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勉強計画は何に書くか—手帳、ホワイトボード、カレンダー、紙の表の向き不向き|武蔵野個別指導塾

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手帳、ホワイトボード、壁のカレンダー、紙の表を持ち歩けるか・書き直せるか・先が見えるかで比べ、先の日程と次の日の3〜5行を別々の物に書いて朝と夜に見る置き場所を、高1の手帳の例で確かめます。

勉強計画を何に書くかで迷ったら、まず1つの物に全部を書くのをやめて、役を2つに分けます。テストや行事のような先の日程は壁のカレンダーに、今週の量と次の日の3〜5行は手帳か紙の表かホワイトボードに書きます。選ぶ基準は書きやすさではなく、朝と夜の2回、目に入る場所に置けるかどうかです。外で過ごす時間が長い高校生は手帳、家の机に向かう時間が長い中学生はホワイトボードか紙の表から始め、2週間使ってから残すか替えるかを決めます。

よくあるのは、新しく買った手帳に1週間分の予定を書き込み、3日後にはかばんの底から出てこなくなった高校1年の場面です。日曜の夜、月曜から日曜までの欄に「数学 2次関数」「英語 単語」「部活」と色を変えて書き込み、それぞれに時刻まで入れました。月曜と火曜は昼休みに開きました。水曜は部活が延びて、帰りの電車の中で予定の時刻がもう過ぎていると気づき、その日の欄を見るのがいやになりました。木曜の朝、手帳は教科書の下に沈み、金曜には体操服の袋の奥にありました。書いた中身が悪かったわけではありません。開かないと見えない物を、開く理由の無い場所へしまっていたのです。

なぜそうなるのか

計画が書いたまま止まる理由は、書く人の根気だけではありません。書く物と置き場所の組み合わせにもあります。家庭学習の相談を受けていると、次の3つが重なっている場面によく出会います。

1つ目は、物によって「見るまでの手間」が違うことです。手帳は、かばんから出して、今週のページを開いて、ようやく中身が見えます。壁のカレンダーとホワイトボードは、部屋に入って顔を上げるだけで目に入ります。紙の表は、机の前に貼れば壁の物と同じですが、ファイルに挟んでしまえば手帳と同じで、出さないと見えません。忙しい日ほど、見るまでの手間が多い物から順に開かれなくなります。場面の高校1年が水曜から手帳を開かなくなったのも、部活が延びた日に「出す」「開く」の2つを足す余裕が残っていなかったからです。

2つ目は、先の日程と今日の順番では、書き直す回数がまるで違うことです。定期テストの日や文化祭の日は、一度書けばめったに動きません。ところが「今日は数学を何問、英語を何ページ」は、部活の終わる時刻や宿題の量で毎日のように変わります。この2つを同じ欄に書くと、変わる方を直すたびに、変わらない方まで書き直すことになります。消し跡と矢印で欄が読めなくなった日に、その物ごと使われなくなります。

3つ目は、4つの物の得意なことが、はっきり分かれていることです。持ち歩けるか、書き直しやすいか、先の日程が見えるか、家族にも見えるかの4つで並べると、図1のようになります。

図1 手帳・ホワイトボード・壁のカレンダー・紙の表の向き不向き

手帳は持ち歩けることが一番の強みです。鉛筆で書けば直せますが、1日の欄が小さく、何度も直すと読めなくなります。月のページに先の日程も書けますが、開かなければ見えません。家族の目にもまず入りません。ホワイトボードは、消して書き直すのが4つの中で一番速く、部屋の入り口やリビングに置けば家族にも見えます。そのかわり持ち出せず、1週間分を書くと面が埋まるので、先の日程を置く場所には向きません。壁のカレンダーは、めくればその年の終わりまで何か月先でも書き込め、家族と同じ物を見られます。ただ持ち歩けず、ペンで書いた小さな欄は直しにくいので、日ごとに変わる量を書くには向きません。紙の表は、ノートに線を引くか印刷して作る1〜2週間分の表です。終わった行に線を引いて消せ、翌週は新しく作り直せます。折ってノートに挟めば持ち歩けますが角から傷み、先の日程は表の範囲までしか見えず、家族に見えるかどうかは貼る場所しだいです。

