
武蔵野個別指導塾の特徴
模試でA判定でも落ちることはあるか—A判定の後に手放してはいけない勉強|武蔵野個別指導塾

合計で目安を10点越えただけのAは、得意な1科目が本番で崩れれば消えます。科目ごとの差と失点の仕分けを確かめ、毎日20分の暗記の確認を残す1週間の組み方を表で示しています。
あります。A判定は、その模試の点から見た合格の可能性の目安で、合格を約束する文字ではないからです。合計の点が志望校の目安の点を大きく越え、どの科目にも深い穴がなく、志望校の過去問でも同じように点が取れているなら、そのAは本番の余裕として数えてかまいません。反対に、得意な1科目の貯金でAになっている、過去問をまだ開いていない、夏の模試で出題の範囲がまだそろっていない。このどれかに当てはまるなら、Aが示しているのは「今の位置」だけです。手放してはいけないのは、毎日の暗記の確認、苦手な科目の基本問題、そして過去問の3つです。
よくあるのは、夏の模試の成績表が届いた夕方に高3が志望校の欄にAの文字を見つけ、その晩のうちに机の上の参考書を閉じて本棚へ戻すという場面です。付箋だらけの単語帳も一緒に引き出しへ入ります。本人に怠けるつもりはありません。「ここまで来たのだから、あとは秋に過去問をやればいい」と、筋の通った計画を立てたつもりでいます。ところが9月の小テストで、7月まではすっと出ていた単語の意味が、一拍遅れてしか出てこなくなります。
A判定でも落ちるのは、文字が「可能性」と「夏の位置」を表しているから
Aを取ったのに不安が消えないのは、この文字の中身をうすうす感じ取っているからかもしれません。A判定の文字には、3つのものが混ざっています。その模試の点から見た可能性の目安、模試という問題の形で取った点、そして夏という時期の位置です。どれも本番の日には姿を変えます。模試でAだったのに落ちた、という結果を振り返るときも、まずこの3つを順に疑います。
Aは「可能性が高い」であって「決まった」ではない
判定は、合格の可能性の目安を文字で表したものです。どこからどこまでをAと呼ぶかは模試ごとに決めてあり、受けた模試の成績表の説明欄に書いてあります。可能性で表している以上、Aの中にも届かない人の分が残っています。しかも同じAの中に、目安の点をわずかに越えたAと、大きく越えたAが並んでいます。文字だけを眺めていると、この差は見えません。目安の点との差が小さいAは、本番でどれか1科目の大問を1つ取りこぼせば消えてしまう厚みしかありません。
模試の問題と志望校の問題は、形が違う
模試は、たくさんの大学を志望する人を、同じ問題で一列に並べるために作られています。本番の問題は違います。記述の量、試験の時間、小問で道筋を示してくれるかどうか、大問1つにかかる配点が、大学ごとにばらばらです。たとえば模試の数学では、(1)(2)(3)と小問が階段を作り、(1)の答えが(3)の足場になっていることがよくあります。その形でよく取れていても、志望校の過去問では同じ範囲が小問なしの一問だけで出る、ということが起こります。足場があれば登れる人が、足場なしでも登れるとはかぎりません。模試のAは、模試の形で取れた点への評価です。志望校の形で取れるかどうかは、過去問を開くまで誰にもわかりません。
夏のAは、夏の日に解いた結果
夏の模試では、高3の後半に学校で習う範囲が、まだ出題されていないことがあります。数学や理科で、夏休みの後に授業が進む単元を思い浮かべてください。本番では、その単元も同じ重さで出ます。そして夏までは部活や行事で机に向かえなかった人たちが、秋から一気に勉強の時間を増やします。本番の試験会場に座るのは、その人たちも含めた全員です。
もう一つ、1回の模試の点には、その日に出た問題との相性も混ざっています。得意な分野の長文が出た、迷った2択が両方当たった。こうした当たりが本番でも同じように来るとはかぎりません。
図1のように、夏の模試から本番までの間には「出る範囲が広がる」「まわりも伸びる」「問題の形が変わる」という3つの変化が待っています。Aの文字は、その3つが起きる前に押されたはんこです。

成績表が返ってきた日から次の模試まで、Aを本番の点に変える5つの手順
