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フォニックスの一覧—文字と音の決まりを a から z まで|武蔵野個別指導塾

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c は「シー」ではなく /k/、sh は 2 文字で 1 音。26 文字の音の表からマジック e と母音の組み合わせまで、絵本を自分で読むための順番を表と図でつかんでください。

文字 名前の目安 基本の音 音の目安 語の例
a エイ /æ/ アとエの間 apple(りんご)
b ビー /b/ ブ bed(ベッド)
c シー /k/ ク cat(ねこ)
d ディー /d/ ドゥ dog(犬)
e イー /e/ エ egg(卵)
f エフ /f/ フ(下くちびるに歯を当てる) fish(魚)
g ジー /ɡ/ グ gum(ガム)
h エイチ /h/ ハ行の息 hat(ぼうし)
i アイ /ɪ/ イとエの間 ink(インク)
j ジェイ /dʒ/ ジュ jam(ジャム)
k ケイ /k/ ク kid(子ども)
l エル /l/ ル(舌先を歯ぐきに付ける) leg(脚)
m エム /m/ ム(口を閉じる) map(地図)
n エヌ /n/ ヌ(舌先を歯ぐきに付ける) net(あみ)
o オウ /ɑ/(米)、/ɒ/(英) 米はア、英はオに近い hot(熱い)
p ピー /p/ プ pen(ペン)
q キュー /kw/(qu の形で) クゥ quiz(クイズ)
r アール /r/ ル(舌先をどこにも付けない) red(赤い)
s エス /s/ ス sun(太陽)
t ティー /t/ トゥ ten(10)
u ユー /ʌ/ 短いア up(上へ)
v ヴィー /v/ ヴ(下くちびるに歯を当てる) van(バン型の車)
w ダブリュー /w/ ウ(くちびるを丸める) web(クモの巣)
x エックス /ks/ クス box(箱)
y ワイ /j/ ヤ行の頭 yes(はい)
z ズィー(米)、ゼッド(英) /z/ ズ zoo(動物園)

カタカナはすべて目安で、英語の音そのものではありません。o の音はアメリカ英語(米)とイギリス英語(英)で違い、z は名前が違います。音を確かめるときは、電子辞書やタブレットの音声を 1 回聞いてから口に出してください。

よくあるのは、小 3 のお子さまが居間で英語の絵本を開き、1 ページ目の cat で指が止まるという場面です。アルファベットの歌は最後まで歌えます。c は「シー」、a は「エイ」、t は「ティー」。つなげると「シーエイティー」になり、ねこの絵と結びつきません。台所から「キャットだよ」と声が飛べば、その 1 語は読めます。けれども次の行の mat で、また指が止まります。足りないのは単語の数ではありません。文字の名前とは別にある、文字の音です。

一覧の読み方

最初の表は左から、文字、名前の目安、基本の音、音の目安、語の例の順に並んでいます。フォニックスで使うのは 3 列目の「基本の音」です。2 列目の名前は、歌うときと、綴りを口で伝えるときに使います。同じ a でも、apple の a は /æ/ で、名前の「エイ」とはまるで別の音です。

図1のように、cat は名前でつなぐと語になりません。音でつなぐと /k/ /æ/ /t/ となり、そのまま /kæt/ という語になります。読むとは文字の名前を呼ぶことではなく、文字から音を取り出すことです。

図1 cat を文字の名前と文字の音で読み比べ、音をつなぐと語になる図

26 文字は母音字と子音字に分かれます。a e i o u の 5 文字が母音字で、残りの 21 文字が子音字です。y は yes では子音ですが、my(私の)では /aɪ/、happy(うれしい)では /i/ と、母音の働きをします。

音が 2 つある文字もあります。c は cat の /k/ が基本で、e i y の前では city(市)や ice(氷)のように /s/ になります。g も似た形で、gum は /ɡ/、gym(体育館)や page(ページ)は /dʒ/ です。ただし get(得る)や give(与える)は /ɡ/ のままで、g の決まりには例外があります。q はほとんどの語で u と組み、quiz のように /kw/ と読みます。x は box のように語の終わりで /ks/ です。

小 3 は国語でローマ字を習う時期で、ここに落とし穴があります。ローマ字の読み方のまま、sun を「スン」、hot を「ホト」と読みたくなるのです。ローマ字の u は「ウ」ですが、sun の u は短い /ʌ/ です。o も hot では、アメリカ英語なら「ア」に近い /ɑ/、イギリス英語なら「オ」に近い /ɒ/ です。表の u と o の行だけは、ローマ字から切り離してください。

