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勉強計画の予備日はいつ置くか—崩れない計画にするための空白の入れ方|武蔵野個別指導塾

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部活が延びた水曜のずれを週末まで流さないために、予備日は崩れやすい日の翌日と土曜へ。テスト前は2日前を最後の空白にして、回収と解き直しの順で使う方法を、今夜の計画表でそのまま試せます。

勉強計画の予備日は、その週でいちばん崩れやすい日の翌日と、週の終わりの土曜に置きます。数は4〜5日に1日が目安で、1週間なら1〜2日です。予備日の欄には、計画を立てる時点で何も書きません。ずれた課題が出たときだけ矢印でそこへ送り、当日は「遅れの回収」「間違えた問題の解き直し」の順に使います。テスト前の2週間なら予備日を3つに増やし、最後の1つをテストの2日前に置きます。

よくあるのは、日曜の夜に立てた1週間の計画が、水曜の部活の延長で全部後ろにずれた夜、という場面です。帰りは予定より1時間遅れ、夕食と風呂を済ませて机に戻ると、水曜の欄に書いた数学のワーク4ページが手つかずで残っています。それを木曜に回せば木曜の英語が金曜へ、金曜の理科が土曜へと押し出される。日曜にあれほど丁寧に線を引いた表が、たった1日で役に立たない紙に見えてきます。

なぜそうなるのか

満杯の表は、ずれを次の日へ押し出す

予備日の無い計画は、どの日の欄にも課題が入っています。どの日も満杯なので、1日分の遅れを置いておく場所がありません。水曜にできなかった数学を木曜に入れると、木曜にあった英語がはみ出し、それが金曜へ、金曜の分が土曜へと順に押されていきます。図1の上の段のように、ずれは1日では止まらず、週の最後の課題が表の外へ落ちるところまで届きます。崩れたのは水曜の1日だけなのに、表の上では1週間がまるごと崩れたことになるのです。

図1 予備日のない週とある週で、水曜のずれがどこへ行くか

図1の下の段は、木曜と土曜を空けておいた週です。水曜の数学は木曜の空欄に入り、金曜の予定は1行も動きません。予備日の役目は、ずれを「その先へ流さない」ことにあります。空欄で受け止めれば、ずれは水曜と木曜の間で終わります。

中高生の1週間には、自分で決められない時間が多い

部活の延長、委員会の集まり、急に出された学校の課題、家族の用事、習い事の振替。中学生や高校生の放課後には、本人が前もって知らない予定が次々に入ってきます。日曜の夜に表を作る時点では、その週の水曜に何が起きるかはわかりません。わからない以上、起きたときに使う場所を先に取っておくしかないのです。予定外のことは「起きるかもしれない」ではなく「週のどこかでは起きる」と考えて表を作る方が、実際の1週間の姿に近くなります。

1つずれると、表ごと捨てたくなる

計画が崩れた夜によく起きるのは、遅れを取り戻すことではなく、計画表そのものを見なくなることです。全部の日が押し出された表を前にすると、どこから手をつけても追いつけない気がして、「今週はもういいや」と表を閉じてしまう。空白のある表なら、水曜のずれは「木曜に回収する予定のもの」に変わります。失敗の印ではなく予定どおりの動きとして扱えるので、表を投げ出さずにすみます。

回収と新しい課題が同じ夜に重なる

予備日の無い週で遅れを取り戻そうとすると、木曜の夜は、木曜の課題と水曜の残りを両方抱えることになります。いつもの倍の量を前にすると、どちらも途中で時間切れになり、木曜にもまた残りが出ます。こうして遅れは日を追うごとに太っていきます。予備日はこの重なりを断ち切るための日で、その日に新しい課題が無いからこそ、回収だけに時間を使えます。

今夜からの手順

予備日は、課題を書き込む前に置きます。順番を逆にすると、空けておくはずの日から先に埋まっていきます。今夜、来週の計画表を作るなら、次の6段で進めてください。

1. 先週崩れた日を、表の端に書き出す

先週と先々週の計画表か、予定を書いた手帳を開きます。予定どおりに進まなかった日に印をつけ、その理由を一言ずつ添えます。「水曜 部活の延長」「金曜 英語の小テストの準備」「火曜 委員会」のように、曜日と原因の組だけで足ります。2週分を並べると、同じ曜日に印が集まっていることがよくあります。そこが、あなたの1週間の「崩れやすい日」です。表を残していない人は、思い出せる範囲で書けばかまいません。手を動かすのは10分もかかりません。

2. 課題を書く前に、予備日の欄を色で塗る

新しい1週間の表を用意したら、課題を1つも書かないうちに予備日を決めます。置く場所は2つです。1つは、手順1で見つけた崩れやすい日の翌日で、水曜が崩れやすいなら木曜になります。もう1つは週の終わりの土曜で、1週間のどこかで出たずれをまとめて受け止める役です。図2のように、予備日の欄は色を変えて「予備」とだけ書き、ほかには何も書きません。日曜は来週の表を作る日として、その時間を先に取っておきます。

