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麻布中学校の入試と準備—試験の日程と科目、家庭で進める順番|武蔵野個別指導塾

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2027年度の麻布中学校は2月1日の1回だけ、国語・算数・社会・理科で面接はありません。出願の締切から入学金の期限までの日付の並びと、小4から順に進める家庭の準備を書き出しておきます。

項目 内容
所在地 東京都港区元麻布2-3-29
最寄り駅 地下鉄日比谷線 広尾駅 1番出口から徒歩10分。大江戸線 麻布十番駅から徒歩12分、南北線 麻布十番駅から徒歩15分
共学・別学 男子校。中高6年一貫で、高校での募集はありません
試験日 2027年2月1日(月)の1回だけ。集合は午前8時30分、午後2時30分に終了予定
科目 国語・算数・社会・理科。面接はありません
募集人員 第一学年 300名
出願 2027年1月10日(日)午前9時から1月20日(水)午後1時まで。インターネット出願
確かめた年度 2027年度(2027年4月入学)の生徒募集要項(2026年9月18日付)

武蔵境駅から学校までは直線で約17.5kmです。

よくあるのは、家族で学校案内を開いた夜、お子さまが「受けてみたい」と言い、お父さまが「試験は何日だ」と聞き、お母さまが「2月1日の1回だけみたい」と要項の紙をめくる、という場面です。麻布中学校の入試は、日程を見ただけでは単純に見えます。1回だけ、4科目、面接なし。けれど、その1回に向けて小4から何をどの順番で積むかは、学校案内の紙には書いてありません。そこを、武蔵境の個別指導塾の受験担当として、確かめた事実だけで並べます。

入試のかたち

2027年度の生徒募集要項によると、麻布中学校の入学試験は2027年2月1日(月)の1回だけです。募集人員は第一学年300名、出願できるのは2027年3月に小学校を卒業する見込みの男子に限られます。試験当日の集合時刻は午前8時30分で、試験教科は国語・算数・社会・理科の4科目、午後2時30分に終了予定と書かれています。面接はありません。

図1のように、出願から入学手続までの日付は、2026年12月から2027年2月にかけて1本の線に並びます。

図1 2027年度の麻布中学校入試の日程を事前登録から入学手続まで並べた線

出願はインターネットで行います。2026年12月20日(日)午後1時から事前登録が始まり、出願情報を先に入力しておけます。受験料の支払いを含む本出願は2027年1月10日(日)午前9時から1月20日(水)午後1時までで、受験料は30,000円です。支払いが済むと受験票を自宅やコンビニで印刷でき、学校は1月20日の締切日までの印刷を求めています。自宅にインターネットの環境が無い家庭のために、1月13日(水)と14日(木)の午前9時から午後3時まで、学園事務室のパソコンを使って手続きできる日も設けられています。

当日の時間割は、受験料の支払いを終えたときに届くメールに「入学試験についての諸注意」が添えられ、そこで案内されます。定規やコンパスを持ち込めるかどうかも、同じく出願後に配られる資料で確かめる形です。学校のQ&Aでは、時計や電子機器は持ち込めず、各教室に目安の時計があること、休み時間の水分補給はふたの閉まる水筒かペットボトルで行うこと、昼食は各試験教室の自席でとることが示されています。保護者の控室は用意されていません。正門は午前7時30分ごろに開き、開門前に路上で並ぶことは控えるように、と書かれています。

試験が午後2時30分に終わると、受験番号の順に退場し、全員が出終わるのは例年午後3時過ぎです。教室ごとに監督が中庭へ案内し、保護者は講堂の前で合流します。初めて行く学校で、しかも自分の控室が無いまま6時間近く待つことになりますから、保護者の側も当日どこで待つかを前もって決めておくほうがよいでしょう。

合格発表は2月3日(水)午後3時から午後5時まで、学校のホームページと本校中庭で行われます。合格した場合は、受験票を持って当日午後5時までに来校し、入学手続用の書類を窓口で受け取ります。受験者本人が行く必要はなく、保護者だけでも受け取れます。入学金300,000円の振込は、2月3日の発表後から2月4日(木)正午までです。時間内に振込が完了しないと入学許可にならない、と要項にはっきり書かれています。書類の提出と入学許可者説明会は2月11日(木・祝)の午後1時からで、生徒本人と保護者が一緒に出席することが求められ、本人が出席しない場合は入学を辞退したものとみなす、とあります。