2 文字で 1 つの音になる形(二字一音)

文字 音 音の目安 語の例
sh /ʃ/ シュ ship(船)、fish(魚)
ch /tʃ/ チ chair(いす)、lunch(昼ごはん)
th(息だけ) /θ/ 舌先を歯に当てたス three(3)、mouth(口)
th(声あり) /ð/ 舌先を歯に当てたズ this(これ)、mother(母)
ph /f/ フ phone(電話)、photo(写真)
wh /w/ ウ whale(クジラ)、white(白い)
ck /k/ ク duck(アヒル)、back(後ろ)
ng /ŋ/ 鼻に抜けるング ring(指輪)、king(王)
kn /n/ ヌ knee(ひざ)、know(知っている)
wr /r/ ル write(書く)、wrong(まちがった)

sh は s の音と h の音を足したものではありません。2 文字で別の 1 音です。fish は 4 文字ですが、音は /f/ /ɪ/ /ʃ/ の 3 つしかありません。th だけは音が 2 種類あり、three の /θ/ は息だけ、this の /ð/ は声を出します。表どおりに読まない語もあって、ch は school(学校)で /k/、chef(料理長)で /ʃ/ になり、wh は who(だれ)や whole(全部の)で /h/ になります。

終わりの e が前の母音を変える形(マジック e)

形 音の変わり方 e なし → e あり
a + 子音 + e /æ/ → /eɪ/ cap(キャップ)→ cape(マント)、hat(ぼうし)→ hate(ひどく嫌う)
i + 子音 + e /ɪ/ → /aɪ/ pin(ピン)→ pine(松)、bit(少し)→ bite(かむ)
o + 子音 + e /ɑ/ → /oʊ/(英は /ɒ/ → /əʊ/) hop(跳ぶ)→ hope(望む)、not(〜でない)→ note(メモ)
u + 子音 + e /ʌ/ → /juː/ または /uː/ cut(切る)→ cute(かわいい)、tub(おけ)→ tube(管)
e + 子音 + e /e/ → /iː/ pet(ペット)→ Pete(人の名)。these(これらの)も同じ形

語の終わりの e は読みません。その代わり、子音を 1 つはさんで前にある母音字を、文字の名前の読み方に変えます。a は「エイ」、i は「アイ」、o は「オウ」、u は「ユー」、e は「イー」。最初の表で脇に置いた名前が、ここで戻ってきます。tube だけはアメリカ英語で /tuːb/、イギリス英語で /tjuːb/ と分かれます。

形が同じでも変わらない語があります。have(持っている)、give、love(愛する)は、英語の語がふつう v で終わらないために e が付いた語で、母音は /æ/ /ɪ/ /ʌ/ のままです。come(来る)と some(いくつかの)の o も /ʌ/ で読みます。

母音字が並ぶ形(母音の組み合わせ)

文字 音 語の例 補足
ai /eɪ/ rain(雨)、train(電車) 語の途中に来る形
ay /eɪ/ day(日)、play(遊ぶ) 語の終わりに来る形
ee /iː/ see(見る)、tree(木)
ea /iː/ sea(海)、eat(食べる) bread(パン)、head(頭)は /e/
oa /oʊ/(英 /əʊ/) boat(ボート)、coat(コート)
oo /uː/ moon(月)、food(食べ物) book(本)、good(よい)は /ʊ/
ou /aʊ/ out(外へ)、house(家) soup(スープ)は /uː/
ow /aʊ/ cow(雌牛)、down(下へ) snow(雪)、show(見せる)は /oʊ/(英 /əʊ/)
oi /ɔɪ/ oil(油)、coin(硬貨) 語の途中に来る形
oy /ɔɪ/ boy(男の子)、toy(おもちゃ) 語の終わりに来る形
au /ɔː/ sauce(ソース)、August(8 月)
aw /ɔː/ saw(見た)、draw(描く) 語の終わりに多い形
ie /aɪ/ pie(パイ)、tie(ネクタイ) field(野原)は /iː/
igh /aɪ/ night(夜)、light(光) gh は読まない
ue /uː/ blue(青い)、true(本当の)
ew /uː/ new(新しい)、grew(育った) new はイギリス英語で /njuː/
ar /ɑːr/(英 /ɑː/) car(車)、park(公園) 母音と r の組
or /ɔːr/(英 /ɔː/) fork(フォーク)、horse(馬) 母音と r の組
er・ir・ur /ɜːr/(英 /ɜː/) her(彼女の)、bird(鳥)、nurse(看護師) 母音と r の組

