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指定校推薦はいつ決まるのか—校内選考から、11月1日以降の出願と12月1日以降の発表まで|武蔵野個別指導塾

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校内選考の日付は要項にも大学の書類にも載らず、高校の中にしかありません。令和9年度の11月1日と12月1日の線の内側に、高校と大学の日付を色分けして書き込む順番を示しています。

指定校推薦は、大学に指名された高校の校長が推薦した生徒だけが出願できる、学校推薦型選抜の一つの形です。この入試が「決まる」瞬間は2回あります。1回目は校内選考で推薦を受ける生徒が決まるときで、その日付は高校が決めるため、文部科学省の文書をどれだけ読んでも出てきません。2回目は大学が合否を出すときで、2027年4月に入学する令和9年度の入試なら、要項の決まりにより2026年12月1日より前には出せません。

決まること 令和9年度(2027年4月入学)の日付 書いてある文書
校内選考で推薦される生徒 高校ごと。要項の日程の節に高校側の日付は一つも無い 自分の高校の校内の推薦の要項
大学が推薦の願書を受け取り始めてよい日 2026年11月1日(日)から 文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」第4の5
大学が推薦の合否を出してよい期間 2026年12月1日(火)から、一般選抜の試験期日の10日前まで 同じ要項の第4の5
総合型選抜の願書と結果 願書は2026年9月1日から、結果は11月1日から 同じ要項の第4の4
一般選抜の個別テストと合格発表 試験は2027年2月1日から3月25日の間、発表は3月31日まで 同じ要項の第4の2

よくあるのは、高3の6月、使い始めて2か月がたった手帳を開き、11月と12月のページに丸をつけるという場面です。11月1日の丸には「出願」、12月1日の丸には「発表」と小さく書き込む。そこまではペンが迷いません。止まるのは、丸より前のページです。校内選考の申込がいつ締め切られ、結果をいつ誰から聞かされるのか、まだ一度も聞いていないからです。丸をつけた2つの日付は正しい。空いているのは、丸の前に入るはずの高校の日付のほうです。

実施要項が決めているのは、大学の側の日付だけ

先に呼び名を確かめておきます。文部科学省の実施要項を頭から終わりまでめくっても、「指定校推薦」の5文字は見つかりません。要項が使う区分は学校推薦型選抜です。その中に、高校と緊密に連携して丁寧に組み合わせ、受ける側も合格すれば入学すると確約しておく「非公募型」の学校推薦型選抜という一節があります。要項の中で指定校推薦にいちばん近いのは、この一節です。

令和9年度の実施要項は、2026年5月27日付けの文部科学省の通知で示されたもので、日程は第4の節にまとまっています。学校推薦型について読み取れることは3つです。大学が推薦の願書を受け取ってよいのは2026年11月1日から。合否を知らせてよいのは12月1日からで、遅くとも一般選抜の試験期日の10日前には知らせ終える。共通テストの点を使う学校推薦型だけは、終わりの線が一般選抜の試験の前日まで延び、それでもできるだけ早く出すよう求められています。要項はこの日程を置く理由を、一般選抜と違う見方で「時間をかけて丁寧に選抜を行う」ためだと書いています。

図1のように並べると、学校推薦型の段に引けるのは始まりの紺の矢印だけで、終わりの日は一般選抜の側から逆に数えて決まります。ここは読み落としやすいところです。要項の文を読むかぎり、合否の発表が12月の中に収まるとはどこにも書かれていません。始まりと終わりの決まりがあるだけで、その間のどこに発表日を置くかは大学が決めます。共通テストの本試験は2027年1月16日(土)と17日(日)なので、その点を使う選抜の合否は、少なくとも試験より後になります。

