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読書感想文の原稿用紙の使い方—題名、名前、段落、字数|武蔵野個別指導塾

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題名は上を空けて1行目、名前は2行目、本文は3行目から1マス下げる。句読点は行の頭に置かない。コンクールの字数の数え方と、400字詰め3枚で1160字に収まる計算を、書き直しの前に確かめる順番で読めます。

原稿用紙の使い方は、次の5つを守れば大きく外れません。題名は1行目に、上を2マスか3マス空けて書きます。名前は2行目に、下を1マス空けて書きます。本文は3行目から、段落の初めを1マス下げて始めます。句読点とかぎかっこは1マスに1つずつ入れ、行の頭には置きません。字数は、本文の行の数に20をかけて上限と比べます。学校から配られた決まりがあるときは、学校の指示が優先です。

よくあるのは、提出した読書感想文が戻ってきて、「原稿用紙の使い方を直して書き直しなさい」と言われる場面です。放課後の教室で、赤い丸が付いた原稿用紙を前に、鉛筆が止まります。中身をほめられたのに、行の頭に「。」があり、題名の位置が違い、会話の前で段落を変えていない。直す場所が10か所あると、1枚目から全部書き写すことになります。書き直しを一度で終わらせるには、決まりを先に知り、書く前に確かめる順番を持つことです。

書く前にすること

書き直しを減らす一番の近道は、書く前に原稿用紙の決まりを紙に書き出しておくことです。頭の中にあるつもりでも、書いている最中は文の中身に気を取られ、形の決まりは抜けます。メモは、原稿用紙の端ではなく、別の紙に作ります。

最初に書くのは、学校から出た指示です。原稿用紙は400字詰めか、200字詰めか。枚数は何枚までか。題名を1行目に書くのか、別の用紙に書くのか。鉛筆の濃さの指定はあるか。この4つを、配られたお便りや板書から写します。お便りが見当たらないなら、翌日に先生へ聞きます。聞くのは恥ずかしいことではなく、書き直しを一度減らす行動です。

次に、図1のように、原稿用紙の1枚目の形を小さく描いてみます。縦書きの原稿用紙は、右の行から左へ進みます。1行目は題名、2行目は名前、3行目から本文という形が広く使われています。題名は上を2マスか3マス空けて書きます。名前は下を1マス空けて書き、姓と名の間も1マス空けます。本文の段落の初めは1マス下げます。これを自分の手で一度描いておくと、本番で迷いません。

図1 原稿用紙の1枚目の形。題名、名前、本文の始まりの位置

図1の形は、学校によって少し違います。題名の上を2マス空ける学校もあれば、3マス空ける学校もあります。名前を姓と名で分けず、学年と組を先に書かせる学校もあります。だからこそ、学校の指示をメモの一番上に置きます。指示が無いときに、図1の形で書けば大きく外れません。

メモの3つ目は、字数の上限です。宿題なら、お便りに「原稿用紙3枚」のように書いてあります。コンクールに出すなら、要項に字数の上限があります。青少年読書感想文全国コンクールの2026年度の応募要項を公式サイトで確かめると、本文の字数は、小学校低学年の部が800字以内、小学校中学年の部と高学年の部が1200字以内、中学校の部と高等学校の部が2000字以内です。原稿用紙を使って縦書きで自筆すること、原稿用紙の大きさと字詰めに規定が無いこと、句読点はそれぞれ1字に数えること、改行のための空白も字数として数えること、題名と学校名と氏名は字数に数えないことも、同じ要項に書かれています。都道府県ごとに別の決まりがある場合もあると要項にあるので、出す前に学校で確かめます。要項は年度ごとに出し直されるので、来年出す人は、その年の要項を見てください。

メモの4つ目は、本文に使う漢字と仮名の決まりです。縦書きでは数字を漢数字で書きます。「3年生」は「三年生」、「10分」は「十分」と書きます。小さい「っ」「ゃ」「ゅ」「ょ」も1マスに1つです。のばす音の「ー」は、縦書きでは縦の線になります。この4つは、書き直しのときに一番多く赤が付く場所なので、メモに残します。

メモができたら、下書きを別の紙に書きます。いきなり原稿用紙に書くと、消しゴムで何度も消して紙が破れ、結局書き直しになります。下書きは罫線のノートで十分です。下書きの段階で、段落の切れ目に印を付けておくと、清書のときに1マス下げる場所がすぐにわかります。

