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学校推薦型選抜に受かったら—入学手続の締切、納付の時期、高校への報告の順番|武蔵野個別指導塾

国公立の推薦は2027年2月17日までに入学手続を完了しないと合格者の立場が消えます。私立の納付の期限を案内のどの欄で読むか、高校へ結果を伝える2回の時機まで、届いた書類の束の仕分け方から順に読めます。
学校推薦型選抜に受かったら、守る線は国公立か私立かで引かれ方が違います。先に結論を表にしておきます。
| やること | 国公立の推薦 | 私立の推薦 |
|---|---|---|
| 入学手続の締切 | 2027年2月17日(水)までに完了させる。済まないと、その大学・学部の推薦の合格者でなくなる | 全国共通の日付は無い。大学の手続の案内に書かれた期間が正 |
| 納付の時期 | 手続のなかで、書類の提出と入学料などの納入をする | 入学料以外の納付金を、発表の直後に短い期限で納めさせないよう、国の要項が大学に求めている |
| 高校への報告 | 推薦した高校へ、結果を受け取った時と手続が済んだ時の2回伝える | 同じ。合格後の学習計画を高校経由で大学へ出す取り組みがあるかは、募集要項に書かれる |
どちらの推薦も、出願できるのは大学の入学資格をすでに持つ人か、大学に入る日までに持つ見込みの人です。高校3年生ならその見込みは卒業のことなので、手続を済ませたあとも、卒業式の日までは推薦の続きにいると考えてください。
よくあるのは、12月のある夕方、ポストから取り出した厚い封筒を食卓で開けた途端、合格通知の下から紙の束が滑り出てくる場面です。入学手続の案内、納付の説明、記入して返す書式が何枚か、入学までの学習についての紙。家族の目はまず金額の欄に吸い寄せられ、いつまでに何を出すのかを誰も読まないまま夜が終わります。翌朝、担任の先生に結果を聞かれて、封筒を家に置いてきたことに気づく。推薦の合格は、その朝から別の締切を数え始める知らせです。
学校推薦型選抜の結果が届いた晩に、書類の束を4つの山に分ける
手続の書類は、読むだけの紙と、書いて返す紙と、お金の紙が1つの封筒に混ざって届きます。最初の仕事は中身を理解することではなく、仕分けです。図1のように、締切・お金・提出物・高校の4つの山を机に作ってから読み始めると、読み落としがぐっと減ります。

締切の山には、日付が書かれた紙を全部集めます。手続の受付期間、納付の期限、入学前の課題の提出日は、別々の紙に分かれていることがあります。拾った日付を1枚の紙に日付の早い順で書き写し、家族全員の目に入る場所に貼ってください。日付が3つあれば3行、5つあれば5行。この1枚が、2月までの家の予定表になります。
お金の山は、次の次の節で細かく読みます。入試の決まりをまとめた文部科学省の実施要項(2027年度入学者選抜、令和9年度)は、その第10で、大学に1つの宿題を出しています。入学に必要な経費の種類と額、その納め方と期限を、募集要項に書くことです。出願の前に読んだ募集要項にも同じ欄があるので、手続の案内と並べて、額や期限が食い違っていないかを見比べます。
提出物の山は、書いて返す書式です。記入する欄、押印が要るかどうか、添える物の指定を、1枚ずつ付箋で印を付けていきます。
高校の山には、高校を通して出す物と、高校に見せる物を入れます。束のなかに無ければ空のままでかまいません。それでも山の場所を作っておくのは、あとで高校から渡される紙の置き場になるからです。
窓口へ出向けない家庭もあります。国の要項は、合格者の負担を考えて、必要なら郵送の手続を認めるなど柔軟に扱うよう大学に求めています。窓口か郵送か、どちらも選べるのかは、手続の案内の方法の欄で読みます。
国公立の推薦は2027年2月17日(水)が最後の線
国立大学協会と公立大学協会がそれぞれ出した2027年度の実施要領は、推薦の合格者の入学手続を2月17日までと定めています。結果の発表の期限は、共通テストを課さない推薦が2027年1月22日(金)、課す推薦が2月10日(水)です。図2は、12月1日から2月17日までを日数に比例させて並べたもので、図の中の「共テ」は共通テストを縮めた書き方です。

図2で比べると、共通テストを課さない推薦で12月1日に結果が出た人には、2月17日まで78日あります。共通テストを課す推薦で2月10日に結果を受け取った人に残るのは7日です。同じ2月17日でも、手元に残る時間はまるで違います。しかも2月17日は要領が引いた上限で、それぞれの大学の手続の期間は、その日を越えない範囲で決められます。手続の案内の期間を先に読み、2月17日という数字だけを覚えて安心しないでください。