図1 令和9年度の総合型・学校推薦型・一般選抜の日付の並び

同じ図の総合型選抜の段も見ておきます。総合型は2026年9月1日から願書を受け、11月1日から結果を出せます。総合型の結果を出し始めてよい日と、学校推薦型の願書を受け取り始めてよい日が、同じ11月1日に重なっています。両方を考えている人は、この重なりを早いうちに頭に入れておくと、校内選考の申込の前に慌てずに済みます。一般選抜の段は、2027年2月1日から3月25日までの間が個別テスト、3月31日までが合格発表です。要項のQ&Aは、追加合格や繰上合格まで含めて、すべての合格者の発表を3月31日までに終えるよう大学に求めています。

大学の側で選抜が始まる日にも線があります。名前を「エントリー」などに変えても、選抜や評価そのものを始めてよいのは願書の受付日からだと、Q&Aは念を押しています。指定校推薦で出願するなら、大学があなたを評価し始めるのは、早くても11月1日に願書が受け付けられてからです。面接や小論文の日は大学が書類で示し、要項は学校推薦型の個別テストを2027年2月1日より前に行うことも認めています。

そして、図1には校内選考の段がありません。描き忘れたのではなく、要項の日程の節に高校の側の日付が一つも書かれていないからです。要項は学校推薦型を、本人の意志だけでは出願できず、推薦するかどうかを高校の校長が判断する選抜として位置づけています。誰を推薦するかを決める校内選考は、その判断のための高校の手続きです。1回目の「決まる」日の答えは、高校の中にしかありません。

高校が決める日と、大学ごとに違う日

要項が引いたのは外枠の線だけです。その内側に入る具体的な日は、高校と大学がそれぞれ決めます。どちらの日付も、隣の高校に通う友だちや、去年の先輩の話から推し量れるものではありません。

高校が決めるのは、校内選考に関わる日付です。校内の推薦の要項がいつ配られるか、申込の締め切り、面談の日、一次で埋まらなかった枠をもう一度募るかどうか。どれも高校ごとに違い、生徒に配る紙にだけ書かれて外には出ていないこともあります。先輩から去年の校内の推薦の要項を借りられても、そこに並ぶのは去年の日付です。その年の紙が配られるまでは、書式の参考にとどめます。結果の伝え方も、面談室で一人ずつ告げるのか、紙で知らせるのか、高校によって違います。大学の書類をいくら待っても、この日付は書かれていません。

大学が決めるのは、外枠の中の日付です。願書を受け付ける期間は11月1日以降のどこかに大学が置き、その長さも大学ごとに違います。面接や小論文の日、合否の発表日、入学手続の締め切りも、大学がそれぞれの書類で示します。指定校推薦の書類は高校に届くので、生徒が中身を見られるのは、先生から渡されたときです。

合格の知らせの届き方も、大学ごとに違います。高校を通して知らされる場合と、本人あてに直接届く場合があり、どちらなのかは渡された書類の発表の欄で確かめます。書いていなければ先生に聞きます。家に届く形なら、保護者の方が先に封筒を受け取ることもあるので、届く時期を家族で共有しておくと、受け取り損ねがありません。

6月という時期にも、気をつけたい点があります。要項は、大学がその年の入試方法の基本を2026年5月27日から7月31日までの間に発表するよう決めています。6月に志望する大学の頁を開いて、その年の説明がまだ見当たらなくても、発表の期限の前なら、まだ出ていないだけということがあります。基本が出そろう期限は7月31日です。募集要項の発表の期限は2026年12月15日ですが、これは大学がすべての募集要項を出し終える最後の日です。11月から願書を受ける選抜の書類が12月まで出てこない、という意味ではありません。

自分の場合を知るために見る物は4つです。

  1. 校内の推薦の要項。申込の締め切りと結果の伝え方は、ここにしか書かれていません。
  2. 指定校の一覧。その年に高校へ届いた大学と学部の並びで、これが示されて初めて、自分がどの大学の日付を追えばよいかが決まります。
  3. 高校に届く大学の書類。出願の期間、試験日、発表日、入学手続の締め切りが並びます。
  4. 進路の先生との面談。紙に無いこと、たとえば結果をいつ聞かされるかは、面談で聞くしかありません。

