
読み物 家庭と子どもの日々(10-27 本人「読み物として引き込む記事」)
父親が塾を選ぶとき—母親任せにしてきた40代の父が、初めて子どもの答案を見た夜から

塾選びを母親に任せてきた父親が、ある夜、子どもの答案を初めて見ます。そこで感じる怒りの半分は子どもに、残りの半分は自分に向いています。その夜から塾を探し始める父親に、間違えやすい順番と、確かめるべきただ一つのことを書きました。

答案を初めて見た夜
金曜の夜、食卓に残っていた数学の答案を、何気なく手に取る。点数を見る。もう一度見る。妻は「前から言ってたでしょう」と言う。子どもはもう自室にいる。
この夜、父親がまず思い浮かべるのは、たいてい「自分の子どものころは、もっとできた」という記憶です。その記憶は、だいたい当てになりません。30年前の自分の成績は、美化されています。けれど、美化された記憶が、この夜の父親を動かします。「塾を変える」「俺が探す」。
翌日、検索窓に「武蔵境 塾」と打つ。出てくるのは、大手の名前と、料金と、合格実績の数字。そして、比べ方が分からなくなる。母親は、この迷いを何年も前に通ってきています。父親はここで初めて、塾選びに正解の表が無いことを知ります。
この記事は、その翌日の父親のために書いています。
30年前の自分を、物差しにしない
答案を見た夜、父親の頭に出てくる「自分のころはもっとできた」は、物差しとして使えません。30年前の中学と今の中学は、教科書も入試の方式も違います。2022年度に入学した高校生から科目の名前まで変わり、昔の「現代文」は「現代の国語」に、古典は「言語文化」になりました。父親の記憶にある科目名は、もう時間割にありません。
使える物差しは一つだけです。今の子どもが、今の教科書のどこで止まっているか。それを見るのは父親の記憶ではなく、隣に座る講師の目です。父親の仕事は、その目を持つ人を確かめに行くこと、それだけです。

父親が間違えやすい三つの順番
一つ目。料金から見ること。父親は仕事で、数字から見る癖があります。月謝の表を並べて、安いところに丸を付ける。けれど塾の月謝は、安い順に並べて選ぶものではありません。同じ90分でも、隣に座る人が違えば、中身は別の商品です。料金は最後に見る数字です。
二つ目。合格実績の数字を信じること。「東大何名」の数字は、その塾全体の、何年分かの、どの校舎かも分からない合計です。自分の子の隣に座る人が、その数字を作った人とは限りません。父親は数字の読み方を仕事で知っているはずなのに、塾の数字だけは素直に信じてしまいます。
三つ目。本人を連れずに決めること。父親が一人で説明を聞いて、契約して、翌週から子どもを通わせる。これが、いちばん失敗します。通うのは子どもで、隣に座るのは子どもです。父親の納得は、子どもの納得と別物です。
確かめるべきは「誰が隣に座るか」の一点
武蔵野個別指導塾の授業は、講師1名に生徒1名の完全なマンツーマンです。1人の講師が2人を交互に見る巡回型ではありません。90分のあいだ、講師の目は自分の子だけに向いています。
この形の塾を選ぶとき、父親が確かめるべきことは一つに絞られます。隣に座るのは誰か。これだけです。
武蔵野個別指導塾は、講師陣の出身を隠していません。大学教員や大学の非常勤講師、修士号や博士号を持つ元研究者、現役の中学校の非常勤講師。東京大学・一橋大学・東京外国語大学・東京農工大学などの現役の学生や、東京大学・早稲田大学・慶應義塾大学の大学院生、私立大学医学部の学生。講師は専門の科目を担当制で受け持つ業務委託の形で、アルバイト講師はいません。
国語と小論文には、代表講師の藤崎史朗がいます。早稲田大学政治経済学部を卒業し、同大学院の修士課程を修了。代々木ゼミナール・早稲田塾・東進で指導し、大学の入試問題を出題者側として多数作ってきました。著書に『藤崎現代文講義の実況中継(上・下)』があります。
父親が仕事で人を採るとき、経歴書を見て、会って、話して決めるはずです。塾の講師も同じです。経歴が公開されていて、入塾前に会って話せる塾を選ぶ。それが「誰が隣に座るか」を確かめるということです。

