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日比谷高校を目指すなら塾はいつから—自校作成問題の10校と、中2の終わりまでに済ませること|武蔵野個別指導塾

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国語・数学・英語を学校が自分で作る都立高校は全日制で10校。中1・中2の教科書を中2の3月までに一巡させる手順から、塾を始める時期を家で決めていきましょう。

日比谷高校を目指すなら、塾を始める時期は学年では決まりません。決め手は、中1と中2の教科書の範囲を、中2の終わり(3月)までに家で一巡できるかどうかです。国語・数学・英語を学校が自分で作る入試では、長い文章を読む力、自分の言葉で書く力、考えた道筋を答案に残す力が問われやすくなります。そのうえ中3の夏からは、過去の問題に向き合う時間が要ります。家だけでは一巡が間に合わないとわかった教科は、その時点で始めどきを迎えます。今夜の一手は、お子さまと一緒に数学と英語の教科書の目次を開き、もう人に説明できる単元に印をつけることです。

よくあるのは、中2の春、夕食の席でお子さまが初めて「日比谷」と口にした夜という場面です。部活の先輩が受けると聞いたのか、学校の進路の話で名前が出たのか、きっかけははっきりしません。親は箸を止め、「本気なら塾に行かないと」と言いかけて飲み込みます。中1の通知表は悪くない。けれど、何が足りていて何が足りないのかは、家族の誰もまだ言葉にできていません。その夜に塾の資料を取り寄せる前に、確かめておきたい順番があります。

自校作成問題の10校と、そこで問われやすい力

都立高校の第一次募集の学力検査は、多くの学校が都の作る共通の問題で行われます。その中で、全日制の第一次募集で国語・数学・英語の3教科を学校が自分で作るのは10校です。区部の日比谷・戸山・青山・西、市部の八王子東・立川・国立(くにたち)、単位制の普通科の新宿・墨田川・国分寺がそれにあたります。この10校も、社会と理科は共通の問題で受けます。国際高校は英語だけを学校で作り、残りの4教科は共通の問題です。図1のように、日比谷はこの10校の一つで、3教科の問題の形がほかの多くの都立高校と違います。

図1 国語・数学・英語を学校が自分で作る全日制の都立高校10校と、英語だけの国際

この顔ぶれは、令和9年度(2027年4月入学)の都の入試の要綱に載っているものです。中2のお子さまが受けるのは、これより後の年度の入試です。都は年度ごとに要綱を出すので、受ける年度の一覧で、志望校が自校作成を続けているかを必ず確かめてください。一覧の中身が変わらなくても、確かめた年度を家の計画の紙に書いておくと、家族の思い込みで話が進むのを防げます。

学校が自分で作る問題で求められやすい力は、三つに分けて考えると準備の手順が決まります。一つ目は、長い文章を読む力です。国語の説明文や小説、英語の長文で、読む量そのものが多くなりやすい問題に向き合います。速く読む前に、段落ごとに何が書いてあったかを頭に残しながら、最後まで読み通す力が要ります。

二つ目は、記述の力です。選択肢から選ぶのではなく、自分の言葉で答えをまとめます。国語なら「なぜそう言えるか」を本文の言葉を使って説明する答え、英語なら読んだ内容や自分の考えを英文で書く答えです。三つ目は、考えた道筋を書く力です。数学で答えの数だけを書くのではなく、途中の式や、なぜそう言えるかの説明を答案に残します。中2で習う図形の証明は、この力の入口にあたります。

三つとも、中3になってから急に身につくものではありません。どれも中1・中2の教科書の文章と問題を土台にしているので、土台の単元に穴があると、入試の形の問題を解く練習そのものが進まなくなります。

もう一つ、当日の問題だけで合否が決まるわけではないことも押さえておきます。都立高校の合否は、学力検査の得点に、中3の成績から出す調査書点と英語のスピーキングテストの結果を合わせた合計をもとに決まり、学力検査の無い4教科の評定は5教科より重く数えられます。自校作成の学校を目指す場合も、学校の授業と提出物を後回しにはできません。

中2の終わりまでに済ませることと、家でできる手順

中2の終わりまでに一巡させるとは、学校で中1・中2の内容を習い終えることではありません。習った単元の一つずつを、お子さまが自分で説明でき、教科書の章末の問題を答えを見ずに解ける段階まで戻しておくことです。中3になると、学校では中3の内容が始まり、夏からは過去の問題にも時間を割きます。そのときに中1の単元へ戻る時間は、ほとんど残りません。だから戻る作業は中2のうちに終わらせます。家での手順は次のとおりです。