ai ee ea oa ie は、最初の母音字の名前で読む形です。rain は「エイ」、see は「イー」、boat は「オウ」、pie は「アイ」と続きます。一方で ou ow oi oy oo au aw の基本の音は、どちらの文字の名前でもありません。au と aw は、アメリカ英語で /ɑː/ に近く言う人もいます。ar or er ir ur は、アメリカ英語では r を響かせ、イギリス英語では語の終わりや子音の前の r を言いません。

表で読めない語も残ります。said(言った)は ai なのに /sed/ で、of(〜の)は f なのに語の終わりが /v/ です。the、was、do、to のようによく出る語ほど決まりから外れやすいので、これらは見た形のまま覚えて先へ進みます。決まりで全部を説明しようとして止まるのが、いちばんもったいない止まり方です。

覚え方

26 文字を a から順に覚える必要はありません。口の動きが近いものをまとめると、26 個が 5 つの束になります。

束 文字 手がかり
短い母音 a e i o u 口に力を入れず、短く切って言う
息と声の組 p と b、t と d、k と g、f と v、s と z 口の形は同じで、のどがふるえるのは後ろの文字
鼻と舌の音 m n l r m と n は鼻に息を通す。l は舌先を付け、r は付けない
残りの子音 h j w y どれも語の頭で練習する
他の音を借りる字 c q x c は /k/ か /s/、q は /kw/、x は /ks/

息と声の組は、のどに指を当てて言うと違いが伝わります。/p/ は静かで、/b/ はふるえます。この 5 組を覚えれば 10 文字が片づき、残りは 16 文字です。

声に出す手順は 4 つです。

  1. 文字を指で押さえ、音を 1 つずつ言います。map なら /m/、/æ/、/p/ の順に指を動かします。
  2. 同じ 3 音を、間をあけずに伸ばしてつなぎます。
  3. 普通の速さで map と 1 語で言います。
  4. 地図の絵を指すか、「地図」と言って意味に結びます。

コツは、子音に母音を足さないことです。カタカナの「ク」の終わりにはウが付いていますが、/k/ にはありません。「ク」と言いかけて、ウの手前で止めます。そのつもりで言うと、cat が「クアト」から離れて /kæt/ に近づきます。

間隔は、同じ音を今日 10 回言うのではなく、今日、明日、3 日後、1 週間後の 4 回に分けます。1 日に新しく入れるのは 3 文字です。前の日の 3 文字、3 日前の 3 文字、1 週間前の 3 文字を足しても 12 文字で、1 回 5 分で回ります。このやり方なら 26 文字は 9 日で一周します。

進め方は、図2のように 5 段の階段にすると迷いません。下の段が読めないのに上の段へ進むと、読めない理由がどの段にあるのかわからなくなるからです。

図2 フォニックスを 5 段に分け、進める順番と期間の目安を示した階段の図
段 何をするか 1 回の量 期間の目安
1 26 文字の音 1 日 3 文字 9 日
2 3 文字の語をつなぐ(map、pen、hot など) 1 日 5 語 2 週間
3 二字一音の sh ch th ph 1 週間に 1 組 4 週間
4 マジック e 語の組を 1 日 3 組 2 週間
5 母音の組み合わせ 絵本に出てきた順 決めない

1 段から 4 段までで 65 日、約 2 か月です。あくまで目安なので、止まった段には長くいてかまいません。小学校の英語は、3・4 年で聞く・話すに親しみ、5・6 年で読む・書くが加わる流れが基本です。絵本の先には、小学校で新しく扱われる 600〜700 語程度が待ち、その上に中学校の 1600〜1800 語程度、さらに高校の 1800〜2500 語程度が積み重なります。1 語ずつ綴りを丸写しして追いつく量ではありません。読む手がかりは、語が増える前に持っておきたいものです。