図2 崩れやすい水曜の翌日と土曜を予備日にした1週間の計画表

予備日を2日取ると、新しい課題を入れられるのは月・火・水・金の4日になり、ずいぶん少なく見えるかもしれません。けれど予備日にも机には向かいます。新しいページに進まないだけで、勉強する日であることは変わりません。

3. 課題は教科とページで書き、寝る前の空きを残す

課題は「数学」ではなく「数学ワーク p.34〜37」、「英語」ではなく「Lesson 5の本文の音読3回と新出単語20語」のように、どこまでやれば終わりかが見える形で書きます。終わりが見える書き方にしておくと、ずれたときに何が残ったかがはっきりし、予備日へ送る量を正確に決められます。1日の欄に入れる課題は2〜3個までにします。そのうえで、図2のオレンジの枠のように、寝る前の15〜20分には何も入れずに空けておきます。その日の小さな遅れはこの空きで吸い取り、予備日まで持ち越さずにすみます。予備日が週の中の空白なら、この15〜20分は1日の中の空白です。

4. ずれた夜は、矢印を1本だけ引く

水曜の部活が延びて数学が残った夜にするのは、計画の書き直しではありません。残った課題から次の予備日へ、矢印を1本引くだけです。図2の赤い枠から木曜の予備日へ向かう矢印が、それにあたります。金曜の欄には手を触れず、木曜の夜を数学の回収にあてます。矢印は計画表に直接書き込み、消しゴムで消さずに残してください。どの曜日からどこへ何本の矢印が出たかが、日曜の見直しの材料になるからです。送り先の予備日がすでに別の矢印で埋まっていたら、次の予備日の土曜へ送ります。土曜も埋まっているなら、その週の量がもともと多すぎたという印なので、手順6で量を見直します。

5. 予備日は「回収、解き直し、残り」の順で使う

予備日の当日は、まず矢印で届いた課題を片づけます。届いた課題が2つ以上あるときは、テストが近い教科、学校に提出する物から手をつけます。回収が終わったら、その週に×がついた問題の解き直しに移ります。数学なら、ワークで×をつけた問題を答えを見ずにもう一度解く。英語なら、小テストで書けなかった単語を、見ないで書けるかを確かめる。週の終わりに×の問題へ戻ると、どこがまだあやふやなのかが自分で見えてきます。

矢印が1本も来ず、解き直しも30分ほどで終わったら、その日はそこで終えてかまいません。来週の課題を前倒しで始めない方がよいのは、前倒しした分だけ来週の表が「予定より進んでいる」ように見え、日曜にまた課題を詰め込みたくなるからです。余った予備日は、平日に計画を守った見返りとして休みに回す。そう決めておくと、平日の夜に「今日の分を終わらせれば土曜が空く」という理由が生まれます。

6. 日曜の夜、予備日の使われ方で来週の量を決める

日曜に来週の表を作る前に、今週の予備日を見返します。詰め込みすぎかどうかは、次の3つでわかります。

どれか1つでも当てはまれば、その計画は量が多すぎます。来週は、矢印がいちばん多く出た曜日の課題を1つ減らします。減らすのは1回に1つずつにしてください。一度に半分まで削ると、今度は何を基準に量を戻せばよいのかがわからなくなります。

学年と時期で変わるところ

中1の最初の数か月は、部活の終わる時刻も宿題の量も週ごとに違い、崩れやすい曜日がまだ見えません。この時期は予備日を週2日にして、曜日を決めつけず、手順1の印が3〜4週分たまってから置き場所を固めます。中2は部活や行事の中心になる学年で、大会や発表の前の週だけ急に帰りが遅くなることがあります。そういう週が前もってわかっているなら、その週の新しい課題を減らし、予備日を大会の翌日に動かします。

中3は、夏から先、学校の課題に入試の準備が重なり、1週間ではなく1か月単位で計画を考える場面が増えます。月の計画でも、月の終わりの2〜3日を予備にしておくと、その月の遅れを翌月へ持ち込みません。今の中3で都立の一般入試を受けるなら、2027年2月21日(日)の学力検査から逆に数えて、その直前の数日には新しい範囲を入れないようにします。高校生は課題の量が多く、小テストが毎週のようにある学校もあります。平日の夜の予備日だけでは回収しきれないことがあるので、土曜の午前のように、まとまった時間の取れる予備日を1つ持つと表が安定します。今の高3で2027年1月16日と17日の共通テストを受ける人は、月ごとの予備に加えて12月の終わりに数日の空白を取っておくと、冬に出る遅れを年内に吸い取れます。

定期テストの2週間前からは、予備日の役割がふだんより大きくなります。図3のように、2週間の中に予備日を3つ、4日に1日ほどの間隔で置き、最後の1つをテストの2日前にします。新しい範囲に進むのはテスト4日前まで。残りの3日は解き直しと回収にあてます。最後の予備日を前日にしないのは、前日に回収が残ると、範囲全体を見直す時間がなくなるからです。2日前に置いておけば、回収しきれなかった分を前日にどう扱うか、落ち着いて決められます。テストの日程そのものは、学校から配られる範囲表で確かめてください。

