表が印刷した紙で配られる場合は、その紙の余白か裏に3行を書くか、紙をノートの計画のページに貼って、右のページを記録に使います。高校生で教科ごとにノートが分かれている人も、記録だけは1冊にまとめます。教科のノートごとに記録を書くと、週末に何冊も開くことになり、見返しの時間が延びて続かなくなります。
スマホで勉強の記録をつけてもいいですか
使えますが、記録の本体にはせず、紙に写すまでの下書きにとどめたほうが続きます。そのうえで気をつけたいのは、記録を書くためにスマホを開いたまま、通知や別の画面に流れることです。3行を書いたら、すぐスマホを机から離します。問題のページを写真に撮って3行目の代わりにする人もいますが、写真は見返さないとたまる一方なので、撮るなら1日1枚にして、紙の3行目には問題番号を書いておきます。スマホを時計として机に置くときの考え方は、特集「勉強のやり方の細かい悩み」の「スマホを勉強のタイマーにしてよいか—通知に負けない区切り方と、時計の置き場所」で扱っています。
記録をつけるノートは、どんなノートを選べばいいですか
新しく買う必要はなく、いま計画を書いているノートで始められます。1冊を使い切ったら、最後の見開きの2行目だけを、次のノートの最初のページに写しておきます。止まった所の一覧が次のノートへ引き継がれ、新しいノートの最初の週から見返しに使えます。書くのに5分を超える日が続くなら、1行目を短くして、2行目と3行目を残す形に戻します。
保護者が手を貸すなら
記録を毎日見せてもらう必要はありません。声をかけるなら、「何時間やったの」より「明日は何から始めるの」のほうが、3行目を書く後押しになります。週末の見返しのときに、お子さまのほうから記録を見せてくれたら、2行目のつまずきを責めずに「これは誰に聞くの」と尋ねる程度にとどめます。書いていない日を数えたり、記録を勝手に開いて読んだりすると、記録が見せるための物に変わり、本当に止まった所が書かれなくなります。家の側でできるのは、週末の見返しの10〜15分が家の予定と重ならないように空けておくことと、計画のノートを机の上に出したままにしておける場所を作ることくらいで十分です。
個別指導で確かめること
記録の2行目に出たつまずきを見て、その単元だけを解き直せばよいのか、どの学年の単元まで戻るのかを、問題を1問ずつ解いてもらいながら確かめます。平方完成の最後の符号で止まる高校1年なら、中学3年の展開と因数分解、さらに中学1年の正負の数の計算まで戻り、どの段で手が止まるかを見たうえで、次の週の計画の最初に入れる1問をその場で決めます。
まとめ
ノートの最後のページに並んだ14行の「数学 1時間」は、どれも本当に机に向かった1時間でした。足りなかったのは、どこで止まり、次にどこから始めるかを書く2行です。今夜、問題集を閉じる前に「練習50」の番号を1つ書き足せば、明日の机は、ページを探す時間を飛ばしてその1問から動き出します。
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