  1. 今夜、数学と英語の教科書の目次に印をつけます。中1と中2の教科書を並べ、単元ごとに印を分けます。人に説明できるなら丸、解けるけれど説明できないなら三角、あやしいなら空欄のまま残します。印をつけるのはお子さまで、親は判定しません。親が聞くのは「三角と空欄はいくつあった?」という数だけです。国語は単元の区切りが見えにくいので、教科書の説明文を一つ選び、段落ごとに一行の要約が書けるかで見ます。

  2. 今週末、残っている答案と学校のワークの間違えた問題を集めます。中1・中2の定期テストの答案と、ワークで×がついた問題を机に出し、目次の三角と空欄の単元と重なるものに付箋を貼ります。重なった単元が、最初に戻る単元です。答案が残っていなければ、教科書の章末の問題を1単元10分で解き、解けなかった単元を同じように扱います。

  3. 中2の5月までに、一巡の計画を紙1枚に書きます。紙を横にして、5月から翌年の3月までの月を並べ、三角と空欄の単元を月に2〜3個ずつ割り振ります。中2の授業で新しく習う単元は、習った月のうちに丸がつくかを同じ紙で確かめます。部活の大会や定期テストの週を先に塗りつぶしてから割り振ると、途中で崩れにくくなります。

  4. 平日の夜は、書く練習を1日1問だけ置きます。数学なら証明か、途中の式を全部書く問題を1問。英語なら教科書の本文を読んで、自分の考えを英文で2〜3文。国語なら説明文の要約を3行。最初は15分から始めます。親は丸つけをせず、お子さまに手が止まった行へ線を引いてもらい、その一行だけを一緒に見ます。

  5. 中2の3月に、一巡を確かめます。中1・中2の教科書の章末の問題を、教科ごとに時間を決めて解きます。解けなかった単元を一覧にし、春に作った目次の印と照らします。春に空欄だった単元が丸に変わっているか、新しく三角が増えた単元はどこか。この一覧が、塾を始めるかどうかを決める材料になります。

  6. 一覧を見て、塾を始める時期を決めます。図2のように、始めどきは主に二つの場面で決まります。中2の春に目次の空欄が多かった教科は、家だけでは一巡が中2の終わりに間に合いにくいので、その教科はその時点で始めることを考えます。中2の3月の確かめで穴が数単元に絞れた教科は、春休みに家で埋められるかを2週間試してから決めます。一巡は済んでいても、記述の答案を家で見られる人がいないときは、中3の夏に過去の問題を始める前に、書いた答案を見てもらえる場を用意します。

図2 中2の春から入試までの流れと、穴が多い教科を始める時期
  1. 中3の夏から、過去の問題を1年分ずつ解きます。志望校が公表している過去の問題が、どの年度の分まで、どこで見られるかは、学校の公式の頁と学校説明会で確かめます。夏の最初の1年分は、本番と同じ時間で解きます。中3の後半に学校で習う単元が入った問題は印をつけて飛ばし、習った後に戻ります。夏の1年分は点数を見るためではなく、書く問題がどれだけあり、どこで時間が足りなくなるかを知るために使います。

  2. 学校の授業と提出物は、いつもどおりに続けます。中3の評定は調査書点になるので、中2のうちから通知表の観点ごとの評価を見て、どの観点が下がっているかを確かめます。提出物の出し方や授業中の取り組みで変えられるところがあれば、その一つだけを家族で決めます。

言葉と場面の例

日比谷という名前が出た夜から、家の言葉は少しずつ変わります。言いがちな言葉と、言い換えの例を五つ並べます。

  1. 「日比谷なんて、本当に行けるの?」は、「いいね。いまの教科書だと、どこから始めたら近づけそう?」に変えます。学校名を口にした最初の夜は、目標を笑われたかどうかだけが子供の記憶に残ります。疑う言葉は、その後の相談の扉を閉じます。問いを教科書の場所に移せば、目標の話がそのまま次の手順の話になります。

  2. 「今から塾に行かないと間に合わないよ」は、「中2の終わりまでに、どの単元が説明できればいいか、一緒に目次を見てみよう」に変えます。間に合わないと言われると、子供は何が間に合わないのかわからないまま焦ります。期限と中身を目次で見せると、焦りが机の上の作業に変わります。

  3. 「テスト、何点だった?」は、「この記述の問題、どこまで書けた?」に変えます。点数を聞くと、答えは一つの数で終わります。どこまで書けたかを聞くと、途中で止まった一行が見えます。学校が作る問題で問われやすいのは、その一行の先です。

  4. お子さまが「クラスの子はもう塾に行ってる」と言ったときは、「その子は何を習いに行ってるんだろうね。うちは目次の空欄から決めよう」と返します。比べる相手を友だちから自分の目次に戻すと、決める理由が家の中にそろいます。友だちの塾の話を責めずに受け止めると、お子さまは次も同じ話を家に持ち帰ります。