図1の4つの列で、すべてに丸が付く物はありません。1つの物に全部を書くと、その物の苦手な列のところで、いずれつまずきます。

今夜からの手順

手順は6つです。手順1と手順2は今夜のうちに、手順3は次の日曜の夜に、手順4と手順5は毎日、手順6は2週間後に行います。

手順1 先の日程を1か所に集める

先の日程を書く物を1つ決めます。部屋か家の中に貼れる壁があるなら壁のカレンダー、貼る場所が無いなら手帳の月のページです。そこへ、学校で配られた行事予定のプリント、部活の予定、塾や習い事の曜日、家の予定(帰省・旅行・家族の用事)を集めて書き写します。定期テストの日程と提出物の締め切りは、学校の予定表で確かめてから書きます。ここに書くのは日付と名前だけで、勉強の量は書きません。めったに動かない物ばかりなので、ペンで書いてかまいません。最初の1回はプリントを探すところから始まるので少し時間がかかりますが、2回目からは新しく決まった日を足すだけになります。

手順2 近い予定を書く物を1つ決める

次に、今週の量と次の日の行を書く物を選びます。決め方は3つの問いで足ります。勉強する場所がほとんど家の机なら、ホワイトボードか紙の表。学校の自習の時間や電車の中でも計画を見たいなら、手帳。今週の量を家族にも見てもらいたいなら、ホワイトボードか、机の前に貼った紙の表です。迷ったら紙の表から始めます。手元のノートの1ページに線を引けば今夜から使え、合わなければ翌週に作り直すだけで済みます。

場面の高校1年のように手帳をもう買ってあるなら、無理に替えなくてかまいません。月のページを先の日程に、週のページを近い予定に使えば、1冊の中で2つの役を分けられます。付箋を台紙に貼って、終わった分を別の欄へ動かす形を試したいなら、特集「勉強のやり方の細かい悩み」の「付箋で勉強計画を立てる—貼って、はがして、動かせる予定表の作り方」に、そのやり方を分けて書いています。

手順3 日曜の夜の15〜20分で、今週の量を教科ごとに書く

日曜の夜に15〜20分とって、先の日程の物を開き、今週と来週に何があるかを見ます。そのうえで、近い予定の物の上の方に、今週の量を教科ごとに1行ずつ書きます。たとえば高校1年の1週間なら、次のような形です。

書くのは範囲と量で、時刻は書きません。鉛筆で書き、テストの範囲が変わったらその行だけを直します。日曜の夜に先の日程の物を見て、近い予定の物へ今週の量を書く。この行き来を図2にまとめました。図2では近い予定を手帳か紙の表にしていますが、ホワイトボードでも分け方は同じです。

図2 先の日程を書く物と、今週の量と次の日の行を書く物の分け方

手順4 毎晩2〜3分で、次の日の3〜5行を書く

その日の勉強を終えて机を離れる前に、今週の量の中から次の日の分を選んで3〜5行書きます。1行に書くのは教科・範囲・量の3つで、上から順にやる順番に並べます。部活のある日は3行、部活の無い日や休日は5行までと上限を先に決めておくと、書きすぎを防げます。たとえば月曜に数学の10〜13番を終えていれば、火曜の分は次のようになります。

  1. 数学:問題集の14〜17番
  2. 英語:レッスン3の本文を2回読む
  3. 化学基礎:プリント1枚目の空欄を隠して言う

水曜に18〜21番を終えれば、週の12問がちょうど片づきます。2〜3分で書き終わらないときは、1行に書きすぎているか、行の数が多すぎます。書く手間が増えた計画ほど、次の晩に書かれなくなります。

手順5 朝と夜の2回、見る時を動作に結びつける

見る回数は1日2回で足ります。朝は、かばんを閉める直前に今日の行を見ます。夜は、机に座ったら教科書を出す前に今日の行を見ます。どちらも「何かをする直前」に結びつけておくと、見るかどうかをその場で決めずに済みます。

