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中学受験の費用—小4から受験まで、塾と受験料と入学金の計算|武蔵野個別指導塾

小4から小6の塾代は公立小の平均で年8万円から14万円、都内私立中の受験料は1校あたり約2万4千円、入学金は約26万円。塾と受験料と入学金を、支払う順に積み上げて見積もります。
中学受験にかかるお金は、3 つの山に分かれます。小4から小6までの塾の費用、受験の年の受験料、合格した後の入学金と初年度の納付金です。2026年度時点の公的な数字で目安を置くと、次の表のようになります。
| 項目 | 目安(公的な数字) | 出どころ |
|---|---|---|
| 塾の費用(小4から小6の 3 年分) | 公立小の平均で 332,646円(年 80,935円から 145,161円) | 文部科学省 令和5年度 子供の学習費調査 |
| 受験料 | 1 校あたり平均 23,895円 | 東京都 令和8年度 都内私立中学校の学費の状況 |
| 入学金 | 平均 263,929円 | 同じ東京都の調査 |
| 初年度納付金(入学金を含む) | 平均 1,048,034円 | 同じ東京都の調査 |
塾の平均は、受験しない家庭も含めた全員の平均です。受験する家庭の実際の支出は、この数字より上に出ます。その読み方を含めて、順に見ていきます。制度と金額は年度で変わるので、最新は学校と塾の窓口で確かめてください。
よくあるのは、小3の冬に塾の説明会に出て、帰り道で夫婦が黙ってしまうという場面です。配られた資料には、学年ごとの授業の時間数と、春と夏と冬の講習の予定が並んでいます。帰りの電車で月謝に 12 をかけ、講習を足し、そこへ受験料と入学金の話まで行き着いて、総額が見えなくなる。見えないから不安になるのであって、項目に分けて払う順に置けば、数字は落ち着きます。
小4から小6の塾の費用を公的調査で読む
文部科学省の令和5年度の子供の学習費調査によると、公立小学校に通う子どもの学習塾費は、第4学年が年 80,935円、第5学年が 106,550円、第6学年が 145,161円です。3 年分を足すと 332,646円になります。図1のように、学年が上がるごとに段が高くなり、小6は小4の約 1.8 倍です。

この数字には、落とし穴が 2 つあります。1 つ目は、塾に通っていない子どもの 0 円を含めた平均だということです。公立小の 6 年生のうち、受験のために塾へ通う子どもは一部ですから、通っている家庭だけの平均は、この値よりかなり高くなります。2 つ目は、同じ調査で私立小学校の値を見ると、第4学年 267,097円、第5学年 375,686円、第6学年 442,735円、3 年分で 1,085,518円だということです。私立小は塾に通う子どもの割合が高い集団なので、受験する家庭の実感は、公立小の平均と私立小の平均の間か、それより上に出ると考えるのが自然です。
見積もりを作るときは、説明会の資料を次の 5 つに分けて書き出します。月謝に 12 をかけた授業料、春と夏と冬の講習、模試、教材、合宿や特別講座です。小6の講習と特別講座を足すと、小4の 1 年分に近い額になる塾もあります。説明会で聞く問いは 3 つです。小6の 1 年間に払う総額はいくらか、講習は全員が受けるものか、途中でやめたときに戻るお金はあるか。この 3 つを紙に書いて帰れば、小4の月謝だけを見て決める失敗を避けられます。
もう 1 つ、同じ調査の学習費総額を並べておくと、塾の費用の重さがつかめます。公立小の学習費総額は、第4学年 359,778円、第5学年 392,755円、第6学年 432,708円で、3 年分は 1,185,241円です。学習塾費の 332,646円は、この 3 割近くにあたります。受験する家庭では塾の割合がさらに上がるので、小4からの家計は、塾の費用を中心に組み立てることになります。
受験料は併願の数で決まる
東京都が公表している令和8年度の都内私立中学校の学費の状況によると、184 校の検定料の平均は 23,895円です。受験料は 1 校ごとにかかるので、総額は併願の数で決まります。4 校なら 95,580円、5 校なら 119,475円、6 校なら 143,370円です。首都圏の受験は 1 月に埼玉や千葉の学校を受け、2 月 1 日から東京と神奈川の本番に入る形が多く、1 校を複数回受けることもあるので、出願の数は家庭が思うより増えます。