図3 テスト前2週間に予備日を3つ置き、最後をテスト2日前にする

夏休みや冬休みは予定が少なく見えるので、予備日を削った表を作りがちです。けれど起きる時刻がずれたり家族の外出が入ったりして、休みの方が1日ごとのずれはむしろ大きくなります。休み中も1週間に1日は予備日を置き、休みの最後の3〜4日は丸ごと空けて、学校の宿題の回収にあてます。

よくある失敗と直し方

予備日の欄に、立てる時点で課題を書き込んでしまう

空いた欄は、さぼるための日に見えて落ち着かないものです。とくにテストが近いと、何も書いていない欄がもったいなく感じて、つい「理科のプリント」と書き足してしまう。これをすると、その日は予備日ではなく、ただの課題の日になります。直し方は、予備日の欄に「予備」の文字と、その日を空けた理由を書いておくことです。「水曜が崩れやすいから」と書いてあれば、次の日曜にその欄を埋めたくなっても、ペンが止まります。

ずれた課題を、予備日を待たずに翌日へ押し込む

遅れを1日でも早く消したくて、水曜の残りを木曜の欄に足してしまう失敗です。予備日を水曜の翌日以外に置いている週に起きやすく、翌日の量が倍になって、翌日にもまた残りが出ます。どうしても翌日にやりたいときは、翌日の寝る前の空きに入る量、つまり15〜20分で終わる分だけを移します。ワーク4ページなら1ページだけ翌日へ、残りの3ページは予備日へ、という分け方です。

予備日を、何をするか決めないまま迎える

予備日の朝になってから何をするか考えると、届いた矢印を見落としたり、気が向いた教科だけを進めたりして、回収するはずの課題が残ったまま次の週に入ってしまいます。直し方は、予備日の前の晩に、届いている矢印の数を数え、翌日やる課題を付箋1枚に書いて机の正面に貼っておくことです。付箋に書く順番は、手順5のとおり回収が先、解き直しが後です。

よくある質問

崩れない勉強計画は作れますか

1日もずれない計画は作れません。作れるのは、崩れても矢印1本で元の形に戻せる計画です。ただし反対の向きにも注意が要ります。3週続けて予備日に矢印が1本も来なかったら、計画が軽すぎるのかもしれません。そのときは崩れやすい日の翌日の予備日を外して土曜だけにするか、平日の欄に課題を1つ足します。部活を引退した後の中3や、行事の少ない時期は、予定外の出来事そのものが減るので、予備日を減らしてよい時期でもあります。

勉強計画を詰め込みすぎたと気づいたら、途中で減らしてもいいですか

減らしてかまいません。週の途中で気づいたら、その日のうちに1つ消します。消す順番は、テストの範囲から遠い物、あとでもう一度解く予定の問題集の2周目、自分で足した学校から出ていない課題、の順です。学校に提出するワークやプリントは最後まで残し、締め切りや出し方は学校の決まりを確かめておきます。消した課題は「やらなかった物」として捨てるのではなく、日曜に来週へ入れ直すかどうかを決める候補として、表の端に書き残しておきます。

勉強計画が崩れるたびに作り直していたら、時間がかかってしまいます

作り直すのは日曜の1回だけにして、週の途中は矢印で済ませます。例外は、急な行事や家の用事で2日以上机に向かえなかったときです。そのときは残りの日数を数え直し、予備日をすべて回収にあて、それでも入らない分を先に消してから、新しい表を作ります。作り直しにかける時間は15分までと決めておくと、表を作ること自体が勉強の時間を食う、という逆さまの状態になりません。

保護者が手を貸すなら

お子さまに計画表を見せてもらうなら、「どこまで終わったの」ではなく「予備日はどこにしたの」と聞いてみてください。遅れを確かめる問いは責める調子に聞こえやすく、予備日を尋ねる問いは、計画の立て方そのものを一緒に眺める問いになります。家の予定、たとえば親戚の集まりや家族の外出がわかっているときは、日曜の夜までに伝えておくと、お子さまが予備日をその前後に寄せられます。予備日が余って早めに休んでいる姿を見ても、怠けていると決めつけないでください。平日に計画を守った結果として空いた時間です。毎晩表を点検する必要はなく、見せたがらない週なら、日曜の夕食のときに「来週はどこを空けたの」と一言聞くくらいで足ります。

個別指導で確かめること

予備日が毎週、回収だけで埋まってしまう生徒は、計画の立て方より先に、1ページを解くのにかかる時間が本人の見込みよりずっと長い単元を抱えていることがあります。教室では、矢印がよく出る教科の単元を1つ前までさかのぼり、ワーク1ページにかかる時間を実際に計ってから、予備日の数と課題の量を決め直します。持ってきてもらった計画表の矢印の本数と出どころが、どこまで戻るかを決める手がかりになります。

まとめ

水曜の部活が延びた夜に残った数学のワーク4ページは、木曜の欄が空いていれば、矢印1本でそこへ移ります。金曜と土曜の予定は、日曜に書いた形のまま動きません。来週の表を作るときは、課題より先に、崩れやすい日の隣へ1マスの白を描いておいてください。計画表の空欄は、怠けるための穴ではなく、水曜のずれを木曜で食い止める堤防です。

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