
読み物 家庭と子どもの日々(10-27 本人「読み物として引き込む記事」)
「あいつも塾に入ったんだって」と言われた夜—友だちの名前の奥にある本当の用事と、友だちのいない1対1の机を正直に話すこと

夕食のとき、子どもがぽつりと言います。「あいつも塾に入ったんだって」。親は、塾に行きたいという意味なのか、ただの報告なのかを測りかねます。すぐに答えを出さなくてかまいません。その夜は、友だちの名前の奥に、子ども自身のどんな用事があるのかを聞いてください。

友だちの名前は、入り口にすぎない
「友だちが塾に入った」という言葉は、子どもが自分の気持ちを話すときの、言いやすい入り口の一つです。
「数学が分からなくなってきた」とは言いにくい。「このままで高校に行けるか心配だ」とも言いにくい。自分の不安を自分の言葉で話すのは、大人にとっても難しいことです。友だちの名前を出せば、自分のことを話さずに、塾という話題を食卓に置くことができます。
だから、友だちの名前を聞いたら、まず「そうなんだ」とだけ返してください。
「あの子が行くなら、あなたも行きなさい」と話を急ぐと、子どもは自分の用事を話す前に、友だちと比べられた気持ちになります。「人は人、うちはうち」と切り捨てると、子どもは入り口ごと扉を閉めます。どちらの返し方も、友だちの名前の奥まで届きません。
「そうなんだ」の後は、少し黙って待ってください。子どもが続きを話し出すことがあります。話し出さなければ、次の問いに進みます。
「一緒に行きたい」と「置いていかれたくない」を聞き分ける
友だちの名前の奥にあるものは、大きく分けると二つです。
一つは、「一緒に行きたい」という気持ちです。友だちと同じ場所に通い、帰り道を一緒に歩きたい。この気持ちは、悪いものではありません。勉強の場所に知った顔があると、通うこと自体が楽になる子もいます。
もう一つは、「置いていかれたくない」という気持ちです。友だちが塾に通い始めると、自分だけが取り残されるような気がする。友だちの成績が上がり、自分だけが同じ場所に止まっているように感じる。この気持ちの底には、勉強そのものへの不安があります。
二つを聞き分ける問いは、短くてかまいません。
「その子と同じ塾に行きたいの、それとも、塾に行ってみたいの」
この問いに、子どもがどう答えるかで、次に考えることが変わります。同じ塾に行きたいと答えたなら、子どもが求めているのは、勉強の場所より、友だちとの時間かもしれません。塾に行ってみたいと答えたなら、子どもの中に、勉強のことで何か気になっていることがあるはずです。
どちらの答えでも、間違いではありません。答えを聞いたら、責めずに受け取ってください。

塾を選ぶ理由を、友だちから自分へ移す
子どもが「塾に行ってみたい」と言ったら、次の問いに進んでください。
「行ったら、何ができるようになりたい」
最初は、答えが出てこないかもしれません。「分かんない」「なんとなく」。それでかまいません。そのときは、問いを細かくします。「いちばん困っている科目はどれ」「授業で、どのあたりから分からなくなった」。
問いを重ねていくと、塾を選ぶ理由が、友だちの名前から、子ども自身の言葉へ少しずつ移っていきます。「数学の方程式から分からなくなった」「英語の長文で、途中から読めなくなる」。そういう言葉が出てきたら、それが塾を選ぶ本当の理由です。
この移り変わりは、入塾を決める上で、とても大事です。
友だちの名前で選んだ塾は、友だちが辞めたとき、友だちと気まずくなったとき、通う理由ごと消えてしまうことがあります。自分の言葉で選んだ塾は、友だちの事情に左右されません。困っている場所を越えるまで、自分の足で通い続けられます。
友だちの塾のことを、聞きすぎない
友だちの名前が出ると、親はつい、その塾のことを聞きたくなります。どこの塾なのか、週に何回なのか、いくらかかるのか、友だちの成績は上がったのか。
聞きたくなる気持ちは分かります。けれど、ここは聞きすぎないでください。
子どもは、友だちから聞いた話を、親が思うほど正確には覚えていないことが多いです。そして、根掘り葉掘り聞かれるうちに、自分の話をしていたはずが、友だちの話をさせられている気持ちになります。友だちの成績を聞かれると、子どもは、自分と友だちを親が比べ始めたと感じます。
それに、友だちの家が選んだ塾は、友だちの家の事情で選ばれています。通う時間、家からの距離、困っている科目、家族の考え方。同じ塾が、自分の子どもにも合うとは限りません。
友だちの塾の話は、子どもが自分から話す分だけ聞いてください。親として知りたいことは、塾を比べる段になってから、自分で調べれば足ります。その夜の食卓で聞くのは、友だちの話ではなく、子ども自身の話です。