配点は、2027年度の募集要項にも学校のQ&Aにも書かれていません。各科目の試験時間も同じです。前年の入試問題は学園事務室で500円で販売されていますが、模範解答は公表していない、と学校は明記しています。つまり、過去問で練習するときに「正解かどうか」を家庭だけで確かめにくい科目が出てきます。この点は後の準備の節で扱います。

学校が公表している方針

麻布学園は1895年に江原素六によって創られ、1948年から中高6年一貫教育を行っています。学校の「麻布の教育」のページは、中学・高校で過ごす6年間を「人生における第2の誕生とも言うべき大きな変化の時代」と位置づけ、その時期に生徒が自分とは何者か、何を大切にして生きるかを模索し、つまずきも含めてすべてが礎になる、という書き方をしています。

学園は創立以来120年を超えて男子普通教育に力を注ぎ、「自由闊達・自主自立の校風」のもとで卒業生を送り出してきた、と自ら述べています。基本的な生活習慣の確立の上に体力を伸ばし、そのうえで物事を自主的に考え、判断し、知性と感性を兼ね備えた自立した人物を育てることを目指す、という順番で書かれているのが特徴です。教師陣が独自のカリキュラムを編成し、学習意欲を引き出し、思考力・創造力・感受性を育む、ともあります。教育の目的としては、真理を探究する心、物事の本質を見極める力、人類と社会に貢献する志、の3つの資質を挙げています。

創立者の言葉として学校が掲げるのが「青年即未来」です。青年こそが未来の扉を開く担い手であり未来そのものである、という信念から出た言葉だと説明されています。校長のメッセージには、麻布は坂の街であり、生徒は毎朝いくつもの坂を経由して登校してくる、という情景も書かれています。

要項の注意事項には、麻布中学校から麻布高等学校へは原則として全員が進学でき、その際は別途入学手続きを行うこと、家計の状況が急変した場合のための学園奨学金制度(学費の無利息貸付・大学卒業後に返済)と授業料特別免除制度があることも記されています。学校案内を家族で開くときは、入試の頁だけでなく、こうした6年間の制度の頁まで読んでおくと、2月1日の先の話を家族で同じ言葉で話せます。

準備の進め方

麻布中学校の試験は4科目で、配点も各科目の時間も公表されていません。だからこそ、家庭での準備は「どの科目を捨てるか」ではなく、4科目を同じ重さで積み、記述に耐える土台を作る順番で組みます。図2のように、小4・小5・小6で主役になる力を1つずつ変えていきます。

図2 小4から小6までの3年間で家庭の準備の主役を順に変える流れ

小4の1年間は、読むことと計算することの体力を作る時期です。国語は、物語でも説明文でも、1日1つの文章を最後まで読み切り、読んだあとに「誰が何をしてどう変わったか」を口で言う習慣をつけます。書くのは後でかまいません。言えないものは書けないからです。算数は、整数の四則と小数・分数の計算を、速さより正確さで固めます。1問ごとに途中の式を残し、間違えた問題は翌日にもう一度解く。社会と理科は、教科書の内容を暗記する前に、地図帳と図鑑を手元に置いて、出てきた地名や生き物をその場で引く癖をつけます。小4でここまでできていれば十分です。

小5は、4科目のすべてで「書いて説明する」ことを主役にします。国語は、読んだ文章について、理由を問う設問に2〜3文で答える練習を週に数回行います。答えを見る前に、本文のどこを根拠にしたかを線で引いておくと、合っていなかったときに何がずれたかが見えます。算数は、割合・速さ・図形の各単元で、答えだけでなく「なぜその式になるか」を1行添える解き方に変えます。途中の考えが残っていれば、親が見ても、塾の講師が見ても、どこで止まったかを特定できます。社会は、地理から歴史へ進む学年ですから、年表と地図を1枚の紙に自分で書き足していく形で、ばらばらの知識を1枚につなぎます。理科は、実験の手順と結果を「何を変えて、何が変わったか」の形で自分の言葉に直す練習をします。小5の終わりまでに、4科目とも「答えの前に理由を書く」ことが当たり前になっていれば、小6で過去問に入れます。

小6は、過去問と時間の年です。春から夏までは、単元ごとの弱い所を小5の形で埋めながら、夏の終わりに1年分の過去問を時間を計って解きます。ここで大事なのは点数ではなく、4科目を午前8時30分から午後2時30分までの1日の流れで解き切る体力が今あるかどうかを見ることです。前年の入試問題は学園事務室で500円で買えますが、模範解答は公表されていません。ですから、過去問の答え合わせは家庭だけで完結させず、記述の答案を塾の講師に見せて、採点の基準を一緒に決める必要があります。秋以降は、2〜3週間に1年分の間隔で過去問を重ね、解き直しのノートに「できなかった理由」を1行で書いて残します。理由は「時間が足りなかった」「問題の条件を読み落とした」「知識が無かった」の3つのどれかに必ず分けます。分け方が決まると、次の2週間でやることが決まります。