Aを取った後にやることは、新しい参考書を買うことではありません。成績表の欄を順に読み、失点の正体をつかみ、志望校の問題の形と照らし、1週間の予定に落とし込む。この順番で進めます。
-
返ってきた日に30分、文字の次に「差」を書き出す。判定の文字を見たら、成績表を閉じる前に、志望校の目安の点と自分の点を並べて差を数字で書きます。目安が成績表のどこに、点と偏差値のどちらの形で載っているかは模試によって違うので、説明欄で確かめてください。手帳の端に「A・差は何点」と書いておくだけで、次の模試で文字が同じでも、厚みが増えたのか減ったのかが一目でわかります。
-
科目ごとの点を並べ、Aを支えた科目と足を引っぱった科目を分ける(20分)。たとえば英語・国語・数学の3科目がそれぞれ100点、合計300点の模試で、志望校の目安の点が210点だったとします。英語92点、国語70点、数学58点で合計220点。目安を10点越えたので、文字はAです。図2のように並べると、このAを支えているのが英語だとすぐに見えます。英語が本番で11点下がれば合計は209点で、目安を割ります。長文が1題難しくなれば起こりうる幅です。一方で数学は42点を落としていて、その中に基本の問題が混ざっていないかを、次の手順3で確かめます。点を上乗せしやすい場所は、得意な英語ではなく数学の42点の中にあります。同じ220点でも、3科目が70点台でそろっている人とは、次にやることが変わります。志望校の本番で科目ごとの配点がどうなっているかは、募集要項で確かめておきます。

- 失点した設問を3つに仕分ける(1科目30分、2〜3日に分ける)。解説を横に置き、落とした設問に一つずつ印を付けます。仕分けは下の表の3つです。点が取れている答案ほど、知らない問題が少ないぶん、3つ目の「知っていたのに落とした」が目立ちます。ここを放っておくと、Aの厚みは本番の緊張の中で真っ先に削られます。
| 仕分け | たとえば | 次の週に入れる場所 |
|---|---|---|
| 知らなかった | 長文の設問の根拠の文に知らない語があった、公式を覚えていなかった | 毎日の土台の20分 |
| 時間が足りなかった | 最後の大問を半分しか読めなかった | 時間を計って解く日 |
| 知っていたのに落とした | 数学で符号を写し間違えた、「誤っているもの」を「正しいもの」と読んだ | 見直しの決まりを1つ作る |
-
志望校の過去問を1年分だけ開き、模試と形を比べる(休日に1回)。点を取るためではなく、形を知るために解きます。試験の時間は本番と同じにします。終わったら、大問の数、記述の量、小問の階段があるかどうか、時間が何分余ったか、足りなかったかを書き出します。大学が合格した人の点を公表している場合は、その点と比べます。公表のしかたは大学ごとに違うので、大学の入試の頁や募集要項で確かめてください。模試ではAなのに過去問では届かないなら、その差がそのまま、本番までに埋める溝です。残りの年の過去問は、秋から冬に取っておいてかまいません。
-
1週間に組む。最初に置くのは毎日の土台の20分。英単語、文法、古文単語、計算。この「毎日の土台」こそ、A判定の後にいちばん手放されやすく、手放すと静かに崩れる勉強です。共通テストの本試験は2027年1月16日(土)と17日(日)です。たとえば9月1日から数えると、本試験の前日までに19週と少しあります。この週の数を手帳に書き、毎週同じ形で回します。
下の表は、塾で最初に組む例です。高3の夏休み明けで、平日は家で3時間ほど、休日は6時間ほど机に向かえ、英語・国語・数学を受ける人を想定しています。
| 曜日 | 最初の20分(毎日の土台) | 中心の勉強(2時間ほど) | 最後の20分 |
|---|---|---|---|
| 月 | 英単語と文法の確認 | 数学:失点した大問と同じ型を3問 | その日の間違いに印 |
| 火 | 古文単語と計算 | 英語:長文1題を時間を計って | その日の間違いに印 |
| 水 | 英単語と文法の確認 | 数学:同じ型を初めて見る問題で2問 | その日の間違いに印 |