要領は、期限までに手続を完了しなかった合格者について、その大学・学部の推薦で得た合格者の立場が消えると書いています。問われるのは申し込んだことではなく、完了したことです。締切の数日前には手続を終えている前提で、家の予定を組んでください。
手続でやることも、要領に書かれています。所定の書類を出し、入学料などを納め、大学入試センターが発行する「国公立大学入学確認票」を出す、の3つです。公立大学協会の要領は、共通テストを課さない推薦などを確認票の対象から外しています。自分の推薦で確認票が要るかどうかは、手続の案内の提出物の一覧で確かめます。
もう1つ、重い決まりがあります。国立大学協会の要領は、国立大学の1つで手続を完了したら、それを取り消して別の国立大学に手続し直すことを認めていません。公立大学協会の要領は、同じことを国公立大学の範囲で書いています。推薦の合格者がほかに出願済みの大学・学部を受けても合格者にならないことは、募集要項に明記させる決まりになっており、国公立の推薦は、手続をして入学する前提で組み立てられています。辞退には推薦した高校の校長から出す別の書類が要り、期限は同じ2月17日です。
来年受ける高2の人は、日付そのものは来年の要領で入れ替わると考えてください。覚えておくのは、国公立の推薦では手続の完了が合格者の立場を守る条件になる、という仕組みのほうです。
私立の手続と納付の締切は、大学ごとの案内の日付で決まる
私立の推薦には、手続の締切にも納付の期限にも、全国共通の日付がありません。国の要項が全国でそろえているのは、出願の受付を2026年11月1日以降、結果の発表を12月1日以降にすることなど、入口の側の線です。受かったあとの日付は、その大学の募集要項と手続の案内に書かれた物がすべてです。
納付の欄を読むときは、入学料と、それ以外の納付金(授業料や施設設備費など)を分けて見ます。国の要項は、入学料以外の納付金を合格発表のあと短い期間で納めさせる扱いを避けるよう大学に求めています。期限の欄が1つしかないのか、入学料の期限とそれ以外の期限が別々に書かれているのかを、真っ先に確かめてください。2つあるなら、締切の紙には2行に分けて書きます。
払う時期そのものが重い家庭もあります。国の要項は大学に、納付が難しい学生のための独自の減免や分割納入、納付の時期の猶予などに努め、その中身を募集要項などに書くよう求めています。高等教育の修学支援新制度を使うつもりなら、申請してから支援の対象と認められるまでのあいだ、授業料の納付を猶予するのが原則だとも書かれています。ここで猶予の対象として書かれているのは授業料なので、手続の時に納める入学料まで待ってもらえるとは読まないでください。制度の利用を考えている家庭は、手続の書類を出す前に、大学の窓口へ相談する日を締切の紙に入れておきます。
返還の欄も、納める前に一度読みます。国の要項は、3月31日までに入学辞退を申し出た人に授業料などを返すことを原則にしていますが、専願や学校推薦型選抜に合格して大学と在学契約を結んだ人を、その原則から外しています。推薦で手続をしたあとの扱いは、手続の案内や募集要項の返還の欄に書かれるので、そこで読みます。
高校への報告は、手続より前に1回、済んだあとにもう1回
推薦は、出身高校の校長の推薦があって初めて出願できる入試です。結果は本人の結果であると同時に、高校が出した推薦の結果でもあります。報告の順番を図3にまとめました。

1回目は、結果を受け取ったその日か、次の登校日です。合格の知らせ方は大学が決めるもので、国公立の要領は、推薦した高校の校長にあてた通知を一例として挙げています。高校のほうが先に知っている形も、本人あてにだけ届く形もありうるので、どちらであっても本人の口から担任か進路指導の先生に伝えます。
伝えたら、図3の2番目として、届いた束を先生と一緒に見ます。4つの山のうち高校の山に入る物はないか、高校を通して大学に出す物はないかを、その場で確かめるためです。
3番目の手続と納付は、家庭と大学のあいだのことです。済んだら4番目として、控えを持って高校に完了を伝えます。2回目の報告を飛ばすと、高校は手続が済んだのかどうかを知らないまま、卒業までの指導を続けることになります。
5番目は、合格のあとに高校が関わる取り組みの確認です。国の要項は、推薦の合格者について、推薦した高校の指導のもとで入学までの学習計画を立てさせ、その様子を高校を通して大学に報告させる、といった高大連携をたとえとして挙げ、「望ましい」としています。行う大学はその旨を募集要項に書くことになっているので、出願の時に読んだ募集要項を引き出しから出し、合格後の取り組みについての記述を探します。書かれていれば、学習計画の出し先と期限を締切の紙に足します。