保護者の方が発音の先生になる必要はありません。音は音声に任せてください。見るのは、お子さまが指で文字を押さえているかどうかです。止まったときは答えを言わず、「その文字の音は」と聞きます。台所から答えを言いたくなる口を、5 秒だけ閉じておくのがいちばんの手伝いです。

文の中での使い方

表で読めた語も、文に入ると読めなくなることがあります。決まりの違う語が隣り合い、読む速さも上がるからです。次の文は、指で押さえて 1 語ずつ読み、つまった語だけ表へ戻り、最後に 1 文を止めずに読んでください。

3 文字の語がつながる文から始めます。

次は二字一音の文です。2 文字を指 1 本で押さえると、1 音だと体でわかります。

マジック e は、1 文に集めると耳に残ります。

母音の組み合わせは、同じ音の語を並べると見つけやすくなります。

絵本に戻るときは、読めた語を数えてください。1 ページに知らない語が 3 つあっても、残りが読めれば話の筋は追えます。読めなかった語は、どの段で止まったのかを表で探します。

まちがえやすいところ

終わりの e を落とす

図3のように、e を 1 文字足すと前の母音が変わり、語ごと別のものになります。cap と cape、pin と pine も同じ形です。図の o はアメリカ英語の記号で、イギリス英語では /ɒ/ が /əʊ/ に変わります。書くときは、言った音に「エイ」「アイ」「オウ」があるかを耳で確かめ、あれば終わりの e を疑ってください。

図3 cap と cape など、終わりの e で前の母音の音が変わる組を並べた図

/f/ の音をいつも f で書く

フォニックスは、読むときにはよく効きますが、書くときには答えが 1 つに決まらないことがあります。ph の語は phone、photo のほかに graph(グラフ)、dolphin(イルカ)、elephant(ゾウ)などで、まとめて見ておくと手が止まりません。/k/ の c と k、/eɪ/ の ai と ay も同じ種類の迷いです。

th を s の音で言う

/θ/ は舌先を上の前歯に軽く当て、息だけを出します。/s/ は舌先を歯に当てません。mouth(口)と mouse(ネズミ)、thick(厚い)と sick(病気の)を交互に言うと、舌の位置の違いが自分でわかります。日本語にこの音が無いので、最初は鏡で舌先が見えるかを確かめるのが近道です。

確かめの問題

声に出してから答えてください。音を発音記号で書く問題は、辞書で確かめてもかまいません。

答えと解説

問 1 の答えは city です。c は e i y の前で /s/ になります。cat と cup は a と u の前なので /k/ のままです。

問 2 の答えは、どちらも 3 つです。ship は /ʃ/ /ɪ/ /p/、phone は /f/ /oʊ/ /n/(英 /f/ /əʊ/ /n/)と数えます。sh と ph は 2 文字で 1 音、phone の o は e と組んで 1 つの母音になり、e 自体は読みません。文字の数と音の数は一致しないと、ここで体に入れてください。

問 3 の答えは /æ/ から /eɪ/ です。hat は /hæt/、hate は /heɪt/ で、意味は「ぼうし」から「ひどく嫌う」へ変わります。

問 4 の答えは tree と sea です。ee と ea が /iː/ の音を持ちます。book は /ʊ/、boat は /oʊ/(英 /əʊ/)です。

問 5 の答えは have です。e があっても /hæv/ で、母音は変わりません。make は /meɪk/、time は /taɪm/、home は /hoʊm/(英 /həʊm/)で、この 3 語は決まりどおりです。

次に覚える一覧

発音記号の一覧は、表の /æ/ や /ʃ/ を辞書の中で読み取るために次に開く一覧です。曜日の英語は、Wednesday のように決まりどおりに読めない綴りを、音と切り離して押さえる練習になります。中学英単語の一覧は、ここまでの決まりで読める語がどれだけあるかを自分で試す場所です。

個別指導では、読めない語に出会ったら、その語を教える前に 1 段下へ戻って確かめます。boat で止まるなら母音の組み合わせの表へ、map で止まるなら 26 文字の音まで戻ります。

まとめ

居間で最初に止まった指は、cat の c の上でした。次に止まるのは、たぶん night の gh の上です。そのときお子さまが台所を振り向かず、自分で表の行を探しに戻るなら、もう階段の途中にいます。止まる場所は上がっていき、止まり方が変わります。知らない語の前で黙らなくなった日、絵本は読んでもらう物ではなくなります。

読んで終わりにするか、ここから変えるか。

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