友だちのいない1対1の机を、正直に話す
武蔵野個別指導塾の授業は、講師1名に生徒1名の完全マンツーマンです。
この形には、はっきりした良さがあります。90分のあいだ、隣に座る講師の目が、その子の答案から離れにくくなります。分からないと言っても、周りの誰にも聞かれません。友だちの前では言えない「ここが分からない」を、講師一人にだけ言えます。
けれど、同時に、正直に話しておいてほしいこともあります。1対1の机には、友だちはいません。
「一緒に行きたい」という気持ちが強い子に、そのことを隠したまま入塾を決めると、最初の授業の日に子どもは戸惑うことがあります。友だちと並んで座る教室を思い描いていたのに、隣にいたのは知らない大人一人でした。そういうずれは、入る前に埋めておいてください。
話すときは、良さと一緒に話してください。「友だちはいないけど、その分、分からないところを誰にも気をつかわずに聞ける」。この一言で、1対1の机がどんな場所なのかが、子どもの中で形になります。
それでも、友だちと同じ場所がいいと子どもが言うなら、その気持ちも大事にしてください。子どもにとって、通い続けられる場所であることは、何より先に来る条件です。
決める前に、子どもの用事を一度確かめる
子どもの言葉で「ここが困っている」が見えてきたら、それを確かめる場所があります。
武蔵野個別指導塾では、事前診断テストと入塾前カウンセリングを無料で受けられます。カウンセリングには、子どもと一緒に来てください。友だちの名前ではなく、子どもの困っている場所から話を始められます。学校の成績が分かる物や、直近の定期試験の答案を持っていくと、話が早く進みます。
その後に、体験授業を受けることもできます。体験授業は有料で、季節講習の1コマ分です。通常授業と同じ時間帯に90分、入塾後と同じ講師が1対1で、本番と同じ授業をします。友だちのいない1対1の90分がどんなものかを、子どもが自分の体で確かめられます。
体験の帰り道には、「どうだった」とだけ聞いてください。子どもの最初の一言に、その90分の手ごたえが出ます。「思ったより話せた」と言うかもしれないし、「やっぱり友だちと同じがいい」と言うかもしれません。どちらの答えも、子どもが自分で確かめた答えです。
入らないという答えになっても、かまいません。その夜の食卓で友だちの名前が出たことは、子どもが自分の勉強について話し始めた、最初の一歩です。
よくある質問
Q. 「友だちが塾に入った」と言われたら、塾に入れた方がよいですか。 A. すぐに決めなくてかまいません。まず「そうなんだ」と受け取り、友だちの名前の奥に、子ども自身のどんな用事があるのかを聞いてください。「その子と同じ塾に行きたいの、それとも、塾に行ってみたいの」という問いが入り口になります。
Q. 友だちと同じ塾に行きたい、という理由ではいけませんか。 A. いけないわけではありません。知った顔があると通いやすくなる子もいます。ただ、友だちの名前だけで選ぶと、友だちの事情で通う理由が消えてしまうことがあります。困っている場所を子どもと言葉にしてから決めてください。
Q. 1対1の授業だと、友だちと一緒に通えませんか。 A. 武蔵野個別指導塾の授業は、講師1名に生徒1名の完全マンツーマンなので、授業の机に友だちはいません。その分、分からないところを周りに気をつかわずに聞けます。入塾の前に、このことを子どもに正直に話しておいてください。
Q. 子どもが「何ができるようになりたいか」を答えられません。 A. 問いを細かくしてください。「いちばん困っている科目はどれ」「どのあたりから分からなくなった」と聞くと、子ども自身の言葉が出てきやすくなります。無料の事前診断テストと入塾前カウンセリングで、一緒に確かめることもできます。
Q. 体験授業は無料ですか。 A. 武蔵野個別指導塾の体験授業は有料で、季節講習の1コマ分です。入塾後と同じ講師が、本番と同じ90分の授業をします。体験の前の事前診断テストと入塾前カウンセリングは無料です。
Q. 友だちの成績が上がったと聞いて、子どもが焦っています。 A. 焦りの底には、自分の勉強への不安があります。友だちと比べる話にせず、「どの科目のどのあたりが気になっているの」と、子ども自身の場所へ話を戻してください。焦りが具体的な場所に変わると、子どもは次に何をすればよいかを考え始めます。
まとめ
「友だちが塾に入った」と言われた夜は、すぐに答えを出さず、友だちの名前の奥にある子ども自身の用事を聞いてください。「一緒に行きたい」のか「置いていかれたくない」のかを聞き分け、「行ったら、何ができるようになりたい」と問いを重ねる。1対1の机に友だちはいないことを、良さと一緒に正直に話す。そして、無料の診断とカウンセリングで、子どもの困っている場所を一度確かめてから決めてください。
子どもと一緒に話を聞きに来たいときは、教室にご相談ください。
- 武蔵野個別指導塾(東京都武蔵野市境2-2-3 渡辺ビル4F・JR中央線 武蔵境駅 徒歩30秒)
- 電話: 0422-27-7828(365日・24時間)
- メール: musashinokobetu.daily@gmail.com
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