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読み物 家庭と子どもの日々(10-27 本人「読み物として引き込む記事」)

台所の机で、親が「先生」をやめる夜—子どもに勉強を教えて声が大きくなる家の、役の分け方

学習のイメージ写真 武蔵野個別指導塾
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子どもに勉強を教えて声が大きくなるのは、親の腕が足りないからではありません。教える人と叱る人と、明日の朝ごはんを作る人が、同じ一人だからです。役を一つ、家の外に渡してください。親は、親に戻れます。

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夜九時の台所

※以下の場面は、状況を考えるための架空の例です。

夕食の皿を片づけたあとの台所の机に、算数のドリルが開いています。子どもは鉛筆を持ったまま、同じ文章題の前で十分ほど止まっています。

親は、最初は穏やかに説明します。「りんごが三つずつ入った袋が、いくつあるんだっけ」。子どもは小さくうなずきます。けれど、鉛筆は動きません。

二度目の説明は、一度目より少し早口になります。三度目は、指で問題文を叩きながらになります。「さっき言ったでしょう」という言葉が、自分の口から出たのが聞こえます。子どもの目が、ドリルから親の顔へ移り、またドリルへ戻ります。

四度目は、もう説明ではありません。「なんでわからないの」。言った瞬間に、言わなければよかったと思います。子どもは鉛筆を置き、黙ります。親も黙ります。冷蔵庫の音だけが聞こえます。

しばらくして、子どもがぽつりと言います。「もういい」。ドリルが閉じられます。親は、閉じられたドリルを見ながら、今夜も同じところで終わったと思います。

教える人と叱る人が、同じ顔になる

この夜に起きていることは、親子の仲の問題ではありません。役が重なりすぎていることの問題です。

家での親は、たくさんの役を一人で持っています。ご飯を作る人。明日の持ち物を確かめる人。夜更かしを止める人。宿題をやったかを聞く人。そこへ「教える人」が加わると、いくつかの役が、ぶつかり始めます。

教える人は、待つ人でなければなりません。子どもが止まった場所で、黙って待つ。間違えた答えを、まず受け止める。けれど、同じ顔の別の役、たとえば「早く寝かせなければいけない人」は、待てません。時計は九時を過ぎています。明日も学校があります。

子どもの側から見ると、もっと困ったことが起きています。目の前の顔が、今は教えている顔なのか、叱っている顔なのか、見分けがつかないのです。わからないと言えば、教えてもらえるのか、叱られるのか。見分けがつかないとき、子どもは黙ることを選びます。黙れば、少なくとも叱られる回数は減るからです。

親が説明すればするほど、子どもが黙っていく。その理由の多くは、ここにあります。

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親が上手に教えるほど、苦しくなることもある

教えるのが上手な親ほど、この夜は長くなることがあります。

親は、答えを知っています。どう解けばよいかもわかっています。だから、子どもがどこで止まっているかより先に、正しい解き方が頭に浮かびます。浮かんだ解き方を、そのまま伝えたくなります。

けれど、子どもが止まっている場所は、親が思っている場所と違うことがよくあります。親は「かけ算の式が立てられない」と思っている。子どもは、その手前の「三つずつ」という言葉の意味で止まっている。止まった場所が違えば、どれほど上手な説明も届きません。届かない説明を何度も繰り返すうちに、声が大きくなっていきます。

止まった場所を見つけるには、答えを知らない人のように、子どもの手元を見る必要があります。毎日一緒に暮らしている親には、それがいちばん難しい。わが子のことをよく知っているからこそ、知っているつもりの場所を見てしまうのです。

もう一つ、親だから難しいことがあります。親は、この子の去年を知っています。去年も同じところでつまずいたこと。去年も、こうやって台所で黙り込んだこと。去年の記憶が、今夜の説明の声に混じります。子どもは、その混じったものを聞き分けます。今夜の問題がわからないだけなのに、去年の自分まで責められている気がする。だから、黙ります。隣に座る人が去年を知らなければ、子どもは今夜の問題だけを見ればよくなります。

親が親に戻る順番

声が大きくなる夜を終わらせるために、次の順番を試してみてください。

一つ目は、家で答えを教えるのをやめることです。教えるのをやめるのは、見放すことではありません。役を一つ降りるだけです。

二つ目は、かわりに、一つだけ聞くことです。「どこで止まった」。それだけです。止まった場所を子どもが言えたら、「そこで止まったんだね」と返して終わりにします。解き方は教えません。止まった場所を言えたこと自体が、その夜の勉強です。

三つ目は、止まった場所を、紙に一行だけ書いておくことです。ドリルの余白でも、付箋でも構いません。「りんごの問題、三つずつのところ」。その一行が、次に教える人への手紙になります。