6月の手帳に、今日から書き込む順番

手帳の日付を、決めた人ごとに色分けするところから始めます。黒は実施要項の日付、紺は大学の書類の日付、赤は高校の日付です。色を分けるのは、黒だけがその年度の入試を受ける人みんなに同じで、紺と赤は自分にしか当てはまらないからです。

  1. 黒で、外枠の日付を書きます。令和9年度なら、2026年11月1日(日)に「推薦の受付が始まってよい日」、12月1日(火)に「推薦の合否が出始めてよい日」、2027年2月1日(月)に「一般選抜の個別テストが始まってよい日」。ここまでは今日書けます。黒い丸は「この日に出す」ではなく、「この日より前には出せない」という意味で書きます。
  2. 赤で書く日付を、聞きに行きます。担任か進路指導の先生に、校内の推薦の要項がいつ配られるかを聞き、配られたら申込の締め切り、面談の日、結果の知らせ方を赤で写します。まだ決まっていないと言われたら、決まりそうな時期だけでも聞いて、鉛筆で書いておきます。
  3. 評定に入る学期を確かめます。塾の指定校推薦の案内では、評定平均に数える成績を、高1の1学期に始まり高3の1学期で終わる全教科の積み上げとしています。6月はまだ高3の1学期の途中なので、1学期の期末テストは評定に入る側にあります。前期と後期に分ける高校では学期の切れ目がずれるため、どの成績までが入るかは高校で確かめます。
  4. 持ち時間を数えます。たとえば6月20日に手帳を開いたなら、11月1日までは134日、19週と1日あります。ただし、11月1日は大学が受付を始めてよい日で、校内選考の締め切りとは別の日です。赤の日がまだわからないうちは、134日をそのまま持ち時間と思わず、短めに見積もって、志望理由の下書きを先生に見せる週を早めに置きます。
  5. 推薦が決まったら、紺を書きます。先生から大学の書類を受け取り、出願の最終日、書類を高校がまとめて出すのか自分で出すのか、試験日、合否の発表日、入学手続の締め切りを紺で写します。発表日の欄に12月1日より前の日付を書いてしまったら、試験日や書類の締め切りと読み違えていないかを見直します。要項の決まりでは、学校推薦型の合否はその日より前に出てこないからです。
  6. 一般選抜までの距離を数えます。12月1日から2027年2月1日までは62日です。合否が12月の初めに出たとしても、一般選抜の個別テストが始まってよい日までの残りはその程度で、発表が遅い大学ならもっと短くなります。紺の発表日が書けるまでは、一般選抜の勉強を止めない予定にしておきます。
  7. 保護者の方は、家の予定表に同じ日付を写します。お子さまが持ち帰る配布物の日付を、旅行や親族の行事と重ねて見ます。入学手続のお金の締め切りも紺の日付に入ります。要項は、入学料を除く授業料などの納付を、合格発表から短い期間で求める扱いを避けるよう大学に求めていますが、入学料の締め切りはこの決まりの対象に入っていません。手続の欄は一行ずつ写します。

図2のように、上の段の「校内の要項」「申込」「校内選考の結果」は赤で書く高校の日付、下の段の「大学の書類で出願」から「入学手続」までは紺で書く大学の日付です。下の段の箱の下に灰色で付けた「11月1日〜」と「12月1日〜」の2つが、黒で書く外枠に当たります。上の段には灰色の日付が一つもありません。そこが、自分で聞きに行かないと埋まらない部分です。

図2 高校が決める段と大学が決める段の順番

「指定校は11月に決まる」は、どこまで本当か

1つ目の思い込みは「指定校推薦は11月に決まる」です。11月1日は、大学が学校推薦型の願書を受け取ってよくなる最初の日で、合否の日ではありません。合否が出せるのは12月1日からです。11月に何かが決まるとすれば、それは自分の高校の手続きの中の話で、要項からは何も言えません。