終わった行には、鉛筆で横に1本線を引きます。終わらなかった行は消さずに残し、次の日の行へ書き足すか、今週の量の行に戻します。ホワイトボードでも、終わった行は消さずに横線か印を付け、日曜の夜まで残しておきます。週の終わりに、どの日のどの行で止まったかが一目で見えるからです。

手順6 2週間たったら、残すか替えるかを決める

2週間使ったら、日曜の夜の15〜20分の中で、線の引かれた行を見返します。見るのは、線がどの日まで続いたかと、開かなかった日が何日あったかの2つです。開かなかった日が続いていたら、書く物より先に置き場所を変えます。置き場所を変えても見ない日が続くなら、そこで初めて書く物を替えます。替えるときは、先の日程だけを新しい物に写し、近い予定は次の日曜から書き始めます。古い物に書いた細かい行まで写そうとすると、それだけで一晩が終わってしまいます。

学年と時期で変わるところ

中学1年と2年は、家の机で勉強する時間が長く、先の日程も定期テスト・行事・部活の大会くらいに収まります。家のカレンダーに先の日程を書き、近い予定はホワイトボードか紙の表にします。家族と同じカレンダーを使えば、帰省や旅行の日を家の人が書き足してくれるので、手順1で集める手間が減ります。

中学3年になると、先の日程が一気に増えます。学校の面談、高校の説明会、模試の日などが重なり、家族と共用のカレンダーでは欄が足りなくなります。自分用の壁のカレンダーか手帳の月のページに分けると、見落としが減ります。いまの中学3年が受ける令和9年度の都立高校の一般入試では、調査書に中学3年の評定が使われると、東京都教育委員会の実施要綱に定められています。中3の定期テストの日を、先の日程の中で一番目立つ所に書いておく理由はここにあります。

高校1年と2年は、学校・部活・電車の時間が長くなり、家の机に向かう時間は中学のころより短くなりがちです。近い予定は、持ち歩ける手帳が向きます。教科の数も増えるので、次の日の3〜5行に全教科を詰め込もうとせず、今週の量の中で曜日ごとに回します。

高校3年と既卒生は、先の日程に試験の日が入ります。いまの高3・既卒生が受ける令和9年度の大学入学共通テストの本試験は、2027年1月16日(土)・17日(日)です。志望する大学の試験日は、それぞれの大学の発表で確かめてから書き足します。

時期でも変わります。ふだんは、ここまでの組み合わせのままでかまいません。テスト前は、テストの範囲が出た日から、近い予定を1日ごとの表に替えます。紙の表を1枚用意し、テストの日までの日付を縦に並べ、各日の行に教科と範囲を割り振ると、残りの日数と範囲が一度に見えます。範囲と日程は、学校で配られる範囲表で確かめます。夏休みや冬休みのような長い休みは、手帳を持ち歩かない日が増えるので、家に貼る物を中心にします。休みが何日あるか、宿題がどれだけ出るかは学校によってまちまちなので、配られた休みの予定と宿題の一覧を見てから、休み全体を1枚の紙の表に並べます。

よくある失敗と直し方

失敗1 手帳がかばんの底に沈む

場面の高校1年と同じ失敗です。かばんの中は、教科書や体操服を出し入れするたびに中身の順番が入れ替わり、薄くて軽い手帳は下へ下へと押されていきます。見えない所にある物には、思い出すきっかけもありません。

直し方は、手帳の住所を決めることです。外では筆箱の隣、同じポケットに立てて入れます。筆箱はどの授業でも出すので、手帳にも毎日手が触れます。家に帰ったら、かばんから出して机の上に開いたまま置きます。引き出しにはしまいません。ホワイトボードと壁のカレンダーは、机に座ったときの目の高さに掛けます。背中側の壁や、床に立てかけた位置では、座ったままでは目に入りません。図3に、目に入る置き場所と見なくなる置き場所を並べました。

図3 計画を書いた物が目に入る置き場所と、見なくなる置き場所

失敗2 時刻まで書いて、1つずれた日に全部を捨てる

「19時から数学、20時から英語」と書くと、部活が30分延びた日には、その後の欄が全部ずれます。ずれた予定を見るのはつらいので、その日の欄ごと見なくなります。場面の高校1年が水曜に手帳を閉じたのも、この形でした。