| 木 | 古文単語と計算 | 国語:現代文1題と古文1題 | その日の間違いに印 |
| 金 | 英単語と文法の確認 | 月〜木の印の問題を解き直す | 土曜の過去問の準備 |
| 土 | 土台をまとめて40分 | 過去問1年分を本番と同じ時間で | 採点と失点の仕分け |
| 日 | 土台を20分 | 土曜の失点の直しと数学の基本問題 | 翌週の割り振りを書く |
この表が合わないときは、削る場所を決めておきます。部活や学校の課題で平日に2時間しか取れないなら、中心の勉強を1時間に縮め、最初の20分は残します。理科や社会を受けるなら、火曜と木曜の中心の勉強をその科目に回し、古文は日曜に寄せます。土台の20分で、前の日までに確かめた語の半分も出てこない日が3日続いたら、中心の勉強から30分を土台に回す合図です。逆に土台がすらすら終わる週は、20分のまま中身を新しい範囲へ進めます。
次の模試の成績表が届いたら、文字より先に、手順1で書いた差と、手順3の仕分けの数を前回と並べます。文字が同じAでも、差が縮み、知っていたのに落とした印が増えていれば、組み方を直す時期です。
A判定のあとに起きる4つのゆるみと、その戻し方
Aを取った直後の数週間には、気がゆるむ場面がいくつも重なります。成績表を家族に見せた夜、友達に「Aだったんでしょ」と言われた昼休み、学校の課題と行事が一度に増える9月。どれも悪いことではありませんが、次の4つのゆるみに変わりやすい場面です。
1. 判定の文字だけを見て、成績表を引き出しにしまってしまう。
家族に見せて喜ばれた夜が、いちばんしまいやすい夜です。文字を見て満足すると、目安との差も科目ごとの失点も読まないまま、次の模試を迎えます。戻し方は、成績表が返ってくる日の30分を、先に予定表に書いておくことです。読む順番も決めておきます。文字、差、科目ごとの点、設問ごとの失点。この順に読み終えるまで引き出しを開けない、と自分に約束します。
2. 毎日の暗記の確認をやめてしまう。
英単語や古文単語の確認は、1日抜いても次の日の点には表れません。だから最初に削られます。けれど2週間、3週間と抜けたまま過ごすと、図3のように、思い出すまでに時間がかかるという形で表に出てきます。長文を読む手が語のたびに止まり、時間が足りなくなり、気づくのは秋の模試の成績表です。戻し方は、毎日の最初の20分を土台に固定し、参考書は閉じても単語帳だけは机の上に出しておくことです。1日20分なら、ほかの勉強をほとんど削らずに続けられます。20分を毎日残しておけば、秋の模試まで思い出す速さを保ちやすくなります。

3. 過去問を「本番の直前のため」に秋まで取っておいてしまう。
過去問を使い切るのが惜しい気持ちはよくわかります。けれど夏のうちに形を知らないと、秋の2か月を模試の形のままの勉強に使ってしまいます。戻し方は、1年分だけを今開くことです。点が低くても気にしなくてかまいません。知りたいのは点ではなく、模試と何が違うかです。
4. Aを支えた得意科目ばかり解いて、苦手な科目を後回しにしてしまう。
得意な科目は解いていて気持ちがよく、Aを取った後ほど手が伸びます。苦手な科目は「秋にまとめて」と先送りされます。戻し方は、苦手な科目の基本問題を週に3回、曜日を決めて入れることです。上の表なら、月・水・日の数学がそれにあたります。基本問題で落とす点は、上乗せしやすい点でもあります。
確かめの問題
問1 たとえば英語・数学・国語・理科・社会の5科目がそれぞれ100点、合計500点の模試で、志望校の目安の点が340点だったとします。ある高3は合計355点でAでした。内訳は英語88点、数学52点、国語76点、理科73点、社会66点です。
-
目安の点との差は何点ですか。
-
本番で英語が8点、数学も8点下がり、ほかの科目は同じ点だったとすると、合計は目安の点を上回りますか。
問2 模試で落とした設問について、次のア〜エを「知らなかった」「時間が足りなかった」「知っていたのに落とした」の3つに仕分けてください。
ア 生物で、問われた用語の意味を覚えていなかった。
イ 地理で、4つの国を人口の多い順に並べる問題を、順番は知っていたのに逆に並べてマークした。