書き方の手順

清書は、下書きを原稿用紙に写す作業ですが、写しながら形を整える手順があります。順番に進めると、途中で戻らずに済みます。

まず、題名と名前を書きます。1行目に題名、2行目に名前です。題名が長くて1行に収まらないときは、2行に分けず、題名を短くします。題名は本文を書き終えてから決めてもよいので、迷うなら1行目と2行目を空けたまま本文を先に書き、最後に戻ります。

次に、段落の型を決めます。読書感想文は、4つの段落に分けると書きやすくなります。1つ目は書き出しで、本との出会いか、心に残った一文から入ります。2つ目は本の場面で、あらすじを全部書かず、心に残った場面を1つ選んで短く書きます。3つ目は自分の経験で、その場面と似た自分の出来事を書きます。ここが感想文の中心です。4つ目はこれからで、読む前と後で変わったことを書きます。

図2のように、字数の上限に合わせて4つの段落に字数を配ります。1200字なら、書き出し150字、本の場面300字、自分の経験450字、これから300字です。2000字なら、書き出し250字、本の場面500字、自分の経験750字、これから500字です。どちらも、自分の経験が一番長く、書き出しが一番短い形です。あらすじが長くなる人は、本の場面の字数を先に決めておくと、歯止めになります。

図2 1200字と2000字のときの4つの段落への字数の配分

配分が決まったら、1マス下げて本文を書き始めます。段落が変わるたびに行を変え、新しい行の初めを1マス下げます。段落の終わりで行の途中が余ったら、残りのマスは空けたままにします。空いたマスを埋めようとして文を足す必要はありません。

会話文は、行を変えて「から始める形が広く使われています。「を行の1マス目に置くか1マス下げるかは、学校の指示に従います。会話が終わったら、次の行からまた地の文に戻ります。会話が1つの段落と同じ扱いになるので、短い会話が続くと行がどんどん進みます。感想文で本の会話を引くなら、心に残った一言だけにします。

句読点は、1マスに1つです。「、」も「。」も文字と同じ1マスを使います。かぎかっこの「と」も、1マスに1つです。閉じるかっこと句点が続くときは、「。」」の形で、句点と閉じかっこを同じ1マスに入れます。これは、行の頭に句読点や閉じかっこを置かないための決まりと組になっています。行の最後のマスに文字が入り、句読点の入る場所が無いときは、最後のマスに文字と句読点を一緒に入れます。マスの外に小さく書く形も使われますが、どちらにしても次の行の頭には置きません。

書き終えたら、字数を数えます。コンクールの要項では、句読点を1字に数え、改行のために空けたマスも字数に数えます。つまり、使ったマスも空けたマスも、本文の行に入っているものはすべて数える考え方です。この数え方なら、400字詰めの原稿用紙の本文の行を数えて20をかければ、上限と比べられます。1枚目は題名と名前で2行使うので本文は18行、360字です。2枚目から先は1枚20行で400字です。3枚目の最後の行まで書き切っても、360字と400字と400字で1160字なので、1200字の上限に収まります。5枚なら1960字で、2000字の上限に収まります。2枚なら760字で、800字の上限に収まります。最後の行の途中で終わった分をどう数えるかは、学校やコンクールで扱いが違うことがあるので、行で数えて上限より少し手前で終えるのが一番確かです。

最後に、鉛筆で書いた字を読み直します。消しゴムで消した跡が残っていないか、薄すぎて読めない字がないかを見ます。消して書き直すときは、消した場所の周りの字まで消えていないかも見ます。

例文で見る

形の違いは、短い文で見ると一目でわかります。ここに置く例は、型を見るための短いもので、そのまま使う文ではありません。本の題名も場面も、自分のものに置き換えてください。

1つ目の例は、段落の切れ目と1マス下げです。本の場面から自分の経験へ移るところを、次のように書きます。

「主人公は、雨の中で、拾った子犬を抱えたまま動けなくなる。  わたしにも、動けなくなった日がある。三年生の秋、転んだ友だちを置いて先に走ってしまった日だ。」

良いところは2つあります。本の場面と自分の経験が、別の段落に分かれていることです。段落が変わる行の初めを1マス下げてあるので、読む人は「ここから話が変わる」とすぐにわかります。もう1つは、「三年生」が漢数字で書かれていることです。縦書きの原稿用紙では、算用数字を1マスに入れると形が崩れるので、漢数字を使います。この例を自分の言葉に置き換えるなら、本の場面を1文、自分の出来事を2文という骨組みだけ残して、中身を入れ替えます。