直し方は、時刻ではなく順番と量で書くことです。手順4のように上から順にやる3〜5行にしておけば、始めるのが遅れても、その日にこなせる行が減るだけで、計画そのものは生きています。先の日程はペン、近い予定は鉛筆と書き分けておくと、直すときに消す物と残す物で迷いません。

失敗3 書く物を飾るのに時間を使う

新しい手帳やホワイトボードを買った直後は、色を変えたり、枠を描いたり、シールを貼ったりと、書くこと自体が楽しくなります。場面の高校1年が曜日ごとに色を変えて書いたのも同じです。飾りに時間を使うと、その夜の勉強の時間が削られます。次の週も同じだけ飾らないといけない気がして、日曜の夜が重くなります。

直し方は、書く時間に上限を置くことです。今週の量は日曜の夜の15〜20分、次の日の行は毎晩2〜3分。その中に収まらない飾りは付けません。

よくある質問

勉強計画の手帳は、月のページと週のページのどちらに書けばいいですか

月のページには先の日程を、週のページには今週の量と次の日の行を書きます。1日の欄が小さくて3〜5行が入らない手帳なら、週のページの余白か、後ろのメモのページを次の日の分の場所にします。学校で手帳が配られているなら、新しく買う前に、まずそれを使ってみてください。提出や先生の点検がある手帳は書き方の決まりがあることもあるので、学校の決まりを確かめてから使い方を決めます。

ホワイトボードに書いた計画は、消したら記録が残りませんが大丈夫ですか

ホワイトボードには、記録の役を持たせなくて大丈夫です。今週の量を家の中で見るための物と割り切ります。どうしても残したいなら、日曜の夜に消す前に、線の引かれた行の数だけを手帳かノートの端に1行で写します。気をつけたいのは、家族の伝言板と兼ねることです。買い物のメモや連絡と同じ面に書くと、勉強の行が知らないうちに消されたり、書く場所を取られたりします。勉強の計画には、勉強専用の面を用意します。

壁のカレンダーに勉強の予定を書くと、家族の予定と混ざります

家族と共用のカレンダーには自分の先の日程だけを書き、勉強の量は書きません。自分の予定には名前の頭文字を添えるなど、誰の予定か一目でわかる書き方を家族で決めておきます。もう1つ困るのが、年をまたぐ日程です。秋に壁に掛かっているのは今年のカレンダーなので、1月から3月の試験の日を書く場所がありません。いまの高3・既卒生なら、令和9年度の共通テストの本試験の2日間がちょうど1月に入ります。来年のカレンダーを早めに用意するか、手帳の来年のページに先に書いておきます。

保護者が手を貸すなら

お子さまの計画を書いた物が家族に見える所にあると、終わっていない行がつい目に入ります。そこで「まだ終わってないの」と声をかけると、次の日から計画は見られない場所へ移ります。手を貸すなら、先の日程の側です。帰省や旅行、家族の用事が決まったら、その日を家のカレンダーに早めに書き込んでください。お子さまはその日を外して、今週の量を組めます。新しい手帳やホワイトボードを買うときは一緒に選んでかまいませんが、使い方は本人に任せます。2週間たったころに「どれが続いてる?」と1つだけ聞き、続いている物の置き場所をほめるくらいが、ちょうどよい距離です。

個別指導で確かめること

教室では、使っている計画の物をそのまま持ってきてもらい、線の引かれた行がどの日で止まったかを先に見ます。止まった日の行が時刻で書かれていれば書き方を、量で書けているのに見ていない日が続いていれば置き場所を確かめます。そのうえで、今週の量の行が学校の範囲表と教科書のページに本当に対応しているかまで、さかのぼって確かめます。

まとめ

手帳でもホワイトボードでも紙の表でも、計画を書く物そのものに優劣はありません。先の日程と次の日の3〜5行を別々の物に書き、朝と夜に手が触れる所へ置けば、どれを選んでも使い続けやすくなります。新しい手帳は、かばんの底ではなく筆箱の隣に入った日から、ようやく計画を書く物として働き始めます。

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