今の塾をやめる前に、父親が一度だけ確かめること
すでにどこかの塾に通っているなら、やめる前に、父親が今の塾に一つだけ聞いてください。「うちの子の隣に座っているのは、どんな経歴の人ですか」。
答えが具体的に返ってくるなら、その塾は隣に座る人を把握しています。成績が上がらない理由は別のところにあるかもしれません。答えが「担当は日によって変わります」「アルバイトの学生が中心です」なら、理由はそこにあります。塾を変える判断は、この一問の答えで、かなり軽くなります。
父親がこの問いを持って行くと、母親が長く感じていた違和感に、言葉が付きます。「なんとなく合わない」が「隣に座る人が毎回違う」になる。言葉が付いた違和感は、家族で共有できます。やめる判断を母親一人に背負わせないための、父親の最初の仕事です。
そして新しい塾を探すときも、同じ一問を持って行きます。経歴が公開されていて、入塾前に会って話せる塾。その条件で絞ると、候補は多くありません。多くないほうが、父親には向いています。比べる表が小さいほど、決断は速くなります。
入塾前カウンセリングで、父親が聞くべきこと
武蔵野個別指導塾では、入塾の前に無料の事前診断テストと入塾前カウンセリングがあります。父親が来てよい場です。むしろ、来てほしい場です。
聞くべきことを、三つに絞ります。
一つ目。「この子の科目は、どんな経歴の人が担当しますか」。経歴の公開されている塾なら、答えが返ってきます。返ってこない塾は、その時点で候補から外してかまいません。
二つ目。「90分のあいだ、講師は何人の生徒を見ますか」。答えは「一人」であるべきです。巡回型の塾は「個別指導」と名乗っていても、講師は90分で二人三人を回ります。この一問で、個別の中身が分かります。
三つ目。「子どもが講師と合わなかったとき、どうなりますか」。塾の側がこの問いに具体的に答えられるかどうかで、入塾後の扱いが見えます。
父親が聞くと、塾の側の答え方は変わることがあります。父親は契約の決定権を持っていると見られるからです。その変化も、見ておいてください。
父親だからできる役割
塾が決まったあと、父親にしかできない役割があります。見張ることではありません。報告を受けることです。
武蔵野個別指導塾では、LINEでの学習管理と保護者面談で、家庭に授業の様子を伝えています。この報告の受け手を、父親が引き受ける。母親と父親の両方で受け取っていると、家の中で塾の話が「母と子の話」から「家族の話」に変わります。子どもは、父親が自分の答案を見ている、と知っています。その視線は、見張りではなく、関心として届きます。
もう一つ。退塾の判断を、父親が持つこと。塾を変える、やめる、という判断は、母親が一人で背負うと重くなります。父親が入塾前カウンセリングに来て、講師の経歴を見て、自分の目で決めた塾なら、やめる判断も父親が引き受けられます。退塾の連絡は前月10日までです。この締め切りを父親が知っているだけで、母親の負担は減ります。
答案を見た夜から、入塾までの順番
順番を、もう一度並べます。
答案を見た夜は、何も決めない。翌日、子どもに「塾を変えたいか」と聞く。本人の答えを聞いてから、探す。探すときは、料金と合格実績ではなく、講師の経歴が公開されているかで絞る。絞ったら、本人を連れて入塾前カウンセリングに行き、三つの問いを聞く。隣に座る人が分かったら、料金を見る。
武蔵野個別指導塾の中学生の授業は1回90分、対面は15時から21時30分まで、4限(15:00〜16:30)から7限(20:00〜21:30)の4つの枠です。オンラインはZoomで10時から翌0時45分まで受けられます。授業料はクレジットカードで、授業開始日の1週間前までに決済します。入塾金は25,000円(税込27,500円)、登録料は5,000円(税込5,500円)、諸経費は月額5,000円(税込5,500円)です。中学1年・2年の1対1指導コースは週1回で月額29,980円(税込32,978円)、中学3年は33,980円(税込37,378円)です。学年ごとの月額は授業料のページにあります。
よくある質問
Q. 父親が一人で入塾前カウンセリングに行ってもいいですか。 A. 構いません。ただ、通うのは子どもです。できれば本人を連れて来てください。本人の様子を、父親の目で見られます。
Q. 合格実績の数字は、どう読めばいいですか。 A. 自分の子の隣に座る人の経歴を見てください。塾全体の合計の数字より、その一人の経歴のほうが、自分の子に起きることを正確に予想させます。
Q. 母親と意見が分かれたときは。 A. 入塾前カウンセリングに二人で来てください。同じ講師の話を同じ場で聞くと、分かれていた意見の多くは、聞いた情報の差でしかなかったと分かります。
Q. 仕事で平日の夜に時間が取れません。 A. 問い合わせの電話は365日・24時間受け付けています。カウンセリングの日取りは、電話で相談してください。
Q. 子どもが「父親に決められたくない」と言います。 A. それは健全な反応です。決めるのは本人で、父親は確かめる人です。「誰が隣に座るかを、二人で確かめに行こう」と言って、連れ出してください。
まとめ 父親が確かめるのは、隣に座る人の顔
答案を初めて見た夜の怒りは、翌日には使い道があります。料金の表を並べることではなく、合格実績の数字を信じることでもなく、隣に座る人の経歴を自分の目で確かめに行くこと。それが、父親が塾選びでできる、いちばん効く仕事です。
教室は東京都武蔵野市境2-2-3 渡辺ビル4F、JR中央線・武蔵境駅から徒歩30秒です。電話は0422-27-7828、メールはmusashinokobetu.daily@gmail.comです。入塾前カウンセリングで、お待ちしています。
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