1月に入ったら、新しい問題を増やすのをやめ、解き直しのノートと、各科目で何度も間違えた単元だけに絞ります。出願は1月10日から20日までで、受験票の印刷は締切日までに済ませておくこと、顔写真は3か月以内に撮った正面のものを登録することが求められています。当日の持ち物の確認は、受験料の支払い後に届く「入学試験についての諸注意」を家族全員で読んで行います。朝8時30分集合に合わせて、試験の1週間前から起きる時刻を当日と同じにしておくと、2月1日の朝に身体が驚きません。

併願の考え方

ここでは麻布中学校の確かめた日程だけを並べ、他の学校を勧めることはしません。図3のように、麻布の日程で動かせないのは、2月1日の試験、2月3日午後3時からの発表、2月4日正午の入学金の期限、2月11日午後1時の手続と入学許可者説明会の4点です。

図3 2月1日から2月11日までの麻布中学校の動かせない4つの日付

併願を考えるときに見るのは、この4点と、他の学校の試験日・発表日・手続の期限が重なっていないかです。麻布の発表は2月3日の午後3時からで、入学金の期限はその翌日の正午です。発表から約21時間の間に振込を終える必要があります。他の学校の入学手続の期限が2月3日の午前やそれ以前にある場合、麻布の結果を見てから決めることはできませんから、その学校の入学金を先に払うかどうかを、家族で前もって決めておくことになります。逆に、他の学校の期限が2月4日の午後以降にあるなら、麻布の結果を見てから動けます。

2月2日は麻布の試験も発表もありません。この日に別の学校を受けるかどうかは、2月1日の試験が午後2時30分まであり、退場と合流で午後3時過ぎになることを踏まえて決めます。前日に6時間の試験を受けた翌朝、もう一度集合時刻に合わせて動けるか。お子さまの体力の実測で判断する話であって、周りの受け方で決める話ではありません。

2月11日の入学許可者説明会には本人の出席が必要で、出席しないと入学を辞退したものとみなされます。他の学校の手続や行事がこの日の午後と重なる場合は、要項に書かれているとおり、どちらに出るかを決めざるをえません。併願の表を作るときは、試験日だけでなく、発表の時刻、入学金の期限、本人が出向く日の3つを学校ごとに書き出し、麻布の4点と重ねて見ることを勧めます。

説明会と学費で確かめること

学校の受験風景のページによると、学園説明会は10月に講堂で行われ、説明会のあとに校内見学があります。創立100周年記念館では授業のプリントや校内の出版物が展示されます。校長・校務主任・教務主任が話すweb説明会も公開されています。春の文化祭への来場も学校が勧めています。見学の回は事前の申込が必要な年がありますから、公開行事の一覧で日程と申込の方法を確かめてください。

説明会で確かめておきたい質問は次のとおりです。

学費は、2027年度の要項では「出願時にお知らせします」とあり、2026年度の額が参考として示されています。入学金300,000円、授業料は年額542,400円(月額45,200円)、維持費は年額144,000円、実験実習費は年額51,600円、施設設備費は年額126,000円、生徒活動費は年額8,680円、PTA会費は年額4,800円です。ICT端末機器の購入費と保守契約費が約100,000円(2026年度は81,180円)で、中学1年生全員がタブレット端末を学校仕様で一括購入します。4月以降は1口1万円で20口以上の寄付のお願いがある、とも書かれています。高等学校へ進む際には別途入学金があり、2026年度は200,000円でした。学納金は改定する場合がある、と要項にありますから、最新の額は出願時の案内で確かめてください。

個別指導で確かめること

麻布の4科目は、答えの前に理由を書く力を見ます。個別指導で最初に確かめるのは、お子さまが今どの学年の単元で「理由を書けなくなるか」です。小6であっても、割合の式の意味が言えなければ小5の単元まで戻り、文章の根拠に線を引けなければ小4の読み方まで戻ります。戻った地点から、図2の順番で積み直します。過去問の記述は、模範解答が公表されていない以上、答案を見て基準を一緒に作る相手が要ります。

まとめ

2月1日の朝8時30分に教室で落ち着いていられるかどうかは、小4の秋にどの文章を最後まで読み切っていたかで決まります。

読んで終わりにするか、ここから変えるか。

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