2つ目は「校内選考に通った日が、合格の日」です。校内選考で決まるのは、校長が推薦する生徒です。そのあと大学が願書を受け付け、書類や面接などで評価し、12月1日以降に合否を出します。Q&Aのとおり大学の評価は願書の受付日より後に始まるので、校内選考を通った時点では、大学はまだあなたの評価に手をつけてもいません。

3つ目は「先輩の年と同じ日程で動く」です。要項は毎年出し直され、ここに並べた日付はすべて令和9年度、つまり2027年4月入学の分です。いま高2の人が受ける令和10年度の大学入学者選抜実施要項は、2026年11月の時点では文部科学省の一覧にまだ載っていません。出たら、黒の日付を新しい要項で書き直します。同じ年度の中でもQ&Aは手直しされ、令和9年度の分には2026年9月2日に更新した版が出ています。高校の日付も、その年に配られた校内の推薦の要項で確かめます。

4つ目は「合格の知らせは12月中に来る」です。要項が決めているのは、12月1日より前には出さないという始まりと、一般選抜の試験期日の10日前までという終わりでした。共通テストの点を使う選抜なら、合否は1月の試験より後です。発表日は紺の日付として、大学の書類から写すしかありません。

図3は、手帳に書いた日付を見直すときの分かれ道です。その日付が実施要項に書いてあれば文部科学省の決まりで、大学の書類にあれば大学が決めた日です。どちらにも無い日付は、高校に確かめます。先輩や友だちから聞いた日付は、この3つのどこから来たのかがわかるまで、鉛筆のままにしておきます。

図3 手帳の日付を誰が決めたかを見分ける分かれ道

高校の先生に確かめる質問

面談に持って行き、そのまま読み上げられる形にしておきます。大学に問い合わせたくなることが出てきても、まず高校の先生に相談してからにします。答えは、その場で手帳の赤か紺の欄に書き込みます。

  1. 校内の推薦の要項は、いつ、どんな形で配られますか。
  2. 校内選考の申込の締め切りはいつですか。志望理由などの書類も同じ日に出しますか。
  3. 校内選考の結果は、いつ、どんな形で知らされますか。
  4. 一次で決まらなかった枠を、もう一度募ることはありますか。あるなら、その知らせはどこに出ますか。
  5. 推薦が決まったら、大学の書類はいつ渡されますか。出願の書類は高校がまとめて送りますか、自分で出しますか。
  6. 大学の合否は、高校を通して知らされますか、本人に直接届きますか。
  7. 評定平均に入るのは、どの学期の成績までですか。前期・後期の区切りの場合はどうなりますか。
  8. 令和9年度の共通テストの出願は2026年10月2日に締め切られますが、校内選考の結果を待たずに出願するかを決める必要がありますか。

8つ全部を一度に聞けなくても構いません。2と3だけは、最初の面談で聞いておきます。この2つの答えが、手帳の赤の欄でいちばん大きな空白を埋めるからです。

個別指導で確かめること

教室では、生徒が持ってきた校内の推薦の要項と大学の書類を机に並べ、手帳の黒・紺・赤の日付が書類の文と合っているかを、講師と一緒に一行ずつ読み合わせます。そのうえで赤の締め切りから逆に数えて、志望理由の下書きを直す週と、面接の受け答えを練習する週を決めます。評定の表では、高3の1学期の成績がどこに入るかも確かめます。手帳の日付と書類の日付が食い違っていたら、どちらが新しい紙かを先に確かめてから直します。

まとめ

11月1日と12月1日の丸は、令和9年度に学校推薦型を受ける人なら、誰の手帳でも同じ場所に付きます。違いが出るのは、その手前のページです。外枠の日付は今日のうちに書けても、内側の日付は待っていても届きません。校内選考の日付は要項にも大学の書類にも無く、先生に聞きに行った生徒の手帳にだけ書き込まれていきます。

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