四つ目は、教える役を、家の外の誰かに渡すことです。ここから先は、その渡し方の話です。

武蔵野個別指導塾の教室 武蔵野個別指導塾

教える役を、家の外に渡す

武蔵野個別指導塾の授業は、講師1名と生徒1名の完全マンツーマンです。1対2で講師が二人のあいだを行き来する巡回型ではありません。1回の授業は90分で、小学生は60分と90分から選べます。

隣に座る講師は、親ではありません。明日の朝ごはんを作る人でも、早く寝かせなければいけない人でもありません。持っている役は、教える役だけです。だから、待つことができます。子どもが止まった場所で、黙って待ち、手元を見て、止まった本当の場所を探すことができます。

講師陣は次のような人たちです。

講師は専門の科目を担当制で受け持つ業務委託の形で、アルバイト講師はいません。

授業では、アクティブリコール(何も見ずに思い出す練習)と間隔反復を明示的に使います。止まった場所を、その日に直して終わりにせず、次の週に何も見ずにもう一度解く。授業や家庭での復習の進め方は、講師に相談してください。

付箋に書いた一行は、授業に持たせてください。「三つずつのところ」。親が台所で見つけた止まった場所が、講師への最初の手がかりになります。

家に残る、親の役

教える役を渡したあと、家に残る親の役は、思っているより大切なものです。

それは、様子を受け取る役です。武蔵野個別指導塾では、LINEでの学習管理と保護者面談があります。授業で何をして、どこまで進んだかを、親は教室から受け取ることができます。子どもに「今日はどうだった」と問いただす必要は、もうありません。

もう一つは、子どもの顔を見る役です。授業から帰ってきた子どもの顔が、少し軽くなっていたら、それで十分です。何を習ったかを聞かなくても、顔は多くを語ります。

そして、最後に残るのが、いちばん大事な役です。勉強とは関係のない話をする人の役です。夕食のときに、学校で誰と何をして遊んだかを聞く。週末に、どこへ出かけるかを決める。この役を、勉強の話で埋めてしまわないこと。教える役を降りた親にしかできない仕事です。

最初の一歩

最初の一歩は、無料の事前診断テストと、無料の入塾前カウンセリングです。

事前診断テストを受けたら、止まった場所についても相談してみてください。親が台所で見つけた止まった場所と、テストで見つかった止まった場所が同じか、違うか。それがわかるだけでも、次の夜の過ごし方が変わります。

入塾前カウンセリングには、台所の机で開いていたドリルを持ってきてください。付箋の一行も、一緒に。

通い方の事実を並べておきます。対面の時間割は次のとおりです。

オンライン授業(Zoom)は10:00から24:45までのあいだで組めます。毎月の第5週は閉室で、授業はありません。月謝は学年ごとに週1回の月額で決まっていて、入塾金25,000円(税込27,500円)、登録料5,000円(税込5,500円)、諸経費は毎月5,000円(税込5,500円)です。どの月謝の行になるかは、入塾前カウンセリングで確かめてください。

よくある質問

Q. 家で教えるのをやめたら、勉強しなくなりませんか。 A. 答えを教えるのをやめても、「どこで止まった」と一つだけ聞く習慣は残してください。止まった場所を言えることは、勉強が続いているしるしです。教える役は、家の外の90分に渡します。

Q. 家で教えたほうが、早く終わるのではありませんか。 A. 早く終わる夜もあると思います。ただ、声が大きくなって終わる夜が続いているなら、役が重なりすぎているサインです。役を分けることで、親子の会話が戻ることもあります。

Q. 塾に行くことを、子どもが嫌がったらどうすればよいですか。 A. 無理に入れる前に、本人と一緒に事前診断テストと入塾前カウンセリングに来てください。隣に座るのがどんな人か、本人が見てから決めても遅くありません。

Q. 授業の様子は、どうやって知ればよいですか。 A. LINEでの学習管理と保護者面談があります。子どもへ問いただすかわりに、様子は教室から受け取ってください。

Q. 小学生でも、90分は長すぎませんか。 A. 小学生は60分と90分から選べます。どちらが合うかは、入塾前カウンセリングで相談してください。

まとめ 役を一つ降りると、顔が戻る

子どもに勉強を教えて声が大きくなるのは、親の腕のせいではありません。教える人と叱る人と、明日の朝ごはんを作る人が、同じ一人だからです。

家では答えを教えず、「どこで止まった」と一つだけ聞く。止まった場所を付箋に一行書く。教える役は、家の外の1対1の90分に渡す。様子は教室から受け取る。そして親は、勉強と関係のない話をする人に戻る。

教室は東京都武蔵野市境2-2-3 渡辺ビル4F、JR中央線・武蔵境駅から徒歩30秒です。電話は0422-27-7828で、365日・24時間受け付けています。メールはmusashinokobetu.daily@gmail.comです。台所の机で開いていたドリルを、付箋と一緒に持ってきてください。

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