ウ 日本史の最後の論述を書き始める前に、終わりの合図が鳴った。
エ 化学で、答えの数値は合っていたのに単位を書き落とした。
問3 夏の模試の英語で、下線部の意味に近いものを4つの中から選ぶ問題がほぼ全問正解でした。ところが志望校の過去問を開くと、同じような下線部の意味を、わかりやすい日本語で説明させる形で問われています。次の模試までの1週間の組み方に、何を足せばよいでしょうか。2つ挙げてください。
答えと考え方
問1 (1) 355から340を引いて15点です。(2) 下がるのは合わせて16点なので、合計は339点になり、目安の点を1点下回ります。差が15点のAは、得意な英語と苦手な数学が少しずつ下がるだけで消えます。上乗せを探すなら、52点の数学の失点48点の中から基本の問題を拾うのが先です。
問2 アは「知らなかった」で、毎日の土台の時間に入れます。ウは「時間が足りなかった」で、日本史の論述を時間を計って書く日を作ります。イとエは「知っていたのに落とした」です。並べ替えの問題では書いた順を選択肢と1回照らす、計算の答えには最後に単位を書く、と見直しの決まりを1つずつ作ります。
問3 1つ目は、選ぶ問題を解き直すときに選択肢を紙で隠し、下線部の意味を自分の日本語で書いてから選ぶ練習です。選べることと説明できることは別の力なので、書く手間を毎回入れます。2つ目は、過去問の同じ大問を時間を計って解き、解答例と見比べて、自分の答えに足りない言葉を赤で書き足すことです。週に1回、土曜の過去問の日にこの大問だけでも入れます。
保護者が家でできること
Aの成績表を見せられた夜、お子さまに最初にかける一言が、その後の数週間の向きを決めます。喜ぶのはかまいません。喜んだ後に、成績表を一緒にもう一度開いてください。
確かめ方は簡単です。成績表を机に広げ、「どの科目で取った点か、見せてもらってもいい」と聞きます。お子さまが科目ごとの点と、落とした設問を自分の言葉で説明できれば、手順はもう回り始めています。説明が「Aだったから大丈夫」で止まるなら、まだ文字しか読んでいません。もう一つの目印は、机の上の単語帳です。参考書が本棚に戻っていても、単語帳が出ていれば毎日の土台は続いています。
言わないほうがよい言葉と、その言い換えを並べます。
- 「Aなら、もう安心だね」→「Aの中身を見たいな。どの科目が支えたの」
- 「Aなのに、まだそんなに勉強するの」→「次の模試まで、毎日続けることは何にしたの」
- 「Aから落ちたら恥ずかしいよ」→「次に文字が変わっても、科目ごとの点を一緒に見ようね」
志望校を上げるか、併願の組み方を変えるかは、Aの文字だけで決めないでください。過去問で取れた点と、科目ごとの差を見たうえで、お子さまと家族で話し合って決めることです。
個別指導で確かめること
Aの成績表を持ってきてもらったら、文字や合計の差より先に、落とした設問を目の前で一つずつ解き直してもらい、失点の理由を「知らなかった」「時間が足りなかった」「知っていたのに落とした」の3つに本人の口で仕分けてもらいます。苦手な科目は教科書の例題の段まで戻って解き方を声に出して説明できるかを、毎日の土台は英単語や古文単語や計算が7月と同じ速さで口から出てくるかを、一つずつ確かめます。
まとめ
文字の下には、目安との差、科目ごとの偏り、志望校の問題とのずれが、どれも手つかずのまま残っています。閉じた参考書のうち、いちばん点を落とした科目の1冊と単語帳だけは、今夜のうちに机の上へ戻してください。夏のAが知らせているのは合格ではなく、本番までに埋める失点の住所です。
読んで終わりにするか、ここから変えるか。
武蔵境駅徒歩30秒、講師1人に生徒1人の完全1対1。授業のあいだ、先生は隣を離れません。いまの詰まりを、無料相談でそのまま話してください。
まず15分だけ電話で話したい方は、無料電話相談(15分)から。塾からお電話を差し上げます。
本気になった日が、入塾の日。
お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。
電話は年中無休。365日、24時間、お電話可能。