  5. 「過去問なんてまだ早い」は、「夏になったら1年分だけ、時間を測って解いてみよう。点数より、どこで時間が足りなくなるかを見よう」に変えます。過去の問題を遠ざけすぎると、入試の形を知らないまま中3の秋を迎えます。最初の1年分の目的を先に言っておけば、低い点が出ても、それは集めたい材料の一つになります。

やりがちな三つのずれ

一つ目は、先取りを急ぎ、中1・中2の空欄を残したまま中3の単元へ進むことです。入試の問題は中3の単元だけで作られるわけではなく、中1の文字式や中2の文の形が土台に入ります。土台に穴があると、中3の単元を先に習っても、入試の形の問題では途中で手が止まります。直し方は、目次の空欄が消えるまでは戻る作業を優先し、先取りは空欄が埋まった教科から始めることです。

二つ目は、過去の問題を解いて点数を見たら、すぐ次の年度へ進むことです。記述の問題は、答えと比べて書き直したときに初めて力になります。解きっぱなしでは、次の年度でも同じところで同じように止まります。図3のように、1年分を解いたら答えと比べ、記述を書き直し、間違えた問題の単元を教科書で確かめてから次の年度へ進みます。1年分にかける時間は、解く時間の2〜3倍を見ておきます。

図3 過去の問題1年分を、解く・比べる・書き直す・教科書へ戻るの順で回す

三つ目は、当日の問題の準備に目が行き、学校の授業と提出物を軽く見ることです。調査書点は合計に入るので、学校の評価を落とすと、当日の点で埋めなければならない幅が広がります。直し方は、中2のうちに学校の評価の計画を確かめ、提出物の期限を家のカレンダーに書き込むことです。過去の問題に向かう夏も、提出物の期限の欄だけは消さずに残します。

よくある質問

中1から塾に通っていないと、日比谷は難しいですか

学年で決まることではありません。中1から通っていても、中1の単元に空欄が残っていれば同じ戻る作業が要ります。逆に中2から始めた場合でも、中2の終わりまでに一巡が済めば、中3の夏から過去の問題に移る段取りは組めます。始めた学年より、中2の3月の一覧に何が残ったかを見てください。

日比谷以外の難関高校を目指すときも、同じ考え方でいいですか

自校作成の10校は、どこも国語・数学・英語を学校で作る形なので、教科書を一巡させてから書く練習に移る順番はそのまま使えます。私立の難関校は、入試の教科も問題の形も学校ごとに違うので、各校の募集要項と過去の問題(公表されていれば)で形を確かめてから、どの教科を厚くするかを決めます。どの学校を選んでも、中1・中2の教科書の範囲が土台になる点は変わりません。

部活を続けながらでも、一巡は間に合いますか

部活の有無より、平日に書く練習の15分を毎日置けるかで考えます。大会や合宿の週は計画の紙で先に塗りつぶし、その週は目次の印を見直すだけにします。部活を続けるかどうかはお子さまが決めることなので、親は「続けるなら、15分をどこに置く?」と時間の置き場所だけを一緒に探します。

学校と相談先で確かめること

中学校の担任や教科の先生には、次のように聞けます。

志望校の学校説明会や公式の頁では、次を確かめます。

都の入試の要綱では、受ける年度の日程と、自校作成の学校の一覧を確かめます。受験の話をきっかけに、お子さまが眠れない、食事が進まないなど様子が気になるときは、担任、スクールカウンセラー、それに学校の外の窓口として武蔵野市教育支援センターと東京都教育相談センターがあります。武蔵野市の外にお住まいなら、その市の教育委員会の相談先へ。体の不調が続くときは、医療機関に相談してください。

個別指導で確かめること

1対1の授業では、目次の空欄の単元を、中1のどこまで戻れば解けるようになるかを最初に確かめます。数学の証明なら、答案を一行ずつ一緒に読み、どの行で根拠が抜けたかを本人の言葉で言い直してもらいます。

英語と国語の記述は、最初に書いた答えを消さずに残し、書き直した答えと並べて何が変わったかを確かめます。家で作った目次の印と計画の紙は、そのまま授業の最初の材料になり、空欄の多い教科から順に、どの単元まで戻るかを決めていきます。

まとめ

日比谷という名前が出た夜に始めることは、塾を選ぶことではなく、教科書の目次に印をつけることです。春の空欄が中2の3月に丸へ変わっていれば、中3の夏に過去の問題を開く準備はできています。空欄が残った教科でも、どの単元から手を足せばよいかははっきりします。目次の空欄が中2の3月まで消えなかった教科から順に、塾で習う教科の名前が一つずつ決まっていきます。

読んで終わりにするか、ここから変えるか。

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