出願の数が増えるのは、合格を 1 つ押さえてから本番に向かいたいという気持ちの表れで、それ自体は悪いことではありません。ただ、受験料は払った後は戻らないのが普通です。複数回の受験で検定料の扱いが変わる学校もあるので、各校の募集要項で確かめてから出願の数を決めます。交通費と、1 月の受験で遠方なら宿泊費も、同じ紙に書いておきます。
出願の手続きも、お金の出方に関わります。多くの学校がネット出願で、検定料の支払いはクレジットカードかコンビニの払込で、払込の手数料が別にかかります。出願の締切は試験の前日や当日の朝という学校もあり、合格の結果を見てから次の出願を決める組み方だと、2 月の数日間に何度も支払いが重なります。カードの利用の上限と、口座の残高を、1 月のうちに見ておきます。

図2のように、お金の出る順番は、受験料、入学金、授業料などの順です。受験料は 1 月から 2 月の前半に集中し、入学金は合格の直後、授業料は 3 月から 4 月にまとまって出ます。3 か月の間に 3 つの山が続くので、受験の年の 12 月までに、この 3 つを払う口座に残高を集めておきます。
入学金の期限と、初年度納付金の内訳
東京都の同じ調査で、入学金の平均は 263,929円です。入学金の納入の期限は学校が決めます。合格発表の翌日から数日のうちに期限を置く学校が多く、本命の発表より前に期限が来ることがあります。入学金は納めた後は戻らないことが多いので、併願校の合格を押さえるために払うと、進学しない学校に 26 万円を置いてくることになります。期限を延ばす学校や、一部を戻す学校もありますが、そこは各校の募集要項の記載がすべてです。出願の前に、合格発表の日と入学金の期限を、学校ごとに 1 行ずつ表にしておきます。例えば、2 月 1 日に受けた学校の発表が 2 日、その入学金の期限が 4 日、本命の発表が 5 日という並びなら、4 日の時点で払うか待つかを決めることになります。表にしておけば、その日に迷わずに済みます。
初年度納付金の平均は 1,048,034円で、内訳は授業料 524,818円、入学金 263,929円、施設費 29,238円、その他 230,049円です。その他は、学校ごとに名前の違う納付金で、授業料と入学金と施設費以外のものを指します。最高は 2,117,800円、最低は 668,000円と、学校による差が 3 倍を超えます。平均で見積もりを作ったあと、志望校の学費一覧に置き換えて、もう一度足し直します。
納付金の外にも、入学の前後に出るお金があります。制服と体操着、鞄、教科書と副教材、通学の定期券、入学後の修学旅行の積立です。任意の寄付金や学校債を案内する学校もあります。これらは学費一覧に載らないので、入学説明会の配布物で確かめます。
東京都には、私立中学校等授業料軽減助成金という都の制度があります。都の案内によると、令和8年度は年額 10 万円の助成に 2 万円の臨時の支援が加わり、保護者が負担した授業料の範囲内で、合わせて 12 万円が上限です。所得制限はなく、都内に住んでいれば都外の私立中学校に通う場合も対象です。申請は 9 月 1 日から 10 月 15 日までのオンラインで、学校から保護者に案内が届きます。授業料の平均 524,818円から 12 万円を引くと 404,818円で、これが助成を受けた後の目安です。ただし、このお金は授業料を払った後に申請して受け取るもので、入学の時点では使えません。入学の年の支払いは、助成を数えずに用意しておきます。
3 年間の総額と、公立中との差を見る
文部科学省の調査で、私立中学校の学習費総額は、第1学年 1,869,839円、第2学年 1,281,980円、第3学年 1,519,770円で、3 年分は 4,671,589円です。1 年生が高いのは、入学金と制服などの初期の費用が入るからです。学習費総額は、学校に払う学校教育費に、塾や習い事などの学校外活動費を足した値なので、学校に払う分だけなら、これより少なくなります。