2つ目の例は、会話文と句読点です。本の中の一言を引いて、自分の考えにつなぐところです。

「『逃げてもいい。でも、戻ってこい。』  この一言を、ぼくは三回読み返した。逃げることを許されたのは、初めてだったからだ。」

良いところは、会話を行を変えて書き、句点と閉じかっこを1マスに収め、次の行の頭を1マス下げて地の文に戻していることです。会話を引くのは一言だけで、そのあとに自分がどう受け取ったかを書いています。会話を長く引くと、あらすじの写しに近づきます。引くのは、自分の考えが始まる一言だけにします。

2つの例に共通する骨組みは、「本の一場面か一言を短く置く、行を変えて自分のことに戻る」という形です。自分の感想文で、場面を置き換え、出来事を置き換えると、この形が自分の文になります。例の文を書き写して提出すると、字は埋まっても、読む人には自分の経験が見えません。形だけ借りて、中身は必ず自分の出来事から取ってください。

まちがえやすいところ

書き直しで赤が付く場所は、だいたい決まっています。教室で見るのは、次の3つです。

1つ目は、行の頭に「。」や「、」や「」」を置いてしまう誤りです。文字が行の最後のマスまで来たとき、そのまま次の行の頭に句点を書く人が多くいます。どこが違うかというと、句読点と閉じかっこは、行の頭に置かないという決まりがあるからです。直すときは、図3のように、前の行の最後のマスに文字と句点を一緒に入れます。閉じかっこも同じで、「。」」の形にして、最後のマスに収めます。書き直しの前に、全部の行の頭だけを上から順に見ていくと、この誤りは見つけられます。

図3 行の頭の句点を、前の行の最後のマスに文字と一緒に入れて直す

2つ目は、段落の初めを下げない、あるいは行を変えずに続けてしまう誤りです。下書きのノートでは段落が見えていても、清書で詰めて書いてしまうと、本の場面と自分の経験がひとつながりになり、読む人はどこから感想なのかがわかりません。直すときは、下書きの段落の切れ目に印を付け、その印のたびに行を変えて1マス下げます。逆に、文が変わるたびに行を変える人もいますが、段落は意味のまとまりで切るもので、1文ごとに切るものではありません。

3つ目は、字数の数え違いです。多いのは、題名と名前の行まで数えて「上限を超えた」と慌てる場合と、最後の行の途中で終わったのに1枚400字で数えて「足りない」と思い込む場合です。どこが違うかというと、題名と名前は字数に数えず、字数は本文の行の中で数えるからです。直すときは、本文の行を数えて20をかけ、上限と比べます。1枚目の本文は18行、2枚目から先は20行です。この計算で上限の少し手前に収めれば、数え方の違いで引っかかることはありません。

よくある質問

原稿用紙の最後の行の途中で終わったら、字数はどう数えますか

行の数で数えるのが一番確かです。本文の行に20をかけた数を上限と比べます。最後の行の途中で終わった分は、学校やコンクールで扱いが違うことがあるので、行の数で見て上限より手前で終えておけば、どちらの数え方でも超えません。

消しゴムで消したら紙がよれてしまいました。書き直すべきですか

読めるなら、そのまま出してかまいません。読めないほど薄くなった字や、破れた場所があるなら、その1枚だけ書き直します。1枚を書き直すときは、前後の枚の行とつながるように、下書きを見ながら同じ行の割り付けで写します。

題名が思いつきません。空けたまま出してもよいですか

空けたままでは出せません。本文を書き終えてから、心に残った場面か、自分が変わったことを短い言葉にして題名にします。本の題名をそのまま使うのではなく、「雨の日の子犬とわたし」のように、自分の経験が入った題名にすると、読む人の目に留まります。

親の手伝い方と個別指導で確かめること

家で手伝うなら、書く前のメモと、書いたあとの行の頭の確かめの2つだけにします。メモは、お子さまが学校の指示を写すのを横で見て、抜けがないかを一緒に見ます。書いたあとは、原稿用紙の全部の行の頭を上から順に指でなぞり、句読点や閉じかっこが無いかを一緒に見ます。中身には手を入れず、形だけを見ます。

教室では、清書の前に、下書きの段落の切れ目と字数の配分を確かめます。清書のあとは、行の頭と漢数字と段落の下げの3つを順に見て、直す場所を本人が自分で見つけられるまで待ちます。

まとめ

原稿用紙の形は、書き終えてから直すものではなく、書く前にメモにして、清書で写しながら整えるものです。題名と名前の位置、段落の1マス下げ、行の頭に句読点を置かないこと、本文の行数に20をかける字数の数え方。この4つを手元に置けば、書き直しは一度で終わります。赤い丸が付いて戻ってきた原稿用紙は、中身を認められた証拠であり、形は今日から直せます。

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