12月に手続を済ませた人に、入学前の課題が届くわけ
国の要項は、入学手続をした人に、入学までに取り組む課題を出すなどして入学後の学びの準備をさせるよう大学に努めさせ、12月以前に手続をした人にはとくに積極的に行うよう求めています。必要に応じて出身高校と協力しながら、という一言も添えられています。
理由は暦を見ればわかります。12月に手続を終えた人と、3月に一般選抜で決まった人とでは、入学式までの時間が3か月ほど違います。その時間を空白のまま流さないための仕組みが、課題です。
課題の説明が手続の束に入っていたら、提出日は締切の山へ、内容の紙は手元へ置きます。手続とは別の郵便であとから届くこともあるので、手続を済ませたあとも、大学からの郵便物はその日のうちに開けてください。
届いたら、まず届いた日から提出日までの週の数を数えます。次に、課題の量をその週の数で割り、1週間ぶんの量を決めます。定期試験の週や学校行事の週は量を減らし、その分をほかの週に回します。最初の週に全部を片づけようとして2週目から手が止まる、という崩れ方を避けるには、量を小さく割っておくのが近道です。
そして、冒頭で触れた卒業の見込みは、手続が済んでも消えない条件です。推薦の合格は、卒業という条件を残したままの合格だと受け止め、残りの授業と定期試験を投げ出さないでください。課題の中身や進め方は、大学と高校がそれぞれ示すので、ここでは深入りしません。
よくある質問
合格の知らせは来たのに、手続の書類が見当たりません
知らせ方は大学ごとに違い、高校あてに届く形もあります。本人あての封筒に手続の書類がなければ、まず担任に、高校あてに何か届いていないかを聞いてください。それでも見つからなければ、募集要項の合格発表や入学手続の欄にある大学の問い合わせ先に連絡します。
入学料を納めたら、ほかの納付金もすぐに払わなければいけませんか
国の要項は、入学料以外の納付金を発表のあと短い期間で納めさせる扱いを避けるよう、大学に求めています。実際の期限は手続の案内の日付で決まるので、入学料の期限と、それ以外の納付金の期限が別々に書かれていないかを確かめてください。
郵送の手続は、締切の日にポストへ出せば間に合いますか
締切が「その日までに届く」なのか「その日の消印まで」なのかは、手続の案内の文言で決まります。国公立の推薦では、2月17日までに手続を完了しない合格者は立場を失うと要領が書いているので、最終日にポストへ出すことに賭ける段取りは避けてください。
家庭では、受かる前に何を準備しておけばいいですか
出願の前に、募集要項の入学に必要な経費の欄を開き、額と納め方、期限の書き方を家族で確かめておきます。国の要項はこの欄を募集要項に書くよう大学に求めているので、結果を待つあいだに読めます。修学支援新制度などの利用を考えているなら、どの書類をいつ出すのかを大学の案内で先に確かめ、お子さまが合格の知らせを受け取った週に慌てない形にしておきます。
確かめる順番
今週のうちに、相手ごとに次の順で確かめます。
- 手続の案内(今日): 受付の期間、納付の期限が1つか2つか、郵送の締切が届く日か消印の日か、提出物の一覧。国公立なら確認票が要るかどうか。
- 高校(今日か次の登校日): 担任か進路指導の先生に結果を伝え、高校を通す書類と、手続が済んだことの伝え方を聞く。
- 募集要項(今週中): 合格後の学習計画や高校を通した報告についての記述、減免・分割・猶予の欄、返還の欄。
- 大学(必要なときだけ): 書類が足りない、修学支援新制度を使う、納付の期限に間に合いそうにない、というときは、手続の案内にある窓口へ連絡する。
- 高校(手続のあと): 控えを見せて完了を伝え、入学前の課題と学習計画の出し先と期限を、締切の紙に書き足す。
来年受ける高2の人は、同じ5つを来年の要項と要領で読み直せば、そのまま使えます。
個別指導で確かめること
武蔵境駅から歩いて30秒の教室では、届いた束を机に広げて4つの山に分け、締切の紙を1枚作るところから手を動かします。入学前の課題が届いたら、提出日から逆算した週ごとの計画に落とし、手続の書式の記入漏れも読み合わせます。手続や納付をするかどうかは家庭と大学が決めることなので、私たちが見るのは、読み落としと書き漏れです。
まとめ
受かったという知らせと、入学が決まったという事実のあいだには、手続という細い橋が1本かかっています。封筒を開けた晩に日付を1枚の紙へ写し、翌朝に高校へ伝えておけば、その橋は落ち着いて渡れます。手続の控えを手にする日までは、推薦の合格は大学から預かっている権利にすぎません。
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