公立中学校の 3 年分は、第1学年 545,239円、第2学年 473,569円、第3学年 607,325円で、合計 1,626,133円です。私立との差は 3,045,456円です。この差を見て驚く前に、1 つだけ見ておきたい数字があります。学習塾費の平均は、私立中が年 168,058円、公立中が 230,385円で、公立の方が高いのです。公立中は高校受験の塾代が 3 年生で大きくなるのに対し、私立の中高一貫校は高校受験がないので、その分が学校の授業料に置き換わっていると読めます。差は 300 万円ではなく、塾代の違いを差し引いた額で考えます。
全体の目安を 1 本の線にすると、公立小の塾の平均 332,646円、受験料 5 校分 119,475円、私立中 3 年分 4,671,589円を足して 5,123,710円です。塾の平均は実際より低めに出るので、この線は下限に近いと考えます。中高一貫校では高校の 3 年間が続きますが、高校の授業料には高等学校等就学支援金があり、文部科学省の案内によると、2026年 4 月から所得制限がなくなり、私立の全日制の上限は年 457,200円です。中学の 3 年間に比べると、高校の 3 年間は国の支援の分だけ軽くなります。
よくある質問
塾の費用は平均より高くなりますか
高くなると考えておきます。文部科学省の調査の学習塾費は、塾に通っていない子どもの 0 円を含めた平均なので、受験のために通う家庭の支出は、この平均より上です。説明会で聞いた小6の年間の総額を、平均の 145,161円と並べてみると、その塾の位置がわかります。
受験料は何校分見ておけばよいですか
出願の予定を 1 月の学校と 2 月の学校に分けて数え、1 校あたり 23,895円の平均をかけます。5 校で 119,475円、6 校で 143,370円です。同じ学校を複数回受けるときの検定料の扱いは学校で違うので、募集要項の記載で数え直します。
入学金を 2 校に払うことはありますか
あります。本命の発表より前に、合格した併願校の入学金の期限が来る場合です。1 校分の 263,929円を、進学しない学校に置いてくる形になります。期限を延ばす学校や一部を戻す学校もあるので、出願の前に期限と返還の記載を表にしておくと、払うか待つかをその場で決められます。
東京都の助成金は入学の前にもらえますか
もらえません。令和8年度の都の制度は、年額 12 万円を上限に、保護者が負担した授業料の範囲内で助成するもので、申請は 9 月から 10 月です。入学の時点の支払いには数えず、入学後の家計の見通しに入れます。
確かめる順番
図3のように、今週のうちに家庭で確かめることは 4 つです。

- 塾の説明会の資料から、小6の 1 年間に払う総額を聞く。月謝、講習、模試、教材、合宿や特別講座の 5 つに分けて書く。
- 受けたい学校を 1 月と 2 月に分けて数え、1 校あたりの検定料の平均 23,895円をかけて、受験料の総額を出す。
- 志望校の募集要項で、合格発表の日、入学金の期限、入学金を戻す条件を、学校ごとに 1 行ずつ表にする。
- 東京都の授業料の助成の申請の時期を確かめ、入学の年の支払いには数えないと決める。
この 4 つが紙の上にそろうと、小4から入学までに出るお金が、時期ごとの数字として見えます。見えた数字は、貯める計画に変えられます。小4の春から 3 年間、毎月いくら分けておけば受験の年の冬に足りるか、入学金の 26 万円をどの口座から出すかを、夫婦で決めておきます。
進路の話とつなげる
お金の見積もりができると、受験するかどうかの相談が、気持ちの問題から数字の問題に変わります。受験料を 5 校分にするか 3 校分にするか、1 月の学校を受けるかどうかは、お子さまの得意な科目と志望校の出題の傾向で決まる話で、費用の話と進路の話は同じ紙の上にあります。個別指導では、志望校の候補と併願の組み方を保護者と一緒に見直し、受験の年に増える講習や模試の必要性を、お子さまの現状に合わせて相談します。
まとめ
中学受験のお金は、塾の 3 年分、受験料、入学金と初年度納付金の 3 つに分けて、払う順に並べたときに初めて計画に変わります。公的な平均は出発点で、志望校の学費一覧と塾の説明会の数字に置き換えて足し直したものが、その家庭の本当の見積もりです。小3の冬に総額が見えなくて黙ってしまった夫婦の不安は、3 つの山を別々の紙に書いた時点